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狭山市のデータ
国 |
日本 |
地方 |
関東地方 |
都道府県 |
埼玉県 |
団体コード |
11215-1 |
面積 |
49.04km² |
総人口 |
159,355人
(2007年3月1日) |
隣接自治体 |
所沢市、川越市、入間市、
飯能市、日高市
|
市の木 |
茶の木 |
市の花 |
ツツジ |
市の鳥 |
オナガ |
狭山市役所 |
所在地 |
〒350-1380 |
埼玉県 |
狭山市入間川一丁目23番5号 |
電話番号 |
04-2953-1111 |
外部リンク |
狭山市公式ページ |
位置 |
東経139度24分43秒
北緯35度51分18秒 |
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特記事項 :
「お茶香るまち 狭山市」 狭山茶生産の街
(主産地は入間市)
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■Template (■ノート ■解説) ■日本の市町村pj |
狭山市(さやまし)は埼玉県南西部、入間川流域に位置する都市である。
[編集] 概要と現況
- 市域を西武鉄道の二路線が通り、1960年代以降東京郊外のベッドタウンとなり人口が急増した。また、川越狭山工業団地と狭山工業団地の2つの工業団地があり、ホンダの埼玉工場を筆頭に製造品出荷額県下1位と埼玉県一の工業都市となっている。
- 隣接する入間市などと共通の名産である茶は、「狭山茶」として知られる。8月には、関東三大七夕祭として知られる狭山入間川七夕まつりが開催される。
- 長らく地方交付税交付金不交付団体であり、市財政には余裕があるため、公共料金は周辺市に比べ低く抑えられている。
- 市役所、市民会館や総合体育館などは立派な造りとなっており、また市内には智光山公園や狭山稲荷山公園をはじめとするたくさんの公園が整備されている。入間川河川敷には川越市とともに川越狭山自転車道路(サイクリングロード)と広大な公園が整備されており、多くの市民にとって憩いの場となっている。決して不便でないベッドタウンの環境(大型スーパー、都心直結路線など)をもちながら、身近に自然に触れられる場所が多いのは、近隣都市や東京多摩地区などとも共通の魅力であろう。しかしながら道路や駅前広場など都市基盤整備は近隣に比べ遅れている箇所も目立つ。
- 商業圏では、周辺中核都市の所沢市と川越市と挟まれ、近年は個人商店の減少が目立つ。カルフールやヤマダ電機等の100台以上の大型パーキングを有した大型店の展開が盛んであるが、これは単に近隣消費者相手だけではなく、主に国道16号線の首都圏環状の特殊商圏性を生かした他近隣エリア消費者を睨んだ出店でもある。
- 近年では高度成長期に移り住んできた市民の高齢化(少子高齢化)が進む一方で、若年者が流出し、新規転入者も減少するという都心回帰現象の影響が大きく、2005年国勢調査では鳥取県を上回る社会人口減少率を記録した。原因として考えられるのは、交通面では新宿・池袋各副都心までの電車実乗時間が通勤ラッシュ時でおよそ1時間(都心回帰現象は満員電車かつ長時間乗車の通勤地獄が原因のひとつとなっている)、昼間時40~50分と、ベッドタウンとしてはやや遠めであること、および西武新宿線の地下鉄直通がないことなどがある。その他では、基本整備では、隣接の所沢市から比べると球切れした街灯が多かったり街灯未整備箇所が多く暗い市道が目立つ。また市街地や住宅の都市基盤整備の遅れが近隣に比べ目立つことなどが挙げられる。
- 航空自衛隊の入間基地は市役所の南に位置し、9割が狭山市域にある(1割は入間市域)。
- ASエルフェン狭山FC・セコムラガッツ・ホンダ硬式野球部の本拠地がある。
