PAO~N
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かつて「PAO~N ぼくらラジオ異星人」として1983年5月30日~1990年4月7日まで放送され、2003年1月1日の新春特別番組「元旦だよ、PAO~N復活祭」を経て、2003年4月より現在の「PAO~N」として新たに放送が開始された。ここではその全てについて触れる。
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[編集] 夜のワイド番組『PAO~N ぼくらラジオ異星人』
- 1983年5月30日~1990年4月7日の月曜~金曜21:30~24:30(時期により変動あり。当初は22:10開始であった)に放送。
- KBCラジオ初の夜の若者向け番組『カプセルマガジン』が好評だったことを受け、5月23日~5月27日の事前番組「PAO~N予告編」を経て、初の夜ワイド番組として開始された。
- 当時放送エリア内の中・高校生の間で絶大な人気を誇っただけでなく、当時のBCL(遠距離受信)ブームに乗り、全国にファンを増やしていった。
- しかし、KBCラジオがニュース・情報主体の新編成「KBC-INPAX」をスタートさせたことにより、1990年4月7日の放送をもって終了となった。ちなみに沢田はこの放送で自ら「結婚する」と発表している。
[編集] 主なパーソナリティー
なお放送開始当初は沢田だけでなく、奥田智子、二木清彦(元アナウンサー)、師岡正雄(現・ニッポン放送アナウンサー)、岩切みきよし(地元福岡のシンガーソングライター)、かなぶんやなどが日替わりで担当していたが、改編を重ねる内に毎日沢田が担当するようになった。
[編集] 主なコーナー
- わけありベスト10
- 超心理学コーナー
- キャンパス漫遊記
- 敗北者
- おだまり!
- のっけから太っ腹
- 学校対抗重箱の隅つつき合い合戦
- 企画対象コーナー
- 翻訳事始
- ハニワの部屋(現在のPAO~Nでも人気のコーナー)
- AVコーナー
など
[編集] 新春特別番組『元旦だよ、PAO~N復活祭』
- KBCの開局50周年記念と言う形で、2003年1月1日に新春特別番組「元旦だよ、PAO~N復活祭」が放送、沢田幸二、中島浩二、奥田智子の3人がパーソナリティ、そして英太郎、原田愛子(らぶ子を名乗る以前であった)がレポーターを務め、9:00~21:00までの12時間にわたり放送された。
- この中で往年の人気コーナー「ハニワの部屋(このコーナーのみ現在も続行、後述)」「のっけから太っ腹」「わけありベスト10」「AVコーナー」などが13年の時を越え復活、また当時のヘビーリスナーや番組スタッフが多数集結、さらにおすぎも電話出演し、大盛況のうちに幕を閉じた。
- この番組がきっかけとなり、同年4月にお昼のワイド番組「PAO~N」として復活することとなった。ちなみにPAO~Nの次に放送される「栗田善成のまずはラジオでおつかれさん」も事前番組こそなかったが同じ日に復活した。
[編集] 昼のワイド番組『PAO~N』
- 2003年4月放送開始。月曜から金曜の12:00~16:00に放送されている。深夜時代から引き続き、KBCアナウンサーの沢田幸二がメインパーソナリティを務めている。
- 放送開始時は13:00からであったが、その年の10月に前番組の「本の気持ちです」を吸収し、現在の放送時間となった。これはRKBラジオの「歌謡曲ヒット情報」の放送時間が13:00~15:00(後に16:00)である事を意識しているとされる。
[編集] 曜日ごとのパーソナリティ
- 月曜「おかまな月曜日」おすぎ・原田愛子
- 火曜「Wコージの火曜日」中島浩二・原田愛子
- 水曜「元気でもっこり水曜日」大庭宗一・奥田智子(KBCアナウンサー)
- 木曜「Wコージの木曜日」中島浩二・原田愛子
- 金曜「尻上がりの金曜日」栗田善太郎・原田愛子
[編集] 過去のパーソナリティ
- いけだ聖佳(スタートから半年間金曜に出演)
