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武装錬金の登場人物 - Wikipedia

武装錬金の登場人物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

[分割]
項目分割の提案:この項目は、記事の一部を「武藤カズキ」、「津村斗貴子」、「蝶野攻爵」に分割することが提案されています。議論はノート:武装錬金の登場人物を参照してください。なお、分割作業を行う際には履歴不継承にならないように注意してください。

武装錬金の登場人物(ぶそうれんきんのとうじょうじんぶつ)は、和月伸宏(ストーリー協力:黒崎薫)による漫画作品及びそれを原作としたアニメ『武装錬金』に登場する架空の人物の一覧。

キャストはアニメ、ドラマCD共通。

目次

[編集] 主人公とヒロイン

武藤 カズキ(むとう かずき)(福山潤
主人公。かなりの熱血漢・正義漢の少年。青汁が好物。いわゆる「天然ボケ」で後先考えない性格もあり、周囲の失笑(もしくはツッコミ)を買うこともしばしばであるが、「四バカ」のひとりとしてクラス内ではムードメーカー的な存在である。意外にも2-Bの学級委員を務める。「○○の達人」を自称し数々の特技を持つというが、似顔絵では絵そのものは上手いものの『ジョジョの奇妙な冒険』タッチ(ちなみに岸辺露伴のファンという設定もあり)であったり少々疑わしい。基本的に明るい性格であり、周囲の信頼も厚い。パピヨンから「偽善者」と言われる程誰かを守るために自分を投げ出す強さを持ち、例えそれが敵であろうとも情けをかけ、時に自らの命を賭けて救おうともする。とはいえ、元はごく普通に暮らす高校生の少年であり、守るべき日常から離れた孤独な戦いにおいては弱さと脆さを見せることもある。L.X.E.アジトにおける合言葉の際は仮面ライダーZXの変身ポーズを披露。(さりげなく原作一話でも披露している。更にアニメ25話のエンドタイトルでは仮面ライダー電王の決めゼリフ「最初から最後までクライマックスだぜ!!」のテロップが流れた。)
錬金戦団の戦士としてキャプテンブラボーに教えを受け、次第に戦士としての才能を開花させながらLXEと戦う。核鉄を心臓代わりに移植された結果、後に「ヴィクター」と呼ばれる超生命体に覚醒し、覚醒直後は暴走するも、斗貴子の呼びかけに応えて心を取り戻した。その後は錬金戦団に半ば裏切りに近い形で、人類の敵「ヴィクターIII(スリー)」と勝手に呼ばれて命を狙われる事になる。「ファイナル」にて「白い核鉄」を使ってヴィクターを人間に戻す計画が失敗したため、皆を護る為にヴィクターを道連れに月へ飛んだ。そこでヴィクターと未来永劫、命が尽きるまで勝者のいない死闘を続けるつもりであったが、既に人間の心を取り戻していたヴィクターと仲間達の助力で斗貴子と再会し、パピヨンの作った白い核鉄で無事に人間に戻る事に成功した。そしてパピヨンとも殺さない形で自分なりに決着を付け、全ての戦いが終わった後に斗貴子と周りも羨む程の恋人同士となり(恋人同士となって以後も斗貴子のことは「さん」付けで呼んでいる)、まひろや岡倉達親友の待つ日常へと戻っていった。斗貴子とは将来結婚する事になると思われる(「ピリオド」の表紙で結婚式が描かれている)。12月1日生まれ。余談だが、「アフター」にてパピヨンの監修によって、ロッテリや(アニメではウマカバーガー)のマスコットフィギュア第二弾の内の1つ「ライバル・偽善くん」としてフィギュア化されている。
『サンライトハート』突撃槍(ランス)/LXX(70) = III(3)/アナザータイプXLIV(44)
特性は闘争本能に呼応しての飾り布のエネルギー化(そのエネルギー量は使用者の闘争本能の昂ぶりに比例する)。エネルギーの色は山吹色(サンライトイエロー)であり、武装錬金の名前もこれに由来する(命名者は斗貴子)。カズキの心臓を兼ねているのでサンライトハートへのダメージはカズキの生命に直接響く。また、完全破壊・長期間の離別で死亡するとされている。外側のアーマー部と内部の芯部分は分離可能で、芯部分だけでも武器として使用できる。
元になるNO.LXX(70番)の核鉄は、黒い核鉄とされたIII(3番)を封印する為のダミーだった(本物はDr.バタフライが所持しており、後に早坂桜花の手に渡る)。
アナザータイプは斗貴子の核鉄を発動させたものであり、従来より一回り小さくなっていて、細部も異なっている(カズキはこの時自身の核鉄とダブルで発動させている為、二刀流の剣のようにも見える)。
デザインはデザイナー・神宮司訓之によるもの。モチーフは龍(初期設定では「ドラゴンヘッド」という、穂先に龍の頭の意匠があるデザインだった)とゲッターロボ。余談だが原作1話でのみ、擬人的な表現が見られる。
『サンライトハート改(プラス)』突撃槍(ランス)/黒い核鉄III(3)
ヴィクター化したカズキの影響を受け、形状と特性が変化したサンライトハート。小型化して取り回しやすくなった(槍先を閉じた形態はバスタードソードツヴァイハンダー等といった大剣に酷似しており、基本は突撃槍だが剣の能力も得たと言える)と同時に、新たな特性として創造者の意思に応じてエネルギーが発動、槍先を分解し、槍先のサイズを自由自在に変化させることが可能となった。そのため機動力が大幅に向上し、戦闘のバリエーションが非常に豊富となっている。エネルギーは創造者の体内で常時蓄積されている生命エネルギーそのものであり、ヴィクター化した際は周りの生命エネルギーを取り込んで使えるので、その出力は絶大なものになる(カズキ自身もこの力を危惧していたため、ヴィクター戦で一度きりしか使わなかった)。以前のもの同様、刀身と柄が分離可能である。石突(刃と反対の先)は以前のサンライトハートの穂先部分と同じ形状になっており、さらに石突の方からもエネルギー放出が可能。
「白い核鉄」の力でカズキが人間に戻った後も、サンライトハートの形状は何故か改(プラス)のままだった。その理由については本編中では明かされていないが、恐らく「黒い核鉄」そのものをカズキの身体から分離していない為と思われる(「白い核鉄」は「黒い核鉄」の出力を抑えているに過ぎない)。
また、以前のもの同様、完全破壊で死亡とされているが、「ピリオド」におけるパピヨンとの決戦では、サンライトハートが柄の部分を除いて全壊したにも関わらず、カズキは無事だった。これについては、「白い核鉄」が心臓の代わりになっていたから、改(プラス)の本体部分が石突であったからと諸説ある。
アニメ版では、エネルギーの斬撃を飛ばす能力を備えている。これはアニメ版のみの設定であり、原作者は原作単行本のライナーノートにて「剣からビームを飛ばすような攻撃はしない」と発言している。アニメにおいても一瞬だけの登場でしかもブラボーにあっさり防がれている。
津村 斗貴子(つむら ときこ)(声:柚木涼香
今作品のヒロイン。錬金戦団の戦士。過去にホムンクルスに襲撃され壊滅した小学校の生き残り。顔の一文字傷はその事件の首謀者によって負わされたもので、ホムンクルスへの激しい敵意の象徴(この傷はいつでも治せるが、斗貴子は自身の戦士としての戒めで敢えてそのままにしている)。当初、その憎しみと殺意はホムンクルスに味方する人間にまで及んでおり、スパルタンと形容される情け容赦の無い攻撃に加え、早坂姉弟が人間である事と事情を知った上で殺そうとした等、一番憎んでるはずのホムンクルスとほとんど変わらない危険な思想になっていた(パピヨンにも一度言及されている)。しかし、カズキや友人達との触れ合いの中で日常の世界にも居場所を見つけ、表情も刺々しさが取れて少女らしい柔らかなものになった。戦闘時の口癖は「臓物(ハラワタ)をブチ撒けろ!(臓物ではなく脳漿が入る事もある。ドラマCDや小説ではカレー粉や代数が入ることも)」で、アニメの宣伝や毎回の次回予告、DVDのCM、『武装錬金RADIO』の毎回の締めや規制音に使われるなどこの作品を端的に表す言葉になっている。
自身を庇って死んだカズキに、任務で手に入れた核鉄を埋め込み生き返らせ(これが後にカズキのヴィクター化の遠因になる)、以後「カズキを戦いの世界に巻き込んだ」罪悪感もあり、カズキと行動を共にするようになる。カズキよりも一つ年上だが、銀成学園でのクラスは同じ。戦士であるため一般人と一定の距離をおいて生きてきたが故に、当初はクラスメートと溶け込もうと考えていなかったが、岡倉達のフォローのおかげであっさりと打ち解けられ、人気者になる。成績は割と良い方。料理も最低でもカレーは作れる事が判明している。コメディパートではほとんどツッコミ役だが、たまに自分もその場の雰囲気でボケに回ってからつっこむ傾向もあり、アニメ版では更にリアクションが大げさになっている。L.X.E.アジトにおける合言葉の際は嫌々ながらもセーラー戦士風のポーズを披露(ポーズそのものはノリが良い)した。7年前の事件の際に記憶の殆どを失ってしまった為本人は覚えていないが、キャプテンブラボーとは上司部下である以前に深い縁を持っている。
カズキがヴィクター化した後は「キミが死ぬ時が私の死ぬ時」「一心同体」の誓いのもと、錬金戦団の「再殺部隊」と戦う等の苦難を乗り越えてカズキと異性として意識しあうようになり、恋人同士になる。また、剛太にも想いを寄せられており、その様はパピヨンに「ちょっとした幻想(ファンタジー)」と評されている。しかし、ヴィクターとの戦いの際では一心同体の誓いを破られた上でのカズキとの離別という最大の絶望を味わい、「ピリオド」前半ではカズキの事を完全に死んだと思い込んで心身ともに追い込まれ、一ヶ月の間病院で塞ぎ込んだり、自虐的なトレーニングを繰り返していた結果自分の殻に閉じ籠ってしまい、昔の彼女に戻ってしまう。その際パピヨンの目的を誤解して「白い核鉄」の精製フラスコを破壊しようとしてしまうと言う暴挙に出てしまった。パピヨンとの決着の後に銀成市を去るつもりだったが、彼に「諦めきれるのか」と諭され、閉じ籠っていた感情とカズキへの愛を溢れさせて大粒の涙を流した。そしてカズキの生存を知り、今度は「一緒に生きていく」という意味での一心同体の誓いを交わし、ようやく笑顔を取り戻す。すべての戦いが終わった後にはカズキの恋人として、日常の世界で共に生涯を生きる事となった。
銀成学園に転入して以後もニュートンアップル女学院の制服を着ているのは、ミニスカートの為バルキリースカートを使うのに都合がいいからだが、戦士でなくなって以後も着続けており、個人的に気に入っているからなのかもしれない。「アフター」にてパピヨンの監修によって、ロッテリや(ウマカバーガー)のマスコットフィギュア第二弾の内の1つ「怪人・ブチ撒け女」としてフィギュア化されている。読者アンケートでも人気は高く、主人公に次ぐ(順位自体は1位だが大量投票を行った読者がいた)。「アフター」においてはカズキのプロポーズ同然の発言で更に周りから祝福も兼ねて揶揄され、作者からも「バカップル」呼ばわりされている。8月7日生まれ。
小説版では、7年前は家族の愛情を一心に受けた「お嬢さん」らしい性格をしていた。一家と共に日ごろでも一様に和服を着ていた。夜中に鏡合わせのおまじないでウエディングドレスの自分と結婚相手(カズキ)を見る。これは「ピリオド」の表紙の絵から来ている。
『バルキリースカート』/処刑鎌(デスサイズ)/XLIV(44)
特性は生体電流で作動する四本の可動肢による精密高速機動。各可動肢の先端に一枚づつブレードがついている。接近格闘や、不特定多数の相手との戦闘を得意とする。小型化できるウェイトモードがあり、体力や精神力の消費を軽減できる。弱点としては強度・防御力に難点があり、パワータイプの敵との戦闘では破壊される描写もしばしば見られた。刃の部分を分離する事も可能で、斗貴子やカズキが手持ちの剣として使用した事がある。剛太やエンゼル御前は「バルスカ」と略していた。ドラマCDでのみアナザータイプが登場。直線的なブレードに六角形の構造物が貼り付いた形状は「鎌」に見えるものではなくエンゼル御前にもツッコミを入れられていた。なお、『るろうに剣心』の完全版再筆にて本条鎌足の大鎌のデザインに流用されたようである。モチーフは蜘蛛。企画の段階では可動肢は八本で、スカートに付着しているという設定だった。

