女王の教室
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女王の教室(じょおうのきょうしつ)は、2005年7月2日から9月17日まで日本テレビ系列で放送されたテレビドラマ。平均視聴率16.9%。最高視聴率25.3%。主演は天海祐希。放送時間は毎週土曜日21:00~21:54(土曜ドラマ枠)で、初回は15分拡大、最終回は30分拡大。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 表彰
- 第24回向田邦子賞
- 第32回放送文化基金賞テレビドラマ番組優秀賞
[編集] 概要
- クラスを女王のように支配する女教師・阿久津真矢(天海祐希)と半崎小学校6年3組の児童との1年間にわたる「闘い」を描いたドラマ。神田和美(志田未来)を中心とした24名の教え子の思想・心理・成長を軸として物語が描かれている。
- テストの成績が悪い児童や、真矢に楯突いた児童に、「代表委員」という名の雑用係を務めさせる。
- 冷酷に見えた真矢の真の狙いは、教師が「壁」となり立ちはだかる事。それを乗り越える努力をさせない限り、子供達は真の「壁」を乗り越える事が出来ない。これに最初に気付いたのが和美であった。
- 余りにも冷酷で過激な内容が大きな反響を呼び、開始早々から公式BBSを始めとした様々な場(『あなたと日テレ』など)で賛否両論の議論が巻き起こったり、PTA等の団体から名指しで非難された。
- 問題番組的な捉え方が多かった反面、ステレオタイプの「熱血教師」はもう飽きたとの支持もあり、視聴者の評価がはっきりと分かれた。後半になると次第に批判の声が減少し、番組を応援する声に変わっていった。
- レールドリー、クレーン、フィルターを効果的に使ったカメラワークも見所。
[編集] 登場人物・キャスト
[編集] 半崎小学校 6年3組の児童 (五十音順)
- 安藤 桜(森本更紗)
- 石橋 鉄矢(伊藤純平)
- 太田 徹(押川大輔)
- 落合 初(田村勇馬)
- 刈谷 孝子(佐々木ひかり)
- 神田 和美(志田未来)
- みんなと仲良く思い出を作りたいと考える、極普通な平和主義の女子。「てぃひっ!」や「だはぁ~」などの奇妙な言葉を発する。阿久津真矢のやり方に納得出来ず、友達だと信じていたクラスメイトに悉く裏切られるが、ひたすらクラスメイトを庇い続ける彼女によって6年3組に再び絆が戻る。彼女自身は真矢と「闘う」事で人間的に成長し、いつの間にかクラスを引っ張る存在となった。そして彼女の成長は、彼女の家庭にも好影響を与えていく。真矢に「私のイジメに耐えられる一番強い子」と見抜かれた彼女は、最初から真矢のターゲットにされていた。最後まで貫いた思考が、神原小学校(初任地)時代の真矢と似ている。
- 黒木 秀樹(登野城佑馬)
- 斉藤 望(梅岡南斗)
- 佐藤 恵里花(梶原ひかり)
- 和美の親友で、多少わがままなところがある。クラスメイトの財布を盗んでしまい、それを見つけた和美に濡れ衣を着せイジメのターゲットにする。しかし、自分が犯人である事がばれて自棄になり、教室を放火しようとするも真矢に見つけられる。この時、彼女のカッターナイフを素手で掴んだ真矢の掌には大きな切傷の後が残り、卒業式の後に真矢に心から謝罪をしている。和美から真の優しさや強さに触れて成長していく。
- 島田 マリ(柳田衣里佳)
- 進藤 ひかる(福田麻由子)
- 満点答案を真っ先に提出する天才少女。正義感が強い。しかし、大好きな父を捨てて仕事を選んだ上、親友を失う契機を作った母親を憎み、周囲には心を閉ざしている。シニカルな考え方をしていたが、本当の親友になってくれた和美との出会いをきっかけに本来の積極性を取り戻し、和美と共に6年3組を引っ張る存在となる。
- 田中 桃(伊藤沙莉)
- 田端 美知(高橋香波)
- 地井 圭次(高橋伯明)
- 中村 一郎(針井翔太郎)
- 西川 浩一(酒井翔太郎)
- 馬場 久子(永井杏)
