選手分配ドラフト
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選手分配ドラフト(せんしゅぶんぱい-)とは、プロスポーツリーグにおいて、チームの合併・解散・新規参入などがあった際に行われる選手の分配システムである。「ドラフト」と付くものの、いわゆるドラフト会議(新人選択会議)とは異なる。
大阪近鉄バファローズとオリックス・ブルーウェーブとの合併に伴い誕生したオリックス・バファローズと、翌2005年よりパシフィック・リーグに新規参入する東北楽天ゴールデンイーグルスとの間で、初めての分配ドラフトが2004年11月8日に行われた。本項ではそれについて記述する。
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[編集] 概要
まずオリックスがプロテクト選手25人を選定し、次に楽天がフリーエージェントを行使した選手、外国人選手、入団2年目までの選手を除く全選手のうち20人を指名。それ以降は入団2年目までの選手も加えオリックス→楽天の順で20人ずつ選定。最終的に残った選手はオリックスに配分された。
[編集] 結果
[編集] オリックス・バファローズ
旧オリックス
旧大阪近鉄(太字は分配ドラフトによるオリックス移籍を拒否)
[編集] 東北楽天ゴールデンイーグルス
旧オリックス
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旧大阪近鉄(太字は分配ドラフトによるオリックス移籍を拒否)
[編集] その他
新生オリックスがプロテクトした岩隈久志が、「礒部公一や吉岡雄二らは(楽天に移籍したいため)プロテクト拒否の希望が叶ったのに、自分だけがプロテクトから外れないのは不当だ」として移籍を希望した。この問題は岩隈と球団だけでなく、コミッショナーなど球界全体を巻き込んだが、2004年12月22日にオリックスのオーナーである宮内義彦が「新球団の結成への門出を考慮して」とコメントし、岩隈は金銭トレードにより楽天に移籍した。
また中村紀洋はポスティングシステムによるメジャー移籍を希望し、入札の結果ロサンゼルス・ドジャースに入団した。
また山崎浩司と上村和裕は分配ドラフトの後、広島東洋カープの菊地原毅とのトレードで広島に移籍。
これにより、岩隈、中村、山崎は形式上ではあるが、1シーズンオフ2回の移籍経験者となる。
[編集] 関連項目
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