日本沈没
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『日本沈没』(にほんちんぼつ)は、1973年に刊行された小松左京による日本のSF小説。第27回日本推理作家協会賞、第5回星雲賞日本長編部門受賞。
同年東宝により映画化され、日本に一大センセーションを巻き起こし、パニック映画ブームの先駆けとなった。こちらは2006年にTBSによってリメイクされた。そのほか特撮テレビドラマや漫画、ラジオドラマも制作されている。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] ストーリー
地球物理学者である田所雄介博士は、地震の観測データから日本列島に異変が起きているのを直感し、調査に乗り出す。潜水艇漕艇者の小野寺俊夫、助手の幸長信彦助教授と共に伊豆沖海底に潜った田所は、海底を走る奇妙な亀裂と乱泥流を発見する。異変を確信した田所はデータを集め続け、一つの結論に達する。それは「日本列島は最悪の場合、2年以内に地殻変動で陸地のほとんどが海面下に沈降する」というものだった。
最初は半信半疑だった政府も、紆余曲折の末、日本国民と資産を海外へ脱出させる「D計画」を立案・発動するが、事態の推移は当初の田所の予想すら超えた速度で進行していた。
各地で相次ぐ巨大地震。ほとんど動きがなかった休火山までが活動を始める。ズタズタに引き裂かれる日本列島で、死に物狂いで押し進められるD計画。果たして日本は沈没してしまうのか? 日本人の運命は日本とともに沈没してしまうのか?
[編集] 小説
1964年から執筆が開始され、9年がかりで完成。当初は複数巻となる予定だった長編を出版社の要請で短縮し、上下巻とした。
1973年に光文社カッパノベルスより書き下ろしで上下2巻が同時刊行された。当初は3万部ずつだったが、版数を重ねるごとに出版数が増え、上巻204万部、下巻181万部の計385万部まで伸ばし「空前の大ベストセラー」とも評された。小松は1億2千万円の収入を得て、文壇長者番付の5位にランクイン。1974年、第27回日本推理作家協会賞を受賞。第5回星雲賞日本長編部門を受賞。
ベストセラーになったことにより、小松の知名度を上げるとともに、日本におけるSFの浸透に一役買うことになった。本作がベストセラーになった背景には、高度経済成長が一段落し、1973年の狂乱物価とも言われたインフレ、石油ショックなどの社会不安があった。そうした風潮の中でノストラダムスブーム、終末ブーム、超能力ブームの一環として語られることも多い。
1976年には、Michael Gallagher(en:Michael_Gallagher_(translator))により3分の1ほどの抄訳ながら、アメリカで『JAPAN SINKS』のタイトルで出版された。
元々は日本人が放浪の民族になったらどうなるかをテーマに据えており、日本沈没はその舞台設定で、地球物理学への関心はその後から涌いたものだという。難民となって世界に散っていった日本人を描く第2部の構想(仮題は『日本漂流』)もあり、下巻の最後に「第1部・完」と記されていたが、下巻発刊後、長い間執筆されることはなかった。
[編集] 第二部
『日本沈没 第二部』が、2006年の再映画化に合わせ、谷甲州との共著という形で2006年7月に出版された。
テレビでの対談において、続編の構想について質問された際、小松左京は「日本沈没時、大量に発生した火山灰のため地球全体が寒冷化し、地球規模の食糧不足となり、そのような状況の元、世界各地に散らばった日本を離れた日本民族がどうなるか?を考えていたが、昨今の火山の噴火に伴う同様の状況の現出など、あまりに現実的すぎるテーマとなってしまい筆が進まないでいる」という趣旨の回答をしており、第2部においても「地球寒冷化」が「日本人の行く末」と並んで重要なテーマとされている。