- 勉強もスポーツも苦手だが、絵を描く事は人一倍上手である。性格は内向的でクラスに友人がいない。親友になってくれた和美を一旦裏切ってクラスの「監視役」になる。しかし和美の思いやりと暖かさに触れて、和美達と共に行動する事を決意。卒業制作の原画をデザインした。
- 不破 翔太(野村エリヤ)
- 星 仁美(前田樹)
- 松本 エマ(高田彩香)
- 真鍋 由介(松川尚瑠輝)
- スナックを営むオカマの優しい祖父と二人暮し。いつもふざけてばかりいるが、実の母親に捨てられたと言う悲しい過去がある。和美の最初の理解者であるが、彼自身も和美によって成長していく。卒業式で7年ぶりに母親と再会した。
- 三田村 誠(鎌田篤)
- 宮内 里絵(中村泉貴)
- 山下 健太(西原信裕)
[編集] 半崎小学校 6年3組の児童の家族
- 神田 章子(37歳)(羽田美智子)
- 和美の母。本当にそそっかしく、1話あたり1枚は皿を割るシーンがある。和美達からも「ママしっかりしてよ?」「大丈夫?あたしがやろうか?」と言われる始末である。子供達の内情もよく理解出来ておらず、人の意見に流され易い。どこにでもいる専業主婦で、仕事を1度もした事がないというコンプレックスも持っており、最終話では働く事を決意。ある意味で自分を殺しつつも誤魔化してきたが、人間的に成長した和美を見て彼女自身にも変化が訪れる。
- 神田 武(39歳)(尾美としのり)
- 和美の父。広告会社に勤めるサラリーマン。そそっかしい専業主婦である妻に辛く当たり、帰宅しても妻の話をあまり聞かない。子供達の事も全て妻任せであった。しかし、妻と和美が変わっていく事で彼にも変化が起こる。
- 神田 優(15歳)(夏帆)
- 和美の姉。病弱で喘息持ちであるが妹想いである。家では眼鏡を掛けているが、出掛ける時はコンタクトレンズにする。自分の病弱さを理由に学校へ行っておらず、両親にもそれを隠し続けていたが、和美の成長を見て再度登校する決意を固める。
- 真鍋 恭志(54歳)(篠井英介)
- 由介の祖父。基本的に束縛せず、由介の思うようにさせている。
- 真鍋 真由美(29歳)(酒井若菜)
- 由介の母。最終回に登場。卒業式に合わせて、真矢が捜し出して密かに呼んでいた。
- 進藤 麗子(35歳)(奥貫薫)
- ひかるの母。シングルマザーであるが、自分の仕事をきちんと持っており、神田章子の憧れの存在。謙虚で和美達に優しく、外見的には理想の母だが、かつて娘の親友をひどい言葉で侮辱し、奪ってしまった過去を持つ。それ以来、ひかるは離れていってしまう。しかし、授業参観日に和解した。
- 佐藤 芳江(40歳)(黒田福美)
- 恵里花の母。自分の子供が一番と思っており、典型的な教育ママであるが、恵里花を甘やかしている。恵里花の「たまごっち」が真矢に没収された際、クラスの保護者の先頭に立って学校へ乗り込み、教師達を罵倒する。しかし、真矢に言いくるめられた途端、掌を返した様に真っ先に真矢の味方につく。和美と恵里花が友達をしているから成績が伸びないと、2人の仲を引き裂こうともする。最終的には授業参観日に和解した。
[編集] 半崎小学校 教員
- 阿久津 真矢(SP:富塚 真矢)(年齢不詳、推定38歳)(天海祐希)
- 新たに6年3組の担任になった“鬼教師”。あらゆる事をそつなくこなす。全く笑顔を見せず常に無表情である。最終話のラストシーンで初めて笑顔を見せた。
- 一見すれば極めて冷酷に見えるが、実際は生徒を心から想っている素晴らしい教師。何が起ころうが、教師を辞めようと思った事は一度も無い。自身を「良い先生」だと思った事も一切無いと語る。
- 服装は常に黒ハイネックで、ヘアスタイルはシニヨン。(SPエピソード2のみポニーテール) あまり化粧しているようには感じられない。
SPで彼女にはつらい過去があったことが明かされる。
- 上野教頭(45歳)(半海一晃)
- 小役人的な教頭。真矢のやり方には当初から批判的であり、常に彼女の行動を否定し続けていた。そして、教育委員会から指示があった時、真矢に生徒指導のやり方を変えるよう強く迫る。しかし、最終回で子供達のクラスの雰囲気を見て、真矢の教育方針をようやく認めた。真矢が今まで出会ってきた教頭の中で彼女の教育方針を認めた唯一の教頭である。
