基隆市

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基隆市
基隆市
市旗	市章
略称	基、基市
別称	雨港、港都
設立年	1875年設治、1924年設市
市庁所在地	中正區
市長代理	陳重光
面積	132.7589 km² (22位)
人口 (2007年2月)
- 総人口	390,495 (19位)
- 人口密度	2941.38 /km²
市轄区	7
公式サイト	www.klcg.gov.tw/jp/
象徴
- 市鳥	鷹
- 市花	紫薇、杜鵑
- 市樹	楓香

基隆市（きりゅうし、ジーロンシュー, ピン音: Jīlúng Shì, 注音: ㄐㄧㄌㄨㄥˊ ㄕˋ）は台湾北部にある港町。という。台湾で2番目の港であり、貿易で栄えている。奠済宮を中心に栄えた夜市（廟口小吃）が特に有名である。

[編集] 地理

基隆市街

基隆港湾部

[編集] 歴史

基隆はもともとは鶏籠と呼ばれており、17世紀初頭にスペイン人が進出したのち、オランダ人、さらには鄭成功一派の拠点にもなった港町である。清朝が鄭成功一派を撃破した後は清国の支配下に入る。清朝統治時代の1861年、対外的に開港が定められた。さらに1885年には台湾省が設置され、地名も鶏籠(きーるん)から同音の基隆に改められた。

このように基隆は日本統治時代以前から対外貿易の拠点となっていたが、港湾の水深が浅く岩礁も多かったため大型船の停泊には適さず、近代的な港としては限界があった。そこで日本は1895年から台湾統治を開始すると、早くもその4年後の1899年から浚渫（しゅんせつ）工事と防波堤の建設などを進め、1万トン級の船舶が停泊可能な港へと改造した。同時に基隆は台湾縦貫鉄道の北側の起点とされ、その重要性はさらに高まった。事実、基隆は日本海軍が所在する軍港であり、要塞地帯にも指定されていた。

基隆は台湾北部という地勢のため、日本本土との貿易港としても繁栄した。内地から移住する日本人も多く、急速に都市化が進展していった。1925年には市制がしかれたが、その頃の人口は約7万、そのうちの4分の1が内地人（日本人）であった。

現在、基隆は台湾北部の中心港埠で、台北の衛星都市として大発展した。近年は基隆港周辺の整備により観光地化が進んでいる。

[編集] 行政区画

[編集] 交通

[編集] 鉄道

台鉄基隆駅（台湾最北端の駅）

[編集] 台湾鉄路管理局

線区名	駅数	駅名称
縦貫線	5	基隆駅(縦貫線起点) 三坑駅八堵駅七堵駅百福駅(建設中)
東部幹線	3	七堵駅八堵駅暖暖駅(無人駅)
深澳線	貨物線	(旅客扱い復活計画あり)
基隆臨港線	貨物線	(部分廃止)

[編集] ライトレール

現在、基隆市政府は市内を連絡する交通手段としてライトレール方式の基隆軽軌が計画中である。全部の計画路線は下記の通り。

東一線 (基隆駅～国立海洋科技博物館)
東二線 (基隆港西11号碼頭～基隆駅～東明橋)
西一線 (基隆駅～内寮)
西二線 (石皮瀬～七堵駅)

[編集] 捷運

地元には台北捷運藍線の延伸を求める声があるが、現在のところ具体的な計画はない。

[編集] バス

路線バス
- 基隆市公共汽車管理処 (基隆市営バス) - 市内路線を経営。均一料金制。
- 基隆汽車客運
- 福和客運

高速バス
- 國光汽車客運
- 福和客運
- 基隆汽車客運
- 汎航客運
- 首都客運

[編集] 道路

[編集] 高速道路

中山高速公路（国道1号）
- 基隆端
- 基隆交流道
- 八堵交流道
- 大華系統交流道 (計画中)
- 五堵交流道
フォルモサ高速公路（国道3号）
- 基金端
- 瑪東系統交流道
東西向快速公路萬里瑞濱段 (省道・台62線) - 2007年全線開通予定
- 大武崙端
- 瑪東系統交流道
- 大埔交流道
- 大華交流道
- 暖暖交流道
基隆港西岸連外道路 (省道・台2己線)
基隆港東岸連外道路 - 計画中
西定高架道路（西定川バイパス）
環山道路（市中心部の環状道路） - 計画中

[編集] 省道

"台○○線"は本線、"台○○甲,乙,丙,丁,戊,己,庚,辛,壬,癸線"は支線である。

台2線 - 北部浜海公路 (臨海道路)
- 台2丙線 - 基福公路 (暖暖～福隆)
- 台2丁線 - 瑞八公路 (八堵～瑞芳)
台5線 - 北基道路
- 台5甲線 - 旧北基道路 (汐止～五堵)

[編集] 船舶

基隆港

基隆港
- 日本航路 (有村産業)

