志木駅
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志木駅(しきえき)は、埼玉県新座市東北2丁目38番1号にある東武鉄道東上本線の駅である。
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[編集] 駅名の由来
当駅を最寄駅とする地元地方自治体のひとつ、「志木市」に由来する。
当初の駅舎は現行より川越寄りの志木市内にあったが、その後現在の新座市内に移されたため武蔵野線新座駅が開業するまでは新座市民から「新座駅」への改称要望が出されていた。
[編集] 駅構造
島式ホーム2面4線の橋上駅。上下線とも優等列車との待ち合わせが行える。
- 橋上駅舎を持ち、南口・東口の出口がある。
- 和光市駅から当駅までの区間が複々線で、これより下り方は複線になる。
- 駅の下り方には4線の折り返し線、またホームに平行して2線の引き上げ線があるため、一日を通して多くの折り返し電車がある。
[編集] のりば
1 | ■東上線 | 川越・東松山・小川町方面(急行・準急) |
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2 | ■東上線 | 川越・東松山・小川町方面(当駅止まり・普通) |
3 | ■東上線 | 和光市・成増・上板橋・池袋・○有楽町線 新木場・ ○有楽町新線 新線池袋方面(主に当駅始発) |
4 | ■東上線 | 和光市・成増・上板橋・池袋・ ○有楽町線 新木場・○有楽町新線 新線池袋方面 |
[編集] 利用状況
- 1日平均乗降人員 94,714人(2005年度)
- 乗換駅等を除き、沿線最大の乗降人員数を数える。改札を通過する乗降人員は、同じ県西部の所沢駅よりも多い。
[編集] バス
東口バスターミナルは、マルイファミリー志木の前にあり、改札からは駅ビルを抜けて3分程度かかる。 南口バスターミナルは、駅南口すぐそばにある。
- 西武バス(新座営業所・所沢営業所<所52・志31>)
- 南口発
- 志09 凸版印刷(直行・国際興業バスと共管)
- 志09-2 凸版印刷(各停・国際興業バスと共管)
- 志31 新座団地(東武バスウエストと共管)
- 志32 跡見女子大(富士見ヶ丘団地・大和田経由)
- 志33 新座営業所(北野入口・新座駅南口・菅沢中央経由)
- 志34 新座営業所(第二中学校・新座市役所・平林寺経由)
- 志35 福祉センター入口(富士見ヶ丘団地・大和田・新座駅南口経由)
- 朝24 朝霞台駅(下の原入口・泉水三丁目経由)
- 清61 清瀬駅北口(北野入口・新座駅南口・菅沢・グリーンタウン清戸経由)
- 清62 清瀬駅北口(北野入口・新座駅南口・旭が丘五丁目・清瀬市役所経由)
- ひばり73 ひばりヶ丘駅北口(第二中学校・新座市役所・平林寺・福祉センター入口・片山小学校経由)
- ひばり75 ひばりヶ丘駅北口(富士見ヶ丘団地・大和田・新座駅南口新座市役所・平林寺・福祉センター入口・片山小学校経由)
- 所52 所沢駅東口(北野入口・新座駅北入口・跡見女子大・東所沢駅・安松経由)
- 南口発
[編集] 駅周辺
- 立地が新座市、朝霞市、志木市の境界に近い位置に存在する。
- 駅舎の大半は新座市にあるが、東口の出口付近から東口バスターミナルにかけては志木市にある。さらに駅から徒歩3分ほど歩けば朝霞市に入る。
- 駅の東口には駅ビルの「トスカ」が、駅の南口には旧駅ビルの「にいざ・ほっとぷらざ(新座市生涯学習センター・男女共同参画推進プラザ)」がある。
- 駅周辺は多くのショッピングゾーンや飲食店がある。
- 文教都市としてのイメージも強く、南口には立教大学新座キャンパス、立教新座中学校・高等学校が、また東口には慶應義塾志木高校がある。なお、1985年には立教高校(現在の立教新座高校)が埼玉県代表として夏の甲子園に初出場した。
- バスの便も多く、東口からは志木市役所・さくら草公園・埼玉県庁・浦和駅・与野駅・朝霞駅方面へ、南口からは所沢駅・平林寺・ひばりヶ丘駅・清瀬駅方面へ運行されている。
- 近年、都心への通勤の利便性と、急行停車駅であり商業集積が比較的進んでいることから、マンションの建設が増えている。
- 駅周辺の主な道路としては、「慶応通り」と呼ばれる埼玉県道36号保谷志木線や「志木街道」と呼ばれる埼玉県道40号さいたま東村山線、駅東口と県道36号とを結ぶ埼玉県道244号志木停車場線がある。
- かつては志木ららぽーともあったが2005年3月をもって閉店となり跡地にマンションが建つ予定である。
[編集] 歴史
- 1914年(大正3年)5月1日 - 東上鉄道の開業と同時に開業。北側の新河岸川(舟運)と南側の川越街道とを避けるように現在の位置に建設された。
- 1920年(大正9年)7月22日 - 東上鉄道と東武鉄道の合併に伴い、東武東上本線の駅となる。
- 1929年(昭和4年)10月1日:池袋駅~川越市駅間電化。
- 1937年(昭和12年)5月5日:成増駅~志木駅間複線化。
- 1954年(昭和29年)11月1日:志木駅~みずほ台信号所(現みずほ台駅)間複線化。
- 1959年(昭和34年)4月1日:蒸気機関車の運転終了。
- 1967年(昭和42年)12月1日:一部8両運転開始。
- 1976年(昭和51年)11月1日:一部10両運転開始。
- 1986年(昭和61年)10月21日:貨物営業を全廃。
- 1987年(昭和62年)8月25日:和光市駅~志木駅間複々線化。営団地下鉄(現東京地下鉄)有楽町線営団成増駅(現地下鉄成増駅)~和光市駅間開通。相互直通運転開始。(森林公園駅~和光市駅~新富町駅間)
- 1988年(昭和63年)6月8日:有楽町線新富町駅~新木場駅間開業。直通運転延長開始。
- 1998年(平成10年)3月26日:特急が志木駅を通過するようになった。