[編集] 仲間・ライバル

蝶野攻爵(ちょうの こうしゃく)→パピヨン(声:真殿光昭
銀成学園の3年生。入学試験での成績は五教科500点満点で、IQテストは230を記録する等、学校創設以来の天才になると言われていたが、徐々に免疫機能が低下する原因不明の難病を患ったために毎日大量の薬を服用しなければならないほど身体が弱くなり、寄宿舎でひきこもり生活を余儀なくされ、2年留年をしている。病気のこともあり、担任・同級生・家族からも見限られた為、「限りなく透明な存在」と自ら考えていた。高祖父・爆爵の残した研究ノートからホムンクルスの製造技術を手に入れ、後に完璧な「白い核鉄」を創り出すなど、天才ぶりを随所で発揮する。自らを人間型ホムンクルスとすることで命を永らえさせようとするが、幼生体が不完全な状態でホムンクルス化したため、不治の病を持つ不完全なホムンクルスとなった。
ホムンクルス化してからは極めてハイテンションな性格になり、蝶を模ったマスクと全身黒タイツを身に着けた「超人(蝶人)・パピヨン」となる。その際人間の名を捨て、自身が認めたカズキ以外からは本名を呼ばれることを好まない。カズキの事を「偽善者」呼ばわりするが、人間時代の自分に真摯に相対し、“蝶野攻爵”として生を全うするよう問い続けたカズキの事を心根では尊敬しており、「偽善者」と呼ぶのも彼なりの敬意の表現でもある。それ故にヴィクター化したカズキに激怒しながら嘆き、彼の事を「大した事ない」と侮辱したムーンフェイスには怒りの表情を露にした。ある意味ではカズキの最大の理解者とも言える存在。
カズキに敗北した後、バタフライに保護されLXEに加わるが、ただ飼われることを嫌い、自ら離反する。当所は人間時代に自分を受け入れなかった世界を破壊し、ヴィクターの存在を知った後はヴィクター化する事が目的だったはずだが、カズキとの決着を最優先にしていくうちにその気はなくなったらしい。
序盤ではカズキと斗貴子にとって最大の敵だったが、ホムンクルス化してからは所謂ダークヒーローとなり、カズキ達に力を貸すようになる。カズキが消息不明になった後もその生存を信じて疑わず、(バタフライとアレキサンドリアの技術を応用したとは言え)僅か一ヶ月で白い核鉄を完成させた。ヴィクターとの決戦が終わった後にカズキに白い核鉄を渡したうえで決着に臨む。決戦後は銀成市の蝶人パピヨンとして神出鬼没に活動しており(蝶野の財産の一部を相続してるらしく、資金面では不自由はない模様)、その存在は都市伝説とまで化している(銀成市の人々にとっては「友達感覚」)。
なお、前述の通り不完全なホムンクルスである為、ホムンクルスの特徴であり弱点でもある章印がない(一度バルキリースカートに左胸を刺されたが死ななかった)。そして人間及び人間社会に対して全く関心、未練を持っていないが故に食人衝動は一切なく(ホムンクルス化直後は弟や父などを喰らったが、それは「人間・蝶野攻爵」への決別の意味も込められており、それ以降人は喰らっていない)ホムンクルスとは全く別の存在とも言われ、ヴィクトリアは彼を「超人」と例えた。6月26日生まれ。
『ニアデスハピネス』/黒色火薬(ブラックパウダー)/LXI(61)/アナザータイプXX(20)
特性は黒色火薬を好きな量で好きな形に操作し、自在に爆発させることができるというもの。遠隔操作の限界範囲は半径約50m程。遠隔爆破は創造者の有視界内のみに限定されている。また、火薬の一部を燃焼し続けることによって飛行できるため、パピヨンは度々、蝶の羽根のように背中に火薬を集合させ飛行している。パピヨンの好みにより黒色火薬の形状は全て蝶型となっているが、形状による性能の差異はない。火薬そのものが本体で、一度使い果たすと火薬補充に丸3日かかる。アナザータイプは前の核鉄の持ち主(火渡)の特徴を受け継ぎ、噴射部分が炎を発するようになった。非常に硬度の高いサンライトハート改を(完全にではなかったとは言え)破壊できるほどの破壊力を持ち、武装錬金の中では射程距離も相まってかなり強力な部類に入る。
名前の意味は『臨死の恍惚』(near death happiness)。名前の由来は、大槻ケンヂの小説に登場する架空の病名から。雑誌初出時には「ニアデスパピネス」と誤植されていた。読者からは評判が良く、作者自身も「パピネス」にするか迷っていたが、大槻へのリスペクトのために「ハピネス」のままにした。
中村剛太(ナカムラ ゴウタ)(声:川田紳司
錬金戦団の戦士で、斗貴子の後輩。アロハシャツがトレードマーク。赤ん坊の頃に両親をホムンクルスに殺され、以後錬金戦団の養護施設で育つ(その為、家族や襲ったホムンクルスの事については何一つ覚えていない)。
過去に自分を精神的にプラスの方向へ導いてくれた先輩である斗貴子に想いを寄せているが、斗貴子に対しての感情は恋心というよりも狂信的な個人崇拝に近くなっている。斗貴子至上主義とも言える程に彼女の事を第一に考え、斗貴子を反逆者として始末しようとする火渡と対立し、カズキと共に逃亡する斗貴子を守る為に戦団を敵にまわし仲間に加わる。それゆえ周りに対しては排他的な態度を取っており、カズキへの嫉妬とリアリストな性格故にカズキの事も毛嫌いし、化け物扱いして罵倒していたが、自分の命を狙った犬飼に対しても情けをかけたその姿勢を見て心を動かされ、次第にカズキの事を戦友、そして恋敵と認めるようになる。パピヨンスーツを泣きながらもあっさり着てしまったり、斗貴子の傷をチャームポイントと捉えていたりと根の部分はカズキと同レベル。
ヴィクターとの最終決戦後、カズキを失い自暴自棄になった斗貴子の笑顔を取り戻すためなら何でもすると誓う。だが彼なりに思う所もあったのか、その心の隙につけ込もうとするような真似はせず、カズキの帰還と共に笑顔を取り戻した斗貴子を見て、三角関係から身を引いた。一度は錬金戦団に残るためにカズキに別れを告げるが、「アフター」にて数ヵ月後に銀成学園に転入し、カズキ達と再会した。その後は排他的な態度は捨て去り、男として一皮むけた魅力が現れはじめており、若宮千里から想いを寄せられている。初登場ではキャラクターが固まっていなかったためにらしからぬ台詞があり憶測を呼んだ(アニメでは多少修正されて初登場時から敬語を使用)。4月19日生まれ。
『モーターギア』/戦輪(チャクラム)/LV(55)
2つで1セットのチャクラム。特性は生体電流を充電(チャージ)し、速度、角度、回転数を事前にインプットしての射出。攻撃力は全武装錬金中でも最低クラスだが、創造主の使用法一つで戦術の幅は大きく広がる。また、チャクラムを装着することも出来、両拳に装着することでの「ナックルダスターモード(打撃強化)」、足首に装着することでの「スカイウォーカーモード(機動力強化)」、足裏に装着することでの「マリンダイバーモード(泳航力強化)」などに応用することができる。アナザータイプは登場していないものの第6巻でカズキの核鉄を抉り出そうとした際に何故か核鉄のナンバーがLXV(65)と表記されたことがある。
早坂桜花(はやさか おうか)(声:生天目仁美
銀成学園生徒会長でありLXEのメンバー。容姿端麗で成績優秀の美少女。赤子の時に双子の弟の秋水と共に実父の愛人であった早坂真由美(声:大原さやか)に拉致され、彼女の子供として育てられる。「お母さん」だと信じていた真由美との関係は一見良好であったが、常に厳重に施錠された部屋の中のみといった異常な育て方(二人を養う為に懸命に働いてた辺り、注いでた愛情自体は偽りはなかったと推測される)をされ、監禁されていた事実すら知らなかった。そのため秋水との「結婚ごっこ」が一番の楽しみとして記憶されている。後に真由美は自室内で過労死、彼女の亡骸が腐敗していく(アニメではこのシーンはカット)様子を目撃する。真由美を横目に頑丈に施錠された部屋から助けを求めた声も周囲の無神経な大人に無視され、助け出された後も両親に拒絶された。その結果バタフライの甘言に乗せられ、秋水と2人だけで永遠を生きることを決意して永遠の命を求め、ホムンクルスの信奉者となった。このため桜花と秋水は、互いに依存し他者を精神的に排除している姉弟関係だった。しかし、カズキの説得に心を動かされ、カズキを庇って大怪我を負う(その後、核鉄を3つ使用して一命を取り留め、入院する)。
カズキの再殺計画を知ってからはパピヨンと同盟を組み、エンゼル御前(アナザータイプ)を介してカズキ達を支援した。また「ピリオド」では錬金戦団に預けたはずの22番の核鉄を使用して斗貴子の任務に随伴していることから、錬金戦団に加わったことが窺える。
初登場時からカズキに意味深な接触をしており、またその後も(エンゼル御前の台詞から推測するに)カズキに対して好意を寄せていた模様。その為、斗貴子からは多少警戒されている(小説では、桜花自身もその事を自覚している描写がある)。
また基本的に笑顔で人当たりは良いが、その裏で策謀を巡らすことが得意で、しばしば「腹黒」と呼ばれる。「アフター」以降、その腹黒さが少々大っぴらになっており、秋水からも(心の中で)ツッコミを入れられていた。ちなみにドラマCD#2では腹黒さが全開になっている。5月23日生まれ。
『エンゼル御前』/弓矢(アーチェリー)/XXII(22)/アナザータイプLXX(70)(声:水田わさび
特性は付属の自動人形(オートマトン)による高速精密射撃と右手に装備されている篭手から生成される矢で他人の傷、及び疲労を引き受けること(但し、他人の死や人体の欠損、病気などは引き受けられない)。オートマトンのアンテナ部と籠手でオートマトン及び周囲の人間と電話のように会話することができる。オートマトンのみを武装することも可能。
オートマトン部分は、通称「ゴゼン様」。戦闘での役割は針矢(ニードルアロー)の精製。
自律行動がとれる(創造者と距離が離れた場所でも活動可能)上、言語機能をONにする事で会話も出来るようになる。ちなみに話し方が悪童のように浮ついているが、これは創造者・桜花の潜在意識(腹黒さ)を反映してのもの。また桜花の潜在意識が反映されている為、性別は女である模様。
創造者とは意識が繋がっている為、桜花はエンゼル御前を通して情報を把握することが出来る。但しエンゼル御前自身も意思を持っており、創造者の命令を無視することもある。この為、創造者・桜花とは主従関係よりは友達のような関係であると言える。
桜花がパピヨンと同盟を組んだことでアナザータイプで復活し(この時、前の核鉄の持ち主・バタフライの影響で羽が蝶型になる)し、カズキ達の仲間に加わる。最終決戦後もアナザータイプのまま、自由奔放な日々を送っている(桜花は戦団に内緒で70番の核鉄を所有しているが、照星は黙認している模様)。ただドラマCD#2では桜花にこき使われているらしく、桜花(とその他数名)の日記を勝手に持ち出したりしていた。
微弱だが照明機能も持つ。羽根は取り外し可能。そして何故か失禁(本人曰く、魂の汗)も可能。
早坂秋水(はやさか しゅうすい)(声:谷山紀章、[幼少期]小林ゆう
桜花の双子の弟。銀成学園生徒会副会長でありLXEのメンバー。剣道の有段者で、剣道の技は「逆胴」を得意としている。沈着冷静だが内に熱さも秘めており、カズキとも性格の相性がいい。容姿以外も美しい究極の美形。姉の桜花と同じく、バタフライに突け込まれる形で永遠の生を得る為にカズキ達に戦いを挑む。一見すれば清廉潔白であるが、悲惨な幼児体験から精神が歪み始めて情緒不安定に陥っており、カズキとの戦いでは図らずも、傷ついた姉を救う前に敵であるカズキを刺し殺そうとするという、目的を見失い暴走した姿を垣間見せた。戦いの後に己の心の未熟を恥じ、修行の旅に出かけた。ヴィクターとの最終決戦において再登場し、錬金の戦士として戦った(アニメではそれ以前に千歳の召集に応じてヴィクター捜索隊に参加、その後ブラボーがカズキに敗退してからは火渡率いるヴィクター討伐部隊に正式入隊している)。ただし、あくまでヴィクター討伐のための参加であり、仮にヴィクター討伐後に戦団がカズキをなおも再殺しようとするのならカズキ側に付く事をアニメ版で示唆している。「アフター」では剣術修行をしながらも学園に復学。一応卒業できるだけの単位は取れているらしい。過去の呪縛から解き放たれて桜花とは普通の姉弟関係になった様子。ドラマCD2や小説で何かと桜花の尻に敷かれつつある。5月23日生まれ。
4巻以降、姉の桜花がサポート役として再登場を果たしたのに対し、秋水の方は人気がなかったわけではないにも関わらず(人気投票では5位)本誌連載終了までまったく出番が無かった(アニメでは千歳に召集された時点で秋水はカズキの状況を何一つ知らなかった事から、桜花は秋水の居場所がわからず、連絡が取れなかったものと思われる)。2ちゃんねるや一部のファンサイトではその出番の無さ、忘れ去られぶりがネタになった。その事も考慮されてか、アニメ版では出番を増やされており、エンドタイトルで出番の増加や次回の登場の有無をネタにされていた。
『ソードサムライX』/日本刀(ニホントウ)/XXIII(23)
外見は切先が両刃になった小烏造の刀身。その特性は、刀身で受け止めたエネルギー(及びエネルギーによって生じた衝撃)をアースのように吸収し、下緒の飾り輪から放出するというもの。大抵はエネルギーの無効化に使われるが、放出に時間差を作ることでエネルギーを自身の攻撃に転用することも出来る。また、エネルギーに直接触れずとも、エネルギーを発しているモノを刀身で受け止めれば、特性は発動される。このようにエネルギー系の攻撃を使う相手には非常に脅威であるが、そうでない者に対しては当然ながら通常の日本刀でしかない為、総合的な戦闘力は使い手の剣術の腕に大きく依存する。
ネーミングは『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の海外版タイトル(『SamuraiX』)に由来する。ちなみに「SAMURAI X」と銘打たれているが、銘と命名のどちらが先かは不明。

