西予市
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西予市(せいよし)は、愛媛県の南西部に位置する市である。2004年4月1日に東宇和郡4町と西宇和郡三瓶町の5町が合併(新設合併)して新しく誕生した。
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[編集] 地理
[編集] 地名の由来
- 伊予(愛媛県の旧国名)の西部地域に当たることから「西予」と呼ぶ。
- もともと、現在の西予市に加えて、八幡浜市、大洲市、喜多郡、西宇和郡(東宇和郡は西予市の成立のため、消滅)をあわせた広域市町村圏組合で、全体の地域を指す言葉として「西伊予」が発案され、観光キャンペーンや広報紙等に用いていた。「西予」は、「西伊予」を略したもの。このため、地域全体を指す(はずであった)地域名をそのうちの一地域のみが称することには、当初、西予市以外の関係者には、抵抗感もあった。
[編集] 位置・地形
旧東宇和郡の全町(4町)と西宇和郡の三瓶町とが合併したため、東西に横長い形をしている。東は高知県境の山々と接し、西は宇和海に面しており、その標高差は1,403m。その間に宇和盆地がある。
- 山:碁石ヶ森(ごいしがもり)1,185m(大野ヶ原)、雨包山(あまつつみやま)1,111m(野井川)、大判山(おおばんざん)799m(鳥鹿野)、大野山(おおのざん)797m(白髭)、御在所山(ございしょやま)669m(高瀬)
- 河川:宇和川、肱川(上流域)
- 湖沼:朝霧湖(野村ダム湖)、鹿野川湖(鹿野川ダム湖上流域)
[編集] 気候
冬季には2m以上積雪する高原(大野ヶ原)から、温暖な海岸部、2つのダムの影響で霧の多い盆地など、多様な気候である。台風の季節には海岸部では高潮、高波などによる被害、山間部では豪雨による土砂崩れの被害が多い。海岸部と大野ヶ原では気温が10度以上違う日もある。
[編集] 地質
西予市の一帯はその大半が秩父帯に属している。中津川地区には石灰岩の多い地域に流れる石灰成分が沈殿、堆積して形成された「トウファ」がある。長さ280mに達し日本最大級とされ、西予市文化財に指定されている。また日本三大カルストのひとつ、四国カルストの一部でもある大野ヶ原は緑の草原に白い石灰岩がとても美しい。小松には四国では最大級とされる洞窟、羅漢穴がある。人がたどり着ける長さは700m程度。
- 参考 西予市、西予市地質館
[編集] 歴史
- 2004年(平成16年)4月1日、東宇和郡明浜町・宇和町・野村町・城川町、西宇和郡三瓶町が合併し誕生。発足時の人口は約4万8,000人で、市役所は旧宇和町役場。
- 2006年(平成18年)2月、市のシンボルとして、花=レンゲソウ、木=ブナ、鳥=ウグイス、魚=アジ、昆虫=ホタルを選定。
[編集] 行政
- 市長 三好幹二(みよし かんじ、前・宇和町助役)
- 総合支所方式を採用
- 行政課題
- 行政改革
- もともと人口の多くない町が集まって、平成の合併推進方策に乗り、市への昇格要件の特例を適用して「市」となったため、人口規模に見合った行政力の向上と財政力の強化が課題である。特に、人口規模に比較して人員の多い職員の削減はまったなしの状況である。退職不補充ではとても間に合わないため、愛媛県内の市町ではトップを切って、退職金上積による優遇措置により、早期退職勧奨を行っている。(2005年度から) また、旧町で活用してきた第三セクター7社の整理・統合も課題となる。
[編集] 姉妹都市
- 旧:野村町時代にも姉妹都市であった。黒松内町は北限のブナ林で知られて、その縁。2006年4月調印式。
[編集] 経済
産業基盤は弱く、経済力は乏しい。
かつては、農村の物資の集散地として、宇和(卯之町)、野村等に集積があったが、特に野村については交通の発達や農村経済の疲弊と共に衰退している。宇和については、旧宿場町としての姿は歴史的町並みの残る中町以外では、むしろ沿道サービス業が発達し、近隣から買い物客等を集めている。経済は第一次産業が中心で、製造業の集積は乏しい。詳細はそれぞれの旧町のページ参照。
[編集] 第一次産業
- 柑橘類や米、栗などが主に栽培されている。また畜産(ブタ、乳牛、肉用牛)も行われている。
- 沿岸地域で柑橘類の栽培が盛んで、ウンシュウミカン(各地)のほか、イヨカン(明浜地域など)、ニューサマーオレンジ(三瓶地域)などが、栽培されている。石垣を積み重ねてつくられた果樹園は農村景観の形成に一役買っている。野村地域では畜産(乳牛)が営まれている。
- 漁業ではハマチ養殖、ヒラメ養殖、真珠養殖、チリメンなどの養殖・漁獲が盛んに行われている。
