辰野駅
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辰野駅(たつのえき)は、長野県上伊那郡辰野町辰野にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・東海旅客鉄道(JR東海)・日本貨物鉄道(JR貨物)の駅である。旅客営業はJR東日本の管轄。
かつては中央本線と飯田線の乗り換え駅として栄えたが、1983年に中央本線・塩嶺トンネルが開通し、中央本線の本線から外れる。その後1986年11月に急行「こまがね」が廃止されると、優等列車は夜行急行アルプス号のみとなる。しかし、2002年(平成14年)12月1日に夜行急行アルプス号も廃止され、当駅を経由する中央本線の優等列車は臨時列車を除き全廃される。現在、定期運転の優等列車としては快速「みすず」のみが停車。
塩嶺トンネル開通以降、飯田線から岡谷方面へ直通する列車が増えたため、実質は飯田線の中間駅のようになっている。
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[編集] 利用可能な鉄道路線
[編集] 駅構造
相対式1面1線、島式1面2線のホームと切り欠きホーム(0番線)を持つ有人の地上駅。みどりの窓口設置駅。 構内配線は、いわゆる国鉄式である。多数の留置線を有する。
- のりば
- 0. 飯田線 上り 伊那市・駒ヶ根・飯田・天竜峡方面(初電、終電のみ)
- 1. 中央本線 上り 岡谷・上諏訪方面(主に飯田線からの直通列車)
- 2. 飯田線 上り 中央本線 下り 伊那市・駒ヶ根・飯田・天竜峡方面、小野・塩尻方面
- 3. 中央本線 下り小野・塩尻方面
自動券売機は2台設置されており、JR東日本区間とJR東海区間を区別する機能が付いている。東日本区間のボタン区間を押すと券面に「東日本会社線」と表示されるのに対して、東海区間のボタンを押すと、券面に「宮木経由」と表示される。
[編集] 貨物取扱
- 取扱貨物は、専用線発着の車扱貨物である。
- 駅南にある豊島屋辰野油槽所のタンク車用石油荷役設備へ専用線が続き、石油輸送を行っている。そのため、根岸駅~(南松本駅経由)~当駅間に1日1往復の専用貨物列車が運行されている。
- 1996年3月まで、2003年に閉鎖され駅西側にあった信越くみあい飼料(現・JA東日本くみあい飼料)辰野工場へ続く専用線もあった。そのため知多駅から穀物輸送列車が運行されていた。
[編集] 利用状況
- 2005年度の乗車人員は1日平均637人
[編集] 駅周辺
少し歩いた所に商店街がある。
- 八十二銀行辰野支店
- アルプス中央信用金庫辰野支店
- 豊島屋辰野油槽所
- ハナマルキ本社
[編集] 路線バス
[編集] 歴史
- 1906年(明治39年)6月11日 - 国鉄中央本線 岡谷~塩尻間開通と同時に開業。
- 1916年(大正5年)11月23日 - 伊那電車軌道(後の伊那電気鉄道)が乗り入れ。
- 1943年(昭和18年)8月1日 - 伊那電気鉄道が国有化。
- 1983年(昭和58年)6月15日 - 鉄筋2階建ての駅ビル新築。塩嶺トンネル供用による対価として駅舎の改良が行われた。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、JR東日本・JR東海・JR貨物の駅となる。
[編集] 隣の駅
- 東海旅客鉄道
- 飯田線
- 宮木駅 - 辰野駅
[編集] 関連項目
辰野支線(旧線) : 岡谷 - 川岸 - 辰野(>>飯田方面) - 信濃川島 - 小野 - 塩尻