デビルマンレディー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
![]() |
ウィキポータル |
日本の漫画作品 |
日本の漫画家 |
漫画原作者 |
漫画雑誌 |
カテゴリ |
漫画作品 |
漫画 - 漫画家 |
プロジェクト |
漫画作品 - 漫画家 |
『デビルマンレディー』は、週刊モーニングに連載されていた永井豪の漫画作品。または、それを原作としたテレビアニメ。基本的には『デビルマン』の設定を男女逆転させた形を取っているが、漫画版とアニメ版では設定・ストーリーが大きく異なり、漫画版では『デビルマン』の世界のパラレルワールドという位置づけで不動明も登場するが、アニメ版は完全に独立した作品として完成している。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 漫画版
1997年7号~2000年30号まで週刊モーニングで連載された。単行本は全17巻。終盤ではデビルマンとの絡みの場面もある。
[編集] ストーリー
高校教師の不動ジュンは水泳の元オリンピック選手でテニス部顧問。日ごろから「戦いたい」という体のうずきにさいなまれている。ある日、合宿中にビースト化した大学生に襲われ、生徒たちが次々とビーストの餌食になっていき、とうとうジュンも襲われて死を覚悟した瞬間「デビルマンレディー」として覚醒、ビーストを皆殺しにする。この事件はアスカ蘭がジュンをデビルマンレディとして覚醒させるため裏で仕掛けたものであり、ジュンはアスカに反発しつつも自らの「戦いたいという欲望」を満たすためビーストとの戦いを続ける。
[編集] 登場人物
[編集] 主要人物
- 不動ジュン/デビルマンレディー(ふどう ジュン)
- アスカ蘭(アスカ らん)
- 不動明(ふどう あきら)
- 宇津木涼/ダンテ(うつぎ りょう)
[編集] H・A関係者
- 不動真人(ふどう まさと)
- 早見青二(はやみ せいじ)
- ジム・ランガー/デビルマンライガー
- 黒崎あおい/デビルマンノワール(くろさき あおい)
[編集] ダンテ教団
- ユダ平岡(ユダ ひらおか)
[編集] デーモン
- ジンメン
- シレーヌ
- カイム
[編集] サタンとミカエル
[編集] アニメ版
1998年10月10日~1999年5月8日まで毎日放送(MBS)制作で『アニメシャワー』枠内で放送された。全26話。「アニメシャワー」枠史上最高の視聴率(5%余り)を叩き出し、今でもそれは破られていない。関東地区では独立U局でネットされた為、UHFアニメにも分類される。
[編集] ストーリー
ファッションモデルの不動ジュンは、ある日アスカ蘭と名乗る女性の訪問を受ける。そしてジュンは、人が獣(ビースト)になる恐ろしい光景を目の当たりにする。ビーストに襲われそうになったとき、ジュンもまた獣へと変貌を遂げる。ビーストの姿でありながら人の意識を持ち続ける「デビルマンレディー」に。その事実にショックを受けながらも、ジュンは身近な友人たちを守るため不本意ながら、アスカに促されるまま「ビーストハンター」としてビーストとの戦いに身を投じていく。
[編集] 登場人物
[編集] 主要人物
- 不動ジュン(ふどう ジュン、声:岩男潤子)
- ファッションモデルをしている22歳の女性。内向的な性格で友人は少なく、マンションでの一人暮らしをしている(後に和美が押しかけてくることになる)。
- アスカとの邂逅によって、デビルマンレディーへと覚醒することになる。その闘争本能の赴くままにビーストを殺めていく自分に苦悩しながらも、自分なりの意義を見つけようとする。
- アスカ蘭(アスカ らん、声:嶋村薫)
- HAの日本支部支部長。日本人の父と米国人の母を持つハーフ。冷静沈着で、自分の弱さを表面に出すことは滅多にない。
- ジュンに対しては自分の飼い犬であるかのように扱い、彼女の都合を全く考えようとしない。だが時折彼女を気遣うような一面もあり、自らビーストの出現現場へ銃を持って乗り込むこともある。
