志村&所の戦うお正月
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志村&所の戦うお正月(しむらあんどところ-たたか-しょうがつ)はテレビ朝日・ABCテレビの共同制作で放送されている正月特番のバラエティ番組である。
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[編集] 概要
1999年1月1日番組スタート。毎年元日の13時~17時25分に放送されている(2003年までは13時30分開始)。制作担当と営業担当をテレビ朝日・ABCが共同で行い、放送はテレビ朝日が行っている。
志村けん率いる“志村組”と所ジョージ率いる“TEAM所”に分かれて、芸能人がゲームで対決したVTRを見ながら、どちらかが勝つかを予想し、見事正解すると豪華なおせち料理などが食べられる、という単純な構成の番組である。番組の核となる芸能人の対決は、過酷なものからばかばかしいものまでバラエティに富んでおり、元日にだらだらと見るにふさわしく、毎年好評を得ている。
1994年から1998年の5年間、この枠はだいたいがテレビ朝日のスタジオからの生放送番組(ときおり大阪からの中継をはさむ)であったが、裏番組に同じ生放送の日テレ系の「平成あっぱれテレビ」などがあるため一部の出演者は「平成あっぱれ~」に出演している上でブッキング調整が難しく、視聴率も芳しくなかったため(後述)、企画を変更した。
以前のこの時間帯はTBSの「ニューイヤー駅伝」と日本テレビの「平成あっぱれテレビ」が同時間帯の視聴率トップ争いをしていたが、この番組が始まった1999年から、TBS・日本テレビともに視聴率を落とした。TBSはさすがに恒例の駅伝中継のため番組を変えることはできなかったが、日本テレビの方は、2002年以降司会者や番組タイトル・企画などの変更を余儀なくされ、2006年には「大笑点」へと変更された。
「戦うお正月」開始以前のテレビ朝日の元日午後は苦戦続きだったが、視聴率10~12%をとるにまで成長し、同時間帯ではトップクラスの視聴率を誇っていたが、2007年の回は対戦内容が下記の通りほぼ例年と同じ内容に固定されてしまい、裏番組のTBSの「ニューイヤー駅伝」では木村拓哉のVTR出演と総額300万円お年玉クイズ、日テレの「大笑点」では前年の内容を大幅にテコ入れを図り、視聴者に飽きさせない内容になった結果、番組自体は視聴率を10%切ってしまった。
[編集] 視聴率
- 2002年 8.8%
- 2003年 10.2%
- 2004年 10.3%(同時間帯視聴率2位)
- 2005年 12.1%(同時間帯首位)
- 2006年 12.8%(同時間帯首位)
- 2007年 8.1%
[編集] 「戦うお正月」以前の正月番組
[編集] 1994年以前の番組
12:00~14:55に1991年~1993年の3年間はビートたけしをメインとしたスポーツ対決もの(1994年は「新春演芸スペシャル!2001年お笑い大博覧会」)を、15:00~17:45に1994年まで「ネイチァリングスペシャル」を放送していた。
[編集] 1995年以後の番組
1995年以後になるとテレビ朝日とABCの共同制作ものに変わり、何れもテレビ朝日のスタジオをメインに生放送し、1995年以降のこの枠にはそれぞれ久本雅美が司会を勤めていた。
- 1995年・1996年 - 不明
内容は共に年賀状の番号をタレントたちがゲームを行い番組で発表する番号が書いた年賀葉書がある視聴者全員に賞金を山分けするものだった。何れも司会に島田紳助と久本雅美で、1996年にはSMAPが登場したが、コンサート出演の為スタジオには登場せずVTRでの出演となった。
- 1997年 - 「世界で1つ!夢の超豪華スター(秘)お年玉ナマ放送TV!!」(12:00~17:45)
内容はこれまでの年賀葉書の宝くじ形式から変更され、超豪華スターからの豪華なお年玉や車をゲームを予想し的中した視聴者にプレゼントするものだった。司会に堺正章、久本雅美、楠田枝里子
- 1998年 - 「テレビ史上初の祭典!全国高校生文化祭グランプリ'98」(12:00~17:45)
この回は例年のテレビ朝日のスタジオから幕張メッセに場所を移しての生放送で全国から選ばれた高校生が考えた企画やこの日のために練習の成果を見せるかくし芸を披露し審査員に審査し各賞を渡すものだった。司会に三宅裕司、久本雅美
