ジョイフルトレイン
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ジョイフルトレインとは、主にJRグループが団体専用列車や臨時列車(イベント列車・行楽輸送列車など)などに向けて保有している鉄道車両、あるいは列車そのもののことである。
目次 |
[編集] 車両の定義
主に団体専用列車用に使用される、外観や内装が一般の車両とは大きく異なる車両で編成されたものを指す。
内装としては以下の特徴がある。
和式車両やサロン車両の多くは、車種記号「ロ」のグリーン車扱いとなっている。
JR東日本ではもう少し広く定義しており、一般営業用で外観や内装が一般の車両とは大きく異なる車両であれば、団体専用列車用でなくても「ジョイフルトレイン」と呼称している。→JR東日本車輌図鑑ジョイフルトレイン
[編集] ジョイフルトレインの一覧
[編集] JR北海道
- 気動車
- 「クリスタルエクスプレス トマム&サホロ」
- 「ノースレインボーエクスプレス」
- 「お座敷列車(キハ400形)」
- 1998年に登場したキハ400形気動車500番台の3両編成。キハ400 501~503で構成。苗穂運転所に所属。
- 車両紹介を参照
[編集] JR東日本
JR東日本が「ジョイフルトレイン」と呼称する車両について記載するため、団体専用列車用以外にも一般の臨時列車に充てられる特殊な外観や内装の車両を含む。
[編集] 和式列車
- 電車
- 「リゾートエクスプレスゆう」
- 1991年に登場した485系電車改造の6両編成。クモロ485-2、クロ484-2、モロ485-1、モロ484-2・3、サロ485-1 で構成。水戸支社が保有、勝田車両センターに所属。
- 81系和式客車「ふれあい」の老朽置換えとして誕生した。「シルフィード」と同様に、余剰となっていたサロ189形・サロ183形1000番台の車体およびサロ481形1000番台の床下機器を活用のうえ、485系の電装品(モーター等)を組合せて登場した。
- デビュー当初の内装は欧風仕様だったが、首都圏の和式列車の需要が高まり1998年10月に先頭車のラウンジおよびイベントカーを除き畳敷に改装された。
- 専用電源車(マニ50形・水郡線営業所所属)を連結のうえで、ディーゼル機関車牽引による非電化区間への入線も可能となっている。が、最近は、その形態での運転は激減している。
- 「宴」
- 「華」
- 「ニューなのはな」
- 1998年2月に登場した485系電車改造の6両編成。165系改造の和式電車「なのはな」の置換え用。クロ485-3、クロ484-5、モロ485-6・7、モロ484-8・9 で構成。千葉支社が保有、幕張車両センターに所属。
- モロ484形の低屋根部を除いて畳敷とボックス型クロスシートの転換が可能な構造を持ち、行楽シーズンには座席に仕立て臨時列車に充てられることが多い。なお、座席に仕立てている場合は普通車扱となる。このためグリーン車マークは差札式になっている。2006年富士急ハイランドイベント「氣志團万博2006」専用列車「極東NEVERLAND EXPRESS」として使用、千葉駅から新宿駅を経由し富士急行富士急ハイランド駅まで乗入れた。
- 「やまなみ」
- 「せせらぎ」
- 2001年3月に登場した485系電車改造の4両編成。12系客車「やすらぎ」の置換え用。クロ485-5、クロ484-7、モロ485-9、モロ484-11 で構成。高崎支社が保有、高崎車両センターに所属。
- 前項の「やまなみ」と併結運転が可能。
- 客車
- 「ゆとり」
- 気動車
[編集] カーペット車
- 電車
- 「NO.DO.KA/のどか」
- 2001年に登場した485系電車の3両編成。キハ58系カーペット車の置換え用。1990年に登場した「シルフィード」を再改造した車両。クモハ485-701・モハ484-701・クハ484-701 で構成。新潟支社が保有、新潟車両センターに所属。
- 非電化区間でもディーゼル機関車の牽引で走行できるよう、クハ484形に電源用ディーゼル発電機を搭載している。「シルフィード」時代には同色のDE10形ディーゼル機関車(1701号機・現在はJR貨物へ譲渡)が非電化区間を牽引していた。
[編集] 座席車
外観などが大きく変化したにもかかわらず、改造後も車両番号が変わっていないものが多い。
- 電車
- 「きらきらうえつ」
- 「彩野」
- 「四季彩」
- 「彩(いろどり)」
- 長野支社が保有、長野総合車両センター所属。老朽化した14系客車改造の和式客車浪漫の後継車両として485系電車6両編成1本を改造し、2006年12月に登場した。浪漫とは異なり、座席車である。内装は1,6号車が座席車、2,3,5号車が簡易コンパートメント車、4号車がイベントカーで、車内構成が引退したJR東海の欧風列車「ユーロライナー」に似ている。
