溜池山王駅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
溜池山王駅(ためいけさんのうえき)は、東京都千代田区永田町二丁目にある、東京地下鉄(東京メトロ)の駅である。 駅番号はG-06(銀座線)、N-06(南北線)。
国会議事堂前駅とは改札内で繋がっており、同一の連絡駅として扱われている。なお、営団地下鉄(現・東京地下鉄)南北線開業の際に建設された駅であり、銀座線に連絡する駅として建設されたため、銀座線の中では最も新しい駅である。
目次 |
[編集] 利用可能な鉄道路線
[編集] 駅名の由来
「溜池」とは江戸時代にこの地に作られた大規模なため池(貯水用の池)のことで、これに由来する溜池町(のち赤坂溜池町。現在の赤坂一丁目と赤坂二丁目の各一部)という町名が1967年まで付近に存在した。今日、交差点の名称としてその名を留めている他、かつて外堀通り上を走行していた都電の停留所の名称(溜池停留所・1967年12月廃止)にもなっていた。
「山王」とは付近に建てられている日枝山王神社(千代田区永田町二丁目)のことであり、同じく付近の交差点の名称(山王下交差点)になっている他、外堀通り上を走行する都電の停留所の名称(山王下停留所・1967年12月廃止)でもあった。
溜池山王駅は港区と千代田区の境界に建設されることになったため、駅名決定が難航(当初の仮称駅名は「溜池駅」)。上記2交差点・2停留所跡地の中間(実際には溜池寄り)に位置することから、2者を合成することにより決着。
[編集] 駅構造
- 銀座線、南北線とも島式1面2線のホームを有する地下駅である。南北線ホームには保安装置としてホームドアシステムが装備されている。銀座線の渋谷方と南北線の目黒方の所が連絡している。改札は銀座線の下や南北線沿いにある。
- また、南北線の赤羽岩淵方から千代田線国会議事堂前駅に連絡し、さらに千代田線ホーム経由で丸ノ内線にも連絡している。しかし、銀座線ホームからは2つのホームを渡っていかなければならないため、当駅から丸ノ内線に乗り換えるとなると徒歩で15分ほどかかってしまう。そのため、丸ノ内線へは銀座線で赤坂見附まで向かいそこで乗り換え、同様に、千代田線へは銀座線で表参道駅まで向かい、そこで乗り換えるのが便利とされている。国会議事堂前駅とは同一駅の扱いのため、「溜池山王」からの乗車券で国会議事堂前駅の改札を何事もなく利用でき、その逆も当然できる。
- 浅草寄りに2本の留置線がある。そのため次の虎ノ門駅では当駅始発が設定されている。夜間留置も可能である。
- のりば
1 | ○銀座線 | 赤坂見附・渋谷方面 |
2 | ○銀座線 | 銀座・上野・浅草方面 |
3 | ○南北線 | 永田町・駒込・赤羽岩淵・浦和美園方面 |
4 | ○南北線 | 目黒・武蔵小杉方面 |
[編集] 利用状況
1日の平均乗降人員 118,749 人(2005年度。駅の構造上、国会議事堂前駅と合算して計上されている)
[編集] 駅周辺
- 外堀通り
- 六本木通り
- 首都高速都心環状線霞が関入り口(内回り・外回り)
- 国際赤坂ビル
- コマツビル
- 赤坂アークヒルズ
- 東京全日空ホテル
- アメリカ大使館
- 国会議事堂
- 首相官邸
- 衆議院宿舎
- NTTドコモ本社
- 日枝神社
- 都立日比谷高校
- キャピトル東急ホテル
- 赤坂ツインタワー
- 赤坂インターシティ
- 東横イン溜池山王駅官邸南
- サントリーホール
[編集] 路線バス
[編集] 歴史
- 1997年(平成9年)9月30日 - 南北線の開業(四ツ谷~当駅)に伴い開業。銀座線にも駅が設置。南北線の末端の駅になる。
- 2000年(平成12年)9月26日 - 南北線、溜池山王~目黒に延伸、途中駅になる。
- 2004年(平成16年)4月1日 - 営団地下鉄民営化に伴い、東京地下鉄(東京メトロ)の駅となる。