いちご100%
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『いちご100%』(いちごひゃくパーセント)は、集英社『週刊少年ジャンプ』に2002年12号から2005年35号まで連載されていた、河下水希の少年漫画作品である。またこれをもとにした、テレビアニメ、小説、ゲームなども指す。通称“いち100”(いちひゃく)。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 概要
単行本は2005年12月に発売された19巻で完結した。ストーリー、少年誌すれすれのお色気シーンなどで激しく賛否を受けつつもジャンプ誌上の恋愛漫画としては最長である。初期から中期にかけては非現実的、あるいは都合のいいラブコメを展開していたが、終盤になると本格的なラブストーリーに変化していった。
[編集] ストーリー
中学三年生の真中淳平はある日の放課後、学校の屋上で偶然から美少女の「いちごパンツ」を目撃してしまう。以来、真中はその少女が誰であるかを探し求めるようになる。少女の名は東城綾。しかし真中は、その少女を学年トップアイドルの西野つかさだと勘違いし、不思議な関係が始まる…!?
その後西野と付き合うことになったものの次第に、東城に惹かれていく真中。そんな真中の様子に気付いた西野は真中への想いを胸に秘めたまま、彼らとは別の高校へ進学する。
高校に入学した真中は、新しい同級生になった外村ヒロシ・北大路さつきを交え、中学時代からの友人である東城・小宮山とともに映像研究部を立ち上げる。彼らは、学校に残されていた過去の映像コンクール応募作品を発見し、それを超える作品をつくろうと、東城が脚本・真中が監督を担当し、文化祭での発表と映像コンクールへの応募を目指して作品を作り始める。
そして物語は、東城・西野・北大路・そして一つ年下の幼なじみ南戸唯による真中をめぐる恋の混戦を描き出していく……。
[編集] 登場人物
主要登場人物のキャストはジャンプフェスタにて上映されたオリジナルアニメも含めドラマCD、ゲーム、TVアニメ、OVA共通である。ゲーム版ではプレイヤー=真中のため彼の声は無い。
[編集] 主人公とメインヒロイン
[編集] 真中淳平
- (まなか じゅんぺい) - 声:鈴村健一、斎賀みつき(幼少期)
- 主人公。
- 誕生日は5月10日。苦手な物は牛乳。
- 映画監督になる事を夢見て、映像部に入部すべく名門泉坂高校に補欠入学。しかし部が実質上消滅していたため、映像研究部を友人達と設立。映画撮影の才能は本物で、文化祭用に製作した映画が、映像コンクールで賞を獲得したほどの実力を持つ。
- 成績も運動神経もいまいち(サッカーは少しは出来る)で、女の子に対する妄想が少々激しい、どこにでもいる平凡な少年。だが、夢に向かって一直線に努力する姿勢と優しい性格のため、ヒロイン達にモテる。一方で優柔不断で八方美人なところがあり、こじれた恋愛模様を生む原因ともなっている。その決断力のなさから、特に男性ファンに「ジャンプ史上最悪のヘタレ主人公」と非難されることもある。
- 映像研究部で行った3度の合宿で、3度とも女湯に入ってしまうという強運(?)の持ち主。だがモテすぎる反面、つかさファンの他校の男子から集団リンチを受けたこともある。
- 東城と西野への想いの間で揺れ動いたが、最終的には一度別れた西野と再び付き合うことになる。高校卒業後は進学せず、ビデオ片手に世界各国をまわり、小さな映画賞を受賞。角倉の事務所に誘われることになる。
[編集] 東城綾
- (とうじょう あや) - 声:能登麻美子
- 初巻から登場する主要ヒロインの一人で、「いちごパンツの女の子」の正体。
- 身長159cm、血液型A、誕生日は1月14日、Eカップ(高校時)。好きな食べ物はクレープ。真中への呼称は「真中君」。
- 4人のヒロインの中で一番有利な立場にいる人物。眼鏡に三つ編みが初期のトレードマークであったが、西野や真中に勧められ、高校入学時にはコンタクトレンズを付けて髪を下ろし、第1話初登場時の姿でいるようになった。その美貌から、校内ではかなりの人気があるようだ。また、眼鏡無し東城と眼鏡有り東城では、あまりにも大きな差があるらしく、同一人物であると気付かない人が多い。しかし、天地はどちらも東城であることに気付いた。
