常葉学園菊川中学校・高等学校
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常葉学園菊川中学校・高等学校(とこはがくえんきくがわちゅうがっこう・こうとうがっこう)は、静岡県菊川市にある中高一貫教育の私立中学校・高等学校。学校法人常葉学園の一つで系列校に常葉学園中学校・高等学校と常葉学園橘中学校・高等学校がある。3年に一度、常葉学園連合体育祭と日本国際青少年音楽祭が行われている。この二つは同じ年にあるのではなく、連合体育祭の翌年に日本国際青少年音楽祭が行われる。また連合体育祭は学園傘下の幼稚園から小学校、中学校、高等学校、専門学校、大学及び短期大学の全校が草薙競技場に集まって開催され、およそ1万人の学生と教員が参加する。日本国際青少年音楽祭は、1979年(昭和54年)に第1回を開催し以後3年毎に常葉学園が主催となって世界各国の音楽楽団を招いて行っている。
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[編集] 概要
所在地は菊川市半済1550。菊川市中心部を望む高田ヶ丘の上にあり、隣には菊川公園がある(開学前は全域が菊川公園であった)。
敷地内には常葉美術館が併設されており、企画展なども行われている。
途中の坂道は美しい桜並木となっており、さらに富士山を望むことができる。
1年生と2年生は静岡市内にある之山禅堂(研修センター)に3泊4日の研修に行く。
通常使用される名称は菊川中学校(菊中)、菊川高校(菊高)であるが、地元住民からはこの名称で呼ばれることはあまりなく、外部の高校は「常葉(とこは)」、「とこっぱ」、「菊常(きくとこ)」と通常呼ぶ。しかし、当の生徒たちは菊高(きくこう又はきっこう)と呼び、校歌の歌詞にも菊高が使われている。「菊川中学校」(菊中)は菊川市立菊川西中学校の旧称であり、菊中といえばそちらを指す。
静岡県における高校野球強豪校のひとつで、第79回選抜高等学校野球大会に優勝した。 ソフトボール、空手、陸上部も有名である。
[編集] 歴史
- 1971年(昭和46年)5月27日-常葉短大菊川高校第一回設立説明会
- 1971年(昭和46年)6月23日-第一期工事起工式
- 1972年(昭和47年)4月1日-常葉学園菊川高等学校設立
- 1972年(昭和47年)4月1日-常葉女子短期大学(菊川校舎)増設
- 1972年(昭和47年)4月7日-第一回入学式 普通科220名・美術デザイン科18名
- 1972年(昭和47年)6月8日-短大菊川校舎と共に開学・開校式典挙行。創立記念日となる
- 1972年(昭和47年)11月19日-第一回文化祭開催、菊陵祭と命名
- 1974年(昭和49年)8月17日-体育館工事起工式
- 1975年(昭和50年)3月1日-第一回卒業美術展開催
- 1975年(昭和50年)3月8日-第一回卒業式 第一期卒業生 普通科218名・美術デザイン科16名
- 1975年(昭和50年)6月8日-体育館(菊川光葉館)落成式典挙行
- 1976年(昭和51年)4月1日-美術科男子入学男女共学開始
- 1977年(昭和52年)6月8日-創立5周年記念式典(新校舎落成・常葉美術館開館・校歌制定)
- 1978年(昭和53年)4月1日-校名変更。常葉学園菊川高等学校
- 1979年(昭和54年)8月4日-第1回国際青少年音楽祭菊川交歓会
- 1982年(昭和57年)7月29日-第2回国際青少年音楽祭菊川交歓会
- 1982年(昭和57年)9月8日-新校舎増築地鎮祭
- 1982年(昭和57年)10月16日-菊川高校創立10周年記念式典
- 1983年(昭和58年)3月29日-4階建校舎増築完成
- 1983年(昭和58年)4月1日-普通科男子入学
- 1985年(昭和60年)7月25日-第3回国際青少年音楽祭(~7/29)
- 1985年(昭和60年)9月26日-新グランド起工式
- 1986年(昭和61年)6月6日-常葉学園創立40周年記念式典
- 1987年(昭和62年)9月1日-北館校舎増築完成
- 1988年(昭和63年)6月1日-総合グランド完成
- 1988年(昭和63年)7月25日-第4回国際青少年音楽祭(~7/31)
- 1991年(平成3年)5月21日-自修館完成
- 1992年(平成4年)7月23日-第5回国際青少年音楽祭(~7/30)
- 1992年(平成4年)10月31日-常葉学園創立45周年記念式典
- 1994年(平成6年)4月1日-高校事務室設置
- 1995年(平成7年)7月25日-第6回国際青少年音楽祭(~7/30)
- 1996年(平成8年)4月1日-学生会館完成