- 田上和延、浜田しのぶ(2人ともKBCアナウンサー、2003年10月にいけだ聖佳から引き継ぎ、半年後の2004年4月に現在の金曜担当の栗田善太郎・原田愛子に交代する)
- 上野敏子(スタートから2006年3月まで火曜に出演)
- 影平晶(KBCアナウンサー、パーソナリティでは無いが「本の気持ちです」コーナー担当で毎日紀伊国屋書店福岡本店から中継していた。2006年9月にコーナーが終了し、現在はナイターオフ期限定のワイド番組「もう夜なのか」のメインを務める)
[編集] タイムテーブル
- 12:00 オープニング
- 12:15 日刊情報昼ズ
- 街の情報をそれぞれの店や施設からのリポート等で伝えるコーナーで、CDショップ・スーパー・コンビニ・映画館等扱う店舗は様々である。
- 月曜日はおすぎ出演の日なので、2週に1回はDVDレンタルランキングとそれに対する辛口コメントと、後半はおすすめDVD紹介するコーナーになっている。
- 水曜日の後半は大庭からのありがたい一言、大庭宗一の今日の『喝っ!』(2007年4月よりこの時間に移動・以前は1時台のコーナー)
- 木曜日の後半はテーマにちなんだクイズを沢田vs中島で争うコーナーになっている。(結果は中島の方が分がいい)
- 金曜日は以前のコーナー「本の気持ちです」同様、紀伊国屋書店からのレポートが入る。
- 12:40 クラウンレコード1万円クイズ
- 12:45 月曜から木曜にはこの時間にラジオショッピングが入る時がある。無い時はメールを読むコーナー
- 12:50 ニュース・天気予報
- 13:00 クイズ3択勝負・レッツラゴー
- リスナー参加型の3択クイズ。毎日リスナーの一人と電話をつなぎ、3択問題にチャレンジしてもらう(リスナーは芸能・スポーツ・一般問題から選べる)。
- 3問全問正解で3000円(聴取率調査期間は倍の6000円になる事もある)獲得できるが、間違えた場合はそこで終了となる。
- その場合賞金は翌日に繰り越されるため稀に高額賞金になるケースもある。
- 実際2006年11月から12月に渡って5週間25回連続全問正解者が出なく、また聴取率調査期間の倍付け期間も重なり10万8千円まで繰り越された。
- 13:15 カンパニー漫遊記
- <月> おすぎの芸能株式会社
- 「芸能株式会社社長」(という設定)のおすぎが1週間の芸能ニュースから2本ピックアップし、毒舌で切り込む(東京では話せないネタも容赦なく飛び出す)。
- <火> 珍品さん いらっしゃい!
- 全国の珍しい商品を紹介。元々は火曜日の独占!大人の時間のコーナー。(2007年4月よりこの時間)
- <水> 社長のイス
- <木> 音楽捕物帖
- 音楽に関する疑問質問に答えるコーナーとなっているが、実際は「この曲とあの曲は似ている」と「洋楽の一部分が日本語に聴こえる」(いわゆる「空耳アワー」のパロディ)にコーナーの大半が費やされている。
- 元々前述の2企画は「中島浩二アワー・THE3P」から続く中島浩二の持ち込み企画であり、近年は「中島浩二の音楽で行こう」にも同じようなコーナーが存在した。
- <金> エキゾチック・ジャパン
- 正しい日本語をパオーン風に扱う。
- 13:30 交通情報水曜日は交通情報のたびに奥田アナの「似せようともしていない物まね」が聴ける。
- 13:35 ジャパネットたかたラジオショッピング
- 13:40 京楽プレゼンツ!必殺!クリゼン侍(金曜のみ)
- 13:45 一刀両断!今日のなんでも相談室
- 人生相談のコーナー。前身は一刀両断!今日の奥様相談室。
- 13:55 ニュース・天気予報
- 14:05 金の卵
- 14:20 単なるお便りほっと一息
- リスナーからのメッセージを紹介。ゲストコーナーに充てられる事もある。また月に1度はスポンサーである「ヒノキ肌粧品」の美容部員が出演している。
- 14:30 交通情報・パオーンフラッシュ(ニュース)
- 14:35 街角ステーション~ハニワの部屋(後述)
- 14:55 ニュース・天気予報
- 15:00
- <月> おっかま!ビックリ!仰天ニュース!
