宗谷 (列車)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
![[改名提案]](../../../upload/shared/thumb/f/f3/Crystal_Clear_action_spellcheck.png/35px-Crystal_Clear_action_spellcheck.png){kind=small}
スーパー宗谷（すーぱーそうや）とは、北海道旅客鉄道が札幌駅～稚内駅間を函館本線・宗谷本線経由で運転している特急列車。また、同区間を運転する特急列車であるサロベツについてもこの項で記載する。
目次 |
[編集] 運転概況
[編集] 所要時間・運転本数等
- スーパー宗谷（始発駅を朝・夕に発車）
- 1日2往復。
- 名寄駅以南の最高速度：130km/h
- 4時間58分で結ぶ（2号は4時間57分）。
- サロベツ（始発駅を昼に発車）
- 1日1往復。
- 名寄駅以南の最高速度：120km/h
- 上り（稚内→札幌）5時間23分
- 下り（札幌→稚内）5時間24分で結ぶ。
- ※この列車には車内販売はない（飲料の自動販売機はある）。
[編集] 停車駅
札幌駅 - 岩見沢駅 - （美唄駅） - （砂川駅） - 滝川駅 - 深川駅 - 旭川駅 - 和寒駅 - 士別駅 - 名寄駅 - 美深駅 - 音威子府駅 - 天塩中川駅 - 幌延駅 - 豊富駅 - 南稚内駅 - 稚内駅
- ※美唄駅・砂川駅は上りの特急サロベツのみ停車。
[編集] 使用車両
- スーパー宗谷
- キハ261系気動車
- 4両運転時
- 自由席車…1両（4号車）
- 指定席車…2両（2・3号車）
- 指定席+グリーン席車…1両（1号車）
- 6両運転時（増結車両の号車が5・6号車）
- 自由席車…2両（5・6号車）
- 指定席車…3両（2～4号車）
- 指定席+グリーン席車…1両（1号車）
- 6両運転時（増結車両の号車が増21・増22号車）
- 自由席車…2両（増22・4号車）
- 指定席車…2両（2・3号車）
- 指定席+グリーン席車…2両（増21・1号車）
- サロベツ
- キハ183系気動車
- 「サロベツ」・「利尻」専用車両が存在する（専用車が使用されない場合もある）。
- 自由席車1両（3号車）
- 指定席車2両（1・2号車）
- ※専用車で運転する場合、指定席車である1・2号車のシートピッチは1,040mmで、自由席車の3号車と比べて100mm広くなっている。
- ※増結することが多い。
[編集] 沿革
- 1960年 - 札幌駅～稚内駅間を函館本線・宗谷本線経由で結ぶ準急列車として「宗谷」（そうや）運転開始。
- 1961年 - 「宗谷」急行列車に昇格し、室蘭本線・千歳線を経由して函館駅発着となる。同時に札幌駅～稚内駅間を函館本線・宗谷本線・天北線経由で運転する急行列車「天北」（てんぼく）の運行も開始。
- 1963年 - 「天北」小樽駅発着となり、同時に単独での運行列車となる。
- 1964年 - 「宗谷」単独での運行列車となる。同時に「天北」を小樽駅発着から札幌駅発着に変更。
- 1970年 - 旭川駅～稚内駅間を宗谷本線経由で結ぶ急行列車「礼文」（れぶん）運転開始。
- 1972年～1975年 - 「天北」は小樽駅発着となるが、小樽駅～札幌駅間は普通列車として運転される。
- 1981年 - 「宗谷」札幌駅発着となる。
- 1985年 - 「宗谷」・「天北」、14系客車による運転を開始。
- 1985年 - 「宗谷」・「天北」のコンパートメントグリーン席扱いを廃止。これにより、定期列車での道内の急行列車のグリーン車取り扱い終了。
- 1986年 - 「礼文」に新型車両「キハ54形」の運用を開始。
- 1988年11月 - 「宗谷」・「天北」高速専用気動車であるキハ400・480系気動車導入。
- 1989年5月1日 - 天北線廃止により「天北」を宗谷本線経由に変更するとともに「宗谷」に統合。
- 1992年7月 - 旧「天北」を「宗谷」から分離し、名称を「サロベツ」に変更。
- 2000年3月 - 高速特急気動車キハ261系気動車を「宗谷」に導入し、「スーパー宗谷」とする。また、「礼文」は札幌駅～旭川駅間を延長し「スーパー宗谷」に吸収。「サロベツ」についてもキハ183系気動車を導入し特急化。
[編集] 列車愛称の由来
- （五十音順）
- 「サロベツ」・・・サロベツ原野にちなむ。
- 「宗谷」（そうや）・・・目的地である宗谷岬、宗谷支庁や宗谷本線にちなむ。
- 「天北」（てんぼく）・・・経由路線である天北線にちなむ。
- 「礼文」（れぶん）・・・稚内沖合に浮かぶ礼文島にちなむ。