- クロ481-1503(1号車:紫)・モロ484-1024(2号車:黄)・モロ485-1024(3号車:ピンク)・モロ484-1007(4号車:緑)・モロ485-1007(5号車:紫)・クロ481-1502(6号車:ピンク)で構成。いずれも新潟車両センターに所属していた元快速「くびき野」の車両(T21、T22編成)である(改造時に余ったクハ481-333,1507はその後廃車されている)。
- 中央本線や篠ノ井線を走るため、改造時に運転台上のヘッドライトが撤去され、パンタグラフもシングルアーム式に変更された。ヘッドマーク掲出部は市販の40インチ液晶テレビをそのまま使用し、表示情報はDVDやCD-Rで読み取る仕組みとなっている。2007年1月21日より営業運転を開始した。
- 気動車
- 「リゾートしらかみ」
- 「びゅうコースター風っこ」
- 2000年に登場したキハ48形気動車を改造したトロッコ列車。キハ48 547・1541で構成。。
- 車両紹介を参照
- 「うみねこ」
- 2002年に登場したキハ48形気動車を改造した車両。キハ48 555・1549 で構成。
- 車両紹介を参照。
- 「Kenji」
- 1988年に登場したキハ58系気動車を改造した3両編成。キハ58 650・1505・キハ28 2010 で構成。盛岡支社が保有、盛岡車両センターに所属。
- 編成中の2両はかつて新潟支社に配備されていた「サロンエクスプレス アルカディア」である。同車両は1988年3月30日、越後中里駅-岩原スキー場前駅間で火災を起こし、被災した2両のうちキロ59 508が全焼してしまい除籍になっていた。その後盛岡支社に転属し、3両編成のうち焼失した車両を除く2両を再改造。形式・番号は「アルカディア」改造前のものに戻された。愛称名は詩人・宮沢賢治の名を取ったもの。外観塗装は白をベースに明るい青色のいでたちであったが、2005年4月にグリーンを基調に金帯を配した外観に変更。
- 団体臨時列車に使用されるほか、近年では盛岡支社内で臨時快速列車にも使用されている。
- 「こがね」
- 客車
- 「SLばんえつ物語」号
- 12系客車改造の7両編成。スハフ12 101・オハ12 313・オハ12 314・オハ12 1701・オハ12 316・オハ12 315・スハフ12 102 で構成。新潟支社新潟車両センターに所属。
- 1999年、昭和44年10月12日より31年間新津第一小学校に保存された後、現役復帰を果たしたC57形180号機が牽引する会津若松駅~新津駅間(当時)の快速列車「SLばんえつ物語号」の専用編成として、6両編成で誕生。改番はされていない。2000年12月、イベント車を兼ねたハイデッカー形展望車1両(オハ12 1701)を増結した。これを機に、運転区間を新潟駅まで延長している。
- 2007年4月からは塗装を「オリエント急行」をイメージした青系に変更し、座席を交換、車内販売スペースを5号車に移設(5号車の定員は36名減)といったリニューアルを行って、運転を開始する予定。
- なお、機関車を含めて、高崎線・上越線(上野駅~水上駅間)では快速「ELSLみなかみ物語」号や、信越本線(長岡駅~直江津駅間)では快速「SLえちご日本海」号、白新線・羽越本線(新潟駅~村上駅)では快速「SL村上ひな街道」号などで使用されることもある。
[編集] JR東海
- 2005年4月以降在籍なし(後述)
[編集] JR西日本
- 電車
- 「スーパーサルーンゆめじ」
- 気動車
- 「ふれあいパル」
- 「ふれあいSUN-IN」
- 「ほのぼのSUN-IN」
- 1987年に登場。キハ58系気動車改造の2両編成。キロ29 551、キロ59 551で組成されている。米子支社が保有、後藤総合車両所に所属。
- 車内は「ふれあいSUN-IN」に似ている。山陰地方を拠点として運転することが比較的多い。
- こちらも「ふれあいSUN-IN」と同様、タブレットキャッチャが設置されたままである。
- 客車
- 「サロンカーなにわ」
- 「ゆうゆうサロン岡山→YOUYOUサロン岡山」
- 「いきいきサロンきのくに」
- 「旅路」
- 1981年に登場。12系客車改造の6両編成。スロフ12 809・810、オロ12 817~820で組成されている。広島支社が保有、下関地域鉄道部に所属。
- 車内は和式仕様となっている。デビュー当初は12系客車と同じ塗装だったが1987年3月に赤をベースに金帯を配した外観となり、1994年にリニューアルされ、1・6号車に展望ラウンジを新設、3号車はイベントラウンジへ改造された。快速「ハリウッドエクスプレス」にも使用された。
- 「あすか」
- 「きのくにシーサイド」
- 1999年登場の12系・24系客車改造の4両編成。同年に開催された「南紀熊野体験博」にあわせて登場した。スハフ12 128、オハフ13 27、オハ12 228、オハ25 57 で構成。和歌山支社が保有、和歌山列車区新和歌山車両センターに所属。
- オハフ13 27には運転台が設置されており、この運転台から牽引機のDE10形を制御できるため、客車列車ではあるが機回しは不要である。
- 12系の座席にはクロ380形のアコモ改造の際の発生品が使用されている。