[編集] 錬金戦団

防人衛(サキモリ マモル)→キャプテンブラボー(声:江原正士
錬金戦団の戦士長であり表向きは銀成学園寄宿舎の管理人。7年前の「赤銅島事件」を機に、自分を戒める為「防人衛」の名を捨て、「キャプテンブラボー」を名乗るようになる(但し『照星部隊』の同志だった火渡や千歳、それに上司の照星からは本名で呼ばれる)が、本名を明かさない理由を問われた時は「そのほうがカッコイイから!!」と豪語している。サーフィンが得意であったり、カズキ達が生活している寄宿舎の管理人の仕事もこなしたりと器用な人物。格闘の腕は図抜けており、徒手空拳でホムンクルスをなぎ倒す。"流星・ブラボー脚"を初めとする13のブラボー技を持っていると自称しているが、中には"悩殺・ブラボキッス"や"心眼! ブラボーアイ"などという謎の技もありその全容は不明である。パピヨンとは結構ウマが合い、共にロッテリや(アニメではウマカバーガー)に乱入し、以来常連客。「アフター」ではパピヨンが人に危害を及ぼさない事が証明されたためか、友人に近い関係になっている。アニメ版のエンドタイトルでは「どばばばざっぶーんだ!(木曜洋画劇場『フラッド』のパロディ)」等といったテロップが表示された。L.X.E.アジトにおける合言葉のポーズはウルトラマン(の、仁王立ちポーズ)。
カズキを錬金戦団にスカウトし、以後カズキの師となってカズキを鍛え上げた。カズキがヴィクター化した後は、再殺部隊と共にカズキの前に立ちはだかったが、実は任務遂行後、自らの命を絶ってカズキを殺した罪を償おうとしていた。カズキとの交戦を通して彼の姿に希望を見出し、火渡の攻撃からカズキ達を庇って重傷を負い、入院する(ただ、後日談の小説版で驚異的な跳躍を見せていることから、順調に回復している模様)。ライナーノートの記述から「ファイナル」の時点で現役を引退したと推測されるが、「ピリオド」では随所で活躍を見せている。決戦終結後はそのまま寄宿舎の管理人に就職。シルバースキンを模したコートを特注で作っており、最初は否定していたものの今では本当に「伊達や酔狂で」着ている。10月10日生まれ。
小説版では、7年前は熱血青年で後のブラボー技である必殺技の名前をよく考えていた。千歳とは戦団内の施設で初めて会ったらしい。また、このころは女性にあまり慣れていなかった。津村家に使用人として潜入するが、仕事の合間にたびたび調査に出ていたらG3ズと斗貴子に「いつもブラブラしている坊主」→「ブラブラ坊主」→「ブラ坊」とあだ名をつけられる。おそらくこれが「キャプテンブラボー」の由来。ちなみに防人が初めてブラボーの語を使ったのは千歳のビキニ姿を見た時である。努力を重んじ、「世界を救う」という理想に燃えていたが、襲撃事件後は自分の救える範囲の人間を確実に救うキャプテンとなることを目標とする。
『シルバースキン』/防護服(メタルジャケット)/C(100)/アナザータイプLII(52)
特性はあらゆる攻撃の遮断。全身を覆う武装錬金で、そのデザインは創造者の趣味が反映されている(ブラボーの場合はテンガロンハット風の帽子、長手袋、コート、スラックス、ブーツ)。防御能力に優れた武装錬金であり、直接兵器のみならずABC兵器等にも効力を発揮する(作中ではヴィクター化したカズキのエネルギードレインを防いでいる他、「ピリオド」では宇宙服の代わりにもなった)。攻撃的な特性は一切無いが、全身を覆う武装錬金の為、これを身に着けての格闘はホムンクルスへの致命傷になりうる。
また、裏返して相手に着せると拘束服(ストレイト・ジャケット)になる(シルバースキン・リバース)。着せた相手の外部への攻撃を完全に遮断することが出来る上、そのまま内圧を強めて対象を圧殺する(ストレイトジャケット・プレス)ことも可能。更にアニメや「//」では、網状に変化させてホムンクルスを捕まえた(ストレイト・ネット)。
元は六角形の微細な構造体の集合であり、他人に着せる為に射出する時や、防御力(リバース時は拘束力)を上回る攻撃を加えた時は、シルバースキンがチップ状に分解される(但し、分解されてもすぐに再生する為、シルバースキンを打ち破るのは非常に困難である)。前述の「ストレイト・ネット」はシルバースキンをチップ状に分解して網状に再構成したものである。また「ピリオド」ではシルバースキンを紐状に構成し、カズキとヴィクターの保護に一役買った。
アナザータイプは海賊の船長のような衣装。
火渡赤馬(ヒワタリ セキマ)(声:関智一
錬金戦団の戦士長。性格・性質に難があり、通常の作戦に組み込めないメンバー達を再殺部隊として纏め上げ、率いる。火を操り、錬金戦団最強の攻撃力を持つと称されている。ヘビースモーカー。かつてはブラボー同様『照星部隊』の一員であった。7年前の事件以来、「自分は不条理の中で戦っている」という信念を貫き、物事に決して私情を挟まない性格。口癖は「殺すぞ」であり(アニメでは使われない)、言動も凶暴で荒々しく、時には悪人のように非道な手段を選ぶ事もいとわない。それ故にカズキが劇中で唯一本気で激怒し、殺意すらも露にした人物でもあるが、7年前は小学校の人間がほぼ全滅した際は絶叫して悔し涙を流しており、「不条理」という言葉は彼なりに7年前の事は重々しく受け止めた結果である。また、ブラボーを殺しかけてしまった時もかなりショックを受けていた等、外道に堕ちている訳ではない。しかし、アニメ版ではヒール的な面が強調されており、カズキを利用してヴィクターを殺させ、その後に消耗したカズキも殺すと言う不条理の度を超えた発言をしている。(だが、アニメ25話では悪態をつきながらもどこか悔し気であった)
少々他人に責任転嫁し、逆上しやすい癖があるが、照星にだけは頭が上がらず、いつもつい悪口を滑らせては、モザイク処理が施されるほどの「お仕置き」を受けている(この際何故かほとんど無抵抗)。ドラマCD2での発言(後述)以来、ファンの間で「ロリコン」疑惑が囁かれている。ちなみに彼のファーストネームを訓読みすると「放火」を意味する警察の隠語となる。8月6日生まれ。
小説版では、7年前は防人と対照的に才能を重んじ、弱い者を守るのは強い力を持った者の使命だと考えていた。錬金戦団活動凍結後はパピヨンに核鉄を盗まれた上、大戦士長より強制的に銀成学園の英語教師の職に就く事を命じられるなど、色々と不幸な事が続いている。
『ブレイズオブグローリー』/焼夷弾ナパーム)/XX(20)
特性は火炎爆破による半径250m・瞬間最大火力5100℃の炎の発生及び、創造者の肉体の火炎同化。火炎同化中、創造者は炎を自在に操作でき、更に炎が延焼すればするほど攻撃力・規模も比例して増していく。また火炎同化中、創造者は炎によるダメージを受けず、武器などによる物理的攻撃も無効化する。しかし、酸素濃度の薄い場所では火炎同化した肉体を維持出来なくなり、最悪の場合死亡する。火炎同化中に全ての炎が消滅した場合も死亡となる。「//」ではマグマの熱を吸収して火山の噴火を止めるという荒技を見せた。アニメ版では毒島のエアリアル=オペレーターとのあわせ技(エアリアル=オペレーターで酸素を撒いて発火し易くする)で威力を上げる事が出来る。
坂口照星(サカグチ ショウセイ)(声:速水奨
錬金戦団の亜細亜方面大戦士長(戦闘部門顧問)。神父のような服装をしており(作中「A-MEN(アーメン)」と口にする場面もある)、終始丁寧な口調で話す飄々とした男だが、思慮深さと聡明さを兼ね備えている。反面、割と強引な面も見受けられ、部下が指示に従わなかったり、自分の悪口を言った時は「HAHAHAHA!!」と笑いながら「お仕置き」をする。
ヴィクターとの最終決戦では、自身の武装錬金を駆って指揮を執るも敗れる。その時ヴィクターから、過去に錬金戦団が犯した悪事を知らされ(イギリスの戦団が事実を隠蔽または改竄していたのか、照星たちはヴィクターの背後事情を全く知らなかった)、自分達がその過ちを繰り返そうとしていたことに心を痛める。これを機に各国の錬金戦団に働きかけ、戦団の活動を段階的に凍結させる(自身は「//」時点でも戦団に残っているが、少々暇を持て余している模様)。