- 性格は、しとやかで恥ずかしがり屋。悪く言えば内向的で自分に自信がない。運動能力は低く、少々ドジで天然ボケな所があり、真中曰く「普通の人間の三倍は転んでいる」。しかし、成績は優秀であり、小説家の才能も開花する。高校では、文芸部にて小説を書きつづける傍ら、年一回行なわれる秋の文化祭に出展する映画作品の脚本も一人で手がける。その実力は文芸誌の賞を10代で獲得するほど。また、歌と料理は苦手。
- 小説を書き始めた元々の動機は受験や孤独からの現実逃避であり、自分の世界に閉じこもりがちだったが、そんな自分を真中に肯定してもらえたことがきっかけで、真中に恋をすることになる。その後真中と同じ高校に進学、様々な点から4大ヒロインの中でもっとも有利なポジションにいながらも、その内気な性格が災いしてなかなか真中に告白できずにいた。高校最後の文化祭の後夜祭中に意を決して真中に告白するも、「今は西野を大切にしたい」と言われ、振られてしまう。二人は結局知ることなく終わってしまったが、文化祭の出し物の一つである「ラブ・サンクチュアリ」という相性を占ってくれるもので、二人の相性は最高だった。その後も真中に対する恋心は消せないでいたが、真中の大学受験当日、受験帰りの真中に自分の決意を語ることで涙ながらに想いを振り切る。高校卒業後、慶法大学文学部へ進学。その後小説家となり、直林賞(直木賞のパロディ)を受賞。
[編集] 西野つかさ
- (にしの つかさ)- 声:豊口めぐみ
- 初巻から登場する主要ヒロインの一人。
- 身長158cm、血液型B、誕生日は9月16日、Bカップ(高校時)。好きな食べ物はチェリーパイ。真中への呼称は「淳平君」。
- 誰もが認めるアイドル的存在。何度異性から告白されても常に断ってきたが、中学3年の冬、真中に懸垂で告白され、「君なら私を楽しませてくれそう」とOKし付き合うこととなる(しかし9巻にて、真中が告白するより以前、真中が綾と出会う以前から真中の存在を知り、好意を抱いていた事が明らかになる)。別々の高校へ進学後もギリギリのところで関係は続いていたものの、真中の気持ちが自分から離れていっていることを悟り、高校1年の冬に自ら別れを切り出す。その後しばらく真中との関わりはなかったが、高校2年時にバイト先が近いことから真中と再会。映画のヒロインや修学旅行など様々な出来事を経て再び真中と付き合うことに。ケーキ屋「パティスリー鶴屋」でバイトをする中で、店長の孫であり世界的なパティシエである日暮の作るケーキに感銘を受け、パティシエ(正確にはパティシエール)を目指すようになる。また一時期、日暮との結婚が噂され、雑誌に載るまでの騒ぎになったこともある。そしてその夢を叶えるために高校卒業後、フランスへ留学。その際に真中との関係をいったん白紙に戻すこととなるが、4年後日本へ帰国し、三たび真中と結ばれることとなる。帰国後、実際にパティシエになったかどうかは不明である。
- 普通の女の子とは好みや趣味がちょっと違った、どこか謎めいた部分を持っている(作者本人も「イメージが掴み難いキャラクターに日々苦悩している」と語っている)。初登場~高校受験頃までは綾と対比するような形で今風のサバサバした性格を見せていたが、その後、少女らしい感情や優しさも見せるようになる。中学時代の携帯の着メロは笑点で、桂歌丸が好きであるとコメントしている。女子校である桜海学園進学後も男の取り巻きに追われるほどの人気者。豊満な印象のある綾やさつきとは対照的に、スレンダーな体型をしており、本人は自分の胸が小さいことをかなり気にしている。また、料理の腕は抜群で、度々真中に弁当を作ってあげている。当初は下手だったがクッキングスクールに通ってから上達していった。
- 性格は明るく、男を引っ張っていく積極性と一途さを併せ持つ。しかし、時に嫉妬深くなったり怒りっぽくなったりと、その一途さゆえに異性を悩ませる一面もあるようだ。
- ちなみに、いちごのパンツを頻繁に履いており、同じ柄のひもパンも履いた事がある。但し、Tバックは「エロい」と言う事を理由に、この下着を履くことを嫌う。
[編集] 北大路さつき
- (きたおおじ さつき)- 声:小林沙苗
- 2巻(高校入学)から登場するヒロイン。
- 身長162cm、血液型O、誕生日は5月3日、Gカップ(高校時)。好きな食べ物は焼肉。兄弟が多い。真中への呼称は「真中」。
- 泉坂高校には真中・小宮山同様補欠で入学。登場時は真中と敵対していたが徐々に打ち解け、次第に恋心が芽生える。真中と趣味や価値観が非常に似通っているところがある模様。運動神経は抜群だが、成績は悪い。
- 全ヒロイン中、もっとも大胆な方法で真中にアプローチすることが多い(パジャマにノーパンノーブラで真中に会った事もある)、非常に積極的で活発な女の子である。その行動は一見強引だが、心根は純真で、報われなくてもめげることなく真中をまっすぐに想い続ける一途な面がある。