- きのくに線の快速「きのくにシーサイド」で運用されるが、山陰本線で運転された客車快速「湯巡り山陰」・「萩・長門ブルーライナー」等でも使用された。四国・琴平までの入線実績もある。
- 専用牽引機関車にはDE10形1152号機が塗色変更され運用されている。
[編集] JR四国
- 「アイランドエクスプレス四国II」
[編集] JR九州
- 1994年7月以降、在籍なし。ただし2004年に肥薩線観光列車用として「いさぶろう・しんぺい」「はやとの風」がキハ40系改造により登場している。
[編集] 過去のジョイフルトレイン
[編集] 国鉄
- 国鉄時代に旧型客車改造による「和式客車」が存在した。
- 1960年、盛岡鉄道管理局でスハシ29形を改造して登場したスハ88形が国鉄和式客車の嚆矢である。好評を博し、翌1961年にはオハ61形を改造したオハフ80形0番台が増備された。この2両は主に定期列車に増結されて運用されたが、1969年には名古屋鉄道管理局に6両編成の和式客車オハ80・オハフ80形2000番台がオハ35形・オハフ33形を改造して誕生した。1970年には長野鉄道管理局に6両編成1本が増備された。1972年にはスロ81系の登場によりグリーン車に形式変更が行われたが、車両構造上振動が激しく、冷房取付も不可能であったことからこれら形式は1974年から1975年にかけて全車廃車された。
- 一方、1972年には金沢鉄道管理局にスロ62・スロフ62形を改造種車とした初の冷房付和式客車スロ81・スロフ81形6両編成が登場した。以後1980年までに7編成42両が登場し、金沢・静岡・門司・長野・名古屋・大阪・東京南の各鉄道管理局に1編成が配備された。これらは大多数が国鉄分割民営化までに、12系または14系客車改造車に置換えられて廃車となった。最後まで残った東京南鉄道管理局所属のスロ81-2125~2128・スロフ81-2113・2114編成(いわゆる「シナ座」)は、「江戸」の投入により1986年に水戸鉄道管理局→JR東日本水戸支社に転属。「ふれあい」と名を変えて、晩年は茶色に白帯に塗装変更されて活躍するも老朽化著しく、1990年に廃車となってスロ81系客車は形式消滅した。
- 「みやび」
[編集] JR北海道
- 気動車
- 「くつろぎ」(1973~1998年)
- 「アルファコンチネンタルエクスプレス」(1985~1995年)
- 通称「アルコン」。1985年に登場したキハ56形・キロ26形気動車改造の4両編成。キハ59 1・2・101、キハ29 1 で構成されていた。1995年に廃車された。
- 「フラノエクスプレス」(1986~1998年/廃車2004年)
- 「トマム・サホロエクスプレス」(1987~2002年)
- 通称「トマ・サホ」。 1987年に登場したキハ82系気動車改造の5両編成。
- キハ84 101・キハ83 102・キシ80 501・キハ83 101・キハ84 102で構成されていた。それぞれ種車は、キハ80 160・キハ82 80・キシ80 29・キハ82 86・キハ80 166 であった。
- 1988年にキハ83 102、キシ80 501 を挿入し5両編成となった(登場時は3両編成であった)。1999年にその2両を脱車し再び3両編成とし「マウントレイク大沼」用として塗装を変更した。2002年引退を前に再び登場時の塗装へ戻された。現在、食堂車であるキシ80-501が苗穂運転所に保留車として在籍している。
[編集] JR東日本
- 電車
- 「なのはな」(1986~1998年)
- 1985年に登場した165系電車改造の6両編成。クモロ165-1・2、クロ165-1・2、モロ164-801・802で構成されていた。旧千葉鉄道管理局→千葉支社が保有していた。初の和式電車であった。
- 各車両ごとに千葉県に咲く花の愛称名が付けられており、1号車から「すみれ」(クロ165-1)、「あやめ」(モロ164-801)、「きんせんか」(クモロ165-1)、「すいせん」(クロ165-2)、「あじさい」(モロ165-802)、「ゆり」(クロ165-2)で構成していた。
- 6両編成が基本であるが、3両単位での分割運用も可能である。しかし実際は6両編成での運用がほとんどであった。外観は房総半島をイメージした塗装が施され、また登場当初の前面は原形ライト(通称「デカ目」)を保っていたがのちに前面強化工事によりシールドビームへ改造された。
- 老朽化により1998年2月に後継車両である485系多目的車両「ニューなのはな」の登場後も暫らく活躍していたがこの年の8月に房総地区で運転された「さよなら運転」をもって引退した。引退後、6両編成のうちクロ165-1が千葉県内で保存されているが非公開のため、詳細は不明である。
- 「パノラマエクスプレス アルプス」(1987~2001年)
- 「アルファ(←シャトルマイハマ)」(1990~2001年)
- 「シルフィード」(1990~2001年)
- 1990年8月に登場した485系電車の3両編成。クモロ485-1、クロ484-1、モロ484-1 で構成されていた。新潟支社が保有し、新潟車両センターに所属していた。
