拝島駅
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拝島駅(はいじまえき)は、東京都昭島市にある東日本旅客鉄道(JR東日本)・西武鉄道の駅及び日本貨物鉄道(JR貨物)の貨物駅である。
ホームは昭島市と福生市との境界に位置している。
駅の所在地は、JR東日本が松原町4丁目14番4号、西武鉄道が美堀町5丁目21番2号である。
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[編集] 利用可能な鉄道路線
[編集] 駅構造
- 4面7線の単式ホームと島式ホームを併せ持つ地上駅である。
- 駅舎は南側にJRが、北側に西武のものがあり、橋上と地下の連絡通路で結ばれているが、両者間に連絡改札はなく、相互に乗り換えが可能である。但し、連絡通路を利用して当駅の南北を行き来するにはJRの130円の入場券を購入する必要がある。また、東京駅や高尾駅などとは違い、定期入場券は発売していない。地下連絡通路はJRホームのみに位置している。また、自動券売機・自動改札機・自動精算機も南側にJR、北側に西武それぞれの仕様のものが設置されているが、両改札口ではSuica・ICOCAとパスネットに対応しているものの、自動券売機と自動精算機では南側はパスネット、北側はSuica・ICOCA・オレンジカードにそれぞれ対応していない。なお、2007年3月18日からSuicaとPASMOが相互利用を開始するが、当駅には簡易ICカード改札機の設置は行わない。
- 階段通路やホームが狭く、ラッシュ時には混雑し易い事から、駅舎を橋上化し、駅の南北を結ぶ自由通路を整備する工事に加えてホームの拡幅工事も行われている。その一環として八高線ホームが2005年12月3日深夜から翌4日早朝にかけて5番線を西武線寄りに移して拡幅された。自由通路は2009年2月に完成の予定。当初は2008年3月に完成する予定だったが、南口(昭島市側)の用地買収が遅れ、階段の設置工事も遅れるため、約1年延期している。2007年8月頃に仮設階段を設置した上で一部開通する予定。橋上駅舎化に伴ってJRと西武の改札は分離される。
- 発車メロディは、1番線が発車ベルを使用している他は2~7番線で使用されており、2・3番線、4・5番線、6・7番線でそれぞれ制作会社の異なるメロディーを鳴らしている。
- 西武側に向かう橋上連絡通路の北端に立ち食いそばとうどんの店(狭山そば)があり、併設している「たいやき店」は周辺随一の評判で、帰宅途中の学生やサラリーマンなどに人気の店となっている。
- 当駅の所在地は東京都昭島市となっているが、青梅線ホームと五日市線ホームは市境を跨いでいるので、1番線と2・3番線の一部は同福生市に所在する。これは駅改札前に掲載されている地図でも確認できる。
[編集] のりば
1 | ■五日市線 | 秋川・武蔵五日市方面 |
■青梅線 | 立川・新宿・東京方面 | |
■八高線 | 高麗川方面 | |
2 | ■青梅・五日市線 | 青梅・奥多摩・武蔵五日市方面 |
3 | ■青梅線 | 立川・新宿・東京方面 |
4 | ■八高線 | 高麗川・川越方面 |
5 | ■八高線 | 八王子方面 |
6 | ■拝島・新宿線 | 玉川上水・小川・萩山・高田馬場・西武新宿方面 |
7 | ■拝島・新宿線 | 玉川上水・小川・萩山・高田馬場・西武新宿方面 |
[編集] 貨物駅
JR貨物の貨物駅でもあり、貨物の取扱を行っている。
- 取り扱い関東は、専用線発着の車扱貨物である。
- 西武線の側線から在日米軍横田基地へ専用線(単線・非電化)が続いている。1970年頃までは物資輸送用に使用されていたが、現在は石油輸送のみに使用されている。安善駅に専用線が接続する鶴見貯油施設より週に数回、石油輸送貨物列車が運行されている。
[編集] 駅周辺
駅の南口(JR東日本管理)側は商店街になっている。北口(西武鉄道管理)側は住宅地及び米軍横田基地がある。
[編集] 路線バス
- 拝島駅南口発
- 拝島駅東発(立川バス)
- 昭01系統(Aバス西ルート) 昭島駅南口商店街行(緑町四丁目・拝島会館東・昭島郵便局経由)
- 拝島駅北入口 発(立川バス)
- 昭11系統 昭島駅南口行
- 立15系統 立川駅北口行(松中団地・砂川七番経由)
[編集] 利用状況
1日あたりの乗降客数(2005年度)
- JR東日本:26,225人(乗車人員で換算)
- 西武鉄道:28,529人
[編集] 歴史
- 1894年(明治27年)11月19日 - 青梅鉄道(後の青梅電気鉄道)立川駅~青梅駅開通と同時に開業。旅客及び貨物の取扱を開始。
- 1925年(大正14年)4月21日 - 五日市鉄道の拝島仮停車場が開業。
- 5月15日 五日市鉄道拝島~拝島仮停車場間延伸開業、同時に仮停車場を廃止。
- 1930年(昭和5年)7月13日 - 五日市鉄道 立川~当駅間が開通。
- 1931年(昭和6年)12月10日 - 国鉄八高線 八王子~東飯能間と同時に国鉄拝島駅開業。
- 1940年(昭和15年)10月3日 - 五日市鉄道が南武鉄道に合併し、同社の五日市線となる。
- 1944年(昭和19年)4月1日 青梅電気鉄道、南武鉄道が戦時買収私鉄に指定され国有化。国鉄青梅線、五日市線となる。
- 1968年(昭和43年)5月15日 - 西武拝島線 玉川上水駅~当駅間が開通。
- 1971年(昭和46年)2月1日 - コントロールセンター設置。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により青梅線等の駅がJR東日本・JR貨物の駅となる。
- 1991年(平成3年)1月27日 - 青梅線ホームを拡張。全国でも珍しい発泡スチロールを積み重ねる工法である。
- 2005年(平成17年)12月4日 - 八高線ホーム(4・5番線ホーム)拡張。
[編集] その他
- 駅の東側には広大な留置線が広がっている。かつては103系やE257系など疎開留置や乗務員訓練などのために様々な車両が入線していた。また、その付近にある倉庫前踏切は八高線と西武線に跨っていて距離が長く、渡りきれない歩行者のためにしばしば電車が急停車する危険なスポットとなっているが、橋上駅舎化で新設される自由通路によって解消される事になっている。
- 当駅の電報略号は『ハヒ』である。
[編集] 隣の駅
- 東日本旅客鉄道
- ■青梅線
- ■五日市線
- ■八高線
- 西武鉄道
- ■拝島線
- 急行・普通
- 西武立川駅 - 拝島駅
- 急行・普通