淳和天皇

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淳和天皇（じゅんなてんのう。延暦5年（786年） - 承和7年（840年）5月8日、在位：弘仁14年（823年）4月16日 - 天長10年（833年）2月28日）は、平安時代初期の第53代天皇。

[編集] 系譜

桓武天皇の第七皇子。母は、藤原百川の娘・旅子。皇后正子内親王との間に恒貞（つねさだ）親王を儲けた。他に贈皇后高志内親王などの后がおり、子も多数いた。

平城天皇、嵯峨天皇は異母兄。

[編集] 略歴

810年 9月13日、薬子の変後に廃太子された高岳親王（平城天皇の子）に代わって立太子した。

823年 4月16日、即位。これに伴い、大伴氏が伴氏と改姓している。天皇の御名と同じ姓では畏れ多いからというのが理由といわれる。

833年 2月28日、仁明天皇に譲位し退位。

840年 5月8日、崩御。

良官の登用を積極的に行い、地方の政治の荒廃を正した。また土地対策を行い、税収の増加に努めた。また、『日本後紀』の編纂が行われた。比較的平穏な時代であった。だが、その即位は天皇個人が望んだ皇位継承ではなく（『日本後紀』によれば、806年 5月1日に大伴親王（当時）が父帝の死を機会に臣籍降下を願い出て皇太子（平城天皇）に慰留されている）、更に有力貴族の後ろ盾のいない息子恒貞親王が仁明天皇の皇太子になったことに不安を抱いていたと言う。退位して上皇になった天皇は忠実な側近藤原吉野に親王の後事を託して亡くなるが、その不安は承和の変として現実のものとなった。

[編集] 異名・別名

名（本名）は大伴（おおとも）。和風諡号は日本根子天高譲弥遠尊（やまとねこあめのたかゆずりいやとおのみこと）。

[編集] 后妃

810～879 皇后：正子内親王 - 嵯峨天皇皇女
789～809 贈皇后：高志内親王 - 桓武天皇皇女
787～849 尚蔵：緒継女王
?～? 宮人：清原春子 - 清原夏野女

ほか多数

[編集] 息子女

805～826 恒世親王
?～885 氏子内親王（斎宮）
?～862 有子内親王
?～834 貞子内親王
825～884 恒貞親王（仁明天皇皇太子）
827～869 基貞親王
829～842 恒統親王
?～848 良貞親王
?～848 崇子内親王
?～854 明子内親王
?～860 同子内親王
?～863 統忠子
?～869 寛子内親王

[編集] 在位中の元号

天長 824年 - 833年

[編集] 陵墓・霊廟

淳和上皇自身の意向により火葬され、その遺骨は京都市西京区大原野南春日町の大原野西嶺上陵（おおはらののにしのみねのえのみささぎ）で散骨されたと言われている。

先代:: 嵯峨天皇

天皇: 第53代: 823-833

次代:: 仁明天皇

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