武蔵境駅
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武蔵境駅(むさしさかいえき)は、東京都武蔵野市境一丁目にある東日本旅客鉄道(JR東日本)及び西武鉄道の駅である。
また日本貨物鉄道(JR貨物)の貨物駅でもあり、甲種車両輸送列車が稀に運行される(路線記事を参照)。
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[編集] 利用可能な鉄道路線
[編集] 駅構造
2004年より連続立体化工事が行われている。工事開始前の時点では1番線が対向式、2・3番線が島式の2面3線の橋上駅であった。また、塩尻方で線路がつながっており、多摩川線車両の工場入場時及び転属時はJR線を機関車牽引で甲種輸送されていた。
2007年3月現在、JR中央線と西武多摩川線それぞれの改札は分離されており、中央線は島式1面2線、多摩川線は片側1面1線となっている。
改札口は、分離前はJRの自動改札機を西武と共同で使用されていたが、分離後は西武側が駅舎を新たに建設したため、自動改札機が設置されず、有人改札が設置され、直営駅となった。また、1番線ホームにはバスターミナル付近に抜けられる臨時改札口が設置されていたが、ホーム移設時に廃止された。
完成する高架駅はJRと西武が独立した形で、JR側は対向式2面2線、西武側は島式1面2線となる。また、西武側にも自動改札機が設置され、同時に連絡改札口も設置される。
2006年11月30日よりJR改札口~南口間の経路が変更され、階段とエレベーターを上って高架駅部分の上を跨ぎ、そこから階段・エスカレーター・エレベーターを下りる経路となった。そのため、JR~西武の乗り換えにさらに時間がかかる。
同年12月8日より西武多摩川線の駅を高架に切り替えたが、現在のところ1面1線の暫定開業扱いであり、新たにエレベーターや発車標を設置したが、改札口は有人のままとなっている。また、2007年3月18日から導入されたPASMOは同線でも利用できるため、同日から他駅とともに簡易改札機を設置。線路の増設や自動改札機の設置を含めた全体の完成は2008年度の予定で、その際に連絡線も復活する予定である。
今後は翌2007年春に中央線の駅を高架に切り替える予定である。
[編集] のりば
以下のリストは、北側から列挙している。
[編集] 2006年12月7日まで
1 | ■中央線(快速) | 新宿・東京方面 |
---|---|---|
2 | ■中央線(快速) | 立川・八王子・高尾方面 |
3 | ■西武多摩川線 | 是政方面 |
[編集] 2006年12月8日より
1 | ■中央線(快速) | 新宿・東京方面 |
---|---|---|
2 | ■中央線(快速) | 立川・八王子・高尾方面 |
3 | ■西武多摩川線 | 是政方面(現在は使用されていない) |
4 | ■西武多摩川線 | 是政方面 |
※3番線ホームは12月7日まで使用されていたホームの真上のため、工事中で、現在は使用されていない。
[編集] 利用状況
- JR東日本 - 2005年度の1日平均乗車人員は60,084人。
- 西武鉄道 - 2005年度の1日平均乗降者数は26,679人。
[編集] 駅周辺
- イトーヨーカドー武蔵境店
- 東館
- 西館
- ※なお、東館と西館の間には連絡通路は設けられていない。これは地元商店街の圧力を受けた現市長が連絡通路の建設申請を拒否しているためである。
- 日本獣医生命科学大学
- 亜細亜大学
- 東京神学大学
- 国際基督教大学
- ルーテル学院大学
- 武蔵野赤十字病院
- 日本赤十字看護大学
- 東京都西赤十字血液センター武蔵野出張所
- ホテルメッツ武蔵境
- 東京都立武蔵高等学校
- 東京都水道局境浄水場
[編集] 路線バス
路線バスは、西武バス・関東バス・小田急バス・京王バス中央の4社が乗り入れている。
各路線の詳細は、下記の営業所記事を参照の事。
-
- 小田急バスは、南口の一部に吉祥寺営業所と狛江営業所が担当する路線がある他は武蔵境営業所の担当である(本項の下記リストでは、武蔵境営業所が単独で担当していない場合は、末尾に上記のアルファベットを付けて表記する。)。
[編集] 北口
駅前の武蔵境駅(武蔵境駅北口)に西武バス・関東バス・小田急バスの路線が乗り入れる(☆印は深夜バスも運行)。
- なお、バスターミナル脇に武蔵境駅入口停留所(降車専用)があり、武蔵境駅方面への数便が到着する。駅から見た場合は0番のりばよりも手前にあるにも拘らず「入口」を名乗っている。
- ムーバス境西循環(小田急バス運行) 前のり先払い式
- ムーバス境・三鷹循環(小田急バス運行) 前のり先払い式
- 武蔵境駅北口→上連雀一丁目アパート→三鷹駅北口→本村公園北→武蔵境駅北口
[編集] 南口
駅前の武蔵境駅南口に小田急バスと京王バス中央の路線が乗り入れる。
- 小田急バス 前乗り先払い式
- [ 吉01系統 ] 吉祥寺駅~野崎~新川~三鷹市役所前~大沢~武蔵境駅南口(のりば2)(A・C)
- [ 宿44系統 ] 新宿駅西口~永福町~吉祥寺営業所~吉祥寺駅~塚~武蔵境駅南口(のりば2)(A)
- [ 鷹57系統 ] 三鷹駅~新道北~武蔵境駅南口~武蔵境営業所(のりば4)
- [ 境91系統 ] 武蔵境駅南口~武蔵境営業所~大沢~調布駅北口~狛江営業所~狛江駅北口(のりば3)(C・D)
- [ 境92系統 ] 武蔵境駅南口~野崎八幡~吉祥寺駅中央口(のりば2)
- [ 境92系統 ] 武蔵境駅南口~野崎八幡(循環)~武蔵境駅南口(同上)
- [ 境93系統 ] 武蔵境駅南口~東野住宅~国際基督教大学(同上)
- 武蔵境駅南口~武蔵境営業所(のりば4)
- 京王バス中央 後乗り後払い式
- ムーバス境南循環(小田急バス運行)
- 境南西循環 武蔵境駅南口→のぞみの家→武蔵境営業所→武蔵野赤十字病院→境南小学校→武蔵境駅南口(のりば0)
- 境南東循環 武蔵境駅南口→境南小学校→武蔵野赤十字病院→上連雀五丁目→かえで通り→武蔵境駅南口(同上)
[編集] 歴史
- 1889年(明治22年)4月11日 - 中央線の前身である甲武鉄道の新宿駅~立川駅間間開通と同時に境駅として開業。旅客及び貨物の取り扱いを開始。
- 1906年(明治39年)10月1日 - 甲武鉄道の国有化により、国鉄の駅となる。
- 1917年(大正6年)10月22日 - 多摩鉄道(現在の西武多摩川線)が開業。
- 1919年(大正8年)7月1日 - 武蔵境駅に改称。
- 1967年(昭和42年)9月1日 - 貨物の取り扱いを廃止。
- 1987年(昭和62年)3月31日 - 貨物の取り扱いを再開。但し車両輸送に限り定期貨物列車の設定はない。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により中央本線の駅はJR東日本・JR貨物の駅となる。
- 2004年(平成16年)11月7日 - 高架化工事に伴い、西武とJR東日本が改札口を分離。
- 2006年(平成18年)12月8日 - 西武多摩川線の駅ホームを高架に切り替え。
[編集] 隣の駅
- 西武鉄道
- ■多摩川線
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- 武蔵境駅 - 新小金井駅
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