カズキについては当初、立場上敵視せざるを得なかったが、自分の事よりも斗貴子と剛太の咎めがなくなった事に喜ぶ姿を見て以降、心の奥では「錬金の戦士」として認めていたと思われる(「ファイナル」では、月に飛ぶカズキに対して「戦士・武藤」と呟いている)。
尚、作中火渡から何かにつけて「ロートル」呼ばわりされ、「//」ではエンゼル御前に「若作りのオッサン」と発言されているが、実年齢は36歳である(3月14日生まれ)。
小説版では、7年前の時点では死亡した犬飼戦士長の後を継いでホムンクルス討伐を進めていた(この時の部下が防人、火渡、千歳の3人であり、これが所謂『照星部隊』である)。また、千歳の教師用の格好を見繕ったり、化粧の仕方を教えたりと、本編では立場上制約気味だった変人ぶりを披露している。火渡の核鉄を盗んだエンゼル御前にも気付いていたが、笑って見逃している(御前の創造主である桜花を咎めるのを防ぐ為だと思われるが、直前に回収した61番の核鉄の使用を許可しなかったあたり、やたらと武装錬金を使おうとする火渡を反省させる意味もあったと推測される)。
『破壊男爵(バスターバロン)』/全身甲冑(フルプレートアーマー)/XVII(17)
身長57メートル、体重550トンという巨大な体躯を誇るロボット。その特性は、両肩のサブ・コクピットに載せた人物の武装錬金の特性を増幅して使用できる、というもの(一度に5種類まで)。その巨大さ故に破壊力は抜群だが、狭い空間では使用しづらい欠点がある(ボディパーツの一部だけを発動することも出来るが、それでも大きすぎるほど)。
デザインは作者の前作『GUN BLAZE WEST』の甲冑男爵(アーマーバロン)の流用。ちなみに、身長と体重はコン・バトラーVと同じである。
楯山千歳(タテヤマ チトセ)(声:小林ゆう
錬金戦団の戦士であり再殺部隊「一号戦士」。ブラボーや火渡と同じ『照星部隊』の一員だった。武装錬金の特性を活かした諜報活動を得意とする寡黙な女戦士。ブラボーとは相思の間柄で、入院中の彼にしばしば付き添う場面が描かれている(7年前の時点でも防人に対して好意的に接する場面が多い)。7年前は長い髪を三つ編みにしており、現在とは違って無邪気な感情を露わにする性格でかなり泣き虫だった。但し現在も決して無感情という訳ではなく、ブラボーと斗貴子の為にカズキが元に戻れる方法を突き止めようとする等、熱く優しい心を秘めている(当時、戦団は、ヴィクターとカズキを抹殺対象としか見ておらず、彼らを元に戻す為の研究を全くと言っていい程していなかった)。
連載打ち切りに関わる設定変更で、26歳という年齢に関わらず女学生としてニュートンアップル女学院に潜入することになる(この時セーラー服を着用していた)。その為、読者からは「コスプレ趣味」という声が挙がり、しかも公式設定化した。変更されていなければ、現在とは真逆な「強い」と言うより「畏(おそろ)しい」戦士となる予定だったらしい(名前にその名残が残る)。作中に登場する錬金の戦士の中では、錬金戦団活動凍結後の就職先が唯一明かされていないが、小説版で自身の武装錬金を発動させている場面があることから、少なくとも小説版の時点では戦団に残っている可能性が高い。7月4日生まれ。
小説版では、7年前に若干18歳で小学校の教師として潜入捜査をする(この際、年齢を23歳とごまかした)。西山(後述)に核鉄を見せるという致命的な失態を犯し、襲撃事件後は前線から退く。剛太同様、千歳も戦団に幼いとき引き取られているため家族の記憶はないと明らかになっている。
アニメ版では、カズキにとどめを刺さなかったことで戦団の上層部に尋問されたブラボーを弁護する形で初登場を果たす。同時に「ヴィクター捜索隊」の責任者に任じられ、秋水を捜索隊にスカウトした(この時、わざとカズキ達の現状を秋水に伝えなかった)。また、入院したブラボーに寄り添っていた為、ニュートンアップル女学院へは潜入しなかった。
『ヘルメスドライブ』/探知機(レーダー)/XCV(95)
特性は創造者が認知できる範囲での索敵及び瞬間移動(但し瞬間移動は成人2人分が限界)。また非常時には盾や打撃武器としても使用可能。連載打ち切りの影響で初期の設定(年齢を変えられる特性の武装錬金)と異なったために使用者を含めて物議を醸した。アニメ版では最初からこの武装錬金を披露している事で、違和感を軽減されている。
毒島華花(ブスジマ ハナカ)(声:矢作紗友里
錬金戦団の戦士であり再殺部隊「二号戦士」。火渡のやり方に疑問を持ちつつも随伴。武装錬金のガスマスクを装着していた為に当初は性別不詳だったが、「アフター」にて美少女であることが明らかになった。極度の恥ずかしがり屋で、武装錬金を装着していないと会話もままならない程(「アフター」で装着していたガスマスクはブラボー同様、特注品と思われる。ただ、小説版ではなるべくガスマスクを外すよう努力している模様。アニメ版最終話の「アフター」のダイジェストでは自らマスクを外している)。錬金戦団活動凍結後は銀成学園の一年生になり、寄宿舎に住むことになった。再殺部隊の中では千歳と共にカズキの敵として現れる事は結局無かった。8月28日生まれ。
好みのタイプは「炎のような人」であり、火渡に想いを寄せている。しかし作中、その火渡からはかなり暴虐無人な扱いを受けている(だがその割にはドラマCD#2に於いて、火渡の方も「毒島を放っておけない」旨の発言をしている)。
アニメ版では、千歳率いるヴィクター捜索隊のメンバーとして初登場を果たす。その後、ヴィクターとの最終決戦に際し、火渡率いるヴィクター討伐部隊に編成されている。火渡に対する思慕は原作よりも強調されており、また女性らしい仕草も原作より多い。アニメ版では、素顔は前述の「アフター」のダイジェストの他、バスターバロンが宇宙へ発進する場面でもガスマスクのゴーグルに透けて見えていた。
『エアリアル=オペレーター』/ガスマスク/XXXIX(39)
特性はあらゆる気体の分子構造を操作し、別の気体を調合できるというもの。ガスマスクには有色ガスを調合した場合でも活動出来るよう、多彩なオプションが備わっている。ちなみに剛太のハンカチから「待ち伏せが可能」と毒島が発言する場面があるが、その真意は謎。原作では「ピリオド」になってようやくその詳細が明らかになったが、アニメでは(原作に比べ)比較的早い段階で使用されている。
戦部厳至(イクサベ ゲンジ) (声:小山剛志
錬金戦団の戦士であり再殺部隊「三号戦士」。豪放な武闘派で、全戦士中最多のホムンクルス撃破数(332体)を誇る。勝ち戦も負け戦も好きという戦闘狂であり、不意打ちや騙し討ちを嫌う等、戦闘に自分なりの美学を持っている(その点、勝利を最優先する根来とは対照的である)。その武装錬金の特性から、パピヨンに「ホムンクルス以上の生命力」と言わしめる。再殺部隊では最初にカズキを認めた人物。また、ルーキーである剛太の戦いのセンスも評価していた(アニメでは剛太の抹殺に難色を示している)。
「ホムンクルス以上の存在」との戦いを求め、ヴィクターIIIであるカズキとの戦いを望んでいた。パピヨンに武装錬金の弱点を突かれて敗れたが、表情は満足げであった。パピヨンを不意打ちした根来によって形成が逆転しても、パピヨンを殺さずカズキたちの元に託し、カズキ再殺から退く(アニメでは根来が不意打ちしないため、パピヨンにカズキ達の目的地を教えている)。余談だがパピヨンのセンスを「エレガント」と評価しており、後の小説版の格好からしても、彼の美的センスもかなり怪しいものがある。7月27日生まれ。
小説版の設定では、錬金戦団活動凍結後は漁師になっており、街に出る場合でも裸同然の姿で出かける等、少々露出狂気味。
『激戦(ゲキセン)』/十文字(クロススピアー)/XII(12)
