荻窪駅
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荻窪駅(おぎくぼえき)は東京都杉並区荻窪にある東日本旅客鉄道(JR東日本)・東京地下鉄(東京メトロ)の駅。
東京地下鉄の駅番号はM-01である。
目次 |
[編集] 利用可能な鉄道路線
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
- 東京地下鉄
[編集] 駅構造
[編集] JR東日本
島式ホーム2面4線を有する。東口は地下部分に改札があり、そこから南北にそれぞれ南口・北口があって、地下駅の様になっている。また、西口は橋上駅舎になっており、そこから南北に通じている。
現在、ホームでバリアフリー化工事(エレベーター・エスカレータ設置工事)を実施しており、中央線(各駅停車)ホームと中央線(快速)ホームの新宿方階段が閉鎖されている(中央線各駅停車の新宿方上りエスカレータ及び中央快速線ホームのエレベータは使用可能)。
[編集] のりば
1 | ■中央・総武線(各駅停車) | 三鷹・高尾(早朝・深夜のみ)方面 |
2 | ■中央・総武線(各駅停車) | 新宿・御茶ノ水・錦糸町・千葉・東京(早朝・深夜のみ)方面 |
○東西線直通 | 高田馬場・大手町・日本橋・西船橋方面 | |
3 | ■中央線(快速) | 立川・八王子・高尾方面(土曜・休日は西荻窪通過) |
4 | ■中央線(快速) | 新宿・東京方面(土曜・休日は阿佐ケ谷・高円寺通過) |
- 土曜・休日の3番線は接近時・到着時「この電車は西荻窪には停車致しません、1番線の電車をご利用下さい」と案内放送が流れる)
- 同じく土曜・休日の4番線は接近時・到着時「この電車は阿佐ヶ谷・高円寺には停車致しません、2番線の電車をご利用下さい」と案内放送が流れる)
[編集] 東京地下鉄
- 1面2線の島式ホームの地下駅である。ホーム東端と西端の2ヶ所に改札がある。またこれとは別に、ホーム中央西寄りにはエレベーターがあり、ここにも改札がある。大部分の利用客はJR線との乗り換えができる東端改札を利用している。さらに、JR駅の西口から左折し、橋を渡った後にもエレベーターがあり、ここから西端改札に通じている。
- 駅の看板にはJR・丸ノ内線のロゴの他、東西線のロゴ(青い丸○)もある。しかし、東西線を利用する場合、中央線経由となるので、中野駅までJR線の運賃が別にかかる上、パスネットが使用できないので注意が必要である(これは2007年3月18日からサービスを開始したPASMO(Suicaとの相互利用)で解消された。また、当駅から東京メトロのみを利用して東西線の駅まで行く場合、大手町駅まで行くか、四ツ谷駅から南北線など経由する必要がある。)。なお、東西線直通の乗車券販売及び電車の発車ホームはJR側での取り扱いである。
[編集] のりば
1・2 | ○丸ノ内線 | 新宿・銀座・池袋方面 |
[編集] 利用状況
- JR東日本荻窪駅の2005年度の1日平均の乗客数は83,095人(1日平均の乗降客数は166,190人)である。
- 東京地下鉄荻窪駅の2005年度の1日平均の乗降客数は66,154人である。
[編集] 駅周辺
荻窪の街は、東京でも有数のラーメン(荻窪ラーメン)店激戦地として知られる。また地域としてクラシック音楽を支援して、いろいろなコンサートが行われている。
[編集] 北口
- 以上の4箇所は西口よりもアクセス可。
- ヒューレット・パッカード
(このビルは元は日本DECの本社であったが、その後、企業合併に伴い、コンパックコンピュータのビルになり、現在はヒューレットパッカード社のビルになっている。荻窪近辺では最も高いビルである。) - 新星堂本社
