オリエントコーポレーション
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種類 | 株式会社 |
市場情報 | |
略称 | オリコ |
本社所在地 | 〒102-8503 東京都千代田区麹町5丁目2番地1 |
設立 | 1951年3月15日 |
業種 | その他金融業 |
事業内容 | 総合あっせん、個品あっせん、信用保証、融資 |
代表者 | 飯島巖(代表取締役会長) 上西郁夫(代表取締役社長兼社長執行役員) 塚本雅巳(代表取締役副社長兼副社長執行役員) |
資本金 | 2202億291万円 |
売上高 | 連結3298億円(2006年3月期) |
従業員数 | 3471名(2006年9月30日現在) |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 | 伊藤忠商事株式会社(21.00%) 株式会社みずほコーポレート銀行(3.81%) 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(3.37%) 野村證券株式会社(2.46%) 株式会社みずほ銀行(2.24%) 東京リース株式会社(2.21%) 新菱冷熱工業株式会社(1.95%) 日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口)(1.82%) 富士通株式会社(1.79%) (2006年9月30日現在) |
外部リンク | www.orico.co.jp |
株式会社オリエントコーポレーション(Orient Corporation)は、日本の大手信販(ショッピングクレジット・オートローン・クレジットカード)会社である。略称は「オリコ」。
目次 |
[編集] 概要
信販業界大手6社の一角を成し、ショッピングクレジット・オートローンは業界トップである。特にオートローンではダントツのシェアを誇る。クレジットカードの有効会員数は2006年3月末時点で1062万人である。
2006年度は同業他社が早期に改革に乗り出す中、ギリギリまで黒字を計上する見通しであったが、グレーゾーン金利廃止などの要因から2007年3月期決算で4579億円の赤字に陥る見通しとなっている。これにより大幅な改革に乗り出す構えであり、債務超過回避と経営改革の資金調達の為、親密であるみずほフィナンシャルグループにグループ会社化を前提として同グループを中心に総額2900億円の資本増強の実施を要請している。また、経営体質を強化する為に今後5年間で営業拠点を半減させると共に社員を1300人削減し、本社ビルも売却する。
経営改革は同業の三菱UFJニコスやアプラスも乗り出すことを発表しており、みずほフィナンシャルグループ化を踏まえた今後の改革に期待されるが発表された経営改革が割賦販売中心で新味に欠けているとの批判も多い。
[編集] クレジットカードについて
[編集] 国際ブランド
MasterCardのプリンシパルメンバーであり、MasterCardブランドを主力にすると共にMasterCard Worldwideの国際理事として重要な役割を担っている。また、ユーシーカード株式会社と提携したVISA及び株式会社ジェーシービーと提携したJCBの各ブランドのクレジットカードも発行している。又、シティカードジャパン株式会社と提携し同社が発行する提携カードであるオリコダイナースカードもある。
[編集] 主な提携カード
- エンターテイメント系
- 「Gackt Card(ガクトカード)・「高見沢俊彦のロックばんカード」・「Koda Kumi MasterCard(倖田來未カード)」・「turbo MAXIMUM Card(西川貴教)」・「animate(アニメイト) クレジットカード」・「Kinokuniya BOOK/WEB カード(紀伊國屋書店)」・「フタバファーストカード」・「ベルばらカード」・「ヤッターマンカード」・「RAG FAIRカードMasterCard」など
- 自動車系
- 「イエローハットカード」・「ブリヂストン カーライフサポートカード」など。
- 旅行系
- 「スカイウォーカーカード(H.I.S)」・「SRS PLUS カード(ニッポンレンタカー)」など。
- ショッピング系
- 「マツモトキヨシカード」・「スーパードラッグアサヒメンバーズカード」・「天満屋T`sカード」・「ペットのコジマカード」・「サンコーファミリーカード」・「JRタワースクエアカード(JR北海道)」など。
- 家電量販店系