- 高校時代前半は、真中と気があうことやその大胆な性格から彼の心を引き寄せていたが、次第に自分の恋が実らないと思い始め、高3の春に自ら真中と恋愛関係になることをあきらめ、友達として側にいることを決意。その後しばらくは友達として接していたものの、やはり真中を想う気持ちは抑えられず、再び真中へのアプローチを開始することに。それは真中が西野との交際を再開したことを知った後もしばらく続いたが、西野への想いを理由に真中が東城の告白を断るところを偶然目撃し、真中の西野への真剣な好意を認め、その後は真中争奪戦から身を引くこととなる。
- ヒロイン陣の中でも抜群を誇るプロポーションと、社交的な性格から他の運動部の男子に人気が高く、文化祭の日に拉致されたことがある。
- 高校卒業後は、親戚が営んでいる京都の料亭の女将を目指す。
[編集] 南戸唯
- (みなみと ゆい) - 声:水樹奈々
- 5巻(高校一年後半)から登場するヒロイン。
- 身長150cm、血液型O、誕生日は3月31日。甘い物と牡蠣、ハンバーグが好物。真中への呼称は「淳平」。
- 真中の1つ年下の幼馴染。桜海学園を受験するため6年ぶりに再会し、真中家に居候する事になる。
- 外見、性格とも年齢より幼く、天真爛漫で表情豊か。真中に対してお姉さん気取りになったり、逆に頼ったりするなど、少々お調子者なところもある。
- 年下の幼馴染という関係から、真中にとっては、恋愛の対象というより可愛い妹のような存在。唯自身も真中に対して恋愛感情はなく、そのため4大ヒロインの中では他の3人とは少し違った存在であり、真中の恋をアシストしようとする場面のほうが多い。
- 寝相が悪く、寝ている間に服を脱いでしまう癖がある。その癖が直ったと思っていた父親に誤解され、桜海学園を辞めさせられそうになったが、真中の必死の説得により事なきを得る。真中と風呂に入った際に、高校生である彼の陰茎をばっちり目にして固まったこともある。
- 後に大草に恋心を抱くものの、まだまだ色気より食い気といったところ。最終話には登場しておらず、高校卒業後の進路も不明(最終巻には、3ページだけ彼女のことが書かれている)。ただ、淳平の映画撮影には協力しているらしい。
[編集] サブヒロイン
[編集] 外村美鈴
- (そとむら みすず) - 声:川崎恵理子
- 外村ヒロシの1歳違いの妹。
- 身長160cm、血液型B、誕生日は5月25日。Bカップ。真中への呼称は「真中先輩」。
- 7巻から登場。厳格な性格で、映画に対するこだわりが強く辛口。泉坂高校入学と同時に映像研究部に入部。部活では、真中が俳優も担当するようになってからは助監督としての役割をこなす映像研究部の良心。尊敬する人にしか頭は下げない、プライドの高さを持つ。美少女探しを趣味とするスケベな兄にはほとほと手を焼いている。高校卒業後、京都の同志谷大学(同志社大学?)文学部に進学。
- 作品後期にはちなみ、こずえと共にサブヒロイン的な扱いをされていたが、連載終了後に彼女をヒロインとする読み切りが描かれている(19巻に収録)。
- 彼女の名前の由来は、ゲーム『熱血硬派くにおくん』のスケ番キャラクター「みすず」から(ソースは最終巻より)。
[編集] 端本ちなみ
- (はしもと ちなみ) - 声:清水愛
- 10巻から登場。
- 身長153cm、血液型O、誕生日は10月16日。Dカップ。真中への呼称は「真中さん」。
- 登場当初はトラブルメーカー的な存在として描かれていた。八重歯が印象的で、男性に大金を貢がせたり、下僕のようにかしずかせるのが得意な、いわゆる「小悪魔」。学年が違うのに淳平達の修学旅行についてきたことがあり、その際は外村・小宮山らに匿われた。異性に対しては、本気になった事がないゆえ打算的だが、感動的な物に出会うと心を動かす素直な一面もある。小宮山が危険を顧みず自分の為に花をプレゼントしてくれた事に一時は改心し小宮山と付き合う事になるが、誕生日プレゼントにも花を渡され愛が冷め、関係は解消。その後東京大学に合格した外村に擦り寄るシーンが見られる。
- 当初はほぼ全ての女性キャラから嫌われていたが、巻を追うごとに仲良くしている姿が見受けられ、物語後半は美鈴と行動を共にするシーンが多くなる。目立ちたがり同士良きライバルとして、北大路と張り合うシーンもしばしば見られた。また、高校卒業後に北大路の働く旅館に映研メンバーが集まった際、仕事が多忙な中でも外村・小宮山と共に一番に集まっていた事もあり、誠実な面も多少は見受けられる。高校卒業後、アイドルとして外村の芸能事務所のタレント第一号となっている(マネージャーは小宮山)。