- その正体は両性具有の神「ゴッド・チャイルド」であるが、完全な覚醒にはデビルマンレディの強い生命力が必要。
- 滝浦和美(たきうら かずみ、声:村井かずさ)
- ジュンにあこがれるモデルの卵で、18歳の女子高生。ジュンのことを「ジュンちゃん」と呼んで姉のように慕い、ジュンのように大人向けの仕事を目指している。肝心な時に方向音痴になる(オーディション会場とその隣のビルを間違えた際に、ジュンとの出会いを果たす)。
- ビーストの引き起こした事件で両親を亡くし、そしてその後ジュンのマンションに押しかけて強引に同居するようになる。しかしジュンの言動によって困惑し、彼女とすれ違っていくこととなる。
- 『デビルマン』の牧村美樹をイメージして作られたオリジナルキャラクターであり、製作スタッフの思い入れの強いキャラクターでもあった。
[編集] HA・サミュエルソン研究所関係者
- ジェイソン・ベイツ(声:中尾隆聖)
- サミュエルソン研究所の研究員で、デビルマン。ジュンとは対照的にデビルマンとしての肉体に誇りを持っており、ジュンに恋心を抱くと同時にライバル視する。
- 山崎正義(やまざき まさよし、声:斉藤茂一)
- HA特務部隊長。ビーストを毛嫌いしている。
- キムボール(声:郷里大輔)
- 前田にアスカの情報を教えたデビルマン。
[編集] その他の人間
- 湯浅里実(ゆあさ さとみ、声:藤貴子)
- 湯浅の妻。
- 湯浅真由(ゆあさ まゆ、声:高野朱華)
- 湯浅の娘。
[編集] デビルマン
- 千佳(ちか、声:小林愛)
- デビルマンの一人。和美の友人となるが、人間から和美を庇ってビーストの姿に変身、射殺される。
- 実咲(みさき、声:手塚ちはる)
- デビルマンの一人。
- 多香絵(たかえ、声:高野直子)
- デビルマンの一人。収容所の中で猛と結ばれ、最終話で猛の子を宿していることが判明する。
- 今日子(きょうこ、声:小島幸子)
- デビルマンの一人。
- 真紀猛(まき たけし、声:田中亮一)
- 正義感が強く、多香絵たちを助けるデビルマン。アニメ版『デビルマン』の主人公・不動明のパロディ。
- 千代子(ちよこ、声:こおろぎさとみ)
- 祖父母と共に山村に住む少女。ジュンの影響でデビルマンとなる。額に第三の目を持ち、サイコキネシスやテレパシーの能力を有する。
[編集] デビルビースト
略称は「ビースト」。「クルセイダーズ四天王」という呼称や、各ビーストの名称は設定のみで、本編では一度も登場していない。
[編集] サトルとクルセイダーズ四天王
- サトル(声:小山茉美)
- デビルビーストの王というべき少年。チョウのような翅を持つ。最後はクルセイダーズ四天王と合体、「ゼノン」となって戦った。
- 比嘉昇/アンドラス(ひが のぼる、声:高田祐司)
- クルセイダーズ四天王の一人で、ワシ型のビースト。炎を操る能力を持ち、激しやすい性格。リーダー格であるが、劇中では殆ど言葉を発していない。
- 霞頂太/マルファス(かすみ ちょうた、声:田中総一郎)
- クルセイダーズ四天王の一人で、ハゲワシ型のビースト。電撃を操る能力を持つ。
- 小暮泉/ナペリウス(こぐれ いずみ、声:香月弥生)
- クルセイダーズ四天王の一人で、ハクチョウ型のビースト。氷を操る能力と、死んだビーストを蘇らせ操る能力を持つ。アスカの秘書に成りすましていた。
- 北野祐一/ストラス(きたの ゆういち、声:佐々木望)
- クルセイダーズ四天王の一人で、フクロウ型のビースト。風を操る能力を持つ。
- 四天王のモチーフとなった鳥類は『科学忍者隊ガッチャマン』との共通点が見られ、パロディである可能性が高い。
[編集] 各話登場ビースト
- ウルヴァー(声:鈴木英一郎)
- HAに囚われていた男が変身したオオカミ型ビースト。
- カザール
- 昆虫型ビースト。
- レグザイモ
- ネズミ型ビースト。
- ハーピー(声:唐沢潤)
- 鳥類型ビースト。サトルの配下として暗躍する。
- 織田律子/ジェルム(おだ りつこ、声:日野由利加)
- OLが変身した植物型ビースト。
