下諏訪駅
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下諏訪駅(しもすわえき)は、長野県諏訪郡下諏訪町にある東日本旅客鉄道(JR東日本)中央本線の駅である。普通列車、一部を除く特急「あずさ」と、一部の特急「スーパーあずさ」が停車する。また、JR東海の飯田線が乗り入れている。
標高は767.5メートル、諏訪湖を取り巻く上諏訪駅、下諏訪駅、岡谷駅の中では最も高い位置にある。
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[編集] 駅構造
駅舎に接して単式ホーム1面1線、その奥に島式ホーム1面2線とあわせて2面3線をもつ地上駅である。
[編集] のりば
(駅舎側より)
1 | ■中央本線 | 上諏訪・小淵沢・甲府・八王子・新宿方面 |
2 | ■中央本線 | ■篠ノ井線・■信越本線方面 岡谷・塩尻・辰野・松本・長野方面 |
■飯田線直通 伊那市・駒ヶ根・飯田・天竜峡・豊橋方面 | ||
3 | ■中央本線 | 回送・臨時列車用ホーム(定期列車の発着はない) |
二つのホームは駅の岡谷駅方に1本ある跨線橋によって連絡されているがこの跨線橋にエレベーター等は設けられていない。1、2番線は12両編成の特急列車に対応したホームを持つ。また1番線脇には男女兼用のトイレ及び多目的トイレ(オストメイト対応)がある。そのほか上諏訪駅寄りには諏訪大社の御柱のアピールのためか、注連縄が飾ってある。
島式ホームには待合所が独立して設けられている。またこのホームの植え込みの蔭には、小林一茶の句碑が二つ並んでたてられている。一方はわかりやすい文字で記された副碑であり、もう片方が以下に記すものである。
改札口は駅舎にある一箇所のみであるが、花火大会が行われるときには臨時的に1番線岡谷方に下り専用の改札を設け、客の分散をはかる。駅舎は和風のコンクリート二階建てで1998年(平成10年)3月に出来たものである。駅舎の一階部分が駅本屋としての機能を有しておりその内部には独立した待合所やコンコースのほか出札口(みどりの窓口)、自動券売機、自動改札機(Suicaは利用出来ない)3通路、1番線及び改札外待合所から利用できるキヨスクなどがある。駅舎一階にはこのほか下諏訪町の観光案内所や下諏訪町で行われる祭りに関する物品と鉄道部品を展示した小資料館も設けられており駅舎二階にはジェイアールバス関東中央道統括支店諏訪営業所が入っている。
[編集] 駅周辺
駅前には、2本の御柱が建ち、諏訪大社下社の最寄り駅にふさわしい。この御柱は、1998年の長野オリンピック開祭式の際、「長野オリンピックスタジアム」の選手入場口に建てられたものである。
駅前は大きな広場となっているが、これはひとつに大きな駐車場があるため、もう一つにジェイアールバスの下諏訪自動車営業所の車庫があるためである。下諏訪自動車営業所車庫の片隅にはJR直営の喫茶店「シャルマン」が設けられている。
駅は下諏訪の中心部に位置し下諏訪の主要な観光スポットはいずれも徒歩圏内にある。下諏訪温泉は駅の北東500メートルを中心に、駅の四方に共同浴場がある。諏訪神社下社は、秋宮が北東約300メートル、春宮が北方約700メートルのところにあり、諏訪湖も南方約700メートルのところにある。また、下諏訪町役場が駅の南200メートルほどのところにある。
[編集] 利用状況
- 2005年度の乗車人員は1日平均1,952人であった。
[編集] 歴史
- 1905年(明治38年)11月25日 - 国鉄中央本線 富士見駅~岡谷駅間開通と同時に開業。旅客及び貨物の取扱を開始。
- 1950年(昭和25年)3月 - 駅舎改築。
- 1963年(昭和38年)3月 - 駅舎改築。
- 1980年(昭和55年)8月31日 - 貨物の取扱を廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、東日本旅客鉄道の駅となる。
- 1998年(平成10年)2月 - 駅舎改築。
- 2005年(平成17年)12月10日 - 自動改札機稼動開始。
[編集] 隣の駅
[編集] 関連項目
辰野支線(旧線) : 岡谷 - 川岸 - 辰野(>>飯田方面) - 信濃川島 - 小野 - 塩尻