- 世界中から寄せられるB級ニュースを紹介するが、おすぎが情報を先読みしていることが多く、仰天することは少ない。
- <火> リクエスト大作戦
- <水> PAO~N不思議通信
- <木> 以上です、キャップ。~なんでもアンケート~
- KBCのインターネットファンクラブ「Club Latte KBC」会員を対象にした番組独自のアンケートの結果を紹介。
- <金>~Hawks Man of the Week~
- 野球シーズン中のみの限定コーナー。福岡ソフトバンクホークスの今週の活躍ぶりをKBCホークスナイターの実況部分と合わせて紹介
- 15:10 独占!大人の時間
- <月> おすぎの映画天国
- おすぎが新作映画を紹介、評価するコーナー。毎週紹介した映画の鑑賞券がリスナーにプレゼントされる。
- 基本的に洋画を褒め、邦画をけなす傾向が強く、ある邦画を紹介した際は「映画より原作を読みなさい!」と鑑賞券ではなく図書券をプレゼントしたことも。
- <火> エコノミスト佐藤治彦のこれで、だいjob!!
- 安心共済提供枠、スタジオは参加せず、経済エコノミストの佐藤冶彦とアシスタント影平晶アナウンサーの経済情報等が流れる。
- <水> 世界ウマウマハウマッチ
- <木> 沢田幸二のB級天国
- 日本の音楽史に埋もれてしまった迷曲を紹介するコーナー。「沢田幸二の土曜日だ!」時代から続く沢田の持ち込み企画である。
- <金> 味に出会う 白水と出会う
- 15:25 ダイレクトテレショップラジオショッピング
- 15:30 交通情報
- 15:35 うわさの台所
- リスナーからのテーマメッセージを紹介するコーナー。
[編集] 特記事項
- 基本は16:00までの放送であるが、一年のうち2ヶ月ほど「中西和久ひと日記」(期間限定の人権啓発番組)が放送される時期があり、その間は15:50までの放送となる。
- 台風がエリア内に接近、または直撃の際には番組が台風情報を中心とした内容に変更される(強風域の際は通常の内容をこなしつつ随時情報を入れていくが、暴風域に入るとほぼ台風情報一色となる)。
- ジャパネットたかたラジオショッピングは基本的にパーソナリティー全員が掛け合いに参加するが、おすぎと栗田善太郎のみ参加しない(ちなみにダイレクトテレショップは原田、奥田とダイレクトテレショップのスタッフのみである)。
[編集] 以前のコーナー
- 福岡特許許可局局長
- PAO~N留学(このコーナーがきっかけで「らぶ子」が誕生した)
- 部長 沢耕作
- ミュージックスクランブル(ニッポン放送制作、番組自体は現在も続行)
- 沢田企画研究所
- 新日本語紀行
- はたらくおじさんPAO~Nお仕事図鑑(小西真奈美がゲスト出演した)
- PAO~N凸凹大学校(なぞなぞコーナー、上野の「転校」により廃校)
- 日本全国お土産行脚
- Dr.ピンキーの心理テスト(上野がアサデス。以外で唯一「ピンキー」を名乗った)
- 超心理学コーナー(夜ワイド時代からの人気コーナーだった)
- ペット大集合
- 新設診察室視察
- スペ金名作劇場
- クリゼンの真拳勝負
- 本の気持ちです。(紀伊國屋書店福岡本店からの生中継、12時台前番組本の気持ちですを継続した形のコーナーだったが2006年9月終了、影平晶アナが担当)
- 職場ラ・バンバー
- 沢田じいちゃん
- 一刀両断!今日の奥様相談室
- 温泉博士よGoGoGo!