- 市役所ホームページの内容の豊富さ、見やすさなどに定評がある。また、市役所のホームページとしては異例のモバイル版サイトを全国市町村に先駆け開設し、現在1日あたりのアクセス数は相当数あり、その取り組みが新聞などにも取り上げられた。
[編集] 市名の由来
[編集] 地理
[編集] 歴史
[編集] 行政
- 市長:仲川幸成(なかがわ ゆきなり)
- 助役:浜野良一
[編集] 歴代市長
[編集] 市議会
- 議員定数:27(欠員2)
- 議長:田村秀二
- 副議長:栗原 武
[編集] 姉妹都市・提携都市
[編集] 国内
[編集] 海外
[編集] 教育
[編集] 小学校
- 狭山市立入間小学校
- 狭山市立入間川小学校
- 狭山市立入間川東小学校
- 狭山市立入間野小学校
- 狭山市立御狩場小学校
- 狭山市立奥富小学校
- 狭山市立柏原小学校
- 狭山市立笹井小学校
- 狭山市立狭山台北小学校
- 狭山市立狭山台南小学校
- 狭山市立山王小学校
- 狭山市立新狭山小学校
- 狭山市立広瀬小学校
- 狭山市立富士見小学校
- 狭山市立堀兼小学校
- 狭山市立水富小学校
- 狭山市立南小学校
- 西武学園文理小学校
[編集] 中学校
- 狭山市立入間中学校
- 狭山市立入間川中学校
- 狭山市立入間野中学校
- 狭山市立柏原中学校
- 狭山市立狭山台中学校
- 狭山市立山王中学校
- 狭山市立中央中学校
- 狭山市立西中学校
- 狭山市立東中学校
- 狭山市立堀兼中学校
- 西武学園文理中学校
[編集] 高等学校
[編集] 大学
[編集] 専修学校
[編集] 各種学校
- 社団法人狭山市医師会立狭山准看護学校(旧・狭山市立衛生学院)
[編集] 交通
[編集] 鉄道
[編集] かつて通っていた鉄道
[編集] バス
[編集] 道路
[編集] 産業
[編集] 工業
- 市制施行時は特産物「狭山茶」により農業都市というイメージが強かったが、市政施行後「工場誘致条例」を制定し積極的に企業誘致を行ったことから、市内各地に大企業の大型工場が進出した。1966年(昭和41年)に川越狭山工業団地、1973年(昭和48年)には狭山工業団地が相次いで完成。2つの大型工業団地を有する工業都市へと変貌した。1982年(昭和57年)以降現在まで製造品出荷額埼玉県内第一位となっており、県内最大の工業都市となっている。
[編集] 農業
- 農業は衰退している。
- 狭山茶 主産地は入間市。狭山市内では入間・堀兼地区が主要産地であるが、茶畑は減少傾向にある。
- 入間ごぼう 主産地は狭山市。かつては東京から京都・大阪まで広く出荷された特産物であったが現在作付面積は大幅に減少している。
- 入間にんじん かつては非常に多く出荷されたが現在作付面積は大幅に減少している。
- 観光ぶどう園 入間地区を中心に市内に点在。手軽なレジャーやイベント・学校の遠足などで利用されている。
- JAいるま野管内である。
[編集] ショッピング
[編集] 観光
[編集] 名所
- 狭山市立智光山公園:こども動物園・菖蒲園・総合体育館・かんぽの宿狭山市立「智光山荘」など
- 埼玉県立狭山稲荷山公園:桜の名所
- 狭山市立博物館:埼玉県立狭山稲荷山公園内
- ふれあい健康センターサピオ稲荷山:埼玉県立狭山稲荷山公園に隣接
- 武蔵野狭山林間コース入曽フィールドアスレチック 2001年廃園
[編集] 史跡
[編集] 催し
- 狭山市の市外局番は当初は「0429」だったが、1998年4月29日付けで市内局番の不足を補うため市外局番末尾の「9」を市内局番の冒頭に変更し「042」とした。しかしそれでも市内局番の不足が懸念されることから、2004年1月11日には市外局番を「04」の2桁にして、「29」は市内局番の冒頭に再変更された。これらの処置は他に所沢MAに属する入間市・所沢市でも行われた。
- なお既に市外局番「04」で始まる地域は千葉県の柏市、流山市、野田市、我孫子市(こちらは市内局番がそれまで市外局番の末尾だった「71」で始まる4桁)、並びに鴨川市と、安房郡等の一部地域(こちらは市外局番末尾「70」で始まる4桁)が存在しているが、千葉県の「04」地域と通話をする場合も、必ず「04」からまわすことになる。
