船小屋駅
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船小屋駅(ふなごやえき)は、福岡県筑後市大字津島401番地に所在する九州旅客鉄道(JR九州)鹿児島本線の駅である。無人駅である。
船小屋温泉までは若干歩く必要があり、同温泉を目的とした利用者は少ない。
2011年春に全線開業予定である九州新幹線の駅設置が予定されているが、現在の在来線駅を約500メートルほど南に移設し、新幹線併設駅(乗り換え駅)となる計画である。
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[編集] 駅構造
相対式ホーム2面2線の地上駅。無人駅でカプセル式の簡易駅舎をもつ。
社員を配置して改札を行っている場合がある。
近距離きっぷの券売機が設置されている。
- 1番線 鹿児島本線 熊本・新八代方面
- 2番線 鹿児島本線 鳥栖・博多方面
[編集] 駅周辺
[編集] 歴史
- 1928年(昭和3年)7月20日 - 鉄道省が開設
- 1965年(昭和40年)7月14日 - 羽犬塚~船小屋駅間複線化
- 1965年(昭和40年)9月1日 - 船小屋~瀬高駅間複線化
- 1965年(昭和40年)9月10日 - 荒木~熊本駅間電化
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により九州旅客鉄道が継承
[編集] 新幹線駅設置問題
九州新幹線鹿児島ルートの当初の計画では久留米駅(併設)-新大牟田駅(新設)間には駅設置の予定はなかった(船小屋は路線工事区間の境界という位置付けだった)が筑後市をはじめとする周辺自治体18市町村で設置促進期成会を結成し九州新幹線鹿児島ルートに船小屋駅設置を要望した。
理由として、
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- 地元経済・船小屋温泉をはじめとした広域的な観光の活性化
- 予定地そばに建設中の県南筑後広域公園との一体的な利用効果
などが挙げられる。
しかし建設に反対する意見もあり、
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- 利用者がどのくらいか予測がつかず、投資に見合った経済効果が見込めるか不明
- 地元負担金約20億円に加え、新駅周辺の整備費用や在来線駅の移設費用に60億円以上が見込まれており、建設費が膨大である
- 市の中心である羽犬塚を中心に都市整備行うべき期待があるなかで、市周辺部にあたる船小屋駅周辺を一から整備する必要性を理解させるべく広域的メリット(ビジョン)の説明がほとんどない
- 在来線乗り換え駅としては利用価値があると思えるが、新幹線駅となる久留米駅と船小屋駅の間は各駅停車で約15分の近い距離にある
等の点で建設反対運動があり、市民の間で賛否が分かれていた。
また、駅設置費用の地元負担金をめぐり、八女市・広川町との合併協議にも大きな影響を与えた。 2004年6月、国土交通省は九州新幹線に船小屋駅設置を認可。影で地元国会議員が押ししたとの情報もあるが定かではない。
[編集] 新駅建設に向けて
新駅予定地周辺では既に工事が始まっている。計画では、現在の在来線駅を約500メートルほど南に移設し、新幹線併設駅(乗り換え駅)となる計画。また、新幹線駅は当初2面2線構造での計画であったが、JR九州の要望と負担により2面3線(待避線追加)へと変更となり着工した。アクセス道路として福岡県の県道整備計画も具体的に動き出しており、関係機関の計画が始まっている。
[編集] 隣の駅
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
博多臨港線(貨物線):香椎 - 千早(操) - (貨)福岡貨物ターミナル