タケちゃんマン
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タケちゃんマンは、フジテレビ系バラエティ番組「オレたちひょうきん族」で放送されたドラマ仕立てのコント。
ビートたけし扮する正義の味方タケちゃんマンと明石家さんま(初期は高田純次)扮するブラックデビル等の敵キャラクターが人気を博した。ドラマ部分は当時の世相やテレビ、映画のそれなりに練り込まれたパロディだったが、対決シーンとなると雰囲気が一変して二人のフリートークやアドリブに進行を任せたゲーム色の濃いコーナーとなった。
誕生したきっかけは、当時「ヒーロー、正義の味方=カッコイイ」というものだったヒーロー像を壊すために、「どうせならとてもヒーローとは思えないかっこ悪い」ヒーローを作ろうとして生まれた。 また敵キャラは大体は明石家さんまが発案し、本人が飽きてしまうと次のキャラに移行するが、新しいキャラの案はさんま本人が持って来てスタッフが採用すると言う形をとっていた。 様々なバリエーションがあったのも特徴。
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[編集] タケちゃんマン
[編集] タケちゃんマン
- タイトル画面では「バビル2世」のサブタイトルのBGMが流れ、その後にスーパーマンのパロディで町の人に目撃される。オープニングテーマのラストでは「''ナハッナハッ、ナハハッ!」と叫びながら夕日に向かって飛んで行き、その後にその回のサブタイトルが出る。
- ピンク・レディーのUFO金色帽子、沢田研二のTOKIOスーツ、足立区後援会から寄贈されたマント、チャンピオンベルト(以前、「ひょうきんダイアモンドグローブ」という別のコーナーで使っていた使いまわし)、ひょうきんブルマーに網タイツというコスチュームで、赤いホッペと太眉毛が特徴。趣味は歓楽街巡りと思われる(主題歌の歌詞より)。
- 主に伊丹幸雄の吹く法螺貝や天地真理のペンダントが光ると印籠が光って「ナハッ、ナハッ」と笑いながら変身し、助けにあらわれる(初期登場BGMは劇場版科学忍者隊ガッチャマンより)。太田プロ副社長・これはこれは光線や業界光線が得意技。
- 初めこそはアメリカンコミックのヒーローのように犯罪者と対決(中でも第一回は強盗にやられっ放しで結局『犯人に身代金を渡して人質を助けて解決』と言うとんでもないオチの回まであった)していたが、途中から後述の怪人と様々な姿に変身して戦うようになる。
- タケちゃんマンと、各怪人との勝敗は常に決まっている。タケちゃんマンが多用した変身には「タヌキ」「江上タケの料理教室」「北野教授(たけしの実兄の北野大のパロディ)」などがあった。
- シリーズ途中でパワーダウンするが、タケちゃんマンロボやタケちゃんマン7にパワーアップした。
- 最終回「忠臣蔵」では7ではなく、この姿で出演、大石内蔵助や浅野から変身していた。
- 最近では2006年1月に放送されたフジテレビのキャンペーンCM『ちょっぴりハッピー、きっかけはフジテレビ』の中で中村玉緒とともに登場している(ただし、たけし自身が演じてはいない)。
[編集] タケちゃんマンロボ
- 1984年2月、タケちゃんマンが弱体化してきたため、北野水博士(タケちゃんマンの変身)と助手の珍博士(片岡鶴太郎)によって作成された。タケちゃんマンがピンチに陥ったとき、タケちゃんマン人形が先端についているスティックをかざして「タケちゃんマンロボに、合体!」とタケちゃんマンが叫ぶと、6体のパーツメカが、池を割って登場したり、宇宙空間を進んだり、空を飛んだりする映像に変わり、合体してタケちゃんマンロボが完成する(バックに町田義人氏の「愛より強く」という曲が流れる)。 武装は豊富なのだが、弱点は足が厚底なためバランスが悪く、戦う方が気を遣っていた。後に「タケちゃんマンロボ・バリア」(リハビリ用の歩行器)などの強化パーツが登場するが、やはりアミダばばあやコーモリ星人に苦戦していた。