特性は激戦本体及び創造者自身の損傷部分の高速自動修復。修復は損傷した場所で、創造者の意思に関係なく行われる。修復する体積・回数は創造者のエネルギー量により変化する。但し、激戦が創造者の手元から離れている状態では、激戦本体が損傷を認識出来ないため修復機能は発動しない(修復中に手放した場合そこで修復は中止され、再び手にすることで再開する)。また「自動」修復ゆえに修復箇所に異物が存在しても、そのまま修復してしまうという弱点を持つ。逆を言えば、損傷時に手元にさえあれば、例え肉体が跡形も無く破壊された状態からでも修復が可能(=「全身修復」)。連続使用には莫大な生命エネルギーを消費するが、戦部は倒したホムンクルスの残骸を喰らい、己の闘争本能を昂ぶらせる事で、特性の継続的使用を可能にした(アニメでは未描写)。
円山円(マルヤマ マドカ) (声:皆川純子
錬金戦団の戦士であり再殺部隊「四号戦士」。初登場時は丸々とした風船男の姿だったが、中身は中性的な美形のオカマ。縮小した斗貴子を鳥かごで飼いたいと発言するサディストであり、苦痛に陶然とするマゾヒストでもある。斗貴子と2度交戦したが、その能力が災いして腹の中に入られ、体内からバルキリースカートで突き破られて敗れた。また男性が好きらしく、ゲイだと思われる(アニメでも秋水に投げキッスをするシーンがある)。4月4日生まれ。
アニメ版では容姿が更に女性的になっている(ちなみに初登場時から素顔である)。千歳率いるヴィクター捜索隊のメンバーとして初登場を果たし(この為、カズキ達と直接交戦する場面は描かれていない)、ヴィクターとの最終決戦では、火渡率いるヴィクター討伐部隊に編成されている。
小説版の設定では、錬金戦団活動凍結後はダンサーになっている。また、バブルケイジ風の着ぐるみを着て移動している。
『バブルケイジ』/風船爆弾(フローティングマイン)/XXXII(32)
本体はベルトで、その特性はベルトから風船爆弾を生成し、風船爆弾に触れた者の身長を一発につき15cm縮めることが出来るというもの(全身長を縮められた場合、その人物は消滅してしまう。但し、第三段階のヴィクターには効力を発揮しなかった)。触れた者の衣服は縮まないが、武装錬金を装着している場合は武装錬金も一緒に縮む。
生成した風船爆弾は、創造者の意思で自由に操作・膨張・破裂させることが出来る(但し1度に膨張させられる風船爆弾は1つのみ。また、破裂時に発生した風圧には特性は発動しない)。また、創造者自身が装着することも可能(その場合、巨漢のような外見になる)。
尚アニメ版では特性が変更され、「炸裂すると風船爆弾が増殖する」ことになった。
根来忍(ネゴロ シノブ)(声:浜田賢二
錬金戦団の戦士であり再殺部隊「五号戦士」。古風な話し方が特徴で、武装錬金を使用し常に姿を隠している。勝利こそ最優先の任務と考えており、卑怯な手段、騙し討ちも辞さない非情な性格(悪党的な性格というわけではなく、極めて合理主義なのだと思われる)。
円山の武装錬金で縮小された斗貴子が元に戻り、全裸となったところを狙ったため、剛太に「出歯亀ニンジャ」と罵倒される(実際は剛太も注視しており、彼も「出歯亀タレ目」と言い返している)。カズキや剛太の行動を「報われぬ悪あがき」であると冒涜して剛太の怒りを買い、自身の武装錬金の特性を逆手に取られ敗れた。また、戦友などいなくとも一人で十分戦えると自任しているが、剛太の手掛かりとなったハンカチを再殺部隊のメンバーに提示しているため、決して完全に仲間を否定しているわけではないらしい。アニメ版では剛太戦以降この考えを改めており、前回の任務の際に個人プレーに走った犬飼と円山を窘めたり、ヴィクター戦にて戦部、秋水と共闘したりしている。
小説版の設定では、錬金戦団活動凍結後は忍者村で働いている。また、自分が本物の忍者ではなく、単なるニンジャマニアであることを明かしている(毒島には本物の忍者だと思われていた)。しかし、シークレットトレイルなしで円山のきぐるみの中に本人も気付かぬ内に潜んでいるという、本物の忍者でも出来ないような芸当を披露している。12月22日生まれ。
『シークレットトレイル』/忍者刀(ニンジャトウ)/XIV(14)
特性は刀で斬ることで亜空間の入り口を開き、発動者とその遺伝子情報をもったものを移動可能にするというもの。亜空間内部に潜伏も可能。この特性は物質のみならず生物にも有効であり、潜伏しているものの内部を自由に通り抜けられる。潜伏中のモノが接触している物体に対しても、亜空間を移動することで移動・潜伏が可能だが、水や空気などの液体気体は通り抜けられない。
犬飼倫太郎(イヌカイ リンタロウ)(声:保村真
錬金戦団の戦士であり再殺部隊「六号戦士」。太枠の眼鏡をかけている。劣等感が強く、自尊心が高い性格。最初にカズキ達と戦うも、カズキと剛太のコンビプレーの前に敗北。敗れた際半ば自暴自棄になりカズキに自らを殺すように言ったが、人であり続けようとするカズキには拒否された。その後は火渡に「負け犬」呼ばわりされている。軍用犬の武装錬金の使い手にも関わらず本物の犬は苦手で、小説版では、錬金戦団活動凍結後の再就職先であるペットショップで犬に懐かれて困惑する様子が描かれている。3月7日生まれ。
小説版の設定では、故・犬飼老人と血縁であることが示唆されている(恐らく老人の孫)。彼の劣等感もこの点に由来しているのかもしれない(しかし家柄には誇りを持っている様子)。
アニメ版では、千歳率いるヴィクター捜索隊のメンバーとして初登場を果たし(この為、カズキ達と直接交戦する場面は描かれていない)、ヴィクターとの最終決戦では、火渡率いるヴィクター討伐部隊に編成されている。
『キラーレイビーズ』/軍用犬(ミリタリードッグ)/XCII(92)
特性は2匹の犬型自動人形(オートマトン)による攻撃。オートマトンは通常の犬の2倍の嗅覚と10倍の運動能力を持つ。普段は安全装置がなされていて、創造者の持つ犬笛による指令に従わされている。しかし、安全装置を解除するとキラーマシンと化し、犬笛を持たない人間に容赦ない攻撃を加える(これは創造主も例外ではない)。
52番の核鉄の戦士
錬金戦団の戦士の一人であり、ブラボーの部下。作中に姿は一切見せず、本名も使用する武装錬金も一切不明。ブラボーとともに銀成市にやって来たが斗貴子と合流する事なくムーンフェイスと交戦、丸二日続いた戦闘の末、殺害されて核鉄を奪われてしまった。ブラボーの態度から推測するに、相当の実力者で、ブラボーも信頼を寄せていたと思われる。
艦長(声:菅生隆之
錬金戦団の戦士の一人。本名不詳。白髭の初老の男性。役職からしてもそれなりの地位(恐らくは戦士長クラス)と推測される。原作ではヴィクターの捕捉に成功したが彼に見つかってしまい、やむを得ず攻撃をしたが、あっさりと敗退してしまった。
アニメ版では航海長(声:原沢勝広)と水雷長(声:川津泰彦)の二人とともに諜報部隊としてヴィクターを監視していたが、自分達の力を過小評価されていると内心不満を感じていた。ヴィクターに見つかって交戦すると戦闘中に形態を変えるなどフレキシブルな面も見せ、原作よりも活躍はしたものの有効なダメージを与えることなく敗退(その際に三つの核鉄の内、二つを破壊された)。三人とも辛くも生き延びたが、残りの4形態を披露できなかった事を悔やんでいた。
『ディープブレッシング』/潜水艦(サブマリン)/LXXVII(77)
突撃可能の特性により、艦体ごと敵にぶつけての攻撃が出来る、巨大な潜水艦。先端に鋭い衝角を持つ。機能的には通常の潜水艦と何ら変わらず、内部に多数の人間の乗組員を抱える。
アニメ版では、艦長に加えて航海長と水雷長の核鉄(シリアルLXXVIII(78)とLXXIX(79))とのフォーメーションにより、三核鉄六形態を持つ武装錬金となっていた。他の形態では空中戦用の先端がドリル状の飛行形態が登場。また潜水艦形態では衝角突撃だけではなく、魚雷も使用している。なお、核鉄一つだけでも大きさこそ違うものの発動可能である。