- 杉並公会堂(西口の方が近い)
- 東京衛生病院
- 荻窪税務署
- 青梅街道(東京都道4号東京所沢線・東京都道5号新宿青梅線)
- 環八通り(東京都道311号環状八号線)
- 四面道交差点(青梅街道と環八通りの交差点)
[編集] 南口
南口に面した道路は、以前は狭く、路線バス、タクシー、送迎車などが錯綜する状態にあったが、現在は拡幅され、これは概ね解消された。この道路は以前一方通行であったが、拡幅後は双方向通行になる予定であった。しかし、地元の反対によって暫定的に1年間一方通行が維持されている。
また、南口より商店街「荻窪南口仲通り商店会」側に渡る横断歩道(本頁上部、2枚目の写真の箇所)は、信号機を設置していないため、関東バスが委託する警備員が交通整理を実施しているにも拘らず、歩行者とバスとが交錯し、危険な状態にあり、且つバスの定時運行の妨げとなっていた。
この対策として丸ノ内線改札部分を南側に拡張し、道路を渡った箇所に新たに出入口(南口b)が設けられた。この出入口には、エレベーターも設置されている。
しかし、エスカレータが設置されているのは道路手前の南口のみであるため、駅の階段を降る方向である商店街側から駅方向へは新設の南口bの利用者が増えたものの、駅から商店街方向への上りはエスカレータが使える従来の南口の利用者が多く、効果半分といったところである。このため、依然として警備員による交通整理が実施されている。
- アメリカン・エキスプレス日本支社
(日本支社があるためか、地元の商店街でアメックスのカードが使えるところが他の商店街より多い。) - 東京都立荻窪高等学校
- 杉並区杉並保健所
- 杉並区杉並保健所荻窪保健センター
- 杉並区立中央図書館
- 杉並区立荻窪体育館
- 杉並区役所荻窪駅前事務所
- 荻窪四郵便局
[編集] 西口
- 環八通り(東京都道311号環状八号線)
[編集] 北側
- 杉並公会堂
- なごみの湯 湯~とぴあ
- トーアボウル
- 荻窪ユアボウル
- 白山神社
[編集] 南側
[編集] 路線バス
[編集] 北口
- [ 荻04 ] 荻窪駅~阿佐谷営業所
- [ 荻05 ] 荻窪駅~白鷺一丁目
- [ 荻06 ] 荻窪駅~白鷺一丁目~鷺ノ宮駅~中村橋
- [ 荻07 ] 荻窪駅~白鷺一丁目~鷺ノ宮駅~中村橋~練馬駅
- [ 荻10 ] 荻窪駅~下井草駅
- [ 荻11 ] 荻窪駅~井荻駅~石神井公園駅
- [ 荻12 ] 荻窪駅~井荻駅
- [ 荻30 ] 荻窪駅~青梅街道営業所
- [ 荻31 ] 荻窪駅~プロムナード荻窪
- [ 荻32 ] 荻窪駅~青梅街道営業所~武蔵関駅
- [ 荻34 ] 荻窪駅~青梅街道営業所~北裏
- [ 荻35 ] 荻窪駅~青梅街道営業所~北裏~武蔵野大学
- [ 荻36 ] 荻窪駅~南善福寺
- [ 荻40 ] 荻窪駅~西荻窪駅~立教女学院
- [ 荻41 ] 荻窪駅~西荻窪駅
- [ 阿02 ] 阿佐谷駅~荻窪駅~白鷺一丁目(午前のみ)
- [ 阿05 ] 荻窪駅~阿佐谷駅~白鷺一丁目(午後のみ)
- [ 荻11 ] 荻窪駅~井荻駅~石神井公園駅
- [ 荻12 ] 荻窪駅~井荻駅(~南田中車庫)
- [ 荻14 ] 荻窪駅~荻窪警察署~上井草駅~石神井公園駅
- [ 荻15 ] 阿佐ケ谷駅~荻窪駅~上井草駅~大泉学園駅南口~長久保
- [ 荻16 ] 荻窪駅~上井草駅~大泉学園駅南口~長久保(当駅始発)
[編集] 南口
- 関東バス
- [ 荻51 ] 荻窪駅~荻窪団地
- [ 荻53 ] 荻窪駅~五日市街道営業所
- [ 荻54 ] 荻窪駅~高井戸駅~芦花公園駅入口
- [ 荻56 ] 荻窪駅~社会保険庁入口(平日のみ運行)