- 1988年に火災により廃車・転属となった「'サロンエクスプレス アルカディア」の実質の後継列車である全席グリーン車のジョイフルトレイン。
- 「485系」ではあるが、車体は当時計画されたものの、結局は中止となった「187系特急形電車」用に確保されていた、189系電車のグリーン車サロ189形のものが改造されている。2001年6月24日に運用終了し、カーペットカーに改造され「NO.DO.KA/のどか」に改称し、3両とも普通車に格下げされた。
- 気動車
- 「おばこ(←こまち)」(1984~2004年・2006年廃車)
- 「エレガンスアッキー」(1985~1997年)
- 「サロンエクスプレス アルカディア」(1987~1988年)
- 「エーデルワイス」(1988~2001年)
- 1988年に登場したキハ28・58形気動車改造の3両編成。改造にともなう改番はされずJR東日本初の普通車ジョイフルトレインとなった。内装は洋風仕様で、当初は明るい塗装だったが1991年に落着いた外装に変更。多客臨時列車としても活躍したが2001年に廃車。
- 「グラシア」(1989~2003年)
- 1989年に登場したに登場したキハ28・58形気動車改造の3両編成。キロ59 510・511、キロ29 506 で構成されていた。仙台支社が保有していた。
- 当初はグリーン車扱だったが普通車扱に変更(キロ59 → キハ59、キロ29 → キロ59・車番は同じ)。2003年5月を最後に「グラシア」としては引退し同年7月に「こがね」としてリニューアルされる。
- 客車
- 「なごやか」(1981~1997年)
- 1981年5月に登場した12系客車改造の和式列車の6両編成。スロフ12 803・804、オロ12 805~808 で構成されていた。旧・東京北鉄道管理局→東京支社が保有していた。
- 各車には関東地方の旧国名にちなんだ愛称名が付けられた。登場当初の外観は一般の12系と同じ塗装であったが、のちに白と赤の斜めのストライプが配され、このときに初めて編成に愛称名が付いた。1992年に青と白の対角線に塗分けられ、駒が描かれたデザインに変更された。1997年に485系改造の和式電車「華」に置換えられ廃車となった。
- 「お座敷列車(カヌ座)」「サロン佐渡」(1981~2002年)
- 1981年9月に登場した12系客車改造の和式列車の6両編成。スロフ12 805・806、オロ12 809~812 で構成されていた。旧国鉄新潟鉄道管理局→新潟支社が保有していた。
- 各車には新潟の山にちなんだ愛称名が付けられた。1985年に内装が洋風仕様のサロンカー「サロン佐渡」(オロ12 706)を新たに連結し7両編成となる。
- 1996年に深緑色を基調に金帯に変更され、かつての「白樺」「海・山編成」(後述)を彷彿される外観となる。1999年には元「サロンエクスプレス東京」のオロ14 702を「サロン佐渡」として組込み最大8両編成へと増強した。
- 2000年から「サロン佐渡」を除く6両が普通車扱となった(スハフ12 1805・1806、オハ12 1809~1812 に改番)が長く続かず「サロン佐渡」を含む3両が廃車され晩年は5両編成に短縮された。2002年2月のさよなら運転をもって現役を引退した。
- 「白樺」(1983~1996年)
- 1983年8月に登場した12系客車改造の和式列車の6両編成。スロフ12 819・820、オロ12 837~840 で構成されていた。スロ81系の老朽置換え用。旧長野鉄道管理局→長野支社が保有していた。
- 各車には中部6県の県花にちなんだ愛称名が付けられた。両端部には展望室はないものの2人掛リクライニングシートを配したサロンルーム構造となっている。外観塗装はクリーム色を基調に窓周りに黄緑を配色されていが、1986年にやや濃い緑を経てその後も塗装変更を続け最終的に深緑を基調とし金・赤帯を配したシックな外観に姿を変えた。老朽化により1995年11月に14系座席車改造の「浪漫」へと置換えられ廃車された。
- 「くつろぎ」(1983~1999年)
- 1983年に登場した12系客車改造の和式列車の6両編成。スロフ12 821・822、オロ12 841~844 で構成されていた。旧国鉄高崎鉄道管理局→高崎支社が保有していた。
- 各車には高崎局および周辺の山にちなんだ愛称名が付けられた。3・4号車の一部に、ソファテーブルを配したサロン風のコーナーが設けられていた。登場当時の外観塗装は青を基調に太い白帯をまいて登場したが、1987年3月からぶどう色を基調に車体中央に白帯・窓周りと車体裾が金とシックな塗装となった。のちに登場する「やすらぎ」との併結運転もしばしば見られた。老朽化により485系電車改造の「やまなみ」に代替される形で1999年9月29日に蒸気機関車D51形498号機牽引によるさよなら運転を行った。
- 現在はスロフ12 822とオロ12 841の2両は碓氷峠鉄道文化むらで休憩施設を兼ねて静態保存され、他の4両も横川駅構内に留置されていたが、2006年1月に解体されている。