[編集] LXE

北関東一帯を勢力下にしているホムンクルスとその信奉者の集団。LXEは“the League of eXtraordinary Elects”の略で、作中では「超常選民同盟」とも名乗っている。作者はLXEのメンバーの武装錬金の名前について「世界の有名な童話を捩った物にしよう」と考えていたようで、Dr. バタフライをはじめ一部のメンバーの武装錬金にその名残が残っている。アニメでは、ドクトル.バタフライと調整体以外消滅したホムンクルスは、Dr.アレクのクローン技術で復活を果たしている。

名前の由来はアメリカン・コミックの『The League of Extraordinary Gentlemen』。ちなみに、この作品は日本のファンからは「超常紳士同盟」と呼ばれている。

蝶野爆爵(ちょうの ばくしゃく)→Dr(ドクトル).バタフライ(声:長克巳
LXEの盟主で人型ホムンクルス。百年前に『人間もホムンクルスも超えた第三の存在』ヴィクターと出会い、彼に錬金術を教わる。その後は重傷を負ったヴィクターを守る為にLXEを組織し、ヴィクター復活を待ち続けていた。
パピヨンの高祖父であり、その美的センスは玄孫と同レベル(ちなみに白の全身タイツとマントを纏っている)。チャームポイントは蝶の形をした髭。
銀成学園では、衣装を変えて「M(マスター)・バタフライ」と名乗り、パピヨンと戦闘を繰り広げたが敗北し消滅する(尚、消滅寸前、髭しか残っていない状態にも関わらず、目覚めたばかりのヴィクターと言葉を交わしていた)。
「背中に人生を」のポーズはマドロスポーズで、足下に何故か繋船柱らしき物体が現れる。6月28日生まれ。
アリス・イン・ワンダーランド』/チャフ/LXX(70)
特性はあらゆる知覚の麻痺・撹乱。密集状態では、乱反射を利用した強烈な発光で相手の脳に強力に作用し、記憶の中から忌み嫌う要素をランダムに選択して幻覚を作り、精神を破壊することが出来る。また、拡散状態(有効範囲は半径約500m)では、方向感覚や距離感をはじめ、相手の感覚の全てを麻痺させることが出来る(加えて電子機器に干渉したり、使用空間内にいる相手と通信を取ることも可能)。
バタフライはチャフを密集させる際、背中に蝶の羽根の様に集合させている。また、足元に集合させたチャフの上に乗り、宙に立つことが出来る。
ルナール・ニコラエフ→ムーンフェイス(声:関智一
LXEのメンバーで人型ホムンクルス(顔が月の形をしているが、れっきとした人型である)。口癖は「むーん」(「ムーン」になることも)。100年程前にロシアから日本へ渡ってきたようだが、その目的は不明。バタフライの消滅後、ブラボーに敗れ、錬金戦団に捕縛される。最終決戦の後に月に渡ったが、連載が続いていれば別の活躍をしていたとライナーノートには書かれている。2月2日生まれ。
『サテライト30(サーティ)』/月牙(ゲツガ)/XXX(30)
特性は月齢(0~29)に合わせての2~30の人数への増殖。増殖した身体は全て本物で、1体でも残っていればそこから再び増殖できる(ただ、増殖にはかなりのエネルギーが必要で、ホムンクルスでなければ何度も増殖することは不可能)。また増殖しても意識は1つであり、増殖すればする程複雑な連携は難しくなる。ちなみにムーンフェイスの場合、増殖に際して顔の形状が月齢に応じて変化しているが、これは彼のこだわりが反映されたものらしい。当然ながら新月の場合は頭がない。
金城(きんじょう)(声:土田大
LXEのメンバーで人型ホムンクルス。口癖は「ヒャッホウ!」。ブラボーに敗北した際、ホムンクルスであるにも関わらず舌を噛み切って自殺しようとする(アニメでは描かれていない)等、少々頭が悪い。その後、口封じとして陣内に斃される(この時、恨み言ひとつ言わなかった)。プロレスファンらしい。4月21日生まれ。
『ピーキーガリバー』/右篭手(ライトガントレット)/LII(52)
特性は空中元素を取り込んでの巨大化(体積に加え質量も増加する)。尚、この核鉄は元々ブラボーと共にLXE殲滅の為に派遣され、ムーンフェイスに殺された錬金の戦士が持っていた物である。
陣内(じんない)(声:千葉進歩
LXEのメンバーで人型ホムンクルス。普段は丁寧な口調だが、怒りなどで感情が昂った時は可笑しくなる。自身の武装錬金を使って寄宿舎の生徒を操り斗貴子の核鉄を奪おうとしたが、斗貴子に斃される。尚、原作では黒髪だがアニメでは金髪になっている。3月21日生まれ。
『ノイズィハーメルン』/鉄(スチールウィップ)/LXI(61)
特性は発した音で人を催眠状態にし、意のままに操ること(有効範囲は半径約100m)。一度に操作する人数が増えるほど催眠も浅くなり、単純な操作しか出来なくなる。また、鞭に伝わる振動を音に変換することで、遠方の音(会話を含む)を聞くことも出来る。もちろん通常の鞭としても使えるが、この場合攻撃力は普通である。
太(タイ)(声:白熊寛嗣
LXEのメンバー。中国系の人型ホムンクルス。巨漢で、一撃必殺のパワースタイルを好む。核鉄強奪を目論み、かなりムリのある変装で銀成学園に乱入したが、秋水に制裁される。
細(シー)(声:鈴木千尋
LXEのメンバー。中国系の人型ホムンクルス。手数で攻めるトリッキーな戦闘スタイルの持ち主。核鉄強奪を目論み、女装して銀成学園に乱入したが、桜花に制裁される。
鈴木震洋(すずき しんよう)(声:坪井智浩
LXEのメンバーで、ホムンクルスの信奉者。銀成学園の生徒会書記で、桜花の入院後は会長代理になった。バタフライが銀成学園を襲撃した際、その立場を利用してカズキと斗貴子を学園の生徒から孤立させようと図るも、六舛・岡倉・大浜の3人に阻まれてしまい、バタフライに見捨てられた。11月9日生まれ。
ホムンクルス調整体(-ちょうせいたい)
バタフライが創り出した、戦闘に特化したホムンクルス(その為に知能は皆無で、実質的にバタフライの操り人形と化している)。あらゆる動植物が混合されており、異常発達した牙、ひび割れた身体、鋭く長い爪といった異形の姿が特徴。
ホムンクルス“超・成体”(-“ちょう・せいたい”)
ホムンクルス調整体が共喰いにより合体・巨大化した姿。4階建ての銀成学園校舎と同程度の高さを誇る。バタフライ風に呼称すると“蝶・成体”。

[編集] 「蝶々覆面の創造主」の部下

「蝶々覆面の創造主」こと蝶野攻爵が、自らをホムンクルス化する為の試作兼手足として生み出したホムンクルス。カズキと斗貴子によって全員斃されるが、「ピリオド」で復活(実際はクローンだが、記憶はオリジナルから完全に受け継いでいる)し、最終決戦後にヴィクターと共に月に渡った。アニメでは巳田、猿渡はクローンが量産されていた(花房も桜花に瞬殺された後に復活しているので量産されていたものと思われる)。