- [ 荻57 ] 荻窪駅~高井戸駅~芦花公園駅入口~千歳烏山駅~給田(:荻54系統とはほぼ同一コースを運行する)
- [ 荻60 ] 荻窪駅~宮前三丁目
- [ 荻62 ] 荻窪駅・西荻窪駅循環
[編集] 歴史
- 1891年(明治24年)12月21日 - 甲武鉄道の駅として開業。
- 1906年(明治39年)10月1日 - 甲武鉄道の国有化により、国鉄の駅となる。
- 1921年(大正10年)8月26日 - 西武軌道(後の西武鉄道)新宿軌道線が駅南口に乗り入れ。
- 1932年(昭和7年)7月1日 - 総武線との相互直通運転開始。
- 1951年(昭和26年)4月5日 - 東京都交通局が西武鉄道から新宿軌道線を買収し、都電杉並線とする。
- 1956年(昭和31年)- 都電杉並線荻窪駅前停留所、天沼陸橋を経由する駅北口に移転。
- 1962年(昭和37年)1月23日 - 営団地下鉄丸ノ内線が開業。
- 1963年(昭和38年)12月1日 - 都電杉並線が廃止。
- 1966年(昭和41年)4月28日 - 営団地下鉄東西線、中野駅から中央線荻窪駅までの直通運転開始。中央線、緩行線を荻窪まで延伸。
- 1974年(昭和49年)10月1日 - 国鉄駅での貨物の取扱を廃止。。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、中央本線の駅はJR東日本の駅となる。
- 2004年(平成16年)4月1日 - 営団地下鉄民営化により、丸ノ内線の駅は東京地下鉄(東京メトロ)の駅となる。
- 2006年(平成18年)4月28日 - 丸ノ内線全線ホームドア化へ向けて、荻窪駅にホームドアを設置。
- 2006年(平成18年)6月 - 中央緩行線ホームの三鷹方階段を閉鎖し、エレベーター設置工事を開始。
- 2006年(平成18年)7月1日 - 中央線快速ホームの新宿方階段を閉鎖し、エレベーター・エスカレータ設置工事を開始。
- 2006年(平成18年)8月18日 - 北口出口の階段の半分を閉鎖し、エレベーター設置工事を開始。
- 2007年(平成19年)2月11日 - 中央緩行線ホームのエレベーター設置工事終了。同日から使用開始。
- 2007年(平成19年)3月 - 中央緩行線ホームの新宿方階段を閉鎖し、下りエスカレータ設置工事を開始。
- 2007年(平成19年)3月22日 - 北口・中央快速線ホームのエレベーター設置工事終了。同日から使用開始。
[編集] その他
- 当駅の電報略号は『クホ』である。
- 4番線ホーム(西荻窪寄り)の隅には、縦1メートル、横2メートル程のステンレス製の鏡(反射鏡)が設置してある。これは、中央線で多発する人身事故防止のため。この付近はホームの一番端で、ちょうど改札へのぼっていく階段の裏の死角。人目に付きにくいうえ、上りの快速電車が勢いよくすべり込んでくるため危険な場所となっている。鏡を設置することにより、「自分や他人の目を意識させることで、自殺を思いとどまって欲しい」との狙いがある。
[編集] 隣の駅
- 東日本旅客鉄道
- ■中央線(快速)
- ■中央・総武線(各駅停車)
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- 阿佐ケ谷駅 - 荻窪駅 - 西荻窪駅
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- 東京地下鉄
- ○丸ノ内線
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- 荻窪駅(M-01) - 南阿佐ケ谷駅(M-02)
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