後に小松と彼を慕う若手SF作家(谷や森下一仁ら)を中心として『日本沈没』の続編を執筆するプロジェクトが立ち上げられて、沈没後に残された日本人と地球が辿るであろう運命について議論が交わされて小松の元で基本的なプロットが纏められた。だが、既に作者の小松が老齢であった事もあり、実際の執筆は沈没後に日本人が活躍の舞台とするであろうアジア地域での生活が長かった谷が担当した。
[編集] 第二部以降の展開
第三部の構想もある。2006年にラジオ番組「サントリー・サタデー・ウェイティング・バー」に小松が出演した際、それによれば「第三部をもし作るとしたら、第二部で生きてた日本人はもう宇宙まで行くしかない。宇宙にメガフロートを作ろうかと谷(第二部の共著者)と話している」と言った趣旨の発言をしていた。
『日本沈没』が執筆開始された後から「SFマガジン」で連載され、出版は1966年と『日本沈没』に先んじる形になった小松左京の別長編『果しなき流れの果に』には、短いエピソードとして、国土を失ったさらに未来の日本人の行く末が触れられている。ここで宇宙に進出する日本人の姿が描かれている。
[編集] 設定
基本的には執筆当時の時代状況に沿っているが、あくまで近未来の出来事と言う設定のために、執筆当時にはまだ完成していなかった施設のうちのいくつかが既に稼動しているものとして話が進められている(新東京国際空港(現在の成田国際空港)・青函トンネル・関西国際空港など)。さらには、浮上式リニアによる第二東海道新幹線のように、現在に至るまで構想段階(あるいは中断された)のものが着工に至っているといった例もあった。
また、日本が沈没したのは日本の人口が減少に転じた翌年という設定もあり、奇しくも現実ではリメイク映画版公開の2006年がそれに該当した(ただし、小説版では前年に東京大地震が起きているため、自然減によるものか災害の影響によるものかは不明)。
[編集] 映画
東宝の製作と配給で、1973年12月29日より正月映画として公開。東宝の田中友幸プロデューサーが小説の刊行と同時に本作を読んで映画化権を取得した。
監督には黒澤明作品でチーフ助監督を務めた経験がある森谷司郎を抜擢。脚本には同じく黒澤作品に参加していた橋本忍があたった。製作期間は約4ヶ月という短さだったが、約880万人の観客を動員し、配給収入は約20億円を挙げる大ヒットを記録。中野昭慶が監督した特殊撮影もアジア映画祭の特殊効果賞を受賞する評価を受けた。本作の成功で、森谷司郎は以後、『八甲田山』など大作映画を任せられる監督の地位を確立し、東宝もまた本作に続く形で、『ノストラダムスの大予言』『東京湾炎上』『地震列島』と、1980年までパニック大作を一つの路線として敷くこととなった。
アメリカでは、B級映画の帝王、ロジャー・コーマンにより公開された。ハリウッド俳優を使った追加撮影が行われオリジナルよりかなり短くされた。
[編集] スタッフ
[編集] 特別スタッフ
[編集] キャスト
- 田所雄介博士:小林桂樹
- 小野寺俊夫:藤岡弘
- 阿部玲子:いしだあゆみ
- 幸長信彦助教授:滝田裕介
- 中田一成:二谷英明
- 邦枝:中丸忠雄
- 片岡:村井国夫
- 結城達也:夏八木勲
- 山城教授:高橋昌也
- 吉村秀夫:神山繁
- 渡老人:島田正吾
- 山本総理:丹波哲郎
- 竹内教授:竹内均(事実上本人役)
- 野崎特使:中村伸郎
- ヘリ操縦士:地井武男
- D-1公安係:名古屋章
- D-1学者:中条静夫
- 三村秘書官:加藤和夫
- 調査団員:内田稔
- 調査団員:大木史朗
- 調査団員:稲垣昭三
- 気象庁技官:吉永慶
- 山本総理夫人:斉藤美和
- 小野寺の兄:新田昌玄
- 外務大臣:伊東光一
- 通産大臣:松下達夫
- 運輸大臣:山本武