巳田(みた)(声:置鮎龍太郎
キングコブラのホムンクルス。元は銀成学園高校の英語教師で攻爵の担任だったが、退学を促すなど攻爵をあしらった為にホムンクルスにされた。
廃工場で斗貴子を襲った時、斗貴子を守ろうとしたカズキを殺害する。その後、生き返ったカズキを改めて殺そうとするが、カズキの攻撃で大ダメージを負い、斗貴子にとどめを刺された(アニメでは斗貴子一人に瞬殺された)。
猿渡(さるわたり)(声:稲田徹
マウンテンゴリラのホムンクルス。元は巨漢の暴力団員で、夜の街で子分と共に攻爵に絡んでカツアゲを行った為にホムンクルスにされた(その際、彼の子分もサル、ヒヒ、チンパンジー等のホムンクルスにされた)。廃工場で子分を率いて斗貴子と闘うが、斗貴子によって子分を全滅させられた上、猿渡自身も駆けつけたカズキに敗れる。
蛙井(かわずい)(声:結城比呂
コモリガエルのホムンクルス。元はひきこもりで攻爵とはネット仲間だったが、些細な事から決裂し、メールを使って悪質な中傷をした為にホムンクルスにされた。多弁で忍耐力に欠け、創造主・攻爵への忠誠心も薄い。戦闘では舌先が武器と化した子ガエルを自身の背部から多数放って攻撃する。カズキと闘って敗れた後、花房に制裁された。「ピリオド」で復活して月に渡った際には地球が恋しいのか泣きながら飛び跳ねていた。
花房(はなぶさ)(声:加藤優子
バラのホムンクルス。元は攻爵の家庭教師で財産目当てに攻爵を誘惑するも、彼が不治の病を患っていることを知って態度を一変させた為、攻爵の怒りを買いホムンクルスにされた。ホムンクルスになってからは創造主・攻爵の忠実な部下となり、ホムンクルスにする材料の調達を手伝っていた。戦闘では無数の触手で敵を捕らえて攻撃する。蛙井の制裁後、気絶したカズキを殺そうとするが駆けつけた斗貴子に斃される。「ピリオド」で復活した後はヴィクターに恋心を寄せている模様。
鷲尾(わしお)(声:伊藤健太郎
ワシのホムンクルス。猟銃で撃たれて死んだところを攻爵に拾われ、ホムンクルスとして蘇生される(この時、攻爵の不興を買っていた元自衛隊員の家庭教師が犠牲になった)。ベースとなった鷲の記憶と理性が反映されている為、攻爵への恩義から絶対の忠誠心を持っている。また、鷲がベースとなっているせいかウサギが好物。
ホムンクルス化してからは己の能力を研鑽し続け、攻爵の創造したホムンクルスの中で「最高傑作」と評されるに至った。戦闘では目や風で相手の動きを読んで攻撃する他、身体の一部分だけを高速でホムンクルス化することが出来、(斗貴子がホムンクルスに寄生され戦闘力が半減していたとはいえ)カズキと斗貴子を相手に終始優位に戦闘を進めた。鷲尾との戦闘を通じて、カズキは戦士として大きく成長することになる。
余談だが、斗貴子の声優である柚木涼香と誕生日が同じ(1月10日生まれ)であり、武装錬金RADIOでネタにされたことがある。

[編集] ヴィクターとその家族

ヴィクター・パワード(声:小山力也
錬金戦団の裏切り者とされていたが、実は『黒い核鉄』の実験の被験者であり、黒い核鉄によって人間やホムンクルスを超えた『第3の存在』になった。かつては誇り高き戦士で好人物だったが、黒い核鉄によってかつての仲間達から命を狙われ、さらに娘のヴィクトリアを彼への刺客としてホムンクルス化されるという絶望を味わい、全ての錬金術を深く憎み、滅ぼすことを誓った。但し、本質的には善人であり、ホムンクルス達のように人間を食料扱いはしておらず(エネルギードレインはしたものの死者が出ない程度で留めており、無関係な人間は誰も手に掛けなかった)、世界を支配しようとか、人間そのものを滅ぼそうと言う考えは毛頭なかったようである。本人の趣味なのか、戦闘時はイギリス人なのに何故かネイティブアメリカンの民族衣装のような服を着ている(回想場面での休暇中は普通の格好をしている)。
明治の頃イギリスから来日し、蝶野爆爵(後のDr.バタフライ)に身体の修復を依頼して眠りに就く。そして、100年ぶりに目覚めた世界で錬金戦団がまたも同じ過ちを繰り返している事を知り、怒りに任せて第三段階へ進化しながら暴走するが、「ファイナル」にてカズキの決死の作戦で、彼と共に月へ飛ばされる。その際、斗貴子をはじめ大切な人々を護る為に自らを犠牲にしたカズキの姿に心を打たれ、本来の心を取り戻した(アレキサンドリアの作った白い核鉄は彼の身体を戻す事には失敗したが、彼の心を取り戻す事には成功したと言える)。「ピリオド」ではカズキが地球に帰れるように尽力し、カズキの説得により共に地球に帰る事になった。そして白い核鉄で一旦は人間に戻るも、娘ヴィクトリアと同じホムンクルスになり、他のホムンクルスを引き連れ月へ渡った。ライナーノートによると娘の尻に敷かれているらしく、意外と娘には甘いパパ(親バカ)なのかもしれない。9月30日生まれ。
『フェイタルアトラクション』/大戦(グレートアックス)/黒い核鉄I(1)
特性は重力の方向と強弱を自在に操作できるというもの(但し、その特性は創造者自身には作用しない)。特性を利用することで瞬間的ながら小型ブラックホールを造りだす事も出来る。当然ながら斧として用いることも出来、加えてアニメ版では中央部から分離することで双斧にして扱っている描写もある。カズキと同じく核鉄が心臓代わりなので武装錬金へのダメージは直接使用者のダメージとなる。
覚醒直後と最終決戦で微妙に形状が異なっているが、これについて作者は「カズキのサンライトハートが+に変化したのと同じと考えてほしい」とコメントしている。アニメでは後期の形状に統一されている(ちなみに後期の形状は、『トランスフォーマー スーパーリンク』に登場する「エナジーライデン」がモチーフ)。
余談だが、人間であった時に彼が使っていた核鉄はおそらくノーマルの核鉄(型番不明)であるため、現在のフェイタルアトラクションはアナザータイプである可能性が高い。
アレキサンドリア・パワード(声:勝生真沙子
ヴィクターの妻で、愛称「アレク」。錬金戦団では「賢者の石」研究班に所属していたが、戦闘で瀕死の重傷を負った夫を助ける為に「黒い核鉄」を移植する。しかし、この時に起こった事故により致命傷を負い、脳だけがかろうじて生き残った。クローン技術を用いて脳を増殖し知力を高め、長年ニュートンアップル女学院の生徒達の身体を借りながら(アニメ版ではルリヲヘッドが武装錬金として明確な登場をしていないため、女生徒の身体を借りてるかは不明)、独自に黒い核鉄を無効化させる研究を行う。その成果として「白い核鉄」を完成させるも細胞の寿命により崩壊、娘に夫への遺言を残して逝去した。回想では髪型が斗貴子に似た金髪の女性だった。雑誌掲載時には登場初期に「アレクサンドリア」と表記されていた。2月2日生まれ。
『ルリヲヘッド』/(ヘルム)/L(50)
特性は人間に取り憑き、その身体を支配・操作するというもの(この時、対象の脳波を走査することで思考・記憶を探ることも可能)。操作対象は創造者と同性の方がシンクロし易いらしい(シンクロ率が低い場合、上手く操作できない)。ただ対象者がいなくても、共鳴音などを利用することである程度の会話は可能。兜には肩帯が付属されており、その先端にあるワイヤーナイフを操ることで相手を攻撃することも出来る。
アニメ版では偽装されたLXX(70)の核鉄を斗貴子が回収した際の回想場面における仮面の人物とカズキ達がニュートンアップル女学院に訪れた際にカズキ達をヴィクトリアの元へ誘導する役としてのみの登場で「ルリヲヘッド」という名前も明かされておらず武装錬金かどうかすら明確にされていない。
ヴィクトリア・パワード(声:釘宮理恵
ヴィクターの娘。ヴィクターが『第3の存在』になった責任を負わされ、ヴィクターを斃す為に錬金戦団の手で人型ホムンクルスにされてしまう。その後は母アレキサンドリアと共にニュートンアップル女学院の地下で身を潜めていた。13歳のまま年齢が止まっているはずだが、斗貴子と同じクラスに通っていたと証言している(アニメ版ではこの場面はないが、マントの下に制服を着ている事が確認できる。ただし原作・アニメどちらにおいても本当に女学院の生徒なのかは不明)。元は無邪気な性格だったが、ホムンクルス化という悲惨な体験を経て(戦団ではヴィクター討伐隊「隷属」となっており、奴隷同然の扱いを受けていたと推測される)、今ではすっかりやさぐれている。リアリストでかなりの毒舌家であり、母が死ぬ時も、(一応悲しげな表情は見せたが)涙を流さない等、かなり冷ややかな印象であったが、父ヴィクターが白い核鉄で人間に戻った際に泣き付き、ようやく少女らしい一面を垣間見せた。作中では唯一、人肉(アレキサンドリアの細胞クローンの失敗作)を調理して食べていること(ミートパイ)が確認されたホムンクルスである(ただ、無用の混乱を避ける為か彼女自身もホムンクルスの肉体を嫌悪してるのか、女学院の生徒は喰らっていない模様)。11月11日生まれ。
『アンダーグラウンドサーチライト』/避難壕(シェルター)/LI(51)
特性は、壁や地面に避難壕を造ることが出来るというもの。避難壕の内部には巨大な設備をも構築することが可能。ライフラインは周囲から引っ張り込むことが出来る他、1ヶ月程度なら自給もできる。尚、避難壕自体は亜空間に存在している為、入り口が閉じられた状態では発見することは困難。
作者はこの武装錬金について「ドラえもんの秘密道具みたい」とコメントしている。その為かアニメ版では、エンゼル御前が「何処が武装?」とツッコミを入れる描写がある。