名古屋港-大阪港-那覇港-平良港(宮古島)-石垣港(石垣島)-基隆港-那覇港-石垣港-平良港-那覇港-名古屋港

- 馬祖列島航路

基隆港-南竿‧福澳港-東引‧中柱港→定期運航

なお、スタークルーズにより石垣への観光航路がある。

水上バス
- 基隆港、基隆島遊覧船：基隆駅前発着
- 藍色公路 (ブルーンラインバス)：碧砂漁港発着

[編集] 教育

[編集] 大学

[編集] 高校

国立基隆高級中学
国立基隆女子高級中学
基隆市立中山高級中学
基隆市立安楽高級中学
基隆市立暖暖高級中学
天主教聖心高級中学
私立二信高級中学

[編集] 高職

国立基隆海事職業学校
国立基隆商工職業学校
光隆高級家事商業職業学校
培徳高級工業家事職業学校

[編集] その他学校

各区の教育欄を参照の事

[編集] 施設

ハリウッドのような基隆プレート

[編集] ホール

基隆文化センター

[編集] 図書館

基隆市文化局図書館
周氏図書館

なお、各区に区立図書館がある。

[編集] スポーツ

基隆市立體育場
基隆市立體育館
暖暖運動公園

[編集] その他

主普壇 - 旧暦7月頃が盛大の普度活動 (中元節)の主場所である。
国立海洋科技博物館 (2011年開業予定)

[編集] 歴代市長

[編集] 日本統治時代

[編集] 中華民国時代

官選市長

代	氏名	就任	退任
初代	石延漢	1945年	1947年
第2代	梁劼誠	1947年	1948年
第3代	鄧伯粹	1948年	1949年
第4代	謝貫一	1949年	1950年
第5代	高大経	1950年	1951年

民選市長

代	氏名	就任	退任	政党
初代	謝貫一	1951年	1954年	中国国民党
第2代	謝貫一	1954年	1957年	中国国民党
第3代	謝貫一	1957年	1960年	中国国民党
第4代	林番王	1960年	1964年	中国民主社会党
第5代	林番王	1964年	1965年	中国民主社会党
補選	蘇徳良	1965年	1968年	中国国民党
第6代	蘇徳良	1968年	1972年	中国国民党
第7代	陳正雄	1972年	1977年	中国国民党
第8代	陳正雄	1977年	1981年	中国国民党
第9代	張春熙	1981年	1985年	中国国民党
第10代	張春熙	1985年	1989年	中国国民党
第11代	林水木	1989年	1993年	中国国民党
第12代	林水木	1993年	1997年	中国国民党
第13代	李進勇	1997年	2001年	民主進歩党
第14代	許財利	2001年	2005年	中国国民党
第15代	許財利	2005年	2007年	（元国民党）
代理	陳重光	2007年	2007年	（中央政府を派任）
補選	--	2007年	2009年	--

[編集] 観光

廟口小吃（基隆夜市）

奠濟宮（奠済宮）

[編集] 名所

廟口小吃
中正公園 (日本統治時代の台湾八景・旭ヶ丘)
和平島
基隆島
八斗子公園
外木山海岸
碧砂漁港
崁仔頂漁市 (台湾を代表する水産物卸売市場である)
仙洞巖
情人湖
暖東峡谷
泰安瀑布
紅淡山
二沙灣砲台 (海門天險)
獅球嶺砲台
大武崙砲台
白米甕砲台 (オランダ城)
槓子寮砲台
海港大樓 (基隆港務局、基隆税関合同庁舎)
霊泉禪寺
陽明海洋文化藝術館

[編集] 祭り

鶏籠中元祭

毎年,"亡霊の月"である旧暦7月頃が盛大の普度活動 (盂蘭盆)に行われる。

台湾の十二大文化祭りの一つで有名。

基隆鎖管節
基隆藝宣文化節

[編集] 姉妹都市

[編集] 出身有名人

白冰冰

[編集] 関連項目

ウィキメディア・コモンズに、基隆市に関連するマルチメディアがあります。

台湾の行政区分

[編集] 外部リンク

基隆市政府（要Big5フォント、日本語・英語ページ有り）
廟口小吃公式サイト（要Big5フォント、英語ページ有り）
国立海洋科技博物館（要Big5フォント、英語ページ有り）
鶏籠文史協進会（中国語）
基隆 - ウィキトラベル

中華民国 (台湾) の行政区分

直轄市:	台北 \| 高雄
台湾省省轄市:	基隆 \| 新竹 \| 台中 \| 嘉義 \| 台南
県(台湾省):	台北 \| 桃園 \| 新竹 \| 苗栗 \| 台中 \| 彰化 \| 南投 \| 雲林 \| 嘉義 \| 台南 \| 高雄 \| 屏東 \| 宜蘭 \| 花蓮 \| 台東 \| 澎湖
県(福建省):	金門 \| 連江

1955年以降の政府実効統治区域における行政区分。台湾の行政区分、台湾問題も参照。*WP台湾の行政区分

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