- 但し天気予報に関しては従前と同じく「0429-177」となっている。
[編集] 再開発事業の現況
- 明治時代に開業した狭山市駅・入曽駅周辺の整備が進まず、入間市・所沢市・飯能市など周辺各都市に遅れをとっている。現在再開発事業をめぐり行政側・住民側ともにさまざまな動きがあり、議論が続いている。また2つの駅周辺の市街地はいずれも寂れつつあることから、再開発事業とは別に地域の活性化を求める声も多い。
[編集] 狭山市駅西口地区整備事業
- 狭山市駅西口周辺は、ロータリーが未整備で歩道も確保されていないため危険であり、現在、整備事業が計画されている。しかし、行政や施行予定者となった都市再生機構に対し、地権者や市議会議員を含んだ市民から見直しを求める運動が起きており、このまま計画を進めることができるか、予断を許さない状況となっている。市民団体は狭山まちづくりネットワーク(ちなみに推進派の市民団体としては狭山市駅西口再開発事業を推進する会がある)が中心となっており、そこに複数の団体が所属している。見直しの主な要求は、予算規模の縮小。その中で2006年1月23日、地権者71名によるとする見直しを求める意見書が提出されたが、後に明らかになった名簿では実際には地権者は21名であり、物議を醸すこととなった。
[編集] 狭山市駅東口周辺の区画整理事業
- 狭山市駅前東口周辺は区画が非常に入り組んでおり駅までのアクセスが悪いとされ、市の顔にふさわしい駅前を創出するべきとして、区画整理事業が長年に渡って議論されている。立ち退きに難色を示す住民と行政の対立があったが、現在事業は進められており、道路の建設が始まっている。
[編集] 入曽駅周辺地区整備事業
- 入曽駅周辺は商店や住宅が密集し、人や車の通行も多い一方で、駅前に通じる道路はいずれも狭隘であり、歩道も整備されていない。駅前は開業時以来の極めて狭い空間を有するのみであり、ロータリーや駅前広場がないことから路線バスの進入も危険な状態となっている(運行している西武バスは、現在中型車での運用。但し、大型標準尺車での運用が一時期は見られていた。現在でも代車として大型車が入る事はある)また駅西口には武蔵野の面影を残す農地や雑木林が広がっていたが、近年駐車場や資材置き場に転用されるようになり、駅前にふさわしくない無秩序な土地利用が懸念されている。このため入曽駅東口地区整備事業及び入曽駅周辺地区区画整理事業が計画されているが、一部地権者の反対があり、現在具体的な進展は見られない。
[編集] 市町村合併
[編集] 入間市との合併
- 2004年11月02日放送のテレビ神奈川(神奈川県域)の人気番組「saku saku」(埼玉県域(狭山市)をサービスエリアとするテレ玉では未放映)の中で、ご当地ソングとして「狭山のうた」が歌われた。歌詞は入間市との合併問題を扱った内容になっている。ビデオの中では、狭山市駅周辺の映像が映されている。
[編集] 狭山市出身・在住の有名人
- 文学
- 津村節子(作家・戦時中旧入間川町に疎開し、戦後もそのまま在住した)
- 土家由岐雄(童話作家・故人・市内に在住した)
- 吉野弘(詩人・市内に在住)
- 大道珠貴(作家・市内に在住)
- 芸術
- 池原昭治(画家・市内に在住)
- 津森千里(ファッションデザイナー・市内に在住した)
- 栗原大輔(画家・指揮者・声楽家・市内に在住)
[編集] 狭山市に本拠を置くスポーツ
[編集] 関連項目
- 狭山事件 - 1963年に発生した殺人事件。同和問題との関わりや警察の捜査のあり方などをめぐって注目されたが、狭山市の新住民が急増する前の出来事であったこともあり、全国的に知られている割には市民の関心が低いのも否めない。
- 大阪狭山市 - 大阪府南河内地域の市である。1987年10月1日の市制施行日には狭山市と名乗っていたものの、即日現在の市名へ改名した。(参考 市 - 市の名称について)
- 椿ナイトクラブ - 入曽駅付近がモデルとなっている。
[編集] 外部リンク