- アミダばばあ編最終回には「ジョキングシューズ」(アミダばばあ曰く長靴)により機動力がアップし、後にナンデスカマンロボとのマラソン対決ではその軽量化された足で勝利している。最終回「忠臣蔵」でもアミダばばあと対決したが、5年ぶりで弱体化しており、股裂き攻撃や押されたりして逃げられていた。
- 必殺技はマジックハンドパンチ(タケちゃんマンロボパンチとも呼称される)、ストンピング(キックや踏みつけ)、ミサイル(コーモリ星人のUFOを撃破、最終回でも使用)、恐怖のマグネティック攻撃(リモコンと磁力で相手を引き寄せる)などがある。
- 途中でたけしがロボをやることが我慢の限界を超え、ロボになることに嫌がり、急遽中に入る人を募集、しかし、応募者はゼロ(結局、その回は裏方が中に入った。)だった。これが、消滅の直接のきっかけになった。
[編集] タケちゃんマン7
- 死んだタケちゃんマンがパワーアップした姿らしいが、スタート当初は額の「7」のマーク以外何の変更点やキャラクターの変化もなかっが、回を重ねるといつの間にか、太い眉毛、赤頬、マント、チャンピオンベルト等がなくなっていった。サイクリング自転車の衣装がお気に入り。鬼瓦権造メイクの「タケちゃんマン手鼻7」(愛称は「手鼻のタケちゃんマン」)や牛田モーメイクの「牛田モウ7」などのバリエーションがあった。フライデー襲撃事件でたけしが謹慎中は、ラッシャー板前が代役を務めていた。家庭を顧みず、クラブ、ホテル、おねーちゃんの家と仕事の繰り返しで殆ど家に帰らないのが弱点。
[編集] 敵キャラ
[編集] ブラックデビル
- タケちゃんマン最大のライバル。初代を演じたのは高田純次だったが、おたふく風邪で降板し、さんまがその後を継いだ。黒一色のタイツに、でかい耳と2本の触覚(ゴールデンポールアンテナ)が特徴。1982年には「オレたち・昔アイドル族(山田太郎と美樹克彦)」によるテーマソング『好きさブラックデビル』が用意され、レコードも発売された。悪魔の子で、夢は悪魔の帝王というだけあり様々な悪事を働いていた。タケちゃんマンの誘導尋問で「クワックワックワッ!」と鳴いてしまい、正体がバレる。ゴールデンポールアンテナから放つデビル光線や光線バリエーションが得意技。タケちゃんマンの攻撃を受けるたびに「見事な攻撃だ、タケちゃんマン!」、「クワッ!なんだおまえは!」と挑発していた。チョッチュネー、水玉デビル、昆虫人間軍団などの手下がいた。一週間の命とタケちゃんマンに宣告された後、華々しい死に方を考え、最期はタケちゃんマンとの真剣勝負でゴールデンポールアンテナを折られて死亡(唯一まともな形で倒された。)し、黒い雪を降らせたが、その後ちょくちょく蘇っていた。最終回「タケちゃんマン忠臣蔵」では吉良上野介から変身し、暴露トークの後、8年の締めくくりの音頭をとっていた(ちなみにタケちゃんマンは忠臣蔵のパロディが多く、ブラックデビル編最終回の前の回にも吉良上野介に変身している)。
- 以前、「タケちゃんマンスペシャル」(60分間全てタケちゃんマン)で「ブラックデビル大百科」というコーナーがあったが、そのときのブラックデビルには腰に七つ道具を装備し、耳に電球が埋め込んでおり、耳が光ることになっている。
- 前述のテーマソング「好きさブラックデビル」は、山田太郎・美樹克彦が実際に「ひょうきんベストテン」に出演して幾度か歌われた。その際、両名がブラックデビル本人から花束を渡されたり、タケちゃんマンから攻撃を受けるなどのパフォーマンスもあった。余談だが、メロディーラインは(悪役のテーマなのだが)正統派ヒーローソングのそれに近く、割と人気があった。
- 2003年にはJRAのCMに、さんまがこの格好で登場し話題となった。
[編集] ブラックデビルJr.
