飯田橋駅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
飯田橋駅(いいだばしえき)は、東京都千代田区と新宿区と文京区にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)と東京地下鉄(東京メトロ)と東京都交通局(都営地下鉄)の駅である。東京地下鉄・東京都交通局には駅番号は当駅はT-06(東西線)・Y-13(有楽町線)・N-10(南北線)・E-06(大江戸線)である。
目次 |
[編集] 利用可能な鉄道路線
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
- 東京地下鉄(東京メトロ)
- 都営地下鉄
[編集] 駅構造
[編集] JR東日本
- 島式ホーム1面2線の駅。千代田区飯田橋にある。東西に0出口があり、東口は高架駅のようになっていて、西口は橋上駅のようになっている。西口は牛込橋に面する。駅がカーブのところにある(写真参照)ためホームと電車の間にすき間ができるので乗降の際には注意を要する。車内アナウンスでも言われている。かつて市ヶ谷方に折り返し運転をするための設備があったが、現在は撤去されている。また、ホーム上のスピーカーの数が非常に多い。
- のりば
1 | ■中央・総武線 (各駅停車) |
御茶ノ水・錦糸町・津田沼・千葉・ 東京(早朝・深夜のみ)方面 |
---|---|---|
2 | ■中央・総武線 (各駅停車) |
新宿・中野・吉祥寺・三鷹・ 高尾(早朝・深夜のみ)方面 |
[編集] 東京地下鉄
- 東西線は相対式ホーム2面2線の地下駅。千代田区飯田橋にある。
- 有楽町線と南北線はいずれも島式ホーム1面2線の地下駅。新宿区神楽坂にある。
- 東西線と有楽町線・南北線は改札が別の為、東西線~有楽町線・南北線乗り換えの際には一旦改札を出る必要がある。
のりば
1 | ○東西線 | 大手町・西船橋・津田沼・東葉勝田台方面 |
---|---|---|
2 | ○東西線 | 高田馬場・中野・三鷹方面 |
3 | ○有楽町線 | 永田町・有楽町・新木場方面 |
4 | ○有楽町線 | 池袋・和光市・森林公園・飯能方面 |
5 | ○南北線 | 駒込・王子・赤羽岩淵・浦和美園方面 |
6 | ○南北線 | 永田町・白金高輪・目黒・武蔵小杉方面 |
[編集] 都営地下鉄
- 島式ホーム1面2線の地下駅。文京区後楽にある。建築家の渡辺誠が設計し、日本建築学会賞を受賞された。
- 駅が深い位置にある為、東京地下鉄南北線との乗り換えは、この駅で乗り換えず、隣の春日駅を使い、後楽園駅から乗り換えた方が、乗り換え時間が短縮できる。
- のりば
1 | ○都営大江戸線 | 都庁前方面(練馬・光が丘方面・ 六本木方面は都庁前で乗換え) |
2 | ○都営大江戸線 | 両国・大門方面 |
[編集] 利用状況
- JR東日本飯田橋駅の利用者数は1日88,647人(2005年度)、東京地下鉄飯田橋駅の利用者数は1日平均15万4277人(2005年度)である。
[編集] バス
- 駅から最も近いのが「飯田橋駅前」停留所であり、他に「飯田橋」と「都営飯田橋駅前」停留所がある。
[編集] 飯田橋駅前
[編集] 飯田橋
- 都営バス
- 飯62 - 小滝橋車庫~大久保駅~新大久保駅~国立国際医療センター~牛込柳町駅~飯田橋駅~都営飯田橋駅前
- 飯64 - 小滝橋車庫~高田馬場駅~飯田橋駅~九段下
[編集] 都営飯田橋駅前
- 都営バス
- 飯62 - 都営飯田橋駅前~大久保駅~小滝橋車庫
[編集] 駅周辺
- 皇居外堀(外濠)
- 飯田橋(駅名の由来となった橋梁)
- 神田川
- 飯田橋セントラルプラザ ラムラ(RAMLA)
- 飯田橋駅ビルであり、低層階には一般店舗が入居、その上に住宅棟(千代田区側)と事務棟(東京都飯田橋庁舎、新宿区側)を備え、事務棟には東京都の関連団体などが入居している。
- アイガーデンエア
- 旧飯田町貨物駅跡地を利用した、JR貨物が中心となって行われた再開発地区。ホテル・商業施設・高層オフィスビル・高層マンションなどを完備している。
- 首都高速道路5号池袋線
- 新宿区立津久戸小学校
- 目白通り(東京都道8号千代田練馬田無線)
- 大久保通り(東京都道25号飯田橋石神井新座線)
- 早稲田通り(神楽坂通り)
- 外堀通り(東京都道405号外濠環状線)
- 日本歯科大学
- 歯学部
- 付属病院
- 東京理科大学
- 法政大学
- 東京警察病院
- 東京厚生年金病院
- 東京逓信病院
- 在日本朝鮮人総連合会
- ホテルグランドパレス
- ジョンソン・エンド・ジョンソン日本本社
- トヨタ東京本社
- 熊谷組本社
- 五洋建設本社
- 印刷博物館・トッパンホール(トッパン小石川ビル)
- 研究社
- 角川書店
- 竹書房
- 秋田書店
- 潮出版社
- 飯田橋公共職業安定所(ハローワーク飯田橋)
- 文京区後楽1-9-20に所在するが、日本の主要企業を含む多くの企業の本社が集中する千代田区や中央区も管轄しており、ハローワークとしては日本最大規模といわれている。
- 東京しごとセンター
- 千代田区飯田橋3-10-3に所在。ハローワーク飯田橋の出先コーナー(20代、55歳以上を対象とした就業相談窓口)がある。
- 小石川後楽園
- 築土神社
- 東京大神宮
- 日本基督教団富士見町教会
- 東京農業大学開校記念碑
- ぷろだくしょんバオバブ
[編集] 歴史
本駅は、1928年に中央本線の複々線化に伴い、従来設置していた牛込駅(うしごめえき)と飯田町駅の近距離電車ホームを分離し、これらを統合する形で開業した経緯がある。
- 1894年(明治27年)10月9日 - 甲武鉄道新宿駅~牛込駅間開通と同時に牛込駅開業。場所は四ツ谷駅方にある折返線付近。
- 1895年(明治28年)4月3日 - 飯田町駅~牛込駅間開通。
- 1904年(明治37年)8月21日 - 飯田町駅~中野駅間で電車の運行開始。
- 1909年(明治39年)10月1日 - 甲武鉄道の国有化により、牛込駅、飯田町駅は国鉄の駅となる。
- 1928年(昭和3年)11月15日 - 関東大震災復興により貨客分離を目的とした複々線化工事が新宿駅~飯田町駅間で完成。これにより駅間が近い牛込駅と電車線の飯田町駅を統合し、飯田橋駅が開業。旅客営業のみ。
- 1964年(昭和39年)12月23日 - 営団地下鉄東西線の飯田橋駅が開業。
- 1974年(昭和49年)10月30日 - 営団地下鉄有楽町線が開業。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、中央本線の駅はJR東日本の駅となる。
- 1996年(平成8年)3月26日 - 営団地下鉄南北線が開業。
- 2000年(平成12年)12月12日 - 都営大江戸線の飯田橋駅が開業。
- 2004年(平成16年)4月1日 - 営団地下鉄民営化により、東西線・有楽町線・南北線の駅は東京地下鉄(東京メトロ)の駅となる。