湯浅卓
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湯浅 卓(ゆあさ たかし、1955年11月24日 - )はニューヨーク州政府認定弁護士、ワシントンD.C.弁護士。日本の弁護士資格は持っておらず、日本国内では国内法を扱う弁護士としては活動できないため、国際弁護士という言葉を使っている(ただ、外国の弁護士資格も日本法で、弁護士資格を取得した国の法律に関わる「外国法弁護士」として有効となったため、アメリカ法のコンサルタント業務を行っている)。東京都生まれ。キャッチコピーは「20世紀、西海岸で最もモテた男(どこの西海岸かは不明)」、「ウォール街の妖精」、ユーモラスな言動とは異なって、かなりやり手の弁護士(いずれも自称)。未婚。ホリプロ所属。
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[編集] 経歴・人物像
白金小学校、麻布中学校・高等学校卒。1979年東京大学法学部を(自称「東大史上最高の成績で」)卒業。1984年UCLAロースクール LL.M.。
ロックフェラー・センタービルの売却ではロックフェラー側の代理を務めた(ただし、代表代理人ではない)。彼の功績によって三菱地所は想定額の約1.5倍の額を支払うことになり、依頼者から多額の報奨を得たと言っている(規定により正式な額こそ明かされなかったが、ある番組調べでは日本円にして2,000億を動かしたといわれている)。
しかし一方で、この自称の功績に関しては疑問の声も大きい。この契約には巨大な弁護士・会計士軍団が編成されており、契約がまとまったのは1985年(実際の売却は1990年)。しかし、氏がニューヨークで弁護士資格を取得したのは1984年(ニューヨーク州の弁護士名簿参照)であり、長年の契約交渉がまとまるわずか1年前である。また、湯浅は日本では弁護士資格も実績もないため、この時は学校を出たばかりの新人弁護士である。その中で「弁護士資格取得後わずか1年・29歳の新人弁護士1人が、契約締結の最終年のわずか1年だけ巨大弁護団に組み込まれた状況で、どれほどの役割が与えられていたか疑問だ」という声もあり、湯浅の個人的な功績というよりも、所属していた弁護団全体の功績と見るほうが自然で、「彼個人の実績ではなく、成功させた弁護団に新人で1年だけ所属していただけ」という指摘もある。こういった弁護団では、「見学をさせて経験を積ませる」「雑用の人手を増やす」という意味で、忙しくない新人を順次組み入れることはよくあることで、実際は書類を作ったり調べものをしたりと、専門的使いっぱしりをしていたのではないかと思われる。
またウォール街では、あくまで保守系のロックフェラーグループやエクソンモービル等のテキサス石油市場関連の企業の仕事が多く、民主党系のモルガングループとは疎遠関係にある。
よって、彼が近年関心を持っている油田取得に際しては、供給量の固定化しているドバイ原油市場や北海ブレント市場との人脈が少ないため、難航している。
1990年代後半から、彼の存在意義を高めたのは石油市場に根差すヘッジファンドの興隆であった。石油市場との関連でも、大きな影響力を持つヘッジファンドとの交流は石油市場に携わる上で重要であるが、先述のことが障壁となっている。
また、石油高騰の原因をヘッジファンドの先物取引手法に見る評論家などからは批判され、それに対する弁護が近年までの仕事であった。しかし、日本に最も影響のあるドバイ原油市場も混乱し始めた事態を前にし、テキサス石油市場を本拠地とするヘッジファンドから、苦手分野でもあるアジア系、中東系の経済動向を注視し、更に諸々の金融商品、投資コンサルに着手するように要求を受けているとの情報もある。また、経済評論家で明治大学教授の高木勝と私的な懇談会を開くなど、これらの分野に関する対策を模索中であり、時折、経済誌に独自の論評と展望を著している。
ライブドアの買収問題に関しての彼の立場は、先ず、アジア支社の香港移動と再びの東京回帰に端を発して彼と因縁のあるリーマン・ブラザーズの手法批判から始まり、ライブドアの時間外取引の違法性を言及した。脱法的であるというアメリカ的な視点とは異なり、違法性を説いた。