- ブラックデビルの息子で、父の仇であるタケちゃんマンを憎んでいる。さんまが演じていた。三本の触覚、赤い大耳、父に比べて輝きを増したタイツ、そして長い尻尾が特徴。タケちゃんマンに尻尾をつかまれて正体がばれ、「帰ってきたウルトラマン」の替え歌で変身するのがパターンだった。尻尾を鞭や蛇に変えて攻撃するのが得意技。同時期にアミダばばあやホタテマンらが登場したため、3ヶ月の短命だった。後に「ブラックデビルJr.はどうした?」の回で再登場するが、アミダばばあの化けた偽物だったらしい。
[編集] アミダばばあ
- タケちゃんマンの敵キャラクター。さんまが演じていた。本名は『あみだのおくじ』。若い頃はいじめられ、恋愛経験もある(家柄の違いで失恋したらしい)。初期の頃はタケちゃんマンが「アミダばばあだ~!」と驚いて逃げる、口裂け女的存在で登場。衣装はあみだくじ模様のエプロンだったが、「時をかけるババア」の回以降は、コシノジュンコがデザインした胸に金庫、紫の鉢巻きというコスチュームになった。最も金のかかった怪人らしい。お待ち娘などに化けているものの、タケちゃんマンの誘導尋問でばれると、「見ぃ~た~なぁ~!」と言って正体を現した。エプロンのあみだくじや、あみだくじのセット、パソコンのゲームなどでタケちゃんマンにあみだくじをさせ、出た文字にちなんだ攻撃をしかけるのが得意技。攻撃前の決め台詞は「死んでも知らんど~!!」。しかし攻撃はせこい。タケちゃんマンがパワーダウンした時は、しばしばあと一歩のところまで追いつめたが、なかなかタケちゃんマンロボには勝てなかった。最期は難病の子供に手術を受けさせる事を心の糧にし、とうとうタケちゃんマンロボを倒した(しかし、タケちゃんマンも「俺を攻撃しろ」と指示出しており、事情を察していた感がある)。史上唯一、タケちゃんマンに勝利した怪人。その後、生きがいを失い入水。
- テーマソング「アミダばばあの唄」はサザンオールスターズの桑田佳祐がプロデュースと作詞・作曲を行い、「あみだくじ~あみだくじ~引いて楽しいあみだくじ~」を歌詞に入れることを前提、とするとどんどんフレーズが沸き、歌詞、曲共にわずか5分で完成したというエピソードが残っている。 ウルトラマンのパロディである。同曲は1983年10月21日にシングルレコードとして発売され、35万枚のセールスを記録した。なお、この曲は桑田自身が2001年に発売したシングル「白い恋人達」でカップリング曲としてセルフカバーしたこともある。前述のブラックデビルと同様、この曲もJRAのCMに登場。歌詞の一部を変えてオンエアされた。
- ポニーキャニオンのポニカレーベルからパソコンゲーム「あーみだーくじ」が発売された。フジテレビから許諾を得ていたが、パッケージの表紙に写真のあったタケちゃんマンもアミダばああもゲーム本編には登場しなかった。
[編集] お待ち娘
- さんまが演じていた、金色のバニーガール。タケちゃんマンが酒を注文したり、ストリップのシーンになると、ウイスキーの水割りセットが載ったワゴンを押しながら「お待ちぃ~!」とポーズを取りながら現れる。その後、たけしが寝ている所へ潜り込み愛人の振りをして、他愛もないきっかけで突如キレ、いきなり「帰ってよ!!」とタケちゃんマンを罵倒し、たけしに内緒で絵本や本人が写っている写真週刊誌を投げつけたり、「おかあさんに会っちゃった」「女連れてきてるんでしょ」「帰ってない、帰ってないって言っておいて家に週一回は帰ってるんでしょ」とたけし本人の内輪ネタを暴露した。なんですかマン、サラリーマンの頃になると家の一室で狂言自殺をするようになる。
[編集] さんちゃん寒い女(洗濯女)
