橋下徹
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橋下 徹(はしもと とおる、1969年6月29日 -)は日本の弁護士、タレント。大阪弁護士会所属、橋下綜合法律事務所代表。早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。所属芸能事務所はタイタン(業務提携。同社の顧問弁護士でもある)。東京都渋谷区幡ヶ谷生まれ、大阪府大阪市東淀川区東中島で育つ。血液型はB型。身長174.5cm。
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[編集] 略歴
渋谷区幡ヶ谷生まれ。小学6年生時に大阪へ移住。中学3年生時に母が再婚。大阪市立中島中学校を経て大阪府立北野高等学校卒業。中学・高校時代の同級生には現自民党衆議院議員の川条志嘉がいた。中学校・高校時代はラグビー部に所属。ラグビー部に入部したきっかけは、当時放送されていたドラマ『スクール☆ウォーズ』に影響されたこと、また転校した中学校が不良の多い学校であったので、どうやったら自分を守れるかと考えた末、校内で一番強いグループであったラグビー部の番長の下につけば安心と考え、ラグビー部に入部した。北野高校3年には、第67回全国高等学校ラグビーフットボール大会大阪予選を勝ち抜き全国大会に出場。3回戦で強豪・伏見工と対戦し惜しくも敗れる。後に高校日本代表候補に選ばれ東西対抗にも出場する。
さらに、日本テレビの『全国高等学校クイズ選手権』に出場したこともある(地方予選で敗退)。参考までに地方大会・事前番組・本放送に写ったことの在る芸能人は橋下とザ・プラン9の浅越ゴエのみである。
高校での成績は進級が危ぶまれるほどだったが、1年間の浪人生活を経て早稲田大学政治経済学部経済学科に入学。大学時代に革ジャンの卸売業に携わっていた際、200万円の不渡り手形をつかまされた際に手形法などを勉強したのがきっかけで弁護士になることを決めたという。1994年に司法試験に合格。1998年に大阪市内に橋下綜合法律事務所を設立する。高校時代から交際の続いていた女性と同棲を経て結婚した。3男3女の父親であり、子だくさんとしても有名だが、2007年夏頃に7人目が誕生する。本人と夫人曰く「ライバルは笑点の山田隆夫と堀ちえみ」(子沢山で知られる山田隆夫は4人、堀ちえみは5人で、合わせて9人である)。
大阪で弁護士活動をしている中、高校時代の先輩からラジオの代理出演を依頼され、たまたまその時の出演を聞いていた朝日放送のプロデューサーに目をつけられ、朝日放送『ワイドABCDE~す』にジャーナリストの大谷昭宏と共に出演するようになる。大谷とはその後スーパーモーニングやムーブ!で共演するなど現在でも縁がある。この番組で火曜に出演していたデーブ・スペクターが橋下の存在を知り、東京に出演テープを送ったことから在京キー局各社に名前が知られるようになり、2003年4月に全国ネットで日本テレビ『行列のできる法律相談所』に久保田紀昭弁護士に代わりレギュラーに、同年7月に読売テレビ『たかじんのそこまで言って委員会』のレギュラーになった。番組内では歯に衣着せぬ発言を度々行い次第に全国的な話題となったが、同時期にデーブと共にレギュラー出演したTBS『サンデージャポン』で問題発言で降板した(詳細は後述)。しかしその結果が却って、言論規制が比較的厳しくない関西ローカルの番組を中心にレギュラー番組を大幅に増やすことになる。現在大阪を拠点に弁護士活動をする合間にレギュラー番組の出演などで東京との間を行き来し、講演会活動で全国を飛び回るなど忙しい生活を送っている。そのせいか、2005年10月24日放送の自身のレギュラー番組であった『笑っていいとも!』を過労により倒れたため休んでしまった。
2006年5月23日、大阪国税局から本業である弁護士業務の経費計上等にかかわる約2500万円の申告漏れを指摘され、修正申告に応じたことが報道された。以降、出演番組(特に『たかじんのそこまで言って委員会』)で「脱税弁護士」「脱税の出来る法律相談所」「昔はトライ、今は税金ノックオン」とネタにされる。また、この件を報道した産経新聞にブログ内で「オナニーメディア」と噛み付き、それを報道した週刊文春にも、ブログ内で噛み付くという行動を取る。最終的には産経新聞に訂正記事を掲載させた。