[編集] 向井こずえ
- (むかい こずえ) - 声:植田佳奈
- 真中が予備校で出会った他校の女生徒。
- 身長156cm、血液型AB、誕生日は7月6日。Dカップ。真中への呼称は「真中さん」。
- 12巻から登場する女性。予備校では、東城・浦沢と共にAクラスであったが、得意の国語が妄想のせいで揮わず、真中と同じBクラスに落ちた。予備校でたまたま真中とぶつかって出会ったのが最初で、2度目の登場は路面電車の中で痴漢に遭ったのを真中に助けられたとき。予備校へは路面電車で通っており、真中に送ってもらっている。
- かなりの妄想癖があるのだが、実際は幼稚園時代から女子ばかりに囲まれた生活をしていたため、男性恐怖症。浦沢曰く、妄想の中でいつもエッチなことを考えている。初めてまともに会話が出来るようになった異性が真中である。浦沢と東城との作戦による真中との初デートで、天地の第一の予言の通りに、真中へ恋心を抱いてしまう。外見は天地曰く「純朴そうでロリっぽいコ」らしい。
- また、真中の影響で映画鑑賞が趣味となる。真中の作った映画に感動し、3年目の最後となる映画製作合宿に参加することになる。その合宿では、真中とお風呂で一緒になったり無人島で一緒になったりと、後半で登場したにも拘わらず急接近する。
- しかし、接点が予備校しかないという原因か、結局真中との恋は実らなかった。だが真中との出会いで、男性恐怖症がある程度改善されたため、他の男子とも喋れるようになっていく。天地の外見が気に入り、「王冠とマントと白い馬がすごく似合いそう…」という発言もしている。そして、こずえはBクラストップの成績という理由から、何としてでも教師になりたい右島が近づいてくる。始めは右島の怖い顔に恐れていたが、彼の異性との接触に生れていないということを知り、浦沢の助けもあって、二人の仲は次第に良くなっていく。
- メインヒロイン達がいちごパンツを穿いているのに対して、彼女はさくらんぼパンツを穿いている様子が見受けられる。
[編集] 泉坂高校の人物
- 大草(おおくさ) - 声:近藤隆
- 小学校からの真中の親友。
- 出番が中学時代に集中しており高校編ではあまり出てこない。異性にモテる点から真中の相談に乗るなど、アドバイスをしている。部活は、中学高校通してサッカー部。泉坂高校には、スポーツ推薦で入学している。性格は温厚で親友思いだが女遊びに長けており、考えの底が読めない飄々とした部分もある。西野に好意を抱いており、度々西野の気を引こうとするが、まったく相手にされない。
- 小宮山力也(こみやま りきや) - 声:小森創介(ドラマCD2巻迄・ジャンプフェスタ)、高木渉(ドラマCD3巻~、TVアニメ・OVA)
- 真中の中学時代からの友達。
- 泉坂高校を補欠で入学した一人。頭も顔も良くないが、体格は男らしい。性格は、少々意地が悪く真中と同様に妄想主義者だが根は純粋で良い少年。異性にあまり免疫が無いらしく、鼻血を出すシーンも多く見受けられる。一時期端本ちなみとラブラブだった時期があったが、すぐにフラれてしまった。
- 高校卒業後も外村について行き(進学したかは不明)、「外村プロダクション」の専属タレントである端本ちなみのマネージャーを務める。
- 黒川栞(くろかわ しおり) - 声:斎賀みつき
- 泉坂高校の数学教師兼映像研究部顧問。
- 抜群の美貌とプロポーションを誇るが独身。授業は厳しめで酒癖が悪い。旧映像部の部員で、角倉の撮影した映画の主演女優であった。ブラのカップサイズはH。
- 外村ヒロシ(そとむら ひろし) - 声:うえだゆうじ
- 高1からの真中の友達。
- 真中に劣らずのエッチな男であり、小宮山と一緒になって騒ぐ事もある。また、美少女を見つけるとカメラで写真を撮りネット上に掲載する事を趣味としており、綾、さつきらにコスプレをさせることもしばしば。夏休みの宿題等も早々と済ませるなど、することはする行動派。意外と友達思いでもある。
- 頭脳は極めて優秀であり、卒業後は東京大学に現役合格した。後に自らの芸能事務所を創立。
- 天地(あまち) - 声:置鮎龍太郎
- 高1の頃、泉坂高校に転校し綾に運命を感じた真中のライバル。
- 綾が眼鏡・三つ編みの時も彼女を認識できる男子生徒の1人。「女性の味方」を豪語し、老若問わず、女であれば誰でも助けてしまうナイトタイプの男(さつきにだけは頭が上がらない)。成績も優秀で体格・外見にも恵まれているが、綾が「あたし以上にドジかも」と語るほどのドジ。また、女性に優しい割にはすぐに鼻血を出すなど、意外にも免疫がなさそうな描写も見受けられる。