- 近藤校長(55歳)(泉谷しげる)
- 真矢が再教育センターで指導を受けた後、真矢の過去の経歴・指導方針を承知の上で採用した。真矢を最後までかばい続けるが、頼りにならない人物。都合が悪くなると「あとは教頭先生に任せてありますから」と言って誤魔化す。校内ではジャージで通している。しかし、真矢を卒業式の日に呼び出すなど、いきがある面も見せる。真矢の過去・教育方針を理解する人物である。
- 並木 平三郎(44歳)(内藤剛志)
- 6年生の学年主任。かつては情熱ある教師だったが、次第に他の先生や生徒の顔色ばかり伺う教師になってしまっていた。しかし、真矢と仕事をするようになってからは、昔のような情熱を取り戻していく。そして真矢が辞める事になった際、「どうせ辞めさせるなら、自分みたいな教師を辞めさせればいいのに」と漏らしていた。
- 天童 しおり(25歳)(原沙知絵)
- 初めて6年生の担任をすることになった新米教師。子供たちとは友達のように接したいと思っている。熱意はあるが、空回りしている。辛い事があると一人カラオケで発散。結婚を考える彼氏がいる。真矢には徹底的に批判され、教師を続ける自信をなくすが、卒業式の日には「少しは教師らしくなった」と言われる。天童喜一の娘。
[編集] その他
- 西郷 百合子(根岸季衣)
- 東京都教育委員会職員。教育委員会のHPに真矢について書き込まれたのに伴い、半崎小学校に調査しに来る。授業も見学し、厳しい目で真矢を見つめる。見学終了後、真っ先に校長と教頭を問い詰め、「即刻辞めさせるべきです。あんな人が教師をしているのはおかしい。教えなくていい現実を教えたり子供達を恐怖に陥れるなんて」と物凄い剣幕で怒った。
[編集] 女王の教室スペシャル
- 連続ドラマでの高視聴率と反響を受けて、2006年3月17日(金)・18日(土)(21:00~22:54)の2日間に渡って真矢の過去に焦点を当てたスペシャルドラマが放送された。(宮崎放送は2006年4月8日・15日(12:00~13:54)放送)
- 2度目の再教育センター送りとなった真矢による回想という構成。中学生になった和美(志田)と由介(松川)が出演。
- 2007年2月17日(土)、3月3日(土)に再放送(関西)。
- 上田(40歳)(石原良純)
- 東京都教職員再教育センター担当官。エリートではあるが、メリハリのないこの仕事に対して目標も達成感も持っていない。しかし、真矢やその教育方針に興味津々である。今回、真矢の壮絶な教師生活の過去を知る事になる数少ない人物である。
- 天童 喜一(54歳)(平泉成)
- 離婚後、教職に復帰した真矢が最初に赴任した小学校の校長。半崎小学校での真矢の同僚教師だった天童しおりの父親である。教育者としての自分の考えや理想・情熱は持っていたが、英二の事件の時は真矢を守り切る事はできなかった。他の教職員がいる前で、娘の教育者としての資質不足を厳しく批判したりするが、真矢の教育方針を理解する数少ない人物である。
[編集] エピソード1~堕天使~
- 富塚 保彦(30歳)(生瀬勝久)
- 真矢の夫。いつも優しく真矢にも翔にも気遣いを忘れず常に愛を注いでいたが、息子の死により夫婦関係は崩れてしまい、結果的に離婚となる。
- 池内 愛(12歳:後藤果萌、17歳:戸田恵梨香)
- 神原小学校6年1組。真矢に憧れていて、個人的に真矢と交換日記を始めようとするが、「交換日記はできない」と真矢に言われた途端、態度が急変する。真矢が学校を去る原因を作る人物である。5年後に再会し、真矢に「人から好かれたいなら多くの事を学びなさい」と言われ、もう一度学校に戻る決心をした。ちなみに彼氏との間に子供が出来たが、真矢に「この世の中の事も何にも知らない今のあなたに母親になれるわけがない。だから墜ろすしかない」と言われ、病院で治療を受けていた。その際に、学校を辞めさせてしまった事を真矢に謝り、「教師を辞めないで」と頼んだ。
- 池内 美栄子(35歳)(三浦理恵子)
- 池内愛の母。「愛ちゃんが、愛ちゃんが」が口癖。自分の子供が1番可愛いが、娘が不良化した途端に簡単に見放す、身勝手な母親。愛がおかしくなった元凶とも言える。