2006年6月、父の日にちなんで毎年日本で最も素敵なお父さんを選ぶイエローリボン賞(ベスト・ファーザー)を受賞。この日の前日には、第六子(三女)が誕生したばかりであった。
2007年の夏に、第7子が生まれることが「そこまで言って委員会」(2007年3月23日収録・25日放送分)収録中にやしきたかじんから暴露され、それを聞いていた勝谷誠彦によって、収録翌日関西ローカルの生番組で明らかにされた。
[編集] 人物
ペ・ヨンジュンのような外見から「法曹界のヨン様」「弁護士界のヨン様」と呼ぶ人もいるがこれは「行列のできる法律相談所」での島田紳助の発言から広まったもので、本人は「似てない」と否定しており、地方の講演で来場者から不評を聞いたこともあるらしい。しかし「まさかのミステリー」でマフラーを巻いてモノマネをしたこともある。また、『週刊文春』の調査で、女性30-50代が選ぶ「テレビ出演しているイケメン文化人ランキング」で堂々の1位に輝き、日本テレビ『行列のできる法律相談所』では「茶髪の風雲児」と称されている。ハーレー・ダビッドソンを運転する。
芸能プロダクション・タイタンにマネージメントを依頼し、バラエティ等に積極的に出演しておりタレント弁護士というイメージが大きい。
また、弁護士に相応しからぬ下ネタや、タレント・文化人を敵に回すような発言を連発(特に『行列のできる法律相談所』では必ず問題発言をするのがお約束となっている)する一方、ワイドショーなどでは事故・事件・時事問題に対し強硬に言及する行動も見られ、一弁護士の立場を超え司法問題や法曹界全般、弁護士・裁判官の資質に至るまで幅広く批判しており、まさに弁護士界の異端児である。そのため所属の大阪弁護士会には懲戒請求が絶えないという。
大阪に事務所があるため、出演はほぼ関西ローカルの番組に限られる。最近では、レギュラーと準レギュラー番組が10本近くあり、タレント業のほうが儲かっているといううわさもある。
政治スタンスは反米反中の立場。右翼の街宣車に挨拶されたこともある。 申告漏れを報道されたため、産経新聞のことを嫌っているが、政治スタンスが近いため産経新聞を購読していると語っている。 競争の土俵に上がれる者は、徹底的に競争させるべきとの立場で、ニートにも厳しい立場。しかし、競争の土俵に上がれない人へのサポートは厚くすべきと主張。生活保護について「病気や障害・高齢者などでスタートラインにすら立てない人を『自己責任』として放置するのは健全な競争社会を破壊する」と発言している。
日本の単独自衛を主張しており、『たかじんのそこまで言って委員会』では「日本の一番情けない所は、単独で戦争ができない事だ」と発言。核兵器保有を肯定し、テロ対策法などを一方的に批判する意見には反発している。男子皆兵制の復活を主張することもある。帝京大学医学部の不祥事が問題化した際には、そのような大学でも卒業生の7割以上が医師国家試験に合格していることを批判した。
なお、『行列のできる法律相談所』で共演している松本志のぶアナウンサーと、生年月日が全く同じ。
[編集] エピソード
- 2006年10月2日放送の『徹子の部屋』で、戸籍での本来の苗字ははししたであったが、はしした とおるでは「橋の下を通る」という意味になってしまうため、住民票を提出する際にはしもとへと変更したと語っている。
- 『サンデージャポン』で日本人団体による中国広東省珠海市での集団買春騒動に関して、「日本人による買春は中国へのODAみたいなもの」と発言、生放送で降板を宣言することとなった(正確には降板させられた)が、2006年の半ばあたりから時々ゲスト出演している。先に『たかじんのそこまで言って委員会』で全く同様の発言をして問題がなかったので発言したのであるが、大阪準キー局の基準と東京キー局の基準の違いの大きさがはっきり出た事象といえる。イラク戦争には反対の立場であり、「大量破壊兵器が無いのに戦争を仕掛けたブッシュ大統領こそA級戦犯として処刑されるべき」と徹底的に批判している。
- 建築偽造問題についての発言(端的にまとめると「マンション住人は自己破産したら良い」)が波紋を呼んだが、「マンションの住人が路頭に迷えばいい」という事ではなく、自己破産によって住人の負担を無くし、ここで支援策を見直し、本来は破産者に対して住宅ローンが付かないところ、今回の件は特例として再度ローンを組ませることにしてはどうか、という案があってのものである(12月10日『ベリーベリーサタデー!』の発言より)。