- 寸劇中、さんまが自宅に帰ってくると玄関のドアの前で待ち伏せている女。島田紳助が演じていた。「さんちゃん、お帰り…」と声を掛けるが、さんまにあっさり無視され、部屋に上がり込もうとしてドアの前でクルクル回る。追い出された後「寒い…」と淋しげな表情をする。コント中、これを幾度か繰り返す。モデルは、さんまがかつて実際に交際していた女性だったといわれている。この「寒い女」の発展系キャラに、紳助が同じく演じる、ボンレスハムを剣道の素振りのように上下に振り回す「フルハムヨシエ」、鍋を携えて玄関先で待ち伏せて「さんちゃんの大好きなカレー作って待ってたのよ」と声をかける「カレー女」、阪神タイガースのランディ・バースを模して、ヒゲ面で縦縞のユニフォーム姿で待ち伏せる「バース女」(タイガースがセリーグ優勝のその日、同局製作のプロ野球ニュースに招かれた吉田義男監督と遭遇するも素人の一熱狂ファンに間違われる)などがいた。
[編集] ナンデスカマン
- さんまが演じた敵キャラ。耳の形をした手、「?」マークの描かれた被り物、「WHAT DO YOU SAY?」の文字が入ったコスチュームが特徴。 人が言うことに対し、いちいち耳をかざして大声で「ナンデスカ~!?」と聴き直そうとする。ビックリ箱を運び、「箱の中身はナンデスカァ?」と踊った後タケちゃんマンの手を入れさせて攻撃するのが得意技。ナンデスカマンロボにパワーアップしたこともあった。最後は、コーモリ星人とタケちゃんマンにより自殺に追い込まれる。
- この途中でタケちゃんマンが死亡。しかし翌週、タケちゃんマンは「タケちゃんマン7」として普通に復活。今までとの違いは、帽子の背面に小さくガムテープで「7」と書かれたものがあるだけ。
- 「世界の国からこんにちは」(三波春夫)を替え歌にしたテーマソング「世界の国からナンデスカ?」がある。
- 登場時、テレビ情報誌「ザテレビジョン」の表紙を単独で飾った。
- 松山千春が作曲した「びっくり箱の歌」をエンディングテーマにしたこともあった。
[編集] コーモリ星人
- 紳助が演じた敵キャラ。灰色の全身タイツにコウモリを模した帽子と羽が特徴。地球征服が目標で、アミダばばあやナンデスカマンを脅して無理やり悪事に加担させる。「キーッ!」という鳴き声で鳴き、それで正体がばれてしまう。タケちゃんマンを倒そうとするが、少年少女お助け隊と片岡鶴太郎扮するモレシャンお助け隊によってナンデスカマンが正義に目覚めタケちゃんマン側につき、しかしタケちゃんマンが裏切り、3人でドタバタを演じるのがパターンだった。ただ、紳助は撮影中ずっと宙吊り、ということが多く、ひどいときは半日宙吊りにされたことがあったらしい。この他に紳助が演じた敵キャラは初期のキャラと「イーッ!」という「地底人モグリン」がいる。
- パーデンネン編「春のパーデンネン祭」の巻で一回復活し、タケチャンマン、パーデンネンとドッジボールのめちゃぶつけ対決をしたが、途中、つき指で退場しようとしたところを二人が集中攻撃。「あんたらは鬼や!」と泣き言を言っていた。
[編集] サラリーマン
- さんまが演じた敵キャラ。スーツに身を固めた、普通のサラリーマンというキャラ。「フフフ」と不適な笑みを浮かべながら名刺を差し出す技を持つ。
- 登場3週目には、スクーターに乗ったサラリーマンライダーとしても登場した。
- さんまによれば、結構キャラ作りに気合いを入れたり、演じていてノリが良かったキャラだったが、当時の「ひょうきん族」は幼年層まで見ていたので、子供らにとってその見た目の薄いキャラは支持を得られずに短命に終わり、最終回スペシャルも行われなかった。(最後に登場した回は会社が倒産。)
- しかしビートたけしはこのキャラが一番好きだったと語っており、ひょうきん族マニアの甲斐よしひろもこのキャラをイチオシ。DVDでは最終巻の特典映像になるなど、通好みのキャラだった。
- さんまのSUPERからくりTVでさんまが松岡修造とのテニス対決に負けた罰ゲーム「サラリーマンかくし芸コンテスト」で、「サラリーマンだからこれで行こう」とこのキャラで出ようとしたが、ロケ地が真冬の新宿、形にこだわりすぎてコートを着用しなかった為に寒さに耐えられず、敢え無く断念した。
[編集] 妖怪人間しっとるケ
