南海10000系電車
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南海10000系電車(なんかい10000けいでんしゃ)は、南海電気鉄道の特急形車両。1985年(昭和60年)に南海本線の旧1000系を置き換えるために製造された。デビュー時は2両編成だったが中間車が製造または先頭車の改造が行われ、現在は4両編成7本(28両)が在籍。
![南海10000系 浜寺公園駅にて](../../../upload/thumb/6/61/Nankai-Southern01.jpg/256px-Nankai-Southern01.jpg)
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[編集] 外見・性能
- 前面は貫通型。典型的な通勤特急のイメージ。
- 車体色はメタリックシルバーの車体にオレンジと青の帯。登場当初は白地に緑帯であった。
- 側面の窓は、先頭車と一部の中間車は30000系と同じであり、最初から中間車として製造された車両は11000系と同じ。
- 制御装置は抵抗制御となっている。
- 台車は空気ばね台車を使用。
- ブレーキ装置には電磁直通空気ブレーキが採用されている。
- 中間車には先頭車からの改造車も含まれている。
- ドアは折戸式。到着前には「扉は内側に開きますのでご注意ください」とアナウンスがある。
- 4号車の乗務員室内の車内放送用マイクには、編成別放送機能があり、自由席車両として7000系・7100系を併結して運転する際に、指定席車両向け、または自由席車両向けの放送をそれぞれ行うことができるようになっている。具体的には、扉の位置・開き方および携帯電話の使用方などが両者で異なるため、これらに関する注意事項が放送される。マイク端子箱上に放送切り替えレバーが付いている。
[編集] 車内設備
- 1次車の座席はフリーストップ式リクライニングシートだが、センターアームレスト(中肘掛)が無くテーブルも窓側にしかない。ただしカップホルダが設置されている。2次車の座席は11000系と同じものを使っている。フリーストップ式リクライニングシートに加え、センターアームレストやインアームテーブル(肘掛内蔵テーブル)が装備されている。また跳ね上げ式のフットレストもある。
- 1号車の前よりにはカード式公衆電話がある。
- 2号車後ろよりには自動販売機、車内販売準備室が設置してある。ただし「サザン」での車内販売は行なわれていない。
- 3号車には洗面所、女性専用トイレ、洋式トイレ、男性用トイレがある。
[編集] 運用
南海本線の特急「サザン」にのみ使用される。和歌山で行われるみなと祭りでは、急行運用についたときがある。尚、急行幕は入っていないため使用時は、-急行-で運転される。基本的に4両編成だが、原則として7000系・7100系や、10000系同士で併結運転も行う。平日の朝夕ラッシュ時間帯は10000系8両の全車座席指定で運転。なお、関西空港には一切乗り入れない。
2002年(平成14年)4月28日には臨時列車として水軒駅まで乗り入れた。
[編集] 外部リンク
現用車両 |
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南海線:50000系・10000系・7000系・7100系・9000系・1000系 高野線(大運転):31000系・30000系・2000系・2300系 高野線(区間運転):11000系・6000系・6100系・6200系・6300系・8200系・1000系 支線・鋼索線:2200系・2230系・コ11・21形 |
過去の車両(昇圧後在籍) |
南海線:旧1000系・1521系・キハ5501・5551形 高野線:20000系・21000系・22000系・8000系 貴志川線:2270系・モハ1201形・クハ21201形 |
過去の車両(昇圧前在籍) |
南海線:電7系・モハ2001形(電9系)・簡易半鋼車・モハ1501形・モハ1551形・11001系・12001系・2051系・サハ4801形 高野線:モハ561形・モハ1251形・クハ1900形・サハ3801形 貴志川線:モハ1051形 |
機関車 |
電気機関車:ED5105形・ED5121形・ED5151形・ED5161形・ED5201形 蒸気機関車:C10001形 |
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