北区 (新潟市)
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北区(きた-く)は、新潟県新潟市の行政区。2007年4月1日の政令指定都市移行時に設けられた。新潟市北地区(松浜地区、濁川地区、南浜地区)、旧豊栄市、十二潟内側の地域(旧横越町十二前)で構成される。区役所は旧豊栄支所。
目次 |
[編集] 概要
[編集] 地理
新潟市の北東部を流れる阿賀野川の右岸に位置する。日本海東北自動車道、国道7号(新新バイパス)、国道113号、JR白新線等により新潟市都心部から比較的交通アクセスが良い。
海側の松浜・南浜地区は砂丘地でやや標高が高くなっているが、内陸部の大半が標高0-4mと低く、また中心市街地に近づくほど標高が低く、近年でも幾度となく水害に苦しめられていた。
海岸部(島見浜)では海水浴が可能。南東端にある福島潟はかつて大きな潟であったが、干拓が進み面積が縮小。近年は水の公園福島潟として観光用に整備・保全されている。
[編集] 歴史
明治の大合併以降、この地域に新潟空港周辺部を含めた一帯は北蒲原郡西部郷(7ヶ町村)と呼ばれていた。そのため昭和の大合併時には、県の指針としては1自治体になるべきとしていた。
しかし、阿賀野川の両岸に村域を有していた松ヶ崎浜村(松浜地区)は新潟飛行場を抱えており、新潟市に近いということもあり、早期から新潟市への編入で動いていた。そこで残り6ヶ町村の北側(濁川村・木崎村・南浜村)と南側(岡方村・長浦村・葛塚町)の2自治体とする合併案も出たが、結果的には濁川村・南浜村も新潟市への編入、残り4町村は新設合併をし豊栄町となっていた。
旧豊栄市は合併前は高等学校区が新発田学区であり、新発田市をはじめとする阿賀北地域と地政的な繋がりが強い。
なお、豊栄地区の合併前の歴史については豊栄市を参照。
[編集] 政令市移行前
[編集] 政令市移行後
- 2007年4月1日:新潟市の政令指定都市移行に伴い北区が設置される。
[編集] 面積
107.85k㎡。
[編集] 人口
2006年9月現在で78,174人。新潟8区の中では4位。
[編集] 市街地構成
区の中心は豊栄駅周辺の葛塚(くずつか)地区。近年では豊栄駅北側の開発が進み、新興住宅地、商業地となっている。また豊栄新潟東港IC付近にはベイシア、TSUTAYA等の大型商業施設が出店している。その他には松浜地区、新崎地区、木崎地区、早通地区にニュータウンや団地が開発され、都心のベッドタウンの機能をもつ。
新潟東港周辺をはじめ海岸付近、北部には工業地区もある。
[編集] 観光
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
☆の施設は青木淳の設計した建築物である。
[編集] 文化・芸術
[編集] 区内の主な施設
- 新潟市立豊栄図書館 ※
- 新潟市立葛塚中学校 ※
- 新潟市立豊栄博物館
- 新潟市立豊栄体育館
- 道の駅豊栄
※の施設は安藤忠雄の設計した建築物である。
[編集] 主な行政施設
- 北区役所
[編集] 医療
- 豊栄病院
[編集] 教育機関
[編集] 大学
[編集] 高等学校
[編集] 中学校
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[編集] 小学校
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[編集] 交通
[編集] 公共交通
[編集] 鉄道路線
- 在来線
区域は東日本旅客鉄道(JR東日本)白新線の沿線となっており、区内には4つの駅がある。中心駅の豊栄駅には特急列車も停車する。県有の貨物路線である黒山駅分岐新潟東港専用線(新潟東港鉄道)は、黒山駅から分岐して新潟東港の南西部に至る。
[編集] バス
- 路線バス
区内を走る路線バスは、新潟交通グループ2社によって運行されている。