- さんま演じる敵キャラ。お遍路さんの親子が遍路の途中、父親が野たれ死に、自給自足をしていた子供が学校に寄った際、学校の子から「しっとルけ?」と馬鹿にされ、神様に頼んだ所、天才的な頭脳を得る代わりに妖怪にされてしまった人間。「しっとるケのケ 俺の名前をしっとるケのケ 薔薇の花言葉をしっとるケのケ 涙をこらえてしっとるケのケ(後に「最低の男ってしっとるケのケ 今年で30(歳)しっとるケのケ」に変更)しっとるケのケ」と歌いながら登場。「ヒャ~ッホッホッホッ!!」と奇声を発して相手を威嚇する。口癖は「しっとるケおめぇー」。肩に乗っている鳥の名は、バッキー。知っとるケの腹話術になっていない腹話術でオウムのように喋るが、横にいるタケちゃんマン7にいつもそれをツっこまれる。「しっとるケ?」とタケちゃんマンに唐突に話題をふり様々なポーズを取らせてからかう。熱い季節になると夏服(普通の着物にシャツの長袖を切っただけ)に着替え、バッキーに代わり扇風機のやすはる君がでてきたが、回すとタケちゃんマンに髪をすられしまうので一回で回すのをやめた。タケちゃんマンとの対決では主に二人のもとに来たCM依頼に対し、しっとるケの方が明らかに仕事が多いため「できまシェ~ン!」「身体がもちまシェ~ン!」と弱音や「最終的に残る○○はここやで、」と強がりを吐いてばかりだった。後に、「めちゃ×2イケてるッ!」で「30歳の通過儀礼」として中居正広と岡村隆史がやることになる。最後は大規模な犯罪が増加し、治安悪化による支持率低下を懸念した政府がこの年(1985年のロス疑惑、投資ジャーナル、銀河連合事件等)の大事件の犯人にでっち上げられて実家の知取毛神社に立てこもり、放火自殺。
- この頃になると、長年の宿命のライバル的裏番組であった「8時だよ!全員集合」の終了等により、テンションが低くなっているたけしに対して、当時30代に入っても未だ駆け出し芸人並のテンションのさんまに「よくやれるな」「すこしはこれから身の振り方を考えろよ」「もうかないません。負けました」と少々あきれ気味であった。
[編集] パーデンネン
- さんま演じる敵キャラ。クレオパトラが生前一番愛した宝石「パーデンネン」の封印から蘇り、なぜか人に。出身:エジプト。
- タケちゃんマンに「お前はアホか!」と振られ、「アホぉ~?アホちゃいまんねん パーでんねん!」と叫んで変身。音楽に合わせて「アホじゃあーりませんよパーでんねん、パァ~」と歌って登場する。両手をかざしながら右膝を上げて「パ~!!」と叫ぶのが、決めのポーズ。その後、カメラマンに向かって「幸せ?」と振り「うん、うん」と縦に首を振るのが決めパターン。後半はタケちゃんマンと童謡、「おお、ブレネリ」を歌う。タケちゃんマンとの対決では主に「かまへん、かまへん」「正月くらいは家に帰ってあげて~」と言っていた。
- 当時のさんまが演じるキャラは、自らのギャグからネーミングやスタイルが来ていることが多く、観客からのツっこみを絶つ「おや~?」というしらけギャグを用いた「おや~?マン」が考案されていたが、キャラにした場合、つまらなくなる、「きっと次は「おや~?マン」だ」と視聴者に読まれていたためにパーデンネンに変更された。(「アホちゃいまんねん パーでんねん!」の掛け声は知っとるケ編最終回に飛び出した。)
- 当時大人気の夕やけニャンニャンの特番で、おニャン子クラブの岩井由紀子が精巧に扮装して後々まで話題になった。アイドルが白塗りのメイクまでしてバラエティ番組のキャラを演じたのは強烈だった。
- また、さんまが出演したJALのCMを撮った監督がパーデンネンを見て育った世代で、「パ~」の代わりに最後に「ジャッ!ルゥ~」といわせるなど、大人よりも子供ウケが良かったキャラ。
- 当のさんま曰く「パーデンネンは今までの中で一番恥ずかしい」とのこと。
- 桑田佳祐がKUWATA BANDで「さんまのまんま」に出演した際にアミダばばあの唄に続き「番組のテーマソングを作ってくれ」と頼まれた際にはこの怪人を思わせる「アホちゃいまんねん」という歌詞を入れている。
[編集] バイキンガーZ