- 高木(たかぎ)
- 泉坂高校サッカー部の部員であり大草の友達。
- ポジションはゴールキーパーで、その腕は関東ナンバー1キーパーと言われているほど。一度手にしたボールは離さないらしい(ルール上は一定時間以上持ってはいけないのだが)。泉坂高校男子と桜海学園1年女子との合コンに参加し、そこで唯に一目惚れする。外村のとっさについた嘘を真に受けてしまい、真中のことをお兄さんと呼ぶ。
[編集] その他の登場人物
- 浦沢舞(うらさわ まい) - 声:伊藤静
- 綾・こずえの塾友達。特にこずえとは付き合いは深いようで、いつもオドオドしている彼女をグイグイ引っ張る。人生経験の豊富そうな性格。身長165cm、血液型A、誕生日11月29日。Cカップ。
- 左竹(さたけ)
- 淳平が通っていた塾のクラスメイト。父の後を継いで社長になり、経営危機に陥っている工場を立て直すのが将来の夢。身長が低いのと出っ歯なのが特徴。冗談を言っては右島にどつかれる。
- 右島(みぎしま)
- 淳平が通っていた塾のクラスメイト。外見は不良っぽくて怖いが意外に優しい一面もある。将来の夢は教師になる事。
- 東城正太郎(とうじょう しょうたろう) - 声:鈴木達央
- 1歳違いの東城綾の弟。かなりの美形だが極度のシスコン。一見無愛想を絵に描いたような男だが、結構なお調子者。姉とはまるで似ていない。泉坂高校に乗り込んだこともあり、その際は主要キャラの関係に波紋を呼び、天地もその衝撃で瘠せたほどである。
- 東城遥(とうじょう はるか)
- 綾のいとこの女子大生。ミスキャンパスに選ばれたほどの美人。裸に近い格好で淳平に肩を揉ませた事があり、胸も触らせようとした。現代の高校生は不誠実であると思っていて、真中の純粋さを気に入った。
- 日暮龍一(ひぐれ りゅういち)
- つかさがアルバイトしている洋菓子店「パティスリー鶴屋」の店主の孫で、若き天才パティシエ。度々フランスへ修行に行き、その腕は高い注目を浴びている。喧嘩が強く、つかさに絡んできたチンピラ2人をぶちのめした事がある。
- 豊三郎(とよさぶろう) - 声:麻生智久
- 淳平がアルバイトしている映画館「テアトル泉坂」の館長で、一度潰れた映画館を道楽で再建した。息子は金持ちらしい。淳平が高校2年のホワイトデーの時点で年齢は72歳。小柄だが淳平に飛び蹴りをくらわせるなど72歳とは思えない体力を持つ。
- 西園寺めぐみ(さいおんじ めぐみ)
- 外村が開いた合コンの女子メンバーの一人。唯と同学年の桜海学園の生徒。ランジェリー店でも登場している。
- 北原沙恵(きたはら さえ)
- 外村が開いた合コンの女子メンバーの一人。唯と同学年の桜海学園の生徒。ランジェリー店でも登場している。
- 東尾繭子(ひがしお まゆこ)
- 外村が開いた合コンの女子メンバーの一人。唯と同学年の桜海学園の生徒。ランジェリー店でも登場している。
- 角倉周(かどくら しゅう)
- 若手映画監督。泉坂高校映像研究部OB。淳平が目標としている映像作品(「第18回映像コンクール」出展)の製作者でもある。淳平の映像作品に一目置いている。黒川先生と同い年。
- 内場(うちば)
- 19巻の巻末にある、美鈴をヒロインとする作品に登場。漫画家を目指しており、美鈴に恋心を抱くようになる。また彼の漫画は、辛口の美鈴を感動させるくらいにすごいらしい。身長185cm。
- 更埴わたる(こうしょく わたる) - 声:森久保祥太郎
- OVA3巻で登場。高原ペンション「SAWAYAKA」のオーナー。通称「若」。一見爽やかな好青年だが、夏休みにバイトに来た映像研究部の女性陣にメイドの格好をさせたり、セクハラを行ったりとかなりエッチな男である。さつきを狙うが、一度は淳平に阻止される。その後淳平に亡くなった父親の花瓶を割らせ、責任を取らせる為更に露出度の多いコスプレじみた服装を着せる。最終日には打ち合わせと称して強硬な手段でさつきに迫るが、乱入した淳平により花瓶は偽物(大量に存在)ということがばれ小宮山や女性陣に袋叩きに遭った上、父親(声:有本欽隆)はただ東京の打ち合わせに行っていただけという事実が明らかになる。
- 式部(しきべ)- 声:志村知幸
- OVA3巻で登場。高原ペンション「SAWAYAKA」のマネージャー。丁寧な口調でダンディな外見だがロリコン、ちなみを狙う。当初は淳平や小宮山の相手をさせられ、やる気のない態度を見せていた。最後は袋叩きに会う。
- 久原(くはら)- 声:渋谷茂