- 松平校長(56歳)(諏訪太朗)
- 存在感の薄い校長。常に教頭が意見し、愛の問題が起きた時にもその意見にただ相槌を打つのみであった。
- 桐谷教頭(50歳)(金田明夫)
- 典型的な小役人タイプであり、教育に対する考え方も古い。弱腰の分からず屋で、愛の問題が起こった時にも真矢の言い分を一切聞かず、「阿久津先生を信じていたのに裏切られた」と罵倒する。
- 阿久津 真一(58歳)(西岡徳馬)
- 真矢の父。私立学校の経営者。生徒募集時に不正行為を行い、真矢と絶縁状態に。和解出来ぬままこの世を去る。ちなみに真矢と保彦との結婚式に来たときに「女はいいな。いざとなれば結婚に逃げればいいのだから。人にあれだけ贔屓しておいて教師になったのにこれはどういう事だ」と言い残した。
- 阿久津 美矢子(53歳)(江波杏子)
- 真矢の母。孫の翔を失くし離婚もして行き場を失った真矢に家に戻るよう勧めるが、真矢に拒否される。夫と真矢の和解を最後まで望んでいたが、その願いも虚しく死去。
[編集] エピソード2~悪魔降臨~
- 宮内 典子(35歳)(西田尚美)
- 英二の母。評判の良い長男を事故で亡くし、その後は英二が全てとばかりに異常なほど溺愛し、真矢にも厳しく当たる。そのため最後まで真矢の気持ちが分からなかった。
- 宮内 英二(13歳)(森田直幸)
- 真矢が受け持つ6年2組の児童。心臓病で1年間入院していた為、一般的な6年生よりも年齢が高く13歳である。真矢の古い向う傷を作った張本人である。成績も良くスポーツ万能。実際はクラスの影の支配者であったが、真矢との対決後クラスから無視されて学校を辞めようとする。しかし、真矢の一喝や里中の心配もあり、卒業迄学校に行く決心をする。
- 里中 翼(12歳)(伊藤大翔)
- 真矢が受け持つ6年2組の児童。勉強も運動も苦手で、クラスでイジメを受けている。後に自殺未遂を起こすが、真矢にイジメに負けない勇気を持つ事を教えられ、物語の最後に宮内には「大切な友達」と言われた。
- 宮内 雅臣(40歳)(矢島健一)
- 英二の父親。東大法学部卒のキャリア。英二に対しても「お前が一番だ。世の中強い者が全てだ。」と口癖の様に言っていた。自分にとって有利な権利を駆使して真矢を黙らせようとする。「二度と教職に戻らせないようにする事など簡単だ。」などと言う。
- 平野教頭(50歳)(清水章吾)
- 中泉小学校の教頭で、面倒な事を極端に嫌う。非常に弱腰で頼りにならない臆病な教頭で、学校や自分に対して不利な事になると、相手の御機嫌を伺ったりして事を丸く収めようと躍起になる。英二の事件の直後に真っ先に真矢を辞めさせようとする。
[編集] スタッフ
[編集] 主題歌・サウンドトラック
- 『EXIT』-EXILE(エイベックス) 発売日:2005/8/24
- 『女王の教室 o.s.t』-池頼広(バップ) 発売日:2005/9/15
- 『女王の教室 special edition~the best selection of 池瀬広~』-池頼広(バップ) 発売日:2006/4/5
[編集] 本・DVD
- 本『女王の教室 The Book』-日本テレビ編 発売日:2005/9/12
- 本『女王の教室 The Book エピソード1&2』-日本テレビ編 発売日:2006/3/17
- 雑誌『ドラマ 7月号』(映人社) 発売日:2006/6/17
- シナリオ「女王の教室」第1話・最終話 掲載
- DVD『女王の教室 vol.1』『vol.2』『vol.3』『vol.4』(バップ) 発売日:2005/12/21
- 『女王の教室 DVD-BOX』※BOXのみ特典DISC付(バップ) 発売日:2005/12/21
- DVD『女王の教室スペシャル エピソード1 ~堕天使~』、『エピソード2 ~悪魔降臨~ 』(バップ) 発売日:2006/6/21
- 『女王の教室スペシャル DVD-BOX』(バップ) 発売日:2006/6/21
[編集] 再放送
- 12月30日
- 8:00~11:25…第1部、12:00~15:50…第2部