[編集] 第二次産業
- 製塩、食品加工(水産練製品)、酒造、製材などが行われている。
[編集] 第三次産業
- 卯之町(旧:宇和町)にスーパーマーケット・ホームセンター等の商業集積がみられる。野村(旧:野村町)も、かつては旧:野村町、旧:城川町の商業の中心でミニ核を形成していたが、道路の充実とともに、宇和、さらには宇和島市又は大洲市に購買力は流出している。
- サービス業では、市内にコールセンターが進出する予定である。
[編集] 工場・事業所を置く主要企業
- 伯方塩業明浜工場
- セトスイ・フードサービス宇和工場
[編集] 地域
[編集] 教育
[編集] 高等学校
[編集] 中学校
- 西予市立宇和中学校
- 西予市立野村中学校
- 西予市立城川中学校
- 西予市立三瓶中学校
- 西予市立明浜中学校
[編集] 特殊教育諸学校
- 愛媛県立宇和聾学校
- 愛媛県立宇和養護学校
- 愛媛県立宇和養護学校野村学園分校
[編集] 小学校
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[編集] 交通
[編集] 鉄道路線
- 中心となる駅:卯之町駅
- 宇和島 - 松山の特急宇和海が必ず停車する。このため、松山などへの遠距離通勤者もよく利用しており、同駅付近には通勤者等が利用する広大な駐車場がある。
[編集] 道路
[編集] 高速道路
[編集] 一般国道
[編集] 都道府県道
- 愛媛県道2号城川梼原線
- 愛媛県道25号八幡浜宇和線
- 愛媛県道26号八幡浜三瓶線
- 愛媛県道29号宇和野村線
- 愛媛県道30号宇和三瓶線
- 愛媛県道31号宇和三間線
- 愛媛県道32号肱川公園線
- 愛媛県道35号野村城川線
- 愛媛県道36号野村柳谷線
- 愛媛県道44号大洲野村線
- 愛媛県道45号宇和明浜線
- 愛媛県道56号内子河辺野村線
- 愛媛県道237号鳥坂宇和線
- 愛媛県道252号双岩停車場和泉線
- 愛媛県道253号穴井三瓶線
- 愛媛県道257号俵津三瓶線
- 愛媛県道259号信里伊予平野停車場線
- 愛媛県道260号狭間上松葉線
- 愛媛県道261号伊予石城停車場線
- 愛媛県道262号伊延東多田線
- 愛媛県道263号平野坂戸線
- 愛媛県道265号卯之町停車場線
- 愛媛県道267号大茅辰ノ口線
- 愛媛県道284号日向谷高野子線
- 愛媛県道311号伊延永長線
- 愛媛県道312号土居魚成線
- 愛媛県道331号高瀬松渓線
- 愛媛県道344号宇和高山線
- 愛媛県道383号四国カルスト公園縦断線
[編集] 道の駅
- きなはい屋しろかわ(国道197号)
[編集] 名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
- 名所
- 開明学校
- 源光山明石寺(四国八十八箇所43番札所)
- 樽滝・樽池(野村町旭)
- 観音水(湧水、名水百選)
- 愛媛県立歴史文化博物館
- 宇和町米博物館
- 農業公園ほわいとファーム
- どんぶり館
- シーサイドサンパーク
- はま湯(温浴施設)
- 乙亥会館(温浴施設&イベント会場)
- 潮彩館(海の駅)
- 祭り・イベント
- 乙亥大相撲(相撲)毎年11月末九州場所明け後に乙亥会館で開催
- 奥地の海のカーニバル(豚のロディオ) - 8月13日
- アドベンチャースクール(夏休み小中学生対象6泊7日高原キャンプ)
- 宇和れんげ祭り - 4月29日
- どろんこ祭り
- かまぼこ板の絵展覧会
- のむらダム祭り - 5月3日
- カッパ祭り
- トムソーヤプログラム(夏休み小学生対象2泊3日サイクリング)
- 野村町愛護班ウォークラリー大会 - 毎年2月
- Z-1グランプリ
- 特産物
[編集] 出身有名人
- 菊池武範(実業家、タイガー魔法瓶創業者、旧三瓶町出身)
- 草彅剛(歌手、SMAP。育ちは埼玉県春日部市)
- 玉春日良二(力士、旧野村町出身)
- 樫本学ヴ(漫画家、旧宇和町出身)
- 塀内久雄(プロ野球選手、千葉ロッテマリーンズ、旧三瓶町出身)
- 大森健作(プロサッカー選手、徳島ヴォルティス、旧野村町出身)
- 細川一(医師、水俣病の公式発見者、旧三瓶町出身)
[編集] 関連項目
- 合併前の町
・ダウンタウン・ヒーローズ-劇中に舞台となる松山高校は、西予市立宇和町小学校(当時は宇和町立宇和町小学校)を使用している。なお当時の校舎は建て替え前の旧校舎で、現在は旧校舎の一部が宇和町米博物館として移転・保存されている。
[編集] 外部リンク
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