また、フジテレビとニッポン放送との間で交わされた新株予約権に見られるポイズンピルについても徹底的に批判した。事態の終局については両者が獲得した結実の質と量のレベルが低いとの見解を示し、結局はアメリカ的マネーゲームの理想を表した。
他分野として、グッゲンハイム美術館別館やシカゴ美術館改装のコンペにも影響を及ぼした。
趣味はダンスとオペラ鑑賞。 学生時代に声楽を習っていたという経歴もあり、テレビ東京の「真剣!カラオケバトル」では、名曲「宇宙戦艦ヤマト」を絶唱した。
頭を振って長い前髪をなびかせるという独特のスタイルを持つ。(髪の毛が揺れるためカツラだと思われることも多いが地毛である)最近はテレビによく出演しており、お笑い芸人顔負けの特異なキャラクターで、知名度は急上昇した。バラエティ番組の司会を務めたこともある。
また、時として両手親指を立てることがある。その意図はその時によって違うようだ。公式プロフィールの顔写真(本人曰く1997年ごろのもの)と現在は、まったく違う風貌で、顔写真の方は短髪だった(出演する番組で何度もネタとなっている)。
スーツは300着所有しており、5回着ると捨てるらしい。しかし、そのスーツが毛玉だらけだと番組中に指摘を受けているので信憑性が低い。
最近では「平成教育委員会」スペシャルにて、北野武との絡みがお馴染みになっている(例→湯浅の意味不明な言動に対して、周りの人間と共にスリッパでひっぱたく など)。
「湯浅デー」なる日が存在し、その日は通常の2倍頭を回す。
ネプリーグ(2006年12月25日放送)のファイブツアーズにて一人パーフェクトを達成。ちなみに最後(10問目)の漢字問題は『鯑』(かずのこ)。数秒間躊躇したが、一発で正解した。
[編集] 真実?ホラ話?
テレビ番組に出演する度に以下の様なことを話すことがある。但し、真実かは不明である。
- 西海岸の美女から追い掛け回されて大変だった。
- 世界の秒速モテ男は、ブラッド・ピット、明石家さんまと、この湯浅卓。
- 湯浅のアメリカンドリームは、一つ目はアメリカ大統領になること。二つ目はアメリカメガバンクのトップになること。三つ目は湯浅卓になること。
- 700億円以下の仕事は請けたことが無い。しかし、バラエティ番組ならどんな安いギャラでも出る(これは、めちゃイケの「やべっち寿司」のコーナーでも語っていた)。
- 「ニューヨーク・ヤンキース」のオーナーであるジョージ・スタインブレナーから、代理人を通じて「球団の4分の1を買わないか?」と持ち掛けられたことがある。
- 2007年1月25日放送の「VivaVivaV6」でラーメンを食すまで、実に25年もの間ラーメンを食べたことがなかったらしい。
あまりにも荒唐無稽な話が多い為、日本テレビ『踊る!さんま御殿!!』に出演した際、同日にゲスト出演した河原さぶがこの話に対して激怒した。また自身のレギュラー出演番組である『所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!』では『湯浅弁護士ってどんな人?』という検証企画が行われた。その企画で、氏の愛車とされる白の「リンカーンリムジン」や、いきつけのレストランとして「ホテルオークラ」のメインダイニングがそれぞれ紹介された。少年時代は「恐竜図鑑」を愛読していたとも語った。
[編集] 語録
- 「ハハハッ、湯浅です。」
- 「それこそ私の得意中の得意分野です。」
- 「この髪型は、人生の羅針盤です。」
- 「相談料15分5000万円。」
- 「ITのIは〈イケてる〉のI。ITのTは湯浅〈卓〉のT。つまり〈イケてる湯浅卓〉の略です・」
- 「ニューヨークを安全にしたのは、この湯浅です。」
- 「毎秒モテ男になれ。」
- 「絶望の隣に希望がある。希望の隣に湯浅があります。」
- 「3分でいい。美女に追いかけられない時が欲しい。」
- 「六本木ヒルズは僕で もっている。」
[編集] 関連