- 内閣官房長官:細川俊夫
- 総理府総務長官:垂水悟郎
- 科学技術庁長官:鈴木瑞穂
- 統合幕僚本部議長:早川雄三
- 大泉教授:近藤準
- 国連委員:中村哲
- ヘリ操縦士:鈴木治夫
- オーストラリア首相:アンドリュー・ヒューズ
- その他:大久保正信、森下哲夫、服部妙子、石井宏明、今井和雄、門脇三郎、熊谷卓三、津田光男
- 原作者の小松自身も、冒頭で小野寺と吉村が打ち合わせをするシーンでカメオ出演している。[1]
[編集] 映画(松竹版)
松竹が1999年12月から公開する2000年の正月映画として、『日本沈没1999』の製作発表を1998年9月30日に銀座東急ホテルで行なった。
監督には大森一樹を起用。大森監督と小松左京は、1995年の阪神・淡路大震災の被災者であり、その経験を活かそうと阪神・淡路大震災当時に見られた若者たちのボランティア活動やインターネットを盛り込もうと意欲を見せ、小松も若い世代の描写に期待を寄せた。映像面でもスペクタクルシーンにCGを活用する方針を採用。光吉俊二、大原伸一といったスタッフの名前が挙がった。総製作費12億円、配収目標30億円の大作になる予定だったが、業績不振の松竹は制作費を調達できず、1999年3月5日の松竹社長の記者会見で「検討中」とのコメントをし、事実上の製作中止が明らかとなった。
『日本沈没1999』が予定されていた2000年の松竹の正月映画は大島渚監督の『御法度』が公開された。
[編集] 映画(リメイク)
TBSが製作費20億円を投じて、2006年7月15日公開された。監督は、1973年版の映画を「自分が映画制作を志すきっかけとなった作品」と語る樋口真嗣が務めた。後述する原作・前作との相違点は様々な意見があったものの、2006年公開映画では国内興行順位第5位となる53億4000万円のヒットとなった。同年に韓国でも公開され、国内映画を抜いて興行成績1位となった。
本作のポスターはイラストレーターの生頼範義の描いた北海道、東京、京都、九州の「ご当地沈没」ポスターが4種類作成された。それとは別に中京地区の東宝宣伝部が独自に「名古屋沈没」のポスターを作成したため、急遽予定になかった名古屋崩壊シーンが追加されたいきさつがある。
[編集] 原作や前作との相違点
本作は、原作や前作と比較し、登場人物の設定や役回り他が大きく異なっている。
監督の樋口は前作の映画のリメイクというよりも原作小説の再映画化というスタンスで挑み、前作に欠けていた庶民の視点や被災者を元気付ける要素を意識して取り入れたとしている。
[編集] ストーリーの設定
- 前作は、田所博士や山本首相の役割がメインで、小野寺と阿部の交際はどちらかと言えばサブであったが、本作は、メインとなっている。
- 原作では、学界のアウトサイダーたる田所博士の唱える「日本沈没」が暴説であるが故に、当初、学界が失笑に付すことで、政界のフィクサーである渡老人・幸長助教授・邦枝・片岡・中田といった見識ある実力者の協力が必要となり、また「日本沈没」の情報の真偽に苦悩する政府も描かれる。
- 一方、本作では、まず学界の最高権威(アメリカ測地学会)より「40年以内に日本沈没」(後に田所博士の調査により、1年以内に沈没と判明する)が説明されることにより、政府が「日本沈没」を事実と受け入れてしまい、渡老人らの登場や政府の苦悩を描く必要がなくなっている。[2]
- 原作や前作では、物語終盤にて日本政府や世界各国が日本人救出に全力を尽くすが、本作では逆で一様に冷淡(政府首脳が“難民受入交渉”と称し我先に海外逃亡し、アメリカが突如、円・日本国債の投売を行ったり、世界各国があまりにも多く押し寄せていた日本人の受け入れに難色を示すなど)である。逆に協力してくれた国もある(日本海溝にあるプレート切断作戦のために掘削機を提供したりするなど。しかしこれも、単に日本人の押し寄せを防ぎたかっただけとも考えられる)。