- OVA3巻で登場。高原ペンション「SAWAYAKA」のコック長。眼鏡をかけており、フランス語交じりの口調で話す。刺々しい性格の女性を好み、美鈴を狙う。最後は袋叩きに会う。
[編集] 名前の由来
- 東城・西野・北大路・南戸
- 真中を中心として「東西南北」 ちなみに京都には「北大路通」がある
- 大草・真中・小宮山
- 「大中小」モテ度を表している
- 真中・外村
- 「外と中」からきている
- 天地・真中
- 天地で「天と地」その間に真中の「中」
- 端本・真中
- 「端と中」からきている
- 南戸・西園寺・北原・東尾
- 合コンの女子メンバーでも「東西南北」が作られている
- 真中・向井
- 真中が「中心」でそれへ外から「向かう」
- 左竹・真中・右島
- 予備校メンバーで「左中右」
- 外村・内場
- 19巻の巻末読みきりで登場する内場とあわせて「内外」
- 白鳥・黒川・佐藤(教師)
- 教師は「色」が関係している
[編集] コミックス
[編集] コミックス・タイトル
発売元はすべて集英社ジャンプコミックス
- 1巻 いちご注意報!! ISBN 4088733045
- 2巻 幻の美少女再び!! ISBN 4088733266
- 3巻 運命のクランク・イン!? ISBN 408873369X
- 4巻 キスしてほしい ISBN 4088734122
- 5巻 思い出の女 ISBN 4088734386
- 6巻 天使再臨 ISBN 4088734963
- 7巻 SWEET LITTLE SISTER ISBN 4088735188
- 8巻 温めあう? ISBN 4088735374
- 9巻 迷える子羊と拾う神 ISBN 4088735773
- 10巻 抱いてアンダーワールド ISBN 4088735978
- 11巻 届く気持ち 届かぬ想い ISBN 408873629X
- 12巻 妄想少女 ISBN 4088736508
- 13巻 あの娘のスキャンダル ISBN 4088736699
- 14巻 初めての…!? ISBN 4088736958
- 15巻 両手に花でSOS ISBN 4088737938
- 16巻 KISS大人味 ISBN 4088738187
- 17巻 甘えていいよ… ISBN 4088738438
- 18巻 ふたりきり ISBN 4088738632
- 19巻 選んだ未来 ISBN 4088738845
[編集] メディアミックス
[編集] 小説
- 影山由美『いちご100% My Sweet Memory of ~いちご~』(集英社、2004年5月) ISBN 4087031411
- 子安秀明『いちご100% ~恋が始まる!? 撮影合宿 ゆれるココロが東へ西へ~』(集英社、2004年12月) ISBN 4087031500
[編集] ドラマCD(書籍)
集英社発行の書籍扱いのドラマCD。基本的に原作を踏襲した内容。
- いちご100%
- ドラマCD1
- ドラマCD2 「幻の美少女再び!!」
- ドラマCD3 「好きで悪いか!? 北大路さつき登場!!」
- ドラマCD4 「南戸唯、とーじょーっ!!」
- ドラマCD5 「LAST TAKE~EAST SIDE」
- ドラマCD5 「LAST TAKE~WEST SIDE」
[編集] ドラマCD(音楽CD)
ランティス発売の音楽CD扱いのドラマCD。オリジナルストーリー。
- いちご100%
- ドラマシアターVol.1
- ドラマシアターVol.2
[編集] ゲーム
- 『いちご100% ストロベリーダイアリー』
- 2005年2月10日にトミーから発売された、プレイステーション2用ゲームソフト。CEROレーティング・15歳以上対象。
[編集] ラジオ
- いちご100% Sweet Café
- 2005年4月3日から10月2日まで、毎週日曜日23:00~23:30 文化放送(JOQR)1134kHzまたはBSフジの超短波ラジオ(文化放送製作)BSQR489(地上波から5日遅れの放送)にて放送されていた。全25回
- パーソナリティは東城綾役・能登麻美子と西野つかさ役・豊口めぐみ。
- 第12回放送には北大路さつき役・小林沙苗が、続く第13回放送では南戸唯役・水樹奈々が、そして最終回目前の第23回放送には真中淳平役・鈴村健一がそれぞれゲスト出演した。
[編集] 音楽CD
- 「君色100%」 唱:水樹奈々、豊口めぐみ、小林沙苗、能登麻美子/橋本みゆき
- 「『いちご100%』キャラクターファイル1」 唱:東城綾(能登麻美子)