[編集] 主な対決内容
多くの企画は毎年入れ替えられるが、恒例企画となっている対決もいくつかある。
- この番組の名物企画の一つ。唯一、初回から続いている。西村が柳沢慎吾、花子が石田靖(2001年までは東野幸治)の車(2006年は石田は車が故障していたため、番組の用意した車で対決することとなった)をそれぞれ運転して対決を行う。以前は明らかに初心者向けのコース設定だったが、近年は2人にバス・トラック・消防車・重機を運転させたりと、回を追うごとに企画がエスカレートし、難易度があがっている。終了後には両方ともになんらかの傷、ミラーの損壊がおこっている。今までの勝負は2004年を除き(この年は西村が産休だったため山咲トオルが代行出場した。そのときのナビゲーターは山崎邦正であった)、全て西村の7連勝に終わっている。
- 上記のペーパードライバー対決が好評なため、2005年から新たに登場した対決。輪島が青木さやか(2007年はますだおかだの岡田圭右)、うつみがふかわりょうの車(2005年と2007年は車の提供およびナビゲーターを山崎邦正が担当。2006年はTIMのゴルゴ松本の車を借りていた)をそれぞれ運転して対決を行う。その他はペーパードライバー対決とほぼ同じ内容。うつみは2005年、2006年ともナビゲーターに「免許を剥奪してください」と言われた。また、2007年は山崎の車が運転中に脱輪したため、途中からレンタカーを使う事態になった。
- こちらも名物企画の一つ。2001年からスタート。パチンコ初心者の黒柳とパチンコ大好きの和田の対決だが、これまでの対決は全て黒柳の完勝に終わっている。それどころか和田は当たりすらほとんど出せない(すなわち「ヒキ」が弱い)という惨敗。近年では対決に向けて和田が特訓しているようだが、ほとんどその成果は出ていなかったが、2006年は和田の初勝利となった。2007年は「CRぱちんこ冬のソナタ」(京楽産業株式会社)という機種で勝負となった。
- 出川哲朗 VS 濱口優(2003年以前は山崎邦正)ヘタレ対決
- はしのえみVS坂下千里子 一日母親対決 (2004年1月1日放送)
- 廃品回収対決 ('05&'07廃品ドミノ、'06廃品凧揚げ)
- はじめての○○対決 ('06アイススケート)
- 高級料理対決(食材当て、価格当てなど)(ABC担当)
- キャプテン対決志村けん VS 所ジョージ大福ロシアンルーレット(2007年時点では志村が5勝4敗で若干リード)
[編集] 出演者
(2007年)
- 志村組 - 小泉孝太郎、中山エミリ、山崎邦正、大沢あかね、安田美沙子
- TEAM所 - 関根勤、小池栄子、和希沙也、中川翔子、夏川純
- 進行 - 野村真季(テレビ朝日アナウンサー)
- リポーター - 勝田和宏(テレビ朝日アナウンサー)、清水次郎(ABCテレビアナウンサー) ほか
(2006年)
- 志村組 - 石川亜沙美、山口もえ
- TEAM所 - インリン・オブ・ジョイトイ、安めぐみ
- 進行 武内絵美(テレビ朝日アナウンサー)
- リポーター 大熊英司・松井康真(共にテレビ朝日アナウンサー)、浦川泰幸(ABCテレビアナウンサー)
(2005年以前)
- 志村組 久本雅美、城島茂、優香、釈由美子、中山エミリ、MEGUMI、若槻千夏、山本梓、熊田曜子etc・・・。
- TEAM所 さまぁ~ず、ココリコ、雨上がり決死隊、乙葉、藤崎奈々子、眞鍋かをり、あびる優、和希沙也etc・・・。
[編集] スタッフ
[編集] 2006年
- 構成 : 伊藤正宏、渡辺真也、町田裕章、岩本哲也、太平カンフー
- TD (テクニカルディレクター) : 福元昭彦(テレビ朝日)
- カメラマン : 大島秀一(テレビ朝日)
- 音声 : 胡桃澤啓司(テレビ朝日)
- 映像調整 : 井上亮(テレビ朝日)
- 照明 : 高橋孝男(テレビ朝日)、共立照明
- 音効 : 有坂香、竹内陽(TSP)、栗田勇児(モールード)
- VTR編集 : 上梶拓也、佐藤亮(IMAGICA)
- MA : 長谷川健次(IMAGICA)
- ロケ技術 : スウィッシュ・ジャパン
- 美術デザイン : 井磧伸介、小林尚弘(テレビ朝日)
- 美術進行 : 金原典代(テレビ朝日クリエイト)