- 原作では、東京大震災で250万人、73年版では360万人の死者・行方不明者が出る(後の一色・漫画版では500万人)が、今回映画版では終盤の全ての住民の退避後に襲来しており、東京は地震と津波によってそのまま水没する。[3]
[編集] 登場人物の設定
- 前述の通り、ストーリー設定が変更された為、登場人物も、原作より設定変更等がなされている。
- 下記のように原作等にも登場しなかった人物が何人かいる。
- 世相の変化に応じて、登場する女性の役割が重要になっている(原作等では、“お嬢様”だった阿部が東京消防庁のハイパーレスキュー隊員、政府内で災害対策の陣頭指揮を執るのが、鷹森大臣)。
[編集] 沈没と災害の経過
- 沈没101日前
- 静岡付近地震
- 日本各地で地震
- 静岡付近地震
- 沈没70日前
- 沈没60日前
- 沈没27日前
- 富士山に噴火微候
- 北海道・九州は壊滅状態
- 四国は完全に分裂する
- 日本中に裂け目が広がる
- 富士山に噴火微候
- 沈没20日前
- 沈没17日前
- 富士山噴火寸前
- 日本はほとんど壊滅状態
- 富士山も臨界を超える
- 富士山噴火寸前
- 日本沈没
参考HP…映画「日本沈没」公式ホームページ
[編集] 結末
- N2爆弾[4]という架空の兵器が、ラストシーンで重要なキーとなる。
- 原作等と異なり、山本首相・結城・小野寺は物語中で命を落とす。逆に、原作等では日本列島と運命を共にした田所博士は、最後まで生き残る。
- 原作等では「ほぼ完全」に日本は沈没してしまった[5]が、本作では小野寺の自己犠牲によって、部分的には水没するものの、最終的に日本沈没とはならない。本作の結末はハリウッドのテレビ映画『合衆国壊滅/M(マグニチュード)10.5』が元となっている。バラバラになってしまった日本列島や壊滅状態になった首都東京、大阪・横浜・神戸・福岡などの大都市をどのようにして、復興していくかはまだ定かではない。[6]
[編集] 注記
- ^ ちなみに、台詞は『部長、これできています』と(小野寺に挨拶をする)『ヨッ!』である(DVD版で開始から20分30秒くらいの所)。
- ^ この為、旧作と原作では渡老人(島田正吾)を中心として有識者を召集して、富士山麓にこもり日本救済策を練ったシーンが存在したが新作ではまったく触れていない。
- ^ 原作などでは震災から約半年後の地盤沈降下で襲った梅雨の集中豪雨による。
- ^ 同名の兵器が樋口監督がスタッフとして加わったアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』に登場している
- ^ ただし、『日本沈没 第二部』によれば、北陸地方の白山の一部と見られる部分(白山堆)が岩礁化して海面上から露出しているため、日本政府はこれを理由に旧日本列島海域における日本国家の主権の存在を主張しており、原作の世界上でも日本列島全てが完全に沈みきったわけではない事が明らかにされた。
- ^ 原作等では「国土を喪失した日本民族の未来」という壮大なテーマがあったが、本作のラストシーンによって“単なる和製『アルマゲドン』に堕した”との声もある
[編集] スタッフ
- 製作:濱名一哉
- 監督:樋口真嗣
- 特撮監督:神谷誠
- 特技統括/監督補:尾上克郎
- 原作:小松左京
- 脚本:成島出、加藤正人
- 音楽:岩代太郎
- 主題歌:「Keep Holding U」(作詞作曲:久保田利伸、歌:SunMin thanX Kubota(久保田利伸))
- 製作:「日本沈没」製作委員会(TBS・東宝・セディックインターナショナル・電通・J-dream・S-D-P・MBS・小学館・毎日新聞社)
- 配給:東宝
