オホーツク (列車)
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オホーツクとは北海道旅客鉄道(JR北海道)が札幌駅~網走駅間を函館本線・宗谷本線・石北本線経由で運転する特別急行列車。
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[編集] 概要
[編集] 運転本数
- 担当車掌区
- (上下とも)旭川車掌所
[編集] 所要時間
- 約4時間30分
- 札幌駅~網走駅間
- 約5時間30分
[編集] 使用車両
- 自由席車を増結する場合は1号車と2号車の間に連結され、増1号車となる。増1号車を連結した場合、2号車は全車指定席となる。
- 指定席車を増結する場合は2号車と3号車の間に連結され、増21号車、増22号車・・・となる。「2-1号車」「2-2号車」といった意味合い。
[編集] 停車駅
- 札幌駅 - 岩見沢駅 - (美唄駅) - (砂川駅) - 滝川駅 - 深川駅 - 旭川駅 - 上川駅 - (白滝駅) - (丸瀬布駅) - 遠軽駅 - 生田原駅 - 留辺蘂駅 - 北見駅 - 美幌駅 - 女満別駅 - 網走駅
- 美唄・砂川・白滝・丸瀬布の各駅は一部の列車のみ停車する。
- 遠軽はスイッチバックとなっているため、この駅を境に進行方向が逆になる。
[編集] 石北本線優等列車沿革
- 1955年 - 函館駅~網走駅間を函館・石北本線経由で結ぶ準急列車として「はまなす」運転開始。
- 1958年 - 夜行準急列車「石北」(せきほく)とする。北見駅~網走駅間は普通列車として運転。
- 1959年 - 旭川駅~網走駅間を運転する準急列車の「オホーツク」運転開始。
- 1960年 - 「オホーツク」が札幌駅発着となる。なお、札幌駅~旭川駅間は稚内駅発着の「宗谷」と併結していた。
- 1961年 - 「オホーツク」が急行列車に昇格。「摩周」を旭川駅まで連結し、3階建て列車となる。また、「はまなす」が旭川駅~網走駅間運転の急行列車に昇格。札幌駅発着便も増発された。なお、札幌駅~旭川駅間は「狩勝」・「天北」と併結運転
- 1962年 - 「はまなす」の旭川駅発着便を札幌駅発着に延長。2往復とも札幌発着の単独運転となる。また、「石北」の下り列車が札幌始発となる。
- 1963年 - 「はまなす」の1往復を小樽駅発着とし、札幌発着1往復を「大雪」(たいせつ)に名称変更。
- 1964年10月1日 - この日行われたダイヤ改正に伴い、以下のように変更される。
- 1965年 - 「石北」の下り列車始発を函館駅に変更。
- 1966年 - 準急列車制度廃止に伴い、「あばしり」・「石北」を急行列車に昇格。
- 1968年 - 石北本線経由の急行列車名称を「大雪」に統合。「オホーツク」は名寄本線経由の急行列車となる。
- 1970年10月1日 - 「おおとり」の釧路駅発着を分離。函館駅~網走駅間の運行のみとなる。
- 1972年10月2日 - 「オホーツク」を札幌駅~網走駅間を運転する特急列車に昇格。函館駅を発着としない初の特急列車となる。
- 1986年11月1日 - 国鉄最後のダイヤ改正に伴い、以下のようにダイヤを改正する。
- 夜行列車を除く「大雪」を「オホーツク」と統合。「大雪」は夜行列車のみの運行となる。
- 「おおとり」・「オホーツク」の食堂車連結を終了。
- 1988年3月13日 - 青函トンネル開通に伴う大幅なダイヤ改正に伴い、「おおとり」を札幌駅を境に系統分割。札幌駅~網走駅間を「オホーツク」、函館駅~札幌駅間を「北斗」とする。これにより函館駅より札幌以北直通の定期列車は姿を消した。
- 1992年3月14日 - 夜行急行列車「大雪」を「オホーツク」と統合する。
- 1998年 - 臨時列車「オホーツク流氷号」・「オホーツク夏休み号」を運転開始。
- 冬季はノースレインボー車両、夏季はサロン付き車両を連結した編成により運転される(2004年まで運転)。
- 2005年 - 冬季の臨時列車を、流氷特急「オホーツクの風」の名称で運転。
- 2006年3月18日 - オホーツク9・10号(夜行)の通年定期運行を廃止。冬季限定の臨時列車へ格下げ。なお、札幌駅~旭川駅間の代替輸送としてエル特急「ライラック」、「スーパーホワイトアロー」を増発させる。