- 1996年(平成8年)8月11日-第78回全国高等学校野球選手権大会 対明徳義塾0-12 初戦敗退
- 1997年(平成9年)6月8日-常葉学園創立50周年記念式典
- 1998年(平成10年)7月29日-第7回国際青少年音楽祭(~7/31)
- 2001年(平成13年)7月16日-第8回国際青少年音楽祭(~7/24)
- 2002年(平成14年)11月7日-創立30周年記念式典
- 2003年(平成15年)10月16日-中学校校舎建設地鎮祭
- 2004年(平成16年)6月10日-常葉学園菊川中学校開校式典
- 2004年(平成16年)7月19日-第9回国際青少年音楽祭(~7/27)
- 2004年(平成16年)3月27日-第76回選抜高等学校野球大会 対八幡商3-4 初戦敗退
- 2005年(平成17年)4月1日-常葉学園菊川中学校設立。中高一貫校となる
- 2006年(平成18年)4月1日-女子の制服が変更
- 2006年(平成18年)4月1日-中高一貫教育のため特進Sクラス設立
- 2007年(平成19年)4月3日-第79回選抜高等学校野球大会決勝戦 対大垣日大6-5 初優勝
1990年代中ごろまでは、地元のトップ校である静岡県立掛川西高等学校を受験する際のすべり止めとしての性格を色濃く有していたが、2000年(平成12年)前後より掛川市内の高校やその周辺地域を受験する生徒のすべり止めとして広く知れ渡っている。また、近年では特色あるカリキュラムと中高一貫教育による独自性を打ち出している。18年度から女子の制服が変った。
2005年(平成17年)の入学者より少子化に伴ない、いままで平均12クラスあった学級が8クラスと大幅に減少したが、翌年は女子の制服の変更があり、また平均的なクラス数になった。
[編集] 附属施設
[編集] 常葉美術館
菊川キャンパス内に本格的な美術館として1977年(昭和52年)に創設。美術・デザイン科がある建物と一体となっている。平常時は館の所蔵品を陳列する一方、春秋の二期には特別記念展を、年末には同校の美術・デザイン科の3年生による卒業制作展を開催し、静岡県美術文化向上に大きく貢献している。常葉学園大学には造形学部・菊川高等学校に美術・デザイン科が設置されており、そこに学ぶ学生・生徒には本物に接することのできる貴重な存在となっている。
[編集] 部活動成績
[編集] 野球部
[編集] 甲子園出場
[編集] 全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)
[編集] 選抜高等学校野球大会(センバツ)
二 回 戦 常葉菊川 10-0 今治西
準々決勝 常葉菊川 2-1 大阪桐蔭
準 決 勝 常葉菊川 6-4 熊本工
決 勝 常葉菊川 6-5 大垣日大 初優勝
[編集] ソフトボール部
[編集] 全国選抜大会出場
- 2005年(平成17年)、2006年(平成18年)は準優勝
[編集] 西部高校総体
- 2006年(平成18年)優勝
[編集] 高校
[編集] 設置学科
- 普通科
- 特進A
- 特進S
- 特進I
- 特進II
- 普通進学
- 美術・デザイン科
[編集] 美術・デザイン科
普通科とは別の建物で授業を行う。1年生は共通の課題で美術の授業を行うが、2年生からは油絵・彫刻・デザイン・日本画のうち1つを専攻として選択し、専攻別に異なる教室(アトリエ)で授業を行う(デザインを専攻する生徒が多い傾向がある)。
ほぼ毎年武蔵野美術大学や多摩美術大学等の有名美術大学に何名か進学している。
普通科とは教科・科目によっては授業の進行具合が異なることがあるため、一部の教科・科目の定期試験は普通科と異なった内容で実施する場合がある。美術史の定期試験はレポートの様な形式で行われる。
基本的に放課後は学年別に用意された教室(アトリエ)で生徒が自由に残ってデッサンや授業課題の進行を行えるようになっている。夏休みなどの長期休業時には、希望した生徒のみ実技補講としてデッサンや学科補講に参加することが出来る。
美術という学科のせいか生徒の比率は女子が圧倒的に多く、毎年入学する男子生徒は10名程度と少ない傾向にある。
[編集] 部活動
- 野球
- ソフトボール
- 陸上
- チアリーダー
- サッカー
- 男子テニス
- 女子テニス
- 男子バスケットボール
- 女子バスケットボール
- 男子バレーボール
- 女子バレーボール
- 剣道
- 空手
- 水泳
- 華道
- 茶道
- 書道
- 写真
- 演劇
- 美術
- ダンス同好会
- 吹奏楽
- 生活化学
- 将棋
- 文芸部
- 音楽部
[編集] 出身者
- 1993年ドラフト2位で巨人に入団