- 黒崎あおい/マーミガ(くろさき あおい、声:緒方恵美)
- ジュンの高校時代の同級生である水泳のインストラクターが変身したサメ型ビースト。ジュンに想いを寄せていた。
- 紺野ひとみ/フェイレース(こんの ひとみ、声:皆口裕子)
- ジュンと同業のファッションモデルが変身したネコ型ビースト。ジュンに想いを寄せている。
- エアリアル
- 腕が鎌になっているイタチ型のビースト。
- スパーゲル(声:千葉一伸)
- スポーツキャスターが変身した、双頭の肉食恐竜型ビースト。
- アルゴス(声:大塚芳忠)
- 遊園地の警備員が変身した、多数の眼球を持つビースト。
- 高島レミ/フレイム(たかしま レミ、声:須藤祐実)
- 4歳の少女が変身した、炎のビースト。
- 立花/キルナー(たちばな、声:藤本譲)
- 無実の罪を着せられ百貨店を解雇された男が変身したカメレオン型ビースト。
- フェイセズ
- 死んだ人間の顔を奪うビースト。原作版『デビルマン』に登場した「ジンメン」のパロディ。
- 園部音也/蛇淫(そのべ おとや、声:宮本充)
- 画家が変身したヘビ型ビースト。女性の血を吸うことで分泌される体液は媚薬となる。
- アギト(声:浜田賢二)
- 坂沢に囚われていたアルコール依存症の浮浪者が変身した、巨大な口のビースト。
- クラーン
- タコ型ビースト。
- ガーディアン・クロウ
- カラス型ビースト。人間を使った「モズの早贄」のような行為で仲間を増やす。
- タングロフ
- ヒキガエル型ビースト。
- イミテイル
- イモリ型ビースト。他人に変身する能力を持つ。
- メガワーム
- 霞(マルファス)に目をつけられた男が変身した、ゲジ型ビースト。
[編集] 用語
- デビルビースト
- デビルビーストプログレス(DBP)
- デビルマン
- ギガイフェクト
- ヒューマン・アライアンス(HA)
- サミュエルソン研究所
- オーキッド因子
[編集] スタッフ
- 原作:永井豪
- 監督:平野俊貴
- シリーズ構成:小中千昭
- 企画協力:団龍彦、徳原八州
- 音楽:渡辺俊幸
- 音楽プロデューサー:藤井秀行
- キャラクターデザイン:西岡忍
- メカニックデザイン:石野聡
- モンスターデザイン協力:丸山浩
- モンスター・デザイン:依田正彦
- 美術監督:古賀徹
- 色彩設計:中山久美子
- 撮影監督:池上元秋
- 音響監督:小林克良
- 編集:鶴渕充寿
- プロデューサー:尾崎穏通、諸冨洋史、堀尾裕樹
- 製作:デビルマンレディー製作委員会
- アニメーション制作:キョクイチ東京ムービー(現トムス・エンタテインメント)
[編集] 主題歌
- OP「デビルマンレディーメインテーマ」(作曲:渡辺俊幸 編曲:渡辺俊幸 歌:東京混声合唱団)
- 前期ED「REBIRTH~女神転生~」(作詞:三枝翔 作曲:山口一久 編曲:山口一久 歌:田村ゆかり)(第1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、25、26話)
- 後期ED「Lose Heart」(作詞:有森聡美 作曲:山口一久 編曲:山口一久&ルゴルジェ 歌:ルゴルジェ)(第18、19、20、21、22、22、23、24話)
[編集] 放映リスト
- 獣
- 血
- 翼
- 胚
- 鮫
- 猫
- 霧
- 敵
- 眼
- 炎
- 箱
- 顔
- 縄
- 家
- 鴉
- 聲
- 飢
- 軀
- 枷
- 骸
- 印
- 願
- 命
- 心
- 神
- 人
[編集] ネット局
※はMBSでの本放送終了後にネット開始。その他の局は週遅れネット。JNN系列外のFBSでネットされたのは極めて珍しい例である。
カテゴリ: デビルマン | 漫画作品 て | 漫画の登場人物 | 週刊モーニング | 毎日放送のテレビアニメ | 深夜アニメ | UHFアニメ | アニメ作品 て | 変身ヒロインアニメ | アニメの登場人物 | 東京ムービー | 1998年のテレビアニメ | 漫画関連のスタブ項目 | アニメに関するスタブ