- 「『いちご100%』キャラクターファイル2」 唱:西野つかさ(豊口めぐみ)
- 「『いちご100%』キャラクターファイル3」 唱:南戸唯(水樹奈々)
- 「『いちご100%』キャラクターファイル4」 唱:北大路さつき(小林沙苗)
- 「いちご100% SweetCafe’」 語り:能登麻美子、豊口めぐみ、水樹奈々、小林沙苗
- 「いちご100% オリジナルサウンドトラック」…オリジナルDVDアニメのサウンドトラック。
※ これらの他にもフィギュアやぬいぐるみなどのグッズ展開が多様に広がった。
[編集] アニメ
[編集] テレビアニメ
2005年4月5日から6月21日まで、テレビ朝日で放送された。1つの番組内でCMをはさんで2話に分ける形式で、全24話(12回×2)放送された。
なお、2005年7月から9月まで、テレビ朝日系列の秋田朝日放送・名古屋テレビ・長野朝日放送・北陸朝日放送・朝日放送・山口朝日放送・愛媛朝日テレビ・長崎文化放送・大分朝日放送でも放送された。
2006年5月から8月にかけてアニマックスで再放送された際には、地上波放送では放映されずDVDに収録された第13話が放映された。
- スタッフ
- 監督:関田修
- 企画:丸山正雄(マッドハウス)、長澤隆之(avex mode)
- 製作:高谷与志人(avex mode)、湯本浩(メモリーテック)
- プロデューサー:渡辺直樹(集英社)、鈴木祐治(avex mode)
- アソシエイトプロデューサー:松田佐栄子(テレビ朝日)、遠藤純一(avex mode)
- シリーズ構成:浦畑達彦
- キャラクターデザイン:中原清隆
- 総作画監督:中原清隆/武内啓
- 美術監督:高橋忍(スタジオワイエス)
- 色彩設計:児玉尚子
- 撮影監督:高橋宏司
- 音響監督:三間雅文
- 音響制作:テクノサウンド、井出美紀
- 音楽制作:avex mode
- 音楽:根岸貴幸
- アニメーション制作:マッドハウス
- アニメーション制作協力:スタジオマトリックス、DR TOKYO
- アニメーションプロデューサー:白井勝也(スタジオマトリックス)
- 制作協力:IMAGIN、サニーサイドアップ、オフィスていくおふ、アイムーヴ、DR MOVIE
- 制作:集英社、いちご100%製作委員会、テレビ朝日
- 製作・著作:集英社、いちご100%製作委員会
- 主題歌
- アニメ
- 第01話 「幻のいちごパンツ/誤解それともカン違い?」
- 第02話 「揺れる恋愛勉強会/幻の美少女ふたたび」
- 第03話 「思い出の第2ボタン/春の嵐は幼なじみ」
- 第04話 「波乱のハイスクールライフ/すれ違うココロと想い」
- 第05話 「パニック IN MY ROOM/怒涛の夏合宿」
- 第06話 「せいいっぱいのプレゼント/行き先不明のキモチ」
- 第07話 「勃発!南北戦争/たったひとりのクリスマス」
- 第08話 「夢の続きをもう一度/雪の中で抱きしめて!」
- 第09話 「すれ違いのバレンタイン/甘くて苦いチョコレート」
- 第10話 「レベルアップのお礼/ドキドキ・初デート!?」
- 第11話 「アブナイ新入部員/決断! バースデイ」
- 第12話 「雨の再会/本当のヒロイン」
- 第13話 「迎えに来て/いつだって味方だから」
[編集] DVD
テレビで放映されたアニメを全6巻で単巻リリースするものと全2巻のDVD-BOX形式で発売されるスペシャルDVDの2パターンが存在する。SPDVDにはTV未放映エピソード等、単巻ヴァージョンに比べ多数の映像特典が収録されている。
- いちご100% TVシリーズ 全6巻(各巻2話ずつ収録)
- いちご100% TVシリーズ スペシャル もぎたて編(第1話~第12話を収録)
- いちご100% TVシリーズ スペシャル とれたて編(第13話~第24話を収録)
[編集] OVA
- 『いちご100% 恋が始まる!? 撮影合宿 ~ゆれるココロが東へ西へ~』
- “ジャンプフェスタ・アニメツアー'04”で上映されたオリジナルアニメを収録。原作の二度目の夏合宿のストーリーが題材とされており、夏合宿前で終了したテレビ版と繋げて考えるファンも多い。映像特典としてノンクレジットOP、「増田こうすけ劇場 ギャグマンガ日和」等が収録されている。週刊少年ジャンプ誌上通販でのみ購入可能であった。価格は1500円、制作はTVアニメ版と同じくマッドハウスが手がけている。
- 主題歌
- 『いちご100%』オリジナルDVD