- 大道具 : 小山竜太
- 装飾 : 塚谷将朗
- 電飾 : 黒野ケンタロウ
- 造園 : 橋本由子
- CG : 福田隆之(テレビ朝日)
- スタイリスト :
- メイク :
- 番組広報 : 箕田夕佳(テレビ朝日)、渡邊亜希子(ABC)
- TK (タイムキーパー) : 吉条雅美
- デスク : 中川千波
- AD (アシスタントディレクター) : 服部陽一、山内智未
- AP (アシスタントプロデューサー) : 鈴木忠親
- ロケディレクター : 金澤美保、船引貴史(テレビ朝日)、岡宗秀吾、尾櫃秀樹、木部勇一、日置圭信、内田拓志
- ディレクター : 利川祥隆(テレビ朝日)、佐々木匡哉(ABC)
- チーフディレクター : 高橋良行(テレビ朝日)、吉川知仁(ABC)
- プロデューサー : 山本隆司、藤井智久(テレビ朝日)
- チーフプロデューサー : 板橋順二(テレビ朝日)、岩田潤(ABC)
- 制作協力 : No.1s、エンネットワーク、x1、きべ事務所
- 制作著作 : テレビ朝日、ABC
[編集] こぼれ話
- 第1回目は生放送でやる予定だったそうだが、志村、所ともに基本的には年末~年始は休みのため、VTR収録の形式に落ち着いた。余談であるが、志村と所はかつて、「志村けんのだいじょうぶだぁ」と「世界まる見え!テレビ特捜部」で月曜8時枠のライバル同士でもあった。
- 2007年放送の回の冒頭で中山エミリが2006年の回でエミリの後ろに座った石川亜沙美・山口もえの2人が玉の輿した話があった。
[編集] セールスについて
- 番組のスポンサーは毎年ごとに企業が変わる場合は多いが基本的にはテレビ朝日製作枠の年末年始レギュラー番組休止分振り替え会社に朝日放送製作枠の年末年始レギュラー番組休止分振り替えで放送される会社と13時台前半はローカルセールスで放送されるスポンサーの構成でセールスされている(途中5分間の「ANNニュース」で中断あり)。なお、P&G枠の提供分は正月特番での提供は概ね民放全系列(EX・ABC系を含む)では元日から1月3日まで出稿を控えているため大幸薬品が付くことが多い。過去にこの番組に提供した企業としてテレビ朝日製作枠はHONDA・トヨタ自動車・ライオンなどが多い。しかし、最近の数年間は「ロンドンハーツ」の複数社が提供するケースもある。朝日放送製作枠はナカバヤシ・ヤマキなどの「新婚さんいらっしゃい!」「パネルクイズ アタック25」の休止振り替えで提供するケースが多い。ローカルセールス枠の提供企業は「サンデープロジェクト」の後半枠のローカルゾーンの休止振り替えや新春の特別セールスになるパターンが多い。年によっては「報道ステーション」の提供枠年末年始休止分振り替えで廻されるスポンサーもある(2006年ではDENSOがこの番組内で振り替え放送され、2007年はAIGスター生命と日本通運、JT、松下電器産業、タマホームがこの番組内で振り替え放送された)。なお、2007年はトヨタ自動車以外この番組の定番企業が全然つかない複数社提供(例えば大洋薬品・日産自動車を筆頭にしたスポンサーセールス)だった。もちろん、大幸薬品も提供してなかった。また、トイレタリー会社や消費者金融会社さらに酒類メーカーも提供しなかった。
- また同様に「お笑い!!ゆく年くる年」、「ビートたけしのTVタックル」の年末特番、「小学生クラス対抗30人31脚」、「ミュージックステーションスーパーライブ」、年末分の「史上最強のメガヒットカラオケBEST100 完璧に歌って1000万円!!」などの年末年始特別番組で「報道STATION」「土曜ワイド劇場」「日曜洋画劇場」などのレギュラー番組の休止分の穴埋め対応するスポンサーもある。
- 1999年~2003年は全てネットセールスに固めてた為、ローカルセールス枠はその前の特番での放送となった。「戦うお正月」以前の1994年~1998年の正月特番は最後半枠部分にローカルセールスを設けていた。
- この枠のはるか以前は「ネイチァリングスペシャル」を元日に長時間編成していた枠(テレビ朝日製作)と1月2日ないし3日に放送されていた「ニッポン大予想(朝日放送製作)」(ともに司会進行は愛川欽也)の枠に分離していた。
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