- 「ふれあいみちのく」(1986~2002年)
- 1986年8月に登場した12系客車改造の和式列車の6両編成。スロフ12 823・824、オロ12 845~848 で構成されていた。旧国鉄盛岡鉄道管理局→盛岡支社が保有していた。
- 両端は洋風・和風の展望室で和風仕様ではいろりが設けられている。老朽化により2002年5月に臨時列車としてさよなら運転を実施した。この編成の引退によりJR東日本に所属していた12系改造の和式客車は消滅した。
- 「江戸」(1986~2000年)
- 「やすらぎ」(1986~2001年)
- 1986年4月に登場した12系客車改造の和式客車の6両編成。スロフ12 827・828、オロ12 853~856 で構成されていた。旧国鉄高崎鉄道管理局→高崎支社が保有していた。
- 各車には高崎局管内の川の名前が愛称名として付けられた。「江戸」と同様に1・6号車の両端が展望サロンになっている。「くつろぎ」と同じように老朽化により485系電車改造の「せせらぎ」に代替される形で2001年3月31日にさよなら運転を行った。
- 現在はわたらせ渓谷鐵道に譲渡され、スロフ12 827・828、オロ12 853の3両が「サロン・ド・わたらせ」に再改造されて使用されている。また、オロ12 855は二つに切断され、半分は栃木県にあるスーパーカーミュージアムに展示、もう半分は栃木県内の某所で利用されている。なお、電気機関車EF60形19号機が客車と同色の、白地に赤・青の細帯の専用塗装となっている。
- 「オリエントサルーン」(1987~2000年)
- 「サロンエクスプレス東京」(1983~1997年)
- 1983年8月に登場した14系客車改造の欧風客車の7両編成。スロフ14 701・702、オロ14 701~705 で構成されていた。この列車がジョイフルトレインの原点となった。
- 改造工程の都合で、当初は暫定的に5両編成で登場、のちに7両編成化される。5両編成時には大井川鉄道にも入線している。団体臨時列車のほか多客臨時列車としても活躍した。大井川をはじめとするSLによる牽引運行も少なくなく、JR東日本では1996年9月にD51形498号機牽引による臨時列車も運転されている。
- 1997年1月を最後に欧風列車としての運行を終え、和式車両に改造するとともに、オロ14 702を抜いた6両編成で新たに「ゆとり」と改称する。オロ14 702は、「サロン佐渡」に改造された。
- 「スーパーエクスプレスレインボー」(1987~2000年)
- 1987年3月に登場した12・14系客車改造の欧風列車の7両編成。スロフ14 705・706、オロ14 711~715、オロ12715で構成され、オロ14 711・714はリクライニングシートが並び、オロ14 712・713は3.6人用のコンパートメント室になっている。またオロ12 715はサンルーフを新設したイベントカーで赤い車体には大きく「RAINBOW」が白文字で描かれている。
- 牽引専用電気機関車としてEF65形1019号機(1987~1998年)・1118号機(1997年~)、EF81形95号機(1987年~)が赤い車体に白文字でそれぞれの形式が描かれている。客車が廃車された現在でも寝台・臨時・工臨などで活躍している。このうちEF8195号機に関しては「レインボー」牽引実績は少ない。
- 本州だけでなく北海道・西日本・四国・九州(編成を4両に分割し24系25型寝台車「夢空間」3両と併結や14系寝台車との併結)まで遠征実績がある他、1997年9月には多客臨として「さよなら碓氷峠レインボー号」としても、信越本線:横川~軽井沢(碓氷峠)を走行している。
- 車両の老朽化や機関車の牽引速度、機回し等で時間と手間がかかるなどの理由により12系和式客車「江戸」とともに2000年3月31日に引退し、暫らく保留車となっていたが、2001年7月15日付で廃車された。
- 「ノスタルジックビュートレイン」(1990~1996年)
- 1990年に登場した50系客車を改造・改装した五能線の観光列車。
- オハ50形を改造した眺望客車のオハフ50 2501・25022両と一般型車4両で構成される。眺望車は1989年に土崎工場で改造され、オープンデッキを設けて測窓を大形複層ガラスに取替えた。車内は難燃処理した秋田産天然ナラ材を使用してレトロ調にまとめている。床下にはAU34形冷房装置と電源装置を搭載している。
- 1991年7月には「アメリカントレイン」に使用していたオニ50 2306・2314をリクライニングシート取付などの改造を施して指定席用車オハ50 3001・3002が登場している。
- 上記「スーパーエクスプレスレインボー」と同様の理由によりキハ40系眺望気動車「リゾートしらかみ」に置換えられることになり、1996年11月で運転を終了。使用車両のうちオハフ50形2500番台は高崎運転所に転属して、SL列車などのイベント列車に使用されたが、2001年6月に廃車となった。