- アニメ本編よりコメディ色が強いストーリーを展開。作画のクオリティも崩れが多く見られたテレビ版より高い。1・2巻は原作のエピソードを多少参考にして作られているが、3・4巻はコミック・テレビアニメのいずれとも違うオリジナルのストーリーである。またアニメ版ではちなみとこずえはこちらが初登場となる。2005年6月から、リバプールより全4巻がコンビニ限定で発売された。各巻にはそれぞれ、メインヒロイン4人を演じた声優のインタビュー映像が特典として収録されている。
- いちご100% -夜霧の嵐泉祭編- (2005年6月発売)
- いちご100% -桜海学園エクソダス編- (2005年8月発売)
- いちご100% -さわやかペンションクライシス~オーナーに気をつけろ! 編- (2005年9月発売)
- いちご100% -こころ変わりは突然に!?編- (2005年10月発売)
- 主題歌
[編集] その他
- まだ本格的なメディアミックスも行われていなかった2004年10月13日、TV番組『トリビアの泉 ~素晴らしきムダ知識~』において「鼻毛という言葉には『女に甘い』という意味もある」というトリビアがとりあげられた。その解説に登場した名古屋大学の町田健教授が「鼻毛」の具体例として主人公の真中をとりあげ、熱弁を振るった。この出来事が、当時低迷していた本作の知名度を急激に上げたとされる。これ以降2ちゃんねるでは真中の事を“鼻毛”と呼ぶ風潮が広がった。
- 2005年8月30日の、『しんぶん赤旗』の文芸時評で、連載完結直後のこの作品が取り上げられ、「ある種の文芸誌の小説よりも、よほど真剣に人生に向きあっているのではないかと感じられる」と評価された。
- 『週刊少年ジャンプ』の恋愛漫画でも19巻という最長連載を誇り、かなり反響が多かった漫画ではあるが、作中にきわどいシーンが数多い事や、少年誌では問題になりかねない性的なシーン、どう考えても不自然かつ男に都合の良い展開(主にブラチラ・パンチラ等)、主人公真中の度を越した優柔不断・八方美人ぶり、真中自身は無意識的であっても女子の気持ちをもてあそぶような行動には批判がある(そのあまりの一貫性の無さに、優柔不断を通り越して健忘症、と揶揄される事も)。勿論、読者サービスの一環であったり、シーソーゲームの恋愛模様を演出させる為の策でもあるのだが、同時に主人公や作品の質に疑問符がつけられる諸刃の剣にもなったと言える。
- 各ヒロインには熱狂的なファンが付き、キャラクターが人気を牽引した漫画と言える。特にメインヒロイン格の東城綾と西野つかさには原作さながらの信者とアンチが存在し、2ちゃんねるを中心に激しいメインヒロイン論争や結末論争が起こった。特に真中と結ばれるのはどちらかで熾烈な争いがおこり、ジャンプ恒例の誌上人気投票は一度も行われなかった。贔屓のヒロインが結ばれる事を望む余りに他のヒロインや作者を誹謗中傷するような心無い行動も見受けられ、ファンのモラルが問われた。
- ジャンプの漫画家でヒロインへのファンを公にする者もいた。
- 作品の結末に不満な方面からは、唐突な路線変更を重ねる事で読者の興味を引く事を第一義的に捉え、過去の展開を簡単に白紙化するなどの、構成上の無駄や破綻を招くことも厭わないかの様な執筆方針であったとし、批判する意見もある。連載中、休載がたったの1度という過酷であろう作者の執筆状況も考慮すべきだが、中盤、(個々の人気はともかくとして)ストーリー上の存在意義に疑問の声が投げかけられるキャラやエピソードが増加する一方、終盤は急速な収束を余儀なくされたのか、ご都合主義的な展開や説明不足な部分から人物描写が荒い点も見受けられ、伏線の未消化も残った。その為、前述の2ちゃんねるなどではいまだに作品への解釈について論議が重ねられる事がある。
- なお、本作の最終数話に関して、作者は最後の最後まで悩んでいたとのことである。連載終了前半年間はメディアミックスの展開と真中と誰が結ばれるかの話題で大きく盛り上がった。
- いずれにしても作者の河下水希にとっては、一気にその知名度を上げる事になった代表作である事は確かで、本作のヒットをきっかけに『りりむキッス』や、『あかねちゃんOVER DRIVE』等の過去の作品にも遡って評価する新規ファンの獲得にも一役買ったと言えよう。
[編集] 外部リンク
テレビ朝日 火曜26:40枠 | ||
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朝日放送 水曜深夜アニメ枠 | ||
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