- 12月31日
- 8:00~11:30…第3部、12:00~13:45…第4部(青森放送のみ14:15~16:00)
- 日本テレビ、札幌テレビ、青森放送、ミヤギテレビ、テレビ新潟、テレビ信州、中京テレビ、福岡放送、長崎国際テレビで放送された。
- 静岡第一テレビでも別の日時で放送された。
- 各話終了後には和美(志田)と由介(松川)によるショートトークが行われた。
[編集] ネット局
- 土曜21:00~21:54…日本テレビ・札幌テレビ・青森放送・テレビ岩手・ミヤギテレビ・秋田放送・山形放送・福島中央テレビ・テレビ新潟・テレビ信州・山梨放送・静岡第一テレビ・北日本放送・テレビ金沢・福井放送・中京テレビ・よみうりテレビ・日本海テレビ・広島テレビ・山口放送・西日本放送・四国放送・南海放送・高知放送・福岡放送・長崎国際テレビ・くまもと県民テレビ・鹿児島讀賣テレビ
- 月曜14:05~15:00…テレビ大分(フジテレビ・日本テレビクロスネット)
- 火曜22:00~22:54…沖縄テレビ(フジテレビ系列)
- 土曜16:00~16:54…宮崎放送(TBS系列) 3ヶ月遅れ
[編集] スポンサーの反応
- 番組開始当初の提供クレジットは日本テレビで定められているものではなく、ドラマ独自の物を使用していた。第5話~第8話は提供クレジットを表示せず、表向きは「スポンサー無し」の状態となった。但し、CMはスポット扱いのような状態で放映された。9月3日放送分(第9話)では、明治製菓が一社スポンサーとして表示され、9月10日・17日(第10話・最終話)放送分はコカ・コーラも表示された。但し、第9話からの提供クレジットは日本テレビで定められている物を使用した。
- スポンサーがドラマの内容に対し、不安を抱いていた為だとの見方が強い。同時に、某スポンサーのロゴ利用規定抵触問題も提出されていた。
- CMを放送した花王は、提供クレジットを一度も表示しなかった。トイレタリーメーカーはゴールデン枠の提供クレジットへの表示を自粛する事が多い。
- 3月18日のSP前半1時間では、提供クレジットを表示したスポンサーは、NTTDoCoMoグループ、明治製菓、コカ・コーラのみであった。
[編集] 天海祐希の役どころ
- 天海は宝塚時代に「川霧の橋」や「銀の狼」で冷酷な悪役を演じているものの、女優としての悪役は初挑戦。
- 毎回最後のエンディング映像では役を離れた天海本人として笑顔が放送されたものの、劇中では、最終回の最終シーンで初めて笑顔を見せるまで、阿久津真矢としての笑顔のシーンは一切無かった。
- 収録中は子供達にむやみに近づかないなどの「役づくり」を徹底させた。それでも撮影の合間には、児童役の子供達への演技指導・相談に応じるなどの気配りも欠かさなかった。
- 番組開始当初、ドラマの「悪評」や、あまりにも冷酷な役どころに対し、ファンからは「イメージダウンになるのでは?」と懸念の声も上がっていた。しかし、持ち前の華のある立ち姿、所作、絶妙な台詞回しに加え、エンディング映像などで披露した伸びやかでキレのあるダンスなど、劇中の随所に宝塚時代を彷彿とさせるシーンが配された。サバサバした役やヤリ手の役の似合う彼女にとっては嵌り役だったと言える。
[編集] こぼれ話
- 真矢は「スターウォーズ」のダース・ベイダーがモデルとなっている。
- 真矢の服装の色が教師初任時代は白を基調にしたものが多く、その後の離婚後の就任では灰色、半崎小学校就任時では黒と、次第に服の色調が暗くなっていく。これは真矢の教師職に対する姿勢の変化を反映しているものである。
- 松本人志は、「阿久津真矢先生に童貞を奪われたかった」と発言している。
- SPエピソード2で宮内英二役を演じた森田直幸は、本編の真鍋由介役オーディションで松川と最終選考まで争った。
- エンディングのダンスについては、ドラマが冷酷で過激である分、せめてエンディングは明るくしようと天海が発案した。撮影終了後に天海が子供たちに微笑みかけるシーンも挿入され、物語がフィクションである事を強調しようとする意図が感じられる。このダンスは、宝塚歌劇団の振付も担当する川崎悦子が振付を手掛けたものであり、公式BBSには「宝塚時代を思い出す」との書込みも見られた。ただ、本編の内容・キャラクターとのギャップを強く感じるものでもあった。
