上熊本駅
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上熊本駅(かみくまもとえき)は、熊本県熊本市上熊本2丁目18番1号に所在する九州旅客鉄道(JR九州)・熊本電気鉄道の駅。
駅前にある熊本市交通局の上熊本駅前電停についても記述する。
目次 |
[編集] 利用可能な鉄道路線
九州旅客鉄道
熊本電気鉄道
- 菊池線(駅舎は簡易構造でJR線と乗場は別箇所)
熊本市交通局
- 上熊本線(上熊本駅前電停)
[編集] 利用可能なバス路線
熊本交通センターなどの熊本市中心部方面や、熊本駅を経由する環状線などが利用できる。
[編集] 駅構造
[編集] 九州旅客鉄道
- 駅本屋の片面単式ホームと島式ホームの複合型3線。基本の使用法は片面1番線が下り3番線が上り用。
- マルス端末機が設備されている。
- JR九州直営駅である。
- 2006年のダイヤ改正から2番線廃止。(特急などの待避線)
- 2006年11月(日にち不明)から地下通路と3番線への渡り廊下が使用開始された。
- エレベーター2機設置(駅舎から地下通路へ、通路からホームへ)
- 2007年2月?頃から島式ホームになる予定である。
- 駅設備
- トイレは駅舎移転前は24時間使用できたようであるが、移転後は建物の中(改札内)に設置してあるため、終電後は使用できない。トイレを使用するときは駅員に断って使用すること。(入場券は必要ない。)
- 2006年夏頃(月日不明)キヨスクのコンビニ型店舗「ミニコンビニ」が再オープンした。
- 2006年春?に増築工事開始。(現在のミニコンビニ)
[編集] 熊本電鉄
[編集] 熊本市交通局
- 頭端式の3面2線である。上熊本電車車両基地が隣接している。
[編集] 駅周辺
駅前は、駅を中心に放射状に道路が延び、駅前に喫茶店などの飲食店が数軒ある。左手側はパチンコ店・倉庫・大型マンション・県立体育館を通り市街へ至る。
正面台地には住宅街、右手には商店・軽工業工場が並ぶ。駅裏手は熊本製粉の工場に面し、その背後には井芹川、花園地区の住宅街となっている。
駅近くには熊本県立体育館がある。駅から熊本城まで歩いて20分ほどで、散策の出発点となっている。また肥後54万石城主の名将加藤清正の菩提寺でもある本妙寺の参道入口も近くにある。
[編集] 歴史
- 1891年(明治24年)7月1日 - 九州鉄道の池田駅として開業。
- 1901年(明治34年)1月1日 - 上熊本駅に改称。
- 1907年(明治40年)7月1日 - 九州鉄道の国有化により国鉄の駅となる。
- 1913年(大正2年) - 2代目駅本屋が竣工。
- 1935年(昭和10年)3月24日 - 熊本市電が駅前に乗り入れ、上熊本駅前電停開業。
- 1950年(昭和25年)10月1日 - 熊本電気鉄道藤崎線が開通。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により鹿児島本線の駅は九州旅客鉄道・日本貨物鉄道の駅となる。
- 1997年(平成9年)3月22日 - 貨物列車の設定廃止。
- 2002年(平成14年)熊本市電の車両基地が移転(作業用自動車庫・電車留置線は交通局に残された)
- 2005年(平成17年)4月1日 - JR貨物の駅(貨物の取扱)が廃止。
- 2006年(平成18年)1月21日 - 駅機能を仮駅舎に移設。
[編集] 上熊本駅駅舎
JR上熊本駅の二代目駅舎は洋風建築の名作と評価が高いが九州新幹線全線開通に伴う在来線高架化により2005年(平成17年)に解体予定で存廃が危惧され地元でも保存運動が起こった。
その後駅舎は一部を保存し熊本市交通局上熊本駅前駅の駅舎として使用することが決定し2006年(平成18年)7月1日に移築が完成した。 ただし、移築されたのは駅舎正面部分だけで、いわば映画で使用する張りぼてのような不完全な形態となっている。
[編集] 隣の駅
- 熊本電気鉄道
- 菊池線
- 上熊本駅 - 韓々坂駅
- 熊本市交通局
- 上熊本線
- 県立体育館前電停 - 上熊本駅前電停