- さんまが演じた敵キャラ。汚いものが大好き。「フライデー事件」中のキャラクターであったため、タケちゃんマンの代役(ラッシャー板前)や知ットルケと対戦したこともあったが、長続きせずそのため、バイキンガー自体の登場もしなくなり、結局ドラマから無茶なフリで対決(例えば、「○○といえば、○○だよ」と言ってさんまが振ると場面が変わりさんまと何人トリオらがパフォーマンス(?)のようなドタバタでエンディングに強引に持ち込む)になるパターンに落ち着いた。
- また病に苦しむタケちゃんマン好きの少年の為に、タケちゃんマンの居場所を聞き出そうと警官(片岡鶴太郎)が少年の部屋を散らかし、バイキンガーZを召還したことがあった。(当然知ってはいなかった。ちなみにこれがタケちゃんマン復帰の回である)
[編集] ツナギマン
- さんま演じる最後の敵キャラ。漫談家の格好で登場し、ネタをする。この怪人をもってタケちゃんマンは終了し、新シリーズ「8つの顔を持つ男」に移行する、まさにそれまでの「ツナギ」役。
[編集] カスタネットマン
- 「フライデー事件」後、ライバルだった「全員集合」の終了、萩本欽一の長期休業、出演者たちとの確執から出演の意欲を失い、たびたび収録を休むようになったたけしをモデルに作られた。「出て!出て!休んで!休んで!」
※これらのキャラクターはフジテレビの美術スタッフによりフィギュア化され、さんまに贈呈された。さんまは『メレンゲの気持ち』にゲスト出演した際、宝物としてこのフィギュアを初公開した。
[編集] テーマ曲
- THE TAKECHANマン(タケちゃんマンの歌)(作詞:大岩賞介 作曲:佐藤エポ子 編曲:JOEPO BAND 歌:ひょうきんストリートBAND)
作曲者の佐藤エポ子は、当時オレたちひょうきん族のエンディングテーマ『DOWN TOWN』を歌っていた歌手のEPO。イ短調の曲で、ヒーロー物テイストの曲調が与えられているのと同時に、行進曲や浪花節のようなゆっくりかつ軽妙な節回しで、「ダメなヒーロー」タケちゃんマンのテーマ曲として今でも一部ファンには根強い人気があり、今聞いても新鮮かつ秀逸な楽曲である。
歌詞の中には「今日は吉原・堀之内~中洲・すすきの・ニューヨーク~♪」というフレーズがあるが、最後のニューヨークを除き全て日本の風俗街(ちなみにニューヨークは「入浴」に引っ掛けたギャグであるものではあるが、世界的な風俗街としての顔もある)。放送当時小学生だった視聴者は、当然の如くそうとは知らずにクラス仲間や友達同士で大合唱しており、成人してから気付き赤面、苦笑する者も少なくない。
タケちゃんマンロボ登場時に流れるテーマソング。で歌詞の中に「ひょうきん」などのフレーズはあるものの、詞や曲調は当時のアニメ・特撮ヒーロー物の主題歌にありがちな感じの物だった。また、曲調と声質から当時のアニメ・特撮ヒーロー物の主題歌を歌っていた串田アキラが歌っていたと勘違いしているものも多い。
[編集] タケチャンマンライス
1980年代学校給食に登場したエビ、アサリ、ニンジン、タマネギなどが入ったミルクスープベースの麦入り炊き込み御飯。正式名は「ミルクファイバーライス」だが当時の小学生に認知度が絶大だった「タケちゃんマン」に肖る形でこの名前をつけた。作るのに手間が掛かる為、一部地域では殆ど知られていない。
[編集] 受け継がれる作風とプロット
タケちゃんマンで培った作風とプロットは、後に「とんねるずのみなさんのおかげです」の「仮面ノリダー」と「仮面ノリダーV2」・「邦ちゃんのやまだかつてないテレビ」の「タイムパトロール牛若丸子」「ウッチャンナンチャンの誰かがやらねば!」の「トラブルコップ」・「ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!!」の「ナン魔君」等・「ダウンタウンのごっつええ感じ」の「結婚前提戦士ラブラブファイヤー」等のヒーロー物のコーナーに受け継がれた。
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