- 世界の道の駅から
- 世界と付いてるが、日本(エリア内がほとんどだが)の道の駅の関係者と電話で繋ぎ、道の駅の特徴を聞くコーナー。
- THE ALFEE MY CHEERFUL SONG
- THE ALFEEの3人がリスナーの元気が出る曲や思い出の曲を紹介するコーナー。
- 現在のところALFEEの3人が揃って出演する唯一のラジオ番組となっていて(たまに1人欠けている時がある)、全国のファンからも注目の的になっており、全国レベルでの音源の貸し借りやファンサイトでの情報などを見た他県のファンが番組にリクエストを送っている程である。この反響もあってか、2006年9月よりトーク部分がポッドキャスティング配信されている。2007年3月30日をもって終了。
[編集] エピソード
- 放送中にはものまねもよく飛び出す。沢田の十八番である大橋巨泉、中村もときや、原田の福原愛、宮里藍、ヤンクミ、中島のおすぎ、ドラえもん(大山のぶ代時代)はちょくちょく披露されている。また、奥田に至ってはかつて第一声がいきなりものまねだったり(自分の名前は言わない)、交通情報の頭でもものまねを披露し、沢田を困らせている。
- 2005年3月20日の福岡県西方沖地震の翌日、天神大丸パサージュ広場前から公開放送を行った(企画自体は元々決まっていたもの)。イギリス取材中のおすぎを除く全パーソナリティーが参加し、大地震の翌日とは思えないほどの観客を集めて行われたが、当日の朝まで決行か中止かの議論が行われていたという。
[編集] ハニワの部屋
「PAO~N ぼくらラジオ異星人」時代から引き継がれ、現在も続く番組を代表するコーナー(現在はトヨタ街角ステーションの福岡版という位置づけ)。ありえないような話、ホントにあったくだらない話、番組・コーナー・パーソナリティちゃかし(例:奥田智子の放送中の居眠り)、西村龍次語録等、様々なネタが寄せられる。
但し月曜だけは他の曜日と異なり(おすぎがこれらのネタに受けてくれない為)、
- 有名人にあだ名をつける(~2003年9月)
- 「おすぎのいろはがるた」(第1期 2003年10月~2004年9月)
- 歌のイントロで曲紹介「たまおっきーひろし」(2004年9月~2005年3月)
- お題のタレントについてキャッチコピーをつくる「おすぎの人生劇場」(2005年4月~11月)
- 「おすぎのいろはがるた」(第2期 2005年11月~2006年秋)
- 「おすぎの格言」(2006年末)この格言をもとにPAO~Nカレンダーが作られた。
- 「おすぎの××ベスト3」(2007年1月~)
という一種独特な世界が繰り広げられる。
また、木曜日は週によってスポンサーであるトヨタの販売店からの中継が入る。毎回販売店のスタッフが登場するが、その中には深夜時代にリスナーだった者が多く含まれる。
第1期の「おすぎのいろはがるた」は2004年秋に商品化され、売り上げの一部はラジオ・チャリティー・ミュージックソンの浄財になった(おすぎが当時担当していた文化放送「おすぎとピーコのすみれ修道院」でも紹介され関東を中心として全国から問い合わせ、注文が殺到し、急遽増刷が行われるほど好調な売れ行きだった)。
[編集] 関連項目
[編集] 夜ワイド時代
- スマッシュ!!11
- HiHiHi(ともにRKBラジオで放送していた裏番組)
- 志垣佳奈(DJギャル、元大分朝日放送アナウンサー)
- 舘恭子(DJギャル、福岡放送アナウンサー)
- 下田文代(DJギャル、元RKBアナウンサー、現同局報道記者)
- 田村淳(ロンドンブーツ1号2号、幼い頃この番組の常連だったという)
[編集] 現在
- 安藤豊オトナの学校
- 歌謡曲ヒット情報(ともにRKBラジオで放送されている裏番組)
- SUPER RADIO MONSTER ラジ★ゴン(fm fukuokaで放送されている裏番組)
- CROSS POWER CAST(CROSS FMで放送されている裏番組。栗田善太郎はこの番組のナビゲーターも務める)
[編集] 外部リンク
- PAO~N番組ページ
- 沢田幸二FC
- TARUTARU MUSIC WORLD(夜ワイド時代のリスナーによるファンサイト)
カテゴリ: ローカル局ラジオ番組 | 九州朝日放送