- 「コジマカード(ジャックス・CFも発行)」など
- 住宅系
- 「グッドライフカード」など
- プロバイダー系
- 「@niftyPOWERカード・@nifty常時安全カード」など
- スポーツ系
- 「Orico Manchester United MasterCard(マンチェスター・ユナイテッド提携)」・「BARCLAYS English Premier LeagueOrico MasterCard(FAプレミアリーグ提携)」・「PRIDEsupporterカード」・「M Card」(千葉ロッテマリーンズ提携)など
- 金融機関系
- 「H.S. walker Card(エイチエス証券)」
- 社会貢献系
- 「日本動物愛護協会カード」・「日本野鳥の会カード」・「MOTTAINAIカード(伊藤忠商事提携)」・「ピンクリボンカード」など
- その他
- 「モンテカード(モンテローザ)」・「ワタミふれあいカード」・「タミヤカード」・「公立共済メンバーズカード」・「学研ファミリーカード」など
[編集] 取扱高構成・収益構成
- 取扱高構成
- クレジットカード業務:26%、クレジット業務:約17%、信用業務:34%、融資業務:20%、その他:3%。
- 営業収益構成
- クレジットカード業務:6%、クレジット業務:13%、保障業務:24%、融資業務:49%、その他事業など:8%。
[編集] 沿革
- 1961年 - 広島信用販売設立
- 1967年 - 広島信用販売が広島信販に改称
- 1974年 - オリエントファイナンスが広島信販を吸収合併
- 1977年 - 国内初の全国で利用可能な広域型クレジットカードを発行
- 1978年 - 本社を広島から東京都豊島区東池袋のサンシャイン60へ移転
- 1981年 - MasterCard Internationalと提携
- 1985年 - 信販会社系初のシンクタンク オリエント総合研究所設立。遅延損害金累積請求開始。
- 1988年 - JCB、Diners Club、UC VISA/Masterの各ブランド提携カード発行
- 1989年 - オリエントコーポレーションに改称
- 1993年 - 特定債権法に基づき業界初の債権の流動化を実施
- 1999年 - 国内初のサービサーである、日本債権回収株式会社を設立し債権回収業に参入
- 2000年 - 本社を現住所(千代田区麹町5丁目2番地1)へ移転
- 2001年 - カード会員数が1000万人を突破
- 2003年3月 - 暴力団構成員が元社員に顧客リストを持ち出させ、オリコ側に金銭要求した恐喝未遂事件が発覚
- 2003年6月 - リボルビング払い専用型カード「Orico MasterCard UPty(アプティ)」発行
- 2004年6月 - リボルビング払い専用カード型初のゴールドカード「Orico Gold MasterCard UPty」の発行開始
- 2004年7月 - みずほ銀行と個人向け無担保ローン系統に対する包括業務提携を発表
- 2005年2月 - 伊藤忠商事が発行済み株式取得及び第三者割当増資の引受で21%の株式を取得、筆頭株主となる。
- 2006年9月 - プライバシーマークの認証取得。
- 2006年10月 - 富士商問題おきる。( リフォーム架空請求事件)
- 2006年11月 - 楽天KC株式会社が分割したクレジット事業部門を承継。
- 2007年3月 - 約4500億円の最終赤字に陥る為、抜本的改革を発表。
- 2007年4月 - セントラルファイナンス青森が分割した銀行保証事業部門を承継。
[編集] 加盟する信用情報機関
クレジットカードなどの信用審査を行う為に株式会社シー・アイ・シー、株式会社シーシービー及び全国信用情報センター連合会加盟の個人信用情報機関(一部を除く)に加盟している。
[編集] 主なグループ会社
- 株式会社オートリ (大阪証券取引所市場第二部)
- 株式会社オリコカードサービス
- 株式会社オリコ商事
- 株式会社オリコエステート
- 株式会社オリエント総合研究所
- 日本債権回収株式会社
- オリファサービス債権回収株式会社
[編集] 主な役員
- 代表取締役会長
飯島 巖 - 代表取締役社長兼社長執行役員
上西 郁夫 - 代表取締役副社長兼副社長執行役員
塚本 雅巳 - 営業本部長兼営業本部市場開発グループ担当
西田 宜正 - 信用管理グループ担当
佐々木 清志 - 経営企画グループ担当兼人事グループ担当
長嶋 眞一郎 - 営業本部営業推進グループ担当兼営業本部営業本部統括室担当
山内 良信