箱根ヶ崎駅
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箱根ヶ崎駅(はこねがさきえき)は、東京都西多摩郡瑞穂町大字箱根ケ崎397番地にある東日本旅客鉄道(JR東日本)八高線の駅である。
瑞穂町内の唯一の駅でもある。
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[編集] 駅構造
島式ホーム1面2線の橋上駅。業務委託駅で駅長は拝島駅長が兼務している。
改札外コンコースにはみどりの窓口や自動改札機があり、ホーム及び出口へはエスカレーターとエレベーターが利用できる。
2004年の橋上駅舎化までは駅舎が木造で東口にしかなく、ホームまで跨線橋を渡らなければならなかったが、橋上駅舎化後に自由通路と西口が新設された。また、橋上駅舎化まで自動改札機と自動精算機は設置されておらず、簡易Suica改札機が設置されていた。そして、橋上駅舎化後に自動券売機の更新とカード発売機の新設の他、金子寄りにエアコンを完備した待合室が設置された。
- のりば
1 | ■八高線 | 拝島・八王子方面 |
2 | ■八高線 | 高麗川・川越方面 |
※当駅始発の八王子行は2番線からの発車となる。
[編集] 発車メロディ
この駅では1番線の発車メロディに「牧場の朝」を使用しているが、赤羽駅などが使っている最初の部分ではなく、京王線でも使用されている後半部分を使用している。また、2番線の発車メロディに「すみれの花咲く頃」を使用しているが、音程は従来より低く、テンポが遅い。
橋上駅舎化までは、北八王子駅・小宮駅・東福生駅・金子駅と同じメロディが使われていた。 4月1日より「牧場の朝」と「すみれの花咲く頃」の完結編が使用開始された。 しかし、「牧場の朝」は、北小金駅の曲より、テンポがはやい曲である。
[編集] 利用状況
2005年度の1日平均乗車人員は3,851人である。
[編集] 車両基地建設計画
現在、駅の北側に八高線用の車両基地を建設する計画がある。既に用地買収も行われており、JRの計画にも「箱根ヶ崎電車区(仮称)」と書かれている他、八高線のすべての電車及び中央快速線の201系の行先に「箱根ヶ崎」の幕が用意されているが、まだ工事は行われていない。これは、川越車両センターでは管理上の問題が発生してしまう事や、将来の複線化時の増発に備えた車両保守設備整備が必要であると考えられる。同センターは埼京線・川越線(大宮~川越間)用車両専用とし、八高線・川越線(川越~高麗川間)車両を転属させるものであると現状では考えられているが、詳細は不明である。
[編集] 駅周辺
住宅街と古くからの商店街がある。
箱根ヶ崎は、江戸時代に2つの街道(青梅街道・日光脇往還)が交差する宿場町であった。駅のすぐ近くを旧国道16号(東京環状、現在は東京都道166号瑞穂あきる野八王子線)が走るが、この東京環状と箱根ヶ崎の町内を南北に縦断する町道4号線(但し国道16号以北は東京都道219号狭山下宮寺線)は、江戸時代には八王子千人同心が日光勤番の往復に使用した街道であった。このため、瑞穂町内では日光街道の名称が残っている。また、駅北部は東西方向に青梅街道が通じている。青梅街道は奥多摩の石灰を江戸に輸送するために開かれた街道である。箱根ヶ崎宿は日光街道と青梅街道という2つの街道の結節点に開かれ、陸上交通の要として栄えた。現代でも南部に青梅街道のバイパス道路として新青梅街道が建設され、また東京環状が首都圏外縁の幹線道路として整備されるなど、箱根ヶ崎はなお交通の要衝である。
[編集] バス
[編集] 路線バス(いずれも東口から発車)
- 1番のりば(都営バス)
- 2番のりば(西武バス)
- 3番のりば(立川バス)
- 羽12-1 羽村駅行(長岡・羽村団地経由)
- 羽13 羽村駅行(羽村高校前・日野自動車正門経由)
- 昭24 昭島駅北口行(三ツ藤住宅・西武立川駅入口経由)
- 福13 福生駅東口行(瑞穂都営住宅・加美平団地中央経由)
- 4番のりば(立川バス)
- 立12 立川駅北口行(武蔵村山市役所前・砂川七番経由)
- 立12-1 立川駅北口行(武蔵村山市役所前・泉町・国立病院経由)
[編集] シャトルバス
- 郊外にあるザ・モールみずほ16までのシャトルバスが運行されている(西武総合企画が運行受託)。
[編集] 未成線
当駅には武州鉄道や西武鉄道などによるいくつかの新線・既成線の延伸計画が持ち上がったが、計画のみで建設には至らなかった。
[編集] 多摩都市モノレールの乗り入れ
現在、上北台駅から当駅まで多摩都市モノレールの延伸が計画されている。1992年には東京都が「事業化すべき路線」に、2002年には国の運輸政策審議会で「整備推進すべき路線」とされたが、2007年現在工事は行われていない。
[編集] 歴史
- 1931年(昭和6年)12月10日 - 国鉄八高線 八王子駅~東飯能駅間開通と同時に開業。旅客・貨物の取扱を開始。
- 1961年(昭和36年)3月1日 - 貨物の取扱を廃止。
- 1970年(昭和45年)7月1日 - 貨物の取扱を再開。
- 1984年(昭和59年)2月1日 - 貨物の取扱を再廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、JR東日本の駅となる。
- 1996年(平成8年)3月16日 - 八王子~高麗川間が電化される。
- 1999年(平成11年) - 貨物列車の側線を撤去。
- 2004年(平成16年)10月9日 - 橋上駅舎供用開始、東西自由通路暫定供用開始。
- 2005年(平成17年)3月27日 - 東西自由通路完成。