門司港駅
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門司港駅(もじこうえき)は、福岡県北九州市門司区西海岸1丁目5番地31号に所在する九州旅客鉄道(JR九州)鹿児島本線の駅である。
関門トンネルが開通するまで九州の鉄道の玄関口であり、対岸の下関との間に就航した鉄道連絡船との連絡中継駅として賑わった。
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[編集] 駅構造
頭端式2面4線のホームの地平駅。3番線はホームに面していない留置線に付けられているので南側から1~5番線となっている。2つのホームの間には日本の鉄道開業100周年を記念して建立された九州の鉄道起点を示す0哩(マイル)標がある。また、隣接して車両基地(門司港運転区)がある。
駅構内には戦前から使用されている洗面所、手水鉢、上水道など様々な歴史的資産が存在する。現在は別用途に使用されているが、「一・二等客待合室」・「チッキ(手荷物)取扱所」・「貴賓室」等も残されている。
JR九州直営駅。また、マルス端末機の設備があり、 自動改札機もある。
[編集] 駅周辺
駅名の通り駅の近くに門司港があり、駅周辺は港と当駅を中心にして古くから栄えた市街地で門司区の中心部にあたる。現在、当駅駅舎や周辺の歴史的建造物を活かした観光活性化事業(門司港レトロ事業)が進められている。
駅前を国道198号が通り、駅の約200m東側を国道3号が通っている。
かつては駅舎前にバス乗り場とタクシー乗り場があったが、門司港レトロ事業のひとつとして駅前を噴水広場に改めたため、東側に移された。バス乗り場からは門司区内各地へ向かう西鉄バス路線が発着している。また駅近くの国道3号上にある桟橋通バス停からは、小倉方面へのバスが発着している。
- ファミリーマート - 駅舎に対面
- 門司港 - 北へ約300m。下関(唐戸)行きの関門汽船の高速船、松山行き石崎汽船の高速船「シーマックス」、関門海峡の西日本海運の遊覧船「ヴォイジャー」が発着。
- 北九州市門司区役所 - 南へ約600m
- 門司港レトロ地区
- 旧門司三井倶楽部
- 旧商船三井ビル
- 九州鉄道記念館(旧九州鉄道本社屋) - 駅前の国道198号を南東に進み約250m
- 海峡ドラマシップ - 西へ徒歩5分
- 駅を出て左手すぐの海岸で関門海峡花火大会が行なわれる。開催日は門司港駅は大変混雑する。
[編集] 歴史
- 1891年(明治24年)4月1日 門司駅として九州鉄道(初代)が開設
- 1901年(明治34年)5月27日 山陽汽船が関門連絡船を就航
- 1907年(明治40年)7月1日 九州鉄道(初代)が国有化され帝国鉄道庁が所管
- 1914年(大正3年)1月15日 東方より200m移転し現在の駅本屋が完成
- 1942年(昭和17年)4月1日 関門トンネル開通計画に伴い門司港駅に改称
- 1964年(昭和39年)11月1日 国鉄関門航路が廃止
- 1987年(昭和62年)4月1日 国鉄分割民営化により九州旅客鉄道が継承
- 1988年(昭和63年)11月18日 駅舎が重要文化財に指定答申される。
[編集] その他
- 駅舎は、1914年(大正3年)1月に建築された九州最古の木造駅舎でネオ・ルネッサンス様式と呼ばれる左右対称の外観デザインが特徴であり駅舎としては全国で初めて国の重要文化財に指定された。周辺の遊歩道や古い建築物もそれに合わせて改修され門司港レトロ地区として観光スポットになっている。
- 駅の電略は「モコ」である。
- 古くは栄えた土地柄、テレビドラマや映画のロケ地としても登場する。
- テレビドラマや映画のロケ地としても有名であり、特に『ホーム&アウェイ』では度々撮影に使われている。
[編集] 隣の駅
- JR九州
- 鹿児島本線
- 門司港駅 - 小森江駅
[編集] 関連項目
博多臨港線(貨物線):香椎 - 千早(操) - (貨)福岡貨物ターミナル