おにぎりあたためますか
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おにぎりあたためますかとは、北海道テレビ放送が制作・放送している深夜バラエティ番組。北海道ローカル。
2003年3月放送開始。放送時間は毎週火曜の深夜0時10分から0時40分。番組の名前は、北海道のコンビニでおにぎりを買うとレジで聞かれる「おにぎりは温めますか?」という言葉に由来している。通称は「おにぎり」や「おにあた」など。2006年12月よりインプレスTVにて有料配信が開始された。
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[編集] 放送内容
出演者が商品開発をし、それを大手コンビニエンスストアチェーンであるローソンで採用であれば実際に期間限定で販売するという内容である。また北海道内だけではなく日本全国はもちろんの事海外まで出張し、その土地ならではの名物料理を腹一杯堪能しながら商品製作の手本を探していく旅も行っている。番組開始当初のコンセプトは「消費者参加型バラエティ」であったが(実際視聴者と一緒に上海ロケを行っている)、インプレスTVでの紹介では「北海道発!新感覚フード・エンタテインメント番組」となっていた。さらに2004年には大泉と佐藤の2人が番組の企画で、エンディングテーマを唄っていたThe Uncolouredとのコラボレーションで「起きないあいつ」(FAN TAN feat.The Uncoloured)というシングルをリリース、全国発売し何とオリコン初登場第7位という快挙を成し遂げた(後述)。現在でも視聴率は10%前後と深夜ローカル番組としては高く推移している。
[編集] 番組エピソード
- 大泉氏が「行きたい」と言った店は大抵定休日。「大泉洋伝説」という名を持つ。挙句、閉店・移転・果ては飛行機の欠航などの「呪い」にも見まわれる始末。
- 大泉洋が出演する北海道放送(以下HBCと称す)のラジオ番組「大泉洋のサンサンサンデー」に同行し、HBC社屋へライバル局の北海道テレビ社員・佐藤麻美アナウンサーも一緒に入っていった。そして普通にHBC内のレストランに座って大泉らと食事をしながら談話していたという出来事があった。ちなみにこれは1度だけでとどまらず2度あった。そして『HTB様 HBCグリル(HBCの社内レストラン)』という領収書をもらった。ちなみにHBCのアナウンサーには顔にモザイクがかかっていた。
- 「豚一家の旅」と題し大泉ら出演者3人が国内外へ行き、新商品開発の手がかりになればとその土地ならではの菓子や料理を食べまくる企画で山口県へ行った時、山口県出身で大泉と一緒にバラエティー番組「1×8いこうよ!」で共演している札幌テレビの木村洋二アナウンサーへ現地から電話したという事があった。一応他局の社員という事で顔写真を出す事は出来ない為、大泉が描いた似顔絵を出し声だけの出演となった。大泉が佐藤アナに「代わりましょうか」と聞くと、「いいよ、別に」と木村アナは断った。ちなみに木村アナは佐藤重幸ともどさんこワイド207(←現在は、どさんこワイド180)でも共演していた(2005年3月まで)。
- 番組の企画・構成を手がけている鈴井貴之が監督を務めた映画『銀のエンゼル』の宣伝の為、鈴井と大泉は北海道内の各テレビ・ラジオ局の番組に出演したが、中でも北海道文化放送(以下uhbと称す)の朝の生情報番組「のりゆきのトークDE北海道」に出演した際には、佐藤麻美がuhb社内に入ったのはもちろんの事だが、キャスターである佐藤のりゆき氏のみならず同番組アシスタントの水野悠希アナウンサーや、局内にいた千葉朱里・伊藤美菜子両アナウンサーがuhbの社員であるにも関らず、HTBの番組に出演するという事があった。
- ※その際、千葉と大泉が中学、高校の同級生だったことが話題になった。
- 番組内で度々妙な企画商品が販売された事があり「赤道びしょびしょ」「ハニーびしょびしょ」「和菓子吸っちゃいました」「ラーメンおにぎり(味噌・醤油)」「味噌煮込みめし」等の商品は道内のローソン限定で販売された。ただし、「洋ちゃんの納豆焼きそバンバンバ~ン」と「洋ちゃんの梅焼きそバンバンバ~ン」の2品に関しては保存が効くカップ焼きそばのため、ケース販売に限って全国のローソンで購入できた。
- ※好評だった物は後に再販された。
- 駅弁選びの旅の最中、大泉洋が乗った宗谷本線の列車内で、隣の席にいた方が偶然占い師でTEAM-NACSの今後を占ってもらった。
- 2005年5月には、TEAM-NACS「COMPOSER」広島公演のついでに尾道市などでロケを敢行した。その後6月には名古屋で、7月には静岡で、8月には九州(熊本県阿蘇市など)でロケを敢行している。
- 「番組宣伝活動・北海道完全制覇の旅!!」という企画では、オクラホマが目的地を抽選(簡易型のガラポン)で選んで北海道内を巡り、全市町村に番組宣伝用のポスターを貼るために旅をしている。基本的にはローソンに貼っていくものの、ローソンがなければその街で最も宣伝効果の高い場所を探して貼ることになる。彼らの所持金は最初1万円で、この中から交通費・宿泊費・食事代などの必要経費を引いていく。そして不足したら各地のローソンでアルバイトをして稼ぐことになっている。オクラホマが頑張っているため、ご褒美としてルール改正が行なわれ、目的地に着くと1万円・1000円・100円のくじを引くことになった。移動は大半がヒッチハイクで、宿泊も野宿か見知らぬ人の家に泊まることが大半である。当初208市町村であったが、合併によって180市町村となった。