- 附属池田小事件が起きると、被告人をさっさと死刑にするようにと週刊誌上に寄稿するが、その後、死刑を望んでいた被告人から弁護人を通じて早期の死刑実現への援助を依頼する手紙が届く。橋下は、遺族への謝罪という条件付で了承する旨、返答したが、折り返し被告人から来た手紙には、人生への恨みやら悔しさ、苦しさやらが連綿と書き綴られていたが謝罪や反省のコメントは皆無だった。橋下は2004年に『たかじんのそこまで言って委員会』で手紙の内容を公開・朗読し、また、被告人に対して同情的発言をしていた真宗大谷派の僧侶を指して「こんな手紙を送る奴を援護する京都のクソ坊主に腹立つ」と発言し、一部から支持を、一部から批判を浴びた。
- 2004年球界再編問題における選手会のストライキに際し、「野球選手がストライキをすると単なる労働者に成り下がってしまう。球団から一々指揮命令を受けないためにも労働者になるべきではない。個人の事業主として集団で契約更改を拒否すればいいだけである」と発言した。
- 2006年、フジテレビ『スタ☆メン』の番組内で阿川佐和子に対し、ギャグとはいえ「今からでも阿川さんを妊娠させることができますよ」と発言し、周囲を唖然とさせた。
- 母親が再婚する間に、生活上の金銭の問題で市営団地に住む事を希望したがすぐに入居できなかった。その際地方の共産党に頼んだら入居できたので「共産党は国政では活躍しないが、その下では弱い人間のためになってるので必要」というスタンスを取っている。
- 関西系の情報番組で、飛鳥会事件が取り上げられた際、「私はこの飛鳥地区で育ち、ど真ん中で差別も利権の構造も見てきた。親の世代はまだまだ差別に苦しんでいた。」と体験談を語った。
- 以前、たかじんのそこまで言って委員会の番外編で、田嶋陽子の話が及ぶと、「田嶋さんはあれで処女なんですかね?」と発言したことがある。それに対し、共演していた宮崎哲弥は「あれで処女はキツイだろー」と発言していたことがある。
- 自身の政治スタンスが近いため石原慎太郎を尊敬しているが2006年12月17日の『スタ☆メン』で当人が数々の疑惑を弁明するため生出演した際共演していた橋下はあまりのいいわけぶりに落胆「失望した」と批判した。
- たかじんのそこまで言って委員会その他ニュース系の番組の中で、いわゆる学者の人間の発言・言動に対して批判的である。学者、特に多くの税金が投入されている国立大学で自分の趣味としかいえないような研究を独り善がりでやっている者に対して、「お金の無駄遣い」と発言した。
- 講演会活動について、弁護士という職業柄、どうしても政治スタンスが左派というイメージが大きく、橋下も弁護士というだけで左派で護憲派だと誤解されている。オファーの内容で「憲法改正反対」などの場合「保守系で憲法改正論者で核兵器肯定派です」と断ると驚かれてしまうことが多いらしい。そのため講演内容が政治問題絡みの場合「たかじんのそこまで言って委員会」をネットしている地域にしか出向かないと述べている。
- 現在、妻のお腹に宿ってる第7子の前に生まれた第6子から、一定期間をあまりおかずに妊娠。と言う点では、いくら「天からの授かり」とは言え、母体の健康に関し危惧する医療従事者もいる。
[編集] 出演テレビ番組
[編集] 現在(レギュラー番組/準レギュラー番組)
- ★全国ネット
- 行列のできる法律相談所(日本テレビ)
- ド短期ツメコミ教育!豪腕!コーチング!!(テレビ東京)
- スーパーモーニング月曜(テレビ朝日)
- ☆サンデージャポン(東京放送) - 不定期
- ★関西ローカル
- たかじんのそこまで言って委員会(よみうりテレビ)
- あさパラ!(よみうりテレビ) - 準レギュラー
- なるトモ!火曜日(よみうりテレビ) - 準レギュラー
- ムーブ!木曜(朝日放送)
- ムハハnoたかじん(関西テレビ)
- 水野真紀の魔法のレストラン(毎日放送) - 準レギュラー
弁護士なので訴訟があった場合には番組を休む場合もある。ちなみに関西ローカルでも「ムーブ!」と「あさパラ!」以外は一部地域でもネットされている。
[編集] 過去
- 2時ワクッ!火曜(関西テレビ)※隔週
- ワイドABCDE~す(朝日放送)
- 大笑点(日本テレビ)
- 2006年こうなる宣言(関西テレビ)
- 六人の悩めるオッサン(関西テレビ)
- 情報満載 ひるまで!すっぴん!(よみうりテレビ)
- ☆爆笑問題のバク天!(TBSテレビ)
- ☆森田一義アワー笑っていいとも!月曜(フジテレビ)
- ☆スタ☆メン(フジテレビ) - 準レギュラー
その他多数
☆:事務所の先輩「爆笑問題」のバーターとして出演