- 「浪漫」(1995~2007年)
- 1995年11月に登場した14系客車改造の和式客車6両編成。12系客車改造の「白樺」の置換え用として登場した。スロフ14形801・802号、オロ14形801~804号で組成されていた(リニューアル前は増結車としてオハ14形62号もあった)。車号は、同時期に存在しなかったが、旧国鉄の「みやび」と重複する。長野支社が保有、長野総合車両センターに所属していた。2000年に畳の張替えなどを受けたリニューアルと同時に塗装を変更。当初の車体塗装は紺色+ゴールドであったが、塗装変更の際に紺色の部分がワインレッドに変更された。
- 上記の「ゆとり」では通れない青函トンネル、関門トンネル対応型となっているので、北海道から九州まで運用できる。そのため、長野地区周辺の団体列車のほか、長野地区~全国各地、とりわけ特に北海道への団体列車として運転され、日本一行動範囲の広いジョイフルトレインであった。北は網走、南は鹿児島中央までの乗り入れ実績がある。21世紀に入ると、数回ほどD51形498号機によって牽引された「ELSL浪漫」も運転された他、2000年には磐越西線でC57形180号機によって牽引された経歴を持つ。また、24系25型寝台車と併結された状態(浪漫は2~3両に減車)で運転されたこともある。
- 編成内容としては、1・6号車は展望車、4号車はサロンカーとなっており、一般客室は掘ごたつ式となっていた他、各車両にテレビモニタが設置され、カラオケを楽しむことができた。
- 牽引専用機関車は特に無かったが、2006年になってEF64形41号機が中央本線での旧型客車を使用したイベント列車の牽引も兼ねて茶色に変更され、その後は浪漫を頻繁に牽引し、2007年1月に運転された「お座敷浪漫碓氷号」でも牽引機として使用されたことから専用機みたいな存在となっていた。なお、この「お座敷浪漫碓氷号」が同車の一般営業最後の運転であった。
- 車両の老朽化のため、485系改造の「彩(いろどり)」に置き換えられ、2007年3月4日をもって引退となった。正式なさよなら運転は行われなかったものの、最後の運用時にはEF58形61号機が牽引し、ファンを喜ばせた。その後同月下旬、長野総合車両センターにてEF64形42号機とともに廃車・解体となった。
[編集] JR東海
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[編集] JR西日本
- 気動車
- 「ゆぅトピア(和倉)」(1986~1995年)
- 1986年に登場したキハ65形気動車改造の2両編成。キロ65 1・1001 で構成されていた。
- 外観は先に登場した「アルファコンチネンタルエクスプレス」に似たデザインのハイデッカー式で、デビュー当時は、大阪~金沢間は、同区間で運転されているエル特急「雷鳥」の後部に併結されて無動力で牽引され、当時の未電化区間であった金沢から和倉温泉までは自力走行して運転された。この運転方法があとに登場する「ゴールデンエクスプレスアストル」「エーデル丹後」にも受継がれる。しかし1991年に金沢~和倉温泉間が電化され「雷鳥」との併結運転は終了した。その後はもっぱら団体臨時列車として運転されてきたが、団体臨時列車運転中にエンジンの不具合が発生し、エンジン修復されず1995年3月31日に廃車された。
- 「リゾートサルーン・フェスタ」(1988~2001年)
- 1988年に登場したキハ28・58形気動車改造の3両編成。キロ59 552・553、キロ29 553 で構成されていた。広島支社・広島運転所に所属していた。
- 1988年7月に落成し、23日にデビュー。先頭車が魚の顔のようになっており、開閉する口の部分にはLEDの電光掲示板が設置されているのが特徴だった。また、スピーカーが付いており、デビュー当時は「喋っていた」。2001年11月11日の「快速さよならフェスタ」号の運転をもって引退。2001年8月にタイ国鉄へ無償譲渡されることが決定していたが、予想以上に老朽化が進んでいたことなどを理由にタイ側から最終的な調整の話が得られず破談。2003年7月25日に廃車となり、2004年3月までに解体された。大阪・朝日放送の「探偵!ナイトスクープ」で取上げられたことがあった。
- 「ビバ・ウエスト」(1989~1999年)
- 1989年8月に登場したキハ58・28形気動車改造の2両編成。キハ59 501、キハ59 501 で構成されていた。なお、この車番は「おばこ」の普通車扱となったあとのものと重複していた。「ふれあいパル」と同じく小郡運転所に所属していた。
- 団臨のみならず多客臨としても運転されていたが1999年3月に廃車された。
- 「セイシェル」(1989~2005年)
- 1989年11月に登場したキハ58形気動車2両、12系客車1両を改造した3両編成。キロ59 554・555、キサロ59 501(12系客車からの改造車)で構成されていた。