[編集] キャスト・スタッフ
- プロデューサー - 四宮康雅 *2007年01月30日OA分から再び林亮一
- 初代プロデューサー - 林亮一
- 企画構成 - 鈴井貴之
- ディレクター - 田中光弘
- 制作進行 - 張田満(以前はアシスタントディレクター)
- 撮影 - 新宮英生
- 音声 - 辻村謙太郎
- MA - 本谷周一
- 制作協力 - SUNTANA
- ナレーション-ふるさとたかし
[編集] テーマ曲
- OPENINGテーマ曲-「MONKEY MAGIC」/ゴダイゴ
- 番組中でもゴダイゴの曲が数多く使われている。
- ENDINGテーマ曲- 「モノローグ」/raison d'etre
[編集] 起きないあいつ
起きないあいつ | ||
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FAN TAN feat. The Uncoloured の シングル |
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リリース | 2004年6月23日 | |
ジャンル | J-POP | |
時間 | 14分28秒 | |
レーベル | ザ・ミュージックカウンシル | |
チャート順位 | ||
FAN TAN feat. The Uncoloured 年表 |
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本日のスープ(全国盤) (大泉のみ) (2004年) |
起きないあいつ (2004年) |
この曲を作るきっかけとなったのが、釜山で行われた釜山国際映画祭で、映画「river」の出演者である大泉と佐藤、監督で番組構成の鈴井が舞台挨拶に立った時、出演者がサイン攻めにあったことから韓国でもいけると思った大泉が「クリスマスまでにシゲと2人でハングル語で1つ曲を作りたい」と言ったことである(本人はホラを吹いたつもりだった思われる)。番組プロデューサーが各方面と調整した結果、ソニーミュージックエンターテイメントのthe music councilからメジャーデビューすることが決定。作詞が大泉と佐藤、作曲・編曲は当時番組エンディングテーマを歌っていたTHE UNCOLOUREDが担当することとなった。また、当初は日本語、中国語(北京語)、韓国語の3ヶ国語をする予定であった。THE UNCOLOUREDからデモ音源が届いてから1週間後に岩見沢のモーテルで作詞を行った。THE UNCOLOUREDのイメージは「卒業」であったが、作詞の2人が描いたコンセプトは「結婚式」であった。そして「起きないあいつ(仮)」が完成する。この時題名はまだ仮名であり、佐藤麻美が題名を考えることとなった。そして2人のユニット名は当初佐藤麻美が考える予定であったが、「センセーショナルズ」や「イートパワー」などあまりにもセンスがなかったため公募した結果、中国語でおにぎりを表す握団(ファンタン)から「FANTAN」に決まった。ちなみに、FANが大泉(FAN兄さん)、TANが佐藤(TAN兄さん)である。曲の題名も結局「起きないあいつ」となった。そして、レコーディング準備を行うこととなったが、デモ音源は短く歌詞が足りないことが判明。急遽歌詞を足すこととなった。レコーディングは佐藤、大泉ともに6時間にも及び、深夜まで作業を行って完成した。ジャケット写真、プロモーションビデオの2人のヴィジュアルイメージは、大泉がレニー・クラビッツ、佐藤はその対象形というものだった。そして両者とも全身白で固めた。2004年6月23日にCDリリース。この日にFANTAN電波ジャックを決行。朝5時に集合し、HTB朝情報 おはよう! 遠藤商店の生放送から夢チカ18、大泉洋のサンサンサンデー、イチオシ!、Rと出演した。そしてオリコンの順位が発表され、オリコン初登場第7位を記録。そして、台湾のケーブルテレビ番組「北海道アワー(HTB製作)」のエンディングテーマとなった。FANTANのイベントデビューはCUE DREAM JAM-BOREE2004。初日では大泉が歌詞を間違えるという大ミスを犯す。大泉は上海国際映画祭に行ったため、単独で上海のCDショップでプロモーションを行う。そして台湾デビューを迎えた。台湾では外国人アーティストとしてデビュー、プロモーションを行った。CDショップでのプロモーションは20名であったが、当初の目標であったアジアデビューを達成した。そして、これまでの活動の軌跡と「起きないあいつ」のアコースティックバージョンを収録したDVD「ありがとうFANTAN、さようならFANTAN」をリリースし、FANTANは活動を停止。今後の活動は未定である。
[編集] 余談として
北海道に限らず、おにぎりをあたためて食べる習慣がある地域として、北海道とは反対に亜熱帯気候に属する沖縄県がある。その理由は定かではないが、ほとんどといって良いほど、沖縄のコンビニでは「おにぎりあたためますか」を聞かれる。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- おにぎりあたためますか(北海道テレビの公式サイト)
- CREATIVE OFFICE CUEオフィシャルサイト(鈴井が社長を務め、大泉・佐藤重幸が所属している事務所のサイト)
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