- メディアに進出するようになった経緯はホリプロとの特別な関係に由来する。90年代からプロダクションと彼の間で経営コンサルタント契約が結ばれていることから、代表取締役会長(CEO)の小田信吾との関係は深い。また代表取締役副会長(CFO)堀一貴、代表取締役社長(COO)堀義貴とはアメリカ留学時代からの友好関係があった。そして彼のユーモラスな言動を生かして、テレビ進出を企画したことが発端となり、その後到来したいわゆる「弁護士ブーム」に乗っかる形で現在に至っている。
- 外国著名人に関して情報通である理由は、彼らが来日する際のコンサルタント業務を彼がかつて所属していた事務所が行っている点にある。現在、その事務所のPR業務を担当しているのはフローラン・ダバディーであり、その合名会社の外国人事務所に所属するユンソナとは師弟的な交流がある。
[編集] レギュラー出演番組
- クイズ!ヘキサゴン 今夜はクイズパレード→クイズ!ヘキサゴンII(フジテレビ系)〔2005年6月~2005年12月〕(2006年以降は出演していない)
- 島田検定!! 国民的潜在能力テスト(TBS系列)〔~2006年3月〕
- ワールド☆レコーズ(日本テレビ系)〔~2005年3月〕
- くりぃむしちゅーのたりらリラ~ン(日本テレビ系列)
- ド・ナイト(テレビ朝日系列)〔2003年4月~2004年3月〕
- いちばん!エクスプレス(TBS系)〔1999年3月~2002年3月〕
- 所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!(テレビ東京系)〔2005年10月~〕
[編集] その他、特番・ゲスト出演番組
- 朝まで生テレビ(テレビ朝日系)1998年11月27日「激論!ホントにNOといえるか!?日本」
- 脳内エステ IQサプリ(フジテレビ系)
- お台場明石城「マシュマロヘッドパーティー」試作(フジテレビ系)
- 踊る!さんま御殿!!(日本テレビ系)
- 笑っていいとも!(フジテレビ系)
- オールスター感謝祭(TBSテレビ系)
- 全員正解あたりまえ!クイズ(TBSテレビ系)
- タモリのジャポニカロゴス(フジテレビ系)
- さんまのまんま(関西テレビ系)
- ごきげんよう(フジテレビ系列)
- ガチンコ視聴率バトル(テレビ朝日系)1クール限定MC
- ココリコミリオン家族(テレビ東京系)
- めちゃ×2イケてるッ!(フジテレビ系)やべっち寿司に出演
- 世界まる見え!テレビ特捜部(日本テレビ系)2006年7月17日出演
- 平成教育委員会(フジテレビ系)2006年8月27日、2007年1月4日出演
- 真剣!カラオケバトル(テレビ東京系)宇宙戦艦ヤマトのテーマソングを熱唱
- 島田紳助がオールスターの皆様に芸能界の厳しさ教えますスペシャル!
- クイズミリオネア(フジテレビ系)250万円の問題まで到達 2006年10月26日出演
- ドリーム・プレス社(TBSテレビ系)クイズ回答者として 2006年10月27日、12月1日出演
- チューボーですよ(TBSテレビ系)カルボナーラを調理 2006年12月2日出演
- たけしの誰でもピカソ(テレビ東京系)ダンスを披露 2006年12月15日出演
[編集] 著書
- 『ウォール街版・世界と日本の読み方~今後10年間に何が起きるか~』 PHP研究所出版
- 『アメリカに明日はあるのか』 PHP研究所出版
- 日本経済新聞の経済教室、日本経済新聞社関連書に多数の論文や書評が掲載されている。
- Computer Data Base Protection - The Impact of Japanese Legislative Developments on United States and Japanese Copyright Laws 1. 9 Fordham Int'l L. J. 191 (1985-1986)
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
カテゴリ: アメリカ合衆国の弁護士 | 1955年生 | ホリプロ