- キロ59形は長い連続窓で構成され、前面は改造車種であるキハ58形1100番台のままで貫通扉に小型の表示板が付いていた。2号車であるキサロ59形は、1両のみで構成するスハフ12形701号車「いこい」から再改造された車両で、室内は「くつろぎコーナー」というコーナーが設置されていた。
- 所属区は当時、福知山運転所(現、電車区)だったがのちに豊岡鉄道部に転属。団臨以外にも多客臨時列車にも使用されていたが、2005年1月の団臨を最後に引退、3月31日付で廃車になった。
- 「ゴールデンエクスプレス アストル」(1988~2006年)
- 1988年に登場したキハ65形、キハ28形気動車改造の3両編成。キロ65 551・1551、キロ29 552の3両で組成されていたが、1998年のリニューアル時にキロ29 552は廃車、代わりにキロ28形改造のキロ29 554が新たに連結された。金沢支社が保有、金沢総合車両所に所属していた。
- 車体は「ゆぅトピア」に似ていて、先頭車前部にフリースペースの展望席を有し、485系電車の後部に連結されての運転が可能である。ただしその際はキロ29形を外さなければならない。1998年に外観塗装も含めリニューアルを受けた。
- 2006年11月5日・12日・26日の日曜日に金沢~猪谷間に運転された臨時快速列車「ありがとうアストル」号を経て、同年12月8日をもって運用を離脱した。2007年3月現在、廃車・解体はされていない模様。
- 客車
- 「ホリデーパル」(1984~1997年)
- 「ジョイフルトレイン」(1981~1989年)
- 「いこい」(1985~1989年)
- 1985年4月に登場したスハフ12形客車改造車で、スハフ12 701の1両のみで構成される。
- 車内はアコーディオンドアで仕切られ半分が和式、半分が洋式と和洋折衷となっていた。定期客車列車に増結や気動車に挟まれての運用があった。1989年に「セイシェル」の中間電源車キサロ59形に再改造されている。国鉄~JR東海の和式客車「いこい」と同じ愛称を名乗るが、同車とは、種車が12系客車であること以外関連はない。
- 「「お座敷列車」(サワ座)→わくわく団らん」(1982~2006年)
- 1982年に登場した12系客車改造のお座敷列車。旧国鉄金沢鉄道管理局→金沢支社・金沢総合車両所に所属していた。
- 1993年末にリニューアルされ、編成両端に展望室を新設し、「わくわく団らん」の愛称が与えられた(愛称が決まるまではテールマーク掲出部に「JR」の文字が入っていた)。マロフ12 853(イベントカー)、スロフ12 814(展望室)、オロフ12 801(展望室)、マロ12 825・827・828 で組成されていた。マロフ12 853のみ、塗り分け方が異なっていた。
- JR西日本に所属するジョイフルトレイン客車の中でも稼働率が比較的高かったが、最近では老朽化もあってか度々トラブルを起こし、金沢支社は修理に必要な部品を調達することができないことから引退を発表。2006年12月14日をもって運用を離脱した。2007年3月現在、廃車・解体はされていない模様。
[編集] JR四国
- 気動車
- 「旅立ち」(1988~1992年)
- 「レインボー」(1988~1992年)
- 1988年3月に登場したキハ58系気動車改造の4両編成。キハ58 464・649、キハ28 2490・2491 で構成されていた。高松運転所に所属していた。
- 内装を改良され、座席はリクライニングシートに交換され、カラオケも搭載された。塗装は白の車体にピンクと水色の曲線ラインだった。「旅立ち」と同様に本四備讃線用の無線アンテナを持っていたため本州方面にも団体列車、臨時列車として運転されたり、四国内で急行・普通列車、団体列車で運用された。
- 客車
- 「アイランドエクスプレス四国」(1987~1999年)
- 1987年に登場した50系客車改造の5両編成。オロフ50 1~3、オロ50 1・2 で構成されていた。専用塗装のDE10形ディーゼル機関車(1014・1036・1148)が3両存在した。高松運転所に所属していた。
- 1987年、国鉄分割民営化と同時に登場した四国初の本格的なイベント専用列車。列車定員は128名、各種AV装置を搭載、床は絨毯敷で360度回転式リクライニングシートが並んでいた。1995年末に大幅なリニューアル工事を施工。1999年5月31日にさよなら運転を行い、同年度中に廃車となった。その後キハ185系キロハ186形改造の「アイランドエクスプレス四国Ⅱ」が登場している。
[編集] JR九州
- 気動車
- 「BUNBUN」(1987~1994年)
- 「らくだ号」(1983~1987)
- 1983年登場したキハ58系気動車改造の2両編成。1984年と1986年に2両ずつ増備された。キハ58 140・190(1983年改造)、キハ28 2420・2436(1984年改造)、キハ58 1311、キハ28 3015(1986年改造)で構成されていた。鹿児島運転所に所属していた。