- 協力:東京消防庁・独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)・東京大学地震研究所・防衛庁・陸上自衛隊・海上自衛隊・航空自衛隊・本庄市
[編集] キャスト
- 小野寺俊夫:草彅剛
- 阿部玲子(ハイパーレスキュー隊員):柴咲コウ
- 田所雄介博士:豊川悦司
- 結城達也:及川光博
- 倉木美咲(避難民少女):福田麻由子
- 結城の妻:佐藤江梨子
- 山本尚之総理大臣:石坂浩二
- 野崎亨介内閣官房長官:國村隼
- 自衛隊の隊長:ピエール瀧
- 鷹森沙織・文部科学兼危機管理担当大臣:大地真央
- 法務大臣:北村和夫
- 外務大臣:矢島健一
- 財務大臣:大口広司
- 梅津誠吾防衛庁長官:石田太郎
- 統合幕僚長:並樹史朗
- 篠原学内閣参事官:松尾貴史
- 山城教授:加藤武
- 山城教授の娘:安野モヨコ
- 山城教授の女婿:庵野秀明
- 福原教授:柄本明
- 斎藤博士:池田成志
- 小野寺俊夫の母:長山藍子
- 小野寺俊夫の姉:和久井映見
- 阿部玲子の叔母:吉田日出子
- 阿部玲子の祖父:丹波哲郎
- 中田真一郎・防衛連絡調整官:遠藤憲一
- 京都の高僧:富野由悠季
- 美咲の母倉木佳美:木村多江
- 小野寺の実家の従業員:福井晴敏
- 田所博士の部下:土佐信道(明和電機代表取締役社長)
- その他:前田愛、六平直政、津田寛治、花原照子
[編集] テレビドラマ
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日本のドラマ |
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テレビドラマ |
1974年10月6日から1975年3月30日まで、TBS系・日曜夜8時で全26回に亘って放送された。
小説では中盤に大地震の発生によって大ダメージを受ける東京が最後の方まで無傷だったり、幸長助教授が話の途中で出てこなくなり(演じる細川俊之が途中で降板したため)、代わりに野末技官が田所博士に協力したりする、といったドラマ独自の話の展開があり、ラストシーンも小説や映画と大幅に違っている。
1995年に福岡で深夜番組(早朝番組)として再放送されていたが、同年1月17日に第2話の放送が終わった直後、兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)が起こったため、3話目からの放送は打ち切られた。
[編集] スタッフ
- 企画:田中友幸
- プロデューサー:斉藤進、小倉斉、橋本洋二、安田孝夫
- 監督:長野卓、金谷稔、福田純、西村潔、山際永三、真船禎
- 脚本:山根優一郎、石堂淑朗、長坂秀佳
- 音楽:広瀬健次郎
- 主題歌:『明日の愛』(作詞:山口洋子、作曲:筒美京平、歌:五木ひろし)
[編集] キャスト
- 小野寺俊夫:村野武範
- 阿部玲子:由美かおる
- 田所雄介博士:小林桂樹
- 幸長信彦助教授:細川俊之
- 中田一成秘書官:黒沢年男
- 邦枝助教授:山本圭
- 結城達也:橋本功
- 山城教授:佐々木孝丸
- 野末技官:佐原健二
- 松川総理大臣:山村聰
- 吉村秀夫:仲谷昇
- 辰野記者:田中邦衛
- 渡老人:中村雁治郎
- 秋本夫妻(アパートの管理人):鳳啓助、京唄子
- その他:丹阿弥谷津子、沢田亜矢子、岡本信人、根上淳、保積ぺぺ 他
- ナレーション:内藤武敏
[編集] サブタイトル
- 飛び散る海
- 海底の狂流
- 白い亀裂
- 海の崩れる時
- いま島が沈む
- 悲しみに哭く大地
- 空の牙・黒い龍巻
- 怒りの濁流
- 海底洞窟の謎
- 阿蘇の火の滝
- 京都にオーロラが!!
- 危うし京の都
- 崩れゆく京都
- 明日の愛
- 大爆発!海底油田
- 鹿児島湾SOS!
- 天草は消えた!