- DVD特典の6年3組創作ダンスノーカット映像で実際に踊っているのは21人だけである。和美・由介・進藤は出演していない。
- 撮影場所となった学校は、廃校となった小学校である。教室のセットは、後番組「野ブタ。をプロデュース」でも手直しをして使用された。「野ブタ。」第2話には、6年3組の生徒5名(中村・島田・田端・石橋・山下)が出演している。小谷信子(堀北真希)が雨の中、神社の石段を上って来る場面である。
- 「野ブタ。」の生徒達が制服に黄色のペイントを施す場面では、和美(志田)が第4話で描いた「モグラくん」の絵が登場した。橋本甜歌も放送後にテレビ番組の絵描き歌コーナーでモグラの絵を描いており、その影響の大きさが伺えた。
- 神田家のテレビ画面には、「エンタの悪魔」というバラエティー番組が映っていて、これに登場していたお笑いコンビ「島田夫妻」が、実際に「エンタの神様」に出演する事になった。
- 同じく「エンタの悪魔」に出演した「お宮の松」が、松川に一発一発ギャグの指導をした。しかし、師匠であるビートたけしのギャグである「コマネチ」は本編でカットされてしまった。(DVD特典に収録)
- 「ミンナのテレビ」で、青木さやかによる「青木女王の教室」というパロディが作られた。決め台詞の「いい加減目覚めなさい」という台詞も青木が発言している。また、神奈月が同局の「ものまねバトル」で阿久津真矢の物真似をしたが、「いい加減目を覚ましなさい」と間違えて失笑を買った。
- ピン芸人の田上よしえも、「女王の教室」のパロディコントを披露している。
- 2007年1月期連続ドラマの天海主演「演歌の女王」は、「女王の教室」の製作陣が再度集結して製作されている。共演者も、福田麻由子、半海一晃、羽田美智子、酒井若菜など共通の俳優陣が出演している。また、同作品において五味貞子(成海璃子)が苛められている事を知った大河内ひまわり(天海)が学校に出向いて注意した時に「いい加減目覚めなよ…」というフレーズが登場するが、これの元ネタはもちろん「女王の教室」である。
[編集] 過去の共演
- 1. 天海・福田(親子役) 連続ドラマ「ラストプレゼント~娘と生きた最後の夏~」
- 2. 志田・原 ドラマ「ざこ検事・潮貞志の事件簿1~3」
- 3. 志田・根岸 ドラマ「ハルとナツ 届かなかった手紙」
- 4. 志田・永井 CM バンダイ おジャ魔女どれみ
[編集] 役名の秘密
- 役名には役柄を表す意味が込められていた。尚、半崎小学校の「ハンザキ」とは、オオサンショウウオの別名であり、身体を半分に裂いても生き残る強い生命力を持っている事から、困難にも打ち勝つ強い心という解釈が出来る。
- 1. 神田和美→神・和・美
- 2. 真鍋由介→シンユウ(真由)→親友・自由・和美から学べ
- 3. 進藤ひかる→神童・神秘・和美に照らされて光る
- 4. 馬場久子→ババ→ジョーカー・和美と久しく親友
- 5. 西川浩一→セイコウ(西浩)→成功
- 6. 神田優→優しい・優秀
- 7. 阿久津真矢→悪魔
- 8. 天童しおり→天使
[編集] 放映リスト
- 最終話の視聴率は25.3%を記録したが、瞬間最高視聴率31.2%(22:19)は、中学生となった和美が登校中に真矢と再会し、真矢が封印し続けていた笑顔を見せるシーンであった。台湾、香港、韓国などでも放送され、日本とほぼ同様の高視聴率を記録。香港では、日本ドラマ史上最高視聴率。
各話 | 放送日 | 新聞番組欄等のサブタイトル | 視聴率 |
---|---|---|---|
1 | 2005年7月02日 | 悪魔のような鬼教師に戦いを挑んだ六年生の一年間の記録! | 14.4% |
2 | 2005年7月09日 | 鬼教師の目に涙!?子供の秘められた過去と哀しい友情の告白! | 16.6% |
3 | 2005年7月16日 | 親友・裏切り・涙。小学校最後の思い出…先生お願い、私に踊らせて! | 17.0% |