- 座席はその頃廃車が進行していた481系普通車の回転クロスシートを流用し、カラオケ装置も設置した。愛称名の「らくだ」とは、当時の国鉄の「トクトクきっぷ」のイメージキャラクターであったラクダからの命名である。1986年に 185系電車を模した斜めストライプを車体の両サイドに配した塗色に一新されている。
- 団体列車のほか定期普通列車にも使用されたが、一部車両は「ゆ~とぴあ」「吉四六」に再改造され、残存車両はほとんど廃車となったがキハ28 2420のみ、室内を近郊型仕様に改造されて現存している。
- 「ゆ~とぴあ」(1987~1993年)
- 1987年3月にキハ58系気動車改造の「らくだ号」のうちのキハ58 140、キハ28 2436 を再改造した車両。外観は「ふれあいパル」に酷似している。改造による改番はされていない。鹿児島運転所に所属していた。
- 洋風と和式の各1両で構成されていた。主に団体用として運用されたが、1993年にジョイフルトレインの整理・見直しによりキハ28 2436と「ジョイフルトレイン大分(旧吉四六)」のキハ58 190を組合せた「しらぬい」に再改造され、キハ58 140は廃車になった。
- 「吉四六(→ジョイフルトレイン大分)」(1987~1993年)
- 1987年3月にキハ58系気動車を改造した2両編成。キハ58 190・キハ28 2487 で構成されていた。大分運転所に所属していた。
- 外観は鳥と花をデザインしたものが採用されていた。キハ28形の客室は半室和式・半室座席に分かれ、元「らくだ号」のキハ58形の客室は全室和式仕様になっている。この改造による改番は行われていない。
- 1989年に「ジョイフルトレイン大分」へ改称され塗装も変更されたが、1993年にキハ58 190が「しらぬい」に再改造され、キハ28 2487 は廃車になった。
- 「しらぬい」(1993~1994年)
- 1993年8月に「ゆ~とぴあ」のキハ282436と「ジョイフルトレイン大分」のキハ58190の2両を再改造して登場した。JR九州の最後のジョイフルトレインだった。熊本運転所に所属していた。しかし、1994年6月のジョイフルトレイン全面廃止にともないわずか1年足らずで廃車された。
- 「サウンドエクスプレスひのくに」(1986~1994年)
- 「ふれあいGO」(1988~1994年)
- 1988年10月に登場したキハ58・65形気動車改造した2両編成。キハ58 8002・キハ65 8001 で構成されていた。筑豊気動車区に所属していた。
- 車体は、白を基調にそよ風が舞うようなデザインだった。和洋折衷の室内が特徴だったがJR九州ジョイフルトレイン全面廃止の1994年6月まで活躍した。
- 「サルーンエクスプレス」(1988~1994年)
- 1988年に登場したキハ58・65形気動車改造の2両編成。キハ58 7001、キハ65 7001 で構成されていた。熊本運転所に所属していた。
- 室内は山小屋風に改造されているのが特徴でダミーのペチカのあるロビーも完備され、客室からの展望を良くする為、座席は通路よりやや高くしている。側窓は固定され、照明式のヘッドマークが設置されている。団体臨時列車のほか臨時列車にも活躍し、晩年は普通列車として運用されるも1994年3月に廃車された。
- 「ジョイフルトレイン長崎(→ジョイフルトレイン熊本)」(1988~1994年)
- 1988年にキハ58・65系改造の2両編成。キハ58 7002、キハ65 7002 で構成されていた。長崎運転所→熊本運転所に所属していた。
- 白を基調に大きく描かれた龍(ドラゴン)が特徴。1992年に長崎から熊本に転じたが外観はそのまま維持。1994年3月に廃車となった。
- 「アクアエクスプレス」(1988~2002年)
- 客車
- 「「お座敷列車」(海編成)」(1980~1994年)
- 「「お座敷列車」(山編成)」(1983~1994年)
- 1983年7月に登場した12系客車改造の6両編成。スロ81系和式客車置換え用。スロフ12 817・818、オロ12 833~836 で構成されていた。門司港運転区に所属していた。
- 各車に九州の山の名を付けていた。「海編成」と同じく外観塗装も青を基調に淡緑帯を配したものを経て深緑色を基調に金帯を配した外観となった。JR九州のジョイフルトレイン廃止を受け1994年6月末をもって引退した。
- 「パノラマライナーサザンクロス」(1987~1994年)
[編集] 私鉄・第三セクターのジョイフルトレイン
一部の私鉄や第三セクターに於いても、増収を目的として呼称方は違うが、「ジョイフルトレイン」に類似した車両を保有している会社が存在する。
- 三陸鉄道 - お座敷気動車「さんりくしおかぜ」、レトロ調気動車「さんりくしおさい」
- 会津鉄道 - AT-401形気動車「風覧望」
- わたらせ渓谷鉄道 - 和式客車「サロン・ド・わたらせ」(元「やすらぎ」)
- 鹿島臨海鉄道 - 7000形気動車「マリンライナーはまなす」
- 大井川鐵道 - ナロ80形和式客車、スイテ82形展望車
- 近畿日本鉄道 - 20000系団体専用電車「楽」