八代将軍吉宗
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『八代将軍吉宗』(はちだいしょうぐんよしむね)は、1995年(平成7年)にNHKで放送された連続テレビドラマで、第34作目のNHK大河ドラマである。放送期間は同年1月8日 - 12月10日。平均視聴率は26.4%、最高視聴率は31.4%(関東地区・ビデオリサーチ調べ)。
NHK大河ドラマ | ||
通番 | 題名 | 放映期間 |
第33作 | 花の乱 | 1994年4月3日 ~1994年12月25日 |
第34作 | 八代将軍吉宗 | 1995年1月8日 ~1995年12月10日 |
第35作 | 秀吉 | 1996年1月7日 ~1996年12月22日 |
目次 |
[編集] 概要
江戸時代中期、御三家紀州徳川家の三男として生まれ、徳川将軍となり享保の改革を行い江戸幕府中興の祖とされている徳川吉宗の生涯を描く。将軍綱吉時代の元禄期から吉宗の晩年までが描かれ、『樅ノ木は残った』(1971年)や忠臣蔵作品などを除き、江戸時代中期の政治劇を扱う作品ははじめての試み。脚本は1987年の大河ドラマ『独眼竜政宗』や連続テレビ小説『澪つくし』を手がけたジェームス三木で、二度目となる。『政宗』では原作小説を元に書かれたが、本作はオリジナルとなる。
ご当地となる和歌山県や栃木県の日光江戸村においてロケが行われ、NHKスタジオには江戸城大広間や豪奢な名古屋城、江戸市街などのセットが再現された。音楽は池辺晋一郎が全編を担当し、テーマ曲ではオンド・マルトノを用いるなど、新手法を取り入れた特徴のある曲となった。また、タイトルバックにはCG映像が使用され、屏風絵や見返り美人を動かすなどの斬新な映像が展開された。同様の手法は1999年の『元禄繚乱』でも使われた。2006年6月、時代劇専門チャンネルで全話が再放送された。
[編集] 超豪華俳優陣
主演は、6回目の大河ドラマ出演となる西田敏行で、『翔ぶが如く』に続く主役抜擢。津川雅彦・大滝秀治・小林稔侍・石坂浩二・中井貴一・滝田栄・草笛光子・藤村志保など大河主演経験者や出演歴の多く、日本を代表する俳優陣が多く出演した点もドラマの魅力であった。一方で、放送当時それほど知名度が高くなかった俳優にも注目が集まり、中でも吉宗の長男で言語障害がある九代将軍・家重を演じた中村梅雀の、涙を流したりよだれを垂らしたりする演技は多くの話題を呼び、中村自身の知名度どころか、それまで徳川将軍の中では影が薄かった徳川家重の知名度をも上げる結果となった。
[編集] チャンバラのない時代劇
前三作(『琉球の風』『炎立つ』『花の乱』)は大河ドラマにおいて未開拓の時代や地域を扱う試みであったが低視聴は低迷していた。本作品は江戸中期を扱う試みであったが、高視聴率を記録した。扱っている時代が江戸中期という泰平の時代であり、山場となる合戦などのスペクタクルシーンもなく、戦国や幕末と違ってドラマとしては政治劇が中心で劇的な展開を持ち込む事が難しかったにも関わらず、それを逆手にとって「将軍家のホームドラマ」という展開に仕立てあげ、ある時はコミカルに、ある時はシリアスに吉宗の生涯を描き見事に魅力溢れるドラマに仕立て上げた。当時テレビ朝日で放送されていた「暴れん坊将軍」との比較も話題になった。
[編集] ナビゲーター・近松門左衛門
江守徹演じる近松門左衛門がナレーションと史実を解説させるキャラクターとしている試みが特色で、家系図や享保改革などについてパネルや表などを使い、時には「パーティ」「ドラマ」など現代語も交えてわかりやすく説明させている。ひょうきんな近松のキャラクターが視聴者に好評であり、同様の手法は2000年の『葵徳川三代』でも用いられている(この時は中村梅雀演じる徳川光圀が語り・解説役)。近松は吉宗在世中の享保9年(1724年)に死去しており、以降は「幽霊」として登場。最終回では天国で吉宗と吉宗の父・光貞に1995年当時までの日本の世相を教えた。「さればでござる」のセリフが近松のキャッチフレーズであった。最終回から一週間後の12月17日には「さればでござる・全て見せます大河ドラマ」という特別番組が放送され、これまでの大河ドラマの歴史を振り返り、さらに翌年の大河ドラマ「秀吉」の主演・竹中直人によるミニコントなども放送された。番組のナビゲーターはタイトルからも分かるとおり、近松役の江守徹と、近松家の少女役・遠野凪子が務めた。
このドラマは、男性のみならず女性の視聴者などにも人気が高く、名作の部類に入るとも評される。
[編集] あらすじ
紀州藩主・徳川光貞の四男・源六(後の吉宗)はいたずら好きのわんぱくっ子として育ちながらも、その頑強さから父の期待を一心に集める。しかし母・お紋の出自は卑しく、長幼の序の慣例から将来は部屋住みの身分として一生を終えるものと決め込んでいた。ところが長兄・綱教が早々と亡くなり、後を追うように父・光貞、次兄・頼職も亡くなる。綱教にも頼職にも跡継ぎはなく、遂に吉宗は五代紀州藩主になるべくして収まるが、江戸では五代綱吉、六代家宣、そして幼い七代将軍・家継までもが次々と逝去。時代は吉宗を八代将軍に推し上げようとしていた。
[編集] スタッフ
[編集] 出演
[編集] 将軍・将軍家
- 徳川吉宗(八代将軍)・・・青柳翔→尾上松也→阪本浩之→西田敏行
- 鷹狩り等の武芸を好むが学問や和歌は苦手、声も体も大きい無骨な大丈夫として描かれている。君主としての明確なビジョンを持ち、幕政改革に挑む。本作では、個性が全く異なる三兄弟の悩める父親としての姿も描かれる。
- ※吉宗が少年から大人になる際に疱瘡に罹患したという設定が与えられ、少年期の吉宗役であった阪本の顔面を包帯で覆い、疱瘡から快癒し包帯を解くと吉宗役が西田になっているというユニークな演出がなされ、視聴者を驚かせた。
- 鷹狩り等の武芸を好むが学問や和歌は苦手、声も体も大きい無骨