[編集] 私立銀成学園高校の生徒

武藤まひろ(むとう まひろ)(声:平野綾
カズキの妹。兄譲り、あるいはそれ以上の「天然ボケ」で周囲を和ませる少女。人見知りせず、初対面の人間ともすぐに仲良くなれる。斗貴子の事も姉のように慕い、非常に懐いている。時々兄達とセットで「四バカ+1(プラスワン)」と呼ばれた事も。一度ホムンクルスと化した巳田に喰われ(丸呑みされ)た事があったが、それがきっかけでカズキの戦士としての力が開花することになる。またDr.バタフライが銀成学園高校を襲った時も、ホムンクルスの前に立ちはだかって千里・沙織を守るなど、兄譲りの勇気がある。アニメ版では天然ボケがさらに強調され、少々暴走気味になっている。また、アニメ25話にて、カズキの死(当時はパピヨンを除く誰もがそう思い込んでいた)をブラボーに伝えられて以後は、斗貴子同様に落ち込む毎日を送っていた事が大浜の口から明かされている。『アフター』及び小説版の描写からすると、学校での成績は兄や岡倉(そしてさーちゃん)同様、あまりよろしくないようである。2月29日生まれ。
六舛孝二(ろくます こうじ)(声:近藤孝行
カズキの友人で「四バカ」の1人(ただ、カズキや岡倉と違って成績は優秀)。沈着冷静な性格だが友情には熱く、銀成学園がLXEに襲撃された時は震洋と頭脳戦を繰り広げ、カズキと斗貴子を援護した。また、かなり謎の多い一面(読唇術、声色の才能、「逆胴」に関する正確な知識等)を持ち、岡倉からも「オメー何モンだ!!」とよくツッコまれている。1月25日生まれ。
岡倉英之(おかくら ひでゆき)(声:風間勇刀
カズキの友人で「四バカ」の1人。長く伸びたリーゼントが特徴(相当に固めているらしくリーゼントで攻撃することも可能で、本人は「リーゼント・アタック」と呼んでいるらしい)。少々短気なところもあるが、基本的には友人思いの気のいい性格。
いわゆる好色漢でエロスな事をよく考えたりしている(彼のよく言う「ストロベリー(恋人同士でいちゃつく事)」はまひろやブラボー等、周りにも伝染している。語源は恐らくこれ)。容姿は真面目にしていればそれなりに二枚目な方なのだが、鼻の下が伸びまくってしまうためナンパ成功率はほぼゼロ。
学校に内緒で原付を所持していた。ちなみに出べそ。そして男のある部分が四バカでは一番下(4巻で行われた比較では大浜>カズキ>六舛>岡倉となっていた。後にはカズキ>剛太ととれる描写もあり、別格の存在として秋水がいる)らしい。「アフター」では毒島華花に一目惚れし、ドラマCD#2では彼女とストロベリーな仲になりたいが為、ブラボーの特訓により“悶絶・岡倉キッス”なる必殺技を身につける事に成功するのだが……。8月8日生まれ。
大浜真史(だいはま まさし)(声:園部好徳
カズキの友人で「四バカ」の1人。大柄な体躯とは裏腹に気性は穏やかで優しく、暴走しがちなカズキ達のストッパー役でもある。だが、逆上するとかなり恐く、腕力もなかなか強い。まひろ同様に人見知りしないのか、初対面のエンゼル御前ともすぐに打ち解けていた。実はスクール水着が好きな作者いわく「隠れオタク」。9月14日生まれ。
余談だが上記の三人はアニメ『R.O.D』のスタッフ(舛成孝二倉田英之石浜真史)がモデルとなっており、各キャラクターのイニシャルの頭文字を並べると、R.O.Dとなる。
若宮千里(わかみや ちさと)(声:猪口有佳
まひろの友人で、渾名は「ちーちん」。眼鏡をかけて、三人娘の中では一番大人びた性格。だがその性格が裏目に出て、ホムンクルス調整体に銀成学園が襲撃された際は、前に陣内に喰われかけたトラウマを思い出し、助けに来たカズキと斗貴子の事も化け物呼ばわりして一時的に錯乱してしまった(アニメ版では錯乱する経緯が微妙に異なる)。成績も良く、いつもまひろ達に勉強を教えているらしいが、二人とも追試を受けている辺り、あまり実を結んでいないようである。沙織とは性格、趣味、特技など正反対な部分が多いが、お互い大切なものに相手(とまひろ)を挙げるほど仲が良い。アニメでは神経衰弱が好きという設定が追加された。「アフター」では剛太の魅力にいち早く気付き、恋心を持つようになる。4月28日生まれ。ちなみに名前は作者の従姉妹から拝借された。
河井沙織(かわい さおり)(声:下屋則子
まひろの友人で、渾名は「さーちゃん」。金髪のツインテールが特徴で、まひろと並んでいつも元気で活発な少女。そして頭の中身もおそらくまひろと同レベル。まひろのことを「まっぴー」と呼ぶ。小説版の挿絵では、斗貴子に勉強を教わりながらも居眠りしていた。1月13日生まれ。当初は二人ともコマの隅に描かれたモブキャラクターだったが、まひろの交友関係を作る為にサブキャラクターに昇格した。 千里同様、名前は作者の従姉妹から拝借された。

[編集] その他

西山(にしやま)(声:小林ゆう
斗貴子が小学五年生の時にホムンクルスに襲われた事件の当日、斗貴子と共に日直だった少年。その正体は100年以上生きている人型ホムンクルス。本編では斗貴子の回想に一コマだけ登場しただけであった。
いい子ぶりっ子な面を演じているが、性格は劇中で登場したホムンクルスの中でも、群を抜いて狡猾で残忍。子供の姿であることを利用し大人に付け入ったり、退屈凌ぎにわざと大人を困らせたりする様子も見せる。彼(とその仲間)によって小学校の子供達と赤銅島の住民が殺戮され、ブラボーや千歳、火渡の心に根強いトラウマを残した(『武装錬金//』)。
その後、火渡の執念の追跡によって捕まえられた後、施設に収容されていた斗貴子の核鉄を奪おうと襲い掛かったが、逆に斗貴子の戦士としての力を覚醒させることとなり、バルキリースカートでバラバラにされた(「アフター」)。
ちなみにライナーノートによると、初出のシーンにおいてはキャラの構想もなく、黒板に書かれた「西山」という名前は当時のアシスタントの苗字から付けられたとのこと。
『ギガントマーチ』/戦闘(ウォーハンマー)/?
小説版に登場した武装錬金。特性は地震発生で、地面を叩いて土石流を引き起こすことが出来る。火渡に対して使用し、火渡を斃すことには失敗するも、発生させた土石流で赤銅島を壊滅させた。核鉄は西山捕縛後に回収されたと思われる。
蝶野刺爵(ちょうのししゃく)(声:園部啓一)、蝶野次郎(ちょうのじろう)(声:真殿光昭
パピヨン(蝶野攻爵)の家族で、それぞれ父親と弟。
父・刺爵は攻爵に対して英才教育を施すも、攻爵が不治の難病に冒された途端に見捨て、次郎に家督を譲ることを決める(但し肉親としての愛情が無い訳では無く、単に実力主義が過ぎていた模様)。作中、ホムンクルスと化した攻爵の格好を「素敵」と発言していることから、彼の美的センスも祖父・爆爵(バタフライ)や攻爵と同レベルだと思われる。ちなみに妻(即ち攻爵・次郎兄弟の母)とは離婚調停中だった。
弟・次郎は、外見が兄と瓜二つである。兄より1年遅く生まれただけで普通の教育をされたこと、高祖父以来の伝統ある「爵」を名前に付けてもらえなかったことから兄を酷く恨んでいる。兄への恨み節を連呼した一コマはネット上ではよくパロディされている。
2人ともホムンクルスと化した攻爵に喰われている。余談だが、次郎(とパピヨン)を演じた真殿光昭は次郎に同情的であったらしく、実際にアニメで次郎が攻爵を暴行する場面を見て次郎を演じる事ができたのが嬉しくて泣いてしまったらしい(『武装錬金RADIO』にて発言)。
ロッテリやの店員(声:小林ゆう
ファーストフード店ロッテリや(アニメでは「ウマカバーガー」)の女性アルバイト。パピヨンやブラボーをはじめとする変人たちを接客する憂き目に遭うが、逃げ出さずに接客するうちにすっかり彼らと馴染んでしまい(それまでには、かなりの努力があった様子)同時に店内での地位も向上した。ファンからの人気は高く、人気投票では11位にランクインした。
和月野ブヒ朗(声:和月伸宏
作者の自画像のキャラクターで作者の分身。黒崎薫(ストーリー協力者)の分身のカタツムリ共々、画面の端々に登場する。斗貴子が転入してきた場面ではどさくさで「罵ってください」と言い、斗貴子にその場の雰囲気で「このブタ野郎」と返された。アニメでは和月伸宏本人が声を当てている。

[編集] 武装錬金//(小説)

斗貴子の家族
斗貴子の曽祖父・津村貴蔵(たかぞう)、祖母・貴子(たかこ)、祖父・貴志(たかし)、母・斗志子(としこ)、父・貴之(たかゆき)。斗貴子を含めて七人家族だった。貴蔵が一家の主である。和風派家族であったのか、日ごろでも一様に和服を着ている。常に和服を着続けるその理由は、ブラボーに多大な影響を与えた。
『G3ズ』 (じいさんず)
津村家に仕える長谷川銀吉(ぎんきち)銀次(ぎんじ)銀子(ぎんこ)の三つ子の老人。三人とも全部同じに見え、(銀子は女にも関わらず)『G3ズ』と呼ばれている。
氏家(うじいえ)
校長。よく手を揉むクセがあり、少々落ち着きのない印象が見受けられる。
比留間(ひるま)
陰気そうな教師。ぼそぼそとあいさつをする。
南野(みなみの)
斗貴子のクラスメイトで都会からの転校生。「あめんぼ」と呼ばれている少年。あだ名は甘えん坊な性格からきている。名称の由来は前述の西山、後述の北原と東里アヤカと合わせて「東西南北」だと思われる。
北原(きたはら)
斗貴子のクラスメイトで都会からの転校生。青いTシャツにシルバーアクセサリーを大量につけている少年。千歳の水着を褒めたりと、色々とませている。ブラボーと奇妙な友情を育ませた。
東里アヤカ(ひがしざと アヤカ)
斗貴子のクラスメイトで都会からの転校生。ツインテールでゴスロリファッションの少女。気が強い。日焼けに気をつけている。斗貴子にビー玉のおまじないを教える。
牛部(うしべ)
斗貴子のクラスメイトで同居人の幼馴染み。ぽっちゃりした男の子。母親が津村家で働いていおり、斗貴子からは頼りにされている。マヨネーズが大好きで、スイカにもかける等、ちょっと味のセンスがおかしい。
故・犬飼老人
照星の前任の戦士長。おそらく犬飼倫太郎の祖父。自身の武装錬金の能力で世界中に散った核鉄を回収したり、ホムンクルスの居場所を探索するのに大きな功績をあげていたが、殉職。自身の調査によって得た情報を「犬飼レポート」と呼ばれるファイルに記し、錬金戦団に保管していた。 犬のトレーナーとしても有能で、馬ほどもある大犬を連れていたという。
『バーバリアン・ハウンド』/探知犬(ディテクタードッグ)/?
特性は錬金術で作られたものを嗅ぎわける優れた嗅覚。埋もれたままの核鉄や潜伏中のホムンクルスの発見に役立った。小説版のみに登場。

[編集] ドラマCD

  • ホムンクルス佐藤(声:小野大輔
  • ホムンクルス浜崎(声:加藤将之
  • 書記(声:〆野潤子)

[編集] ゲーム

  • ソウヤ
他の言語

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