- 危機せまる小河内ダム
- さらば函館の町よ
- 沈みゆく北海道
- 火柱に散る伊豆大島
- 折れ曲がる日本列島
- 海に消えた鎌倉
- 東京都民脱出せよ
- 噫々東京が沈む
- 東京最後の日
[編集] 前後番組の変遷
TBS 日曜20:00枠 | ||
---|---|---|
前番組 | 日本沈没 (テレビドラマ版) |
次番組 |
日曜ワイドスペシャル ※19:30 - 21:00 |
サンデースペシャル ※19:30 - 20:55 |
[編集] 漫画
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カテゴリ |
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- さいとう・プロによる漫画が週刊少年チャンピオンに連載され、講談社から単行本が出版されている。
- 2006年より、一色登希彦による漫画がビッグコミックスピリッツに連載されている。
[編集] ラジオドラマ
[編集] 毎日放送版
映画版、テレビ版より早い1973年10月8日から1974年4月5日の半年間全130回毎日放送制作で、9:00~15分の帯番組として月曜から金曜の毎日、ニッポン放送系列で放送された。
主人公小野寺の名前は、俊夫ではなく浩介と変更されている。
[編集] スタッフ
- 演出:岡本愛彦
- 脚色:蓬莱泰三
- 音楽:田中正史
- 効果:高田暢也
- 演出助手:竹内東弥
[編集] キャスト
- 小野寺浩介:江守徹
- 阿部玲子:太地喜和子
- 田所雄介博士:加藤武
- 幸長信彦助教授:金内喜久夫
- 中田一成:高橋悦史
- 邦枝:角野卓造
- 山本総理:北村和夫
- 渡老人:龍岡晋
- 吉村秀夫:下川辰平
- ナレーター:川辺久造
- その他出演:文学座
[編集] NHK連続ラジオドラマ版
NHK連続ラジオドラマ(1980年「連続ステレオ小説」としてNHK-FMで放送、のちにAMで再放送)
[編集] 玩具
- 『おおくに&メカコレクション』(青島文化教材社) - テレビ版に登場したメカの商品化。おおくに、わだつみ、ケルマティック、はやとが含まれる。
- 『日本沈没 D1計画篇』(タカラトミー) - 映画リメイク版のメカコレクション。
- 『海上自衛隊輸送艦しもきた』(タカラトミー) - 映画リメイク版で登場した輸送艦「しもきた」の1/700模型。
[編集] 現実に日本列島が沈没する可能性
日本列島は複数のプレートからなる付加体である。これは大陸側のプレートと太平洋側のプレートの衝突によって、プレートの上の堆積物が押し出される形で隆起したものである。よってこのプレートの動きが変らない限り日本列島が沈没することはなく、むしろ現在日本列島は沈下ではなく隆起している。実際にプレートの動きが変わっても完全に沈没するまで100万年以上かかると計算されており、差し迫って沈没時のための準備や心配、対策などをする必要はないとされている。
[編集] パロディ
- 日本以外全部沈没
- 筒井康隆作のパロディ小説。日本沈没が第5回星雲賞(日本長編部門)を受賞したのと同時に、第5回星雲賞(日本短編部門)を受賞。2006年、『日本沈没』のリメイクに便乗する形で映画化が発表された。なお、こちらの映画版の田所博士役は寺田農(寺田はリメイク版『日本沈没』からも出演のオファーを受けていたそうだが、結局こちらを選んだ)で、リメイク版を意識したのか初代映画版とテレビドラマ版の小野寺役(藤岡弘、と村野武範)も出演している。また、リメイク版に出演した松尾貴史がこちらの作品にも出演している。
- 日本ちんぼ×
- 横田順彌のナンセンスパロディ小説
- 日本ふるさと沈没
- リメイク映画版公開に合わせて出された徳間書店から刊行されたパロディ漫画集。「(作家たちの)故郷が沈没したら?」というコンセプトで書かれており(当該地域のみが沈没ないし残存するという場合もある)、鶴田謙二や吾妻ひでおなどSFファンには馴染みの深い作家から、いしいひさいちまでと執筆者の範囲が幅広いのも特徴である。
- SMAP×SMAP
- フジテレビで放送のバラエティー番組。2006年のリメイク版の主演である草彅剛が出演しており、この映画のパロディであるコント「日本陥没」が放送された。
[編集] 関連項目
[編集] 参考資料
- 横田順彌『SF事典』 広済堂、1977年
- 小松左京『SFへの遺言』 光文社、1997年
- 『出版データブック』 出版ニュース社、1997年
- 樋口尚文『「砂の器」と「日本沈没」 70年代日本の超大作映画』 筑摩書房、2004年
- 小松左京・イオ『小松左京マガジン 第23巻』角川春樹事務所、2006年 - 海外版「日本沈没」について
- 『キネマ旬報』キネマ旬報社、2006年7月下旬号
[編集] 外部リンク
- 日本沈没公式ページ
- テレビドラマ版日本沈没DVD紹介ページ
- 東京大学地震研究所 「日本沈没」と地球科学に関するQ&Aコーナー
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