みどり湖駅
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みどり湖駅(みどりこえき)は、長野県塩尻市大字上西条にある東日本旅客鉄道(JR東日本)中央本線の駅である。
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[編集] 概要
塩嶺トンネル開通による中央本線岡谷駅-塩尻駅間の短絡ルート開業に伴い設置された。これにより、中央本線は、辰野駅経由から、みどり湖駅経由主体の運転体系に変更され、諏訪地方と松本地方を結ぶ距離と所要時間を大幅に短縮した。塩尻方は一部高架線になっている。
2005年現在、みどり湖駅を経ずに岡谷-塩尻間を結ぶ定期列車は、上下線で普通列車1往復が朝方運転されるのみとなっている。
普通列車(各駅停車)、快速みすず(隣の岡谷駅で方向転換し、JR東海飯田線へ直通する。当駅一部通過列車あり)が停車する。中央本線の特急列車「あずさ・スーパーあずさ」の定期列車はすべてみどり湖駅を経由、通過する。「はまかいじ」も登場以降現在(2005年冬ダイヤ現在)まで、みどり湖駅を経由し、通過している。通過列車は高速で通過するため、ホーム上にいる場合は注意が必要である。
[編集] 駅構造
相対式ホーム2面2線をもつ地上駅である。無人駅で、駅舎はない。線路は切り取り部分に南東から北西に走る。ホームはそれぞれ階段で直接公道に接続しており、各ホームを往来する場合には線路を跨ぐ公道の橋を利用する。
岡谷方から塩尻方を見て左側のホームに下り(塩尻方面)の列車が発着し、同じく右側のホームに上り(岡谷方面)の列車が発着する。下りホームにはこの駅が設置されたことを記念する石碑がある。
各ホームには待合所と、乗車駅証明書発行機、自動券売機(オレンジカード等使用不可、近郊用の普通乗車券専用)が1台ずつ設置されている。
この駅に停車する3両編成、6両編成の列車ともに、各ホームの階段下がちょうど最後尾になるように停車する。
列車が来ることを予告する放送は流れるが、発車ベルはない。また、バリアフリー設備(エレベーター、エスカレーター等)、トイレも設置されていない。
[編集] 駅周辺
周辺には住宅地が広がり、長野県住宅供給公社による住宅団地の分譲が行われている。近辺には店等はほとんど見当たらない。ふれあいセンターみどりの郷と塩尻東保育園を兼ね備えた総合福祉施設がある。
眼下には塩尻市街、高ボッチ高原、松本盆地を見渡すことができ、遠くは穂高岳などの北アルプスの山並みまで望むことができる。北側を流れる田川流域では、毎年6月から7月にかけてゲンジボタルが観察される。
駅名になっているみどり湖は、駅から東へ直線距離で約1kmの距離、長野自動車道みどり湖PA近辺に位置する人工湖である。近辺の田川浦鉱泉を含め、一帯をみどり湖温泉郷と呼び、桜、水芭蕉が美しい。近年、周辺の整備がすすみ、周辺の景観も整えられている。
当駅の岡谷方はすぐ塩嶺トンネルで当駅ホームの端に立てばその口が開く様子をよく眺めることが出来る。
- 国道153号
- 塩嶺トンネル
- 国道20号(1km程度)
- みどり湖パーキングエリア、みどり湖バスストップ(長野自動車道)
- 道の駅小坂田公園(国道20号沿いの道の駅)
- セイコーエプソン塩尻事業所
[編集] 路線バス
- 当駅の近くにみどりの郷前というバス停がある。
- 塩尻市地域振興バス強清水・松原団地前・桟敷・塩尻駅前方面
[編集] 歴史
- 塩嶺トンネル開通により、従来、辰野を経由していた本線を当駅経由に変更。それに伴い、中央本線の特急列車を始め、普通列車の大半が当駅を経由することになる。なおそれまで、辰野経由の旧線上に存在した東塩尻信号場(この年10月に廃止)が仮乗降場として旅客扱いを行っており、この駅はその代替の意味も持っていた。
[編集] 隣の駅
[編集] 関連項目
辰野支線(旧線) : 岡谷 - 川岸 - 辰野(>>飯田方面) - 信濃川島 - 小野 - 塩尻