4 | 2005年7月23日 | みんなにドロボウと言われてクラス崩壊・犯人探し先生友達を返して!! | 14.1% |
5 | 2005年7月30日 | 友達も消えた‥‥もう学校なんて行かない!先生どうして私をイジメるの | 13.8% |
6 | 2005年8月06日 | 夏休みはありません!追いつめられた子供が引き起こした悲劇と奇跡!! | 16.9% |
7 | 2005年8月13日 | 学校が燃える夜、鬼教師の目に血の涙…先生お願い、友達を助けて! | 16.5% |
8 | 2005年8月20日 | 卒業行事はやりません!悪魔か天使か?生徒が知る鬼教師の哀しい過去 | 14.6% |
9 | 2005年9月03日 | 鬼教師の刺客 | 17.4% |
10 | 2005年9月10日 | 真矢、最後の授業 | 19.7% |
11 | 2005年9月17日 | 真矢のいない卒業式 | 25.3% |
スペシャル | 2006年3月17日 | エピソード1~堕天使~ | 18.7% |
2006年3月18日 | エピソード2~悪魔降臨~ | 21.2% |
サブタイトルは新聞の番組欄等で使用されたものであり、公式なものではない。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
日本テレビ 土曜ドラマ | ||
---|---|---|
前番組 | 女王の教室 (2005.7.2 - 2005.9.17) |
次番組 |
瑠璃の島 (2005.4.16 - 2005.6.18) |
野ブタ。をプロデュース (2005.10.15 - 2005.12.17) |
1980年代: | 春の砂漠 - 花嵐の森ふかく - 新婚物語 - 明日はアタシの風が吹く - 池中玄太80キロⅢ - 湘南物語 マイウェイマイラブ - 会いたくて - あの夏に抱かれたい - 恋人の歌がきこえる |
---|---|
1990年代前半: | いけない女子高物語 - 外科医有森冴子 - 火の用心 - お父さん - 君だけに愛を - 検事・若浦葉子 - 助教授一色麗子 法医学教室の女 - 結婚しないかもしれない症候群 - …ひとりでいいの - 子供が寝たあとで - まったナシ! - 外科医有森冴子II - ちょっと危ない園長さん - 日曜はダメよ - ポケベルが鳴らなくて - 大人のキス - そのうち結婚する君へ - 家なき子 - 遠山金志郎美容室 - おれはO型・牡羊座 |
1990年代後半: | ステイション - 家なき子2 - 金田一少年の事件簿(第1期) - ザ・シェフ - 銀狼怪奇ファイル - 透明人間 - 金田一少年の事件簿(第2期) - 聖龍伝説 - サイコメトラーEIJI - FiVE - D×D - ぼくらの勇気 未満都市 - 三姉妹探偵団 - LOVE&PEACE - ハルモニア この愛の涯て - P.A. プライベート・アクトレス - 君といた未来のために~I'll be back~ - 蘇える金狼 - 新・俺たちの旅 Ver.1999 - サイコメトラーEIJI2 |
2000年代前半: | バーチャルガール - 伝説の教師 - フードファイト - 新宿暴走救急隊 - 向井荒太の動物日記~愛犬ロシナンテの災難~ - 明日があるさ - 金田一少年の事件簿(第3期) - 歓迎!ダンジキ御一行様 - ナースマン - ゴールデンボウル - 探偵家族 - リモート - よい子の味方~新米保育士物語~ - ぼくの魔法使い - すいか - あした天気になあれ。 - 彼女が死んじゃった。 - 仔犬のワルツ - 愛情イッポン! - ナースマンがゆく |
2000年代後半: | ごくせん - 瑠璃の島 - 女王の教室 - 野ブタ。をプロデュース - 喰いタン - ギャルサー - マイ☆ボス マイ☆ヒーロー - たったひとつの恋 - 演歌の女王 - 喰いタン2 (仮) |
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