運行系統を大別すると、新潟市中心部から区北部の松浜・南浜方面へ向かう系統、市中心部から豊栄北部を経由して新発田市中心部方面に至る系統、新潟競馬場の開催日・場外発売日に合わせて運行される系統、そして豊栄駅と新発田市豊浦地区の月岡温泉を結ぶ路線がある。但し、これら新潟交通のバス路線網は区内を東西に横断するものがほとんどで、区内を南北に縦貫する路線は非常に脆弱。また、かつては豊栄南部を経由して阿賀野市の京ヶ瀬・水原方面に至る路線もあったが不採算で廃止されており、現在豊栄南部地区には路線バスそのものが運行されていない。
- 北区北部(新潟市中心部から松浜・南浜方面)
- 300 市役所前~下山~松浜
- 301 市役所前~下山~松浜~新潟競馬場
- 302 市役所前~下山~松浜~北部営業所
- 303 市役所前~下山~松浜~島見町~北部営業所
- 307 (モーニングライナー)北部営業所→松浜→下山→市役所前→学校町→信濃町
- 308 (モーニングライナー)松浜→下山→万代シテイバスセンター前→南高校前→江南高校前
- 310 万代シテイバスセンター(復路は古町着)~下山~松浜~新潟医療福祉大学
- 311 万代シテイバスセンター(復路は古町着)~下山~松浜~陽光ニュータウン~新潟医療福祉大学
- 312 新潟医療福祉大学→松浜山の上→下山→古町
- 313 万代シテイバスセンター(復路は古町着)~下山~松浜~医療福祉大入口~島見浜~太郎代浜
- 314 太郎代浜→島見浜→医療福祉大入口→松浜山の上→下山→古町
- 315 万代シテイバスセンター→下山→松浜→三菱ガス化学前→医療福祉大入口→島見浜→太郎代浜
- 316 三菱ガス化学前→松浜→下山→古町
- 北区中部(新潟市中心部から豊栄北部・新発田市方面)
- 700 万代シテイバスセンター(復路は古町着)~大形本町~新崎~木崎~新発田営業所 ※新潟交通北が運行
- 710 万代シテイバスセンター~大形本町~すみれ野~早通駅前~豊栄駅前
- 720 万代シテイバスセンター~大形本町~新崎~新潟競馬場
- 新潟競馬場方面(競馬開催・場外発売日のみ)
- (急行) 新潟駅南口~新新バイパス~新潟競馬場
- 豊栄駅前~新潟競馬場
- 新発田駅前通~新潟競馬場
- 月岡温泉方面
- (急行)豊栄駅前~月岡温泉
- コミュニティバス
また政令市移行前の2007年3月20日からは、市が事業主体となり新潟交通が運行を受託するコミュニティバス「区バス」が3路線運行されている。前述の通り、区内を南北に縦貫するバス路線がなかったことから、白新線の主要駅と区北部の松浜・南浜地区を結ぶ2つの路線が開設された(いずれも、かつて新潟交通が運行し不採算で廃線となった路線を再編したもの)。また、これまで豊栄駅からの公共交通がなかった福島潟への路線も設けられた。運行路線は下記の通り。
- 新潟市北区区バス
- 豊栄駅北口 - 内島見 - 島見町 - 北部営業所 - 太郎代浜
- 豊栄駅北口 - ビュー福島潟
- 新崎駅南口 - 新崎駅前(北口) - 名目所 - 松浜 - 陽光ニュータウン
- 福島潟線は毎日運行。太郎代線・陽光線は土曜・休日運休。
- 高速バス
後述の日本海東北自動車道・葛塚BSには、県外線では新潟~山形線、県内線では県庁(新潟)~中条~村上線が停車する。
[編集] 道路
- 一般国道
区北部を東西に貫く国道7号新新バイパスは、土盛の連続立体交差方式となっている。
[編集] 港湾
[編集] 新潟東港
[編集] 出身有名人
[編集] 関連項目
- 太郎代(集落移転問題)
- 水の郷百選:全国初「水の駅」から自然文化でまちづくり
- 日本の音風景100選:福島潟のヒシクイ
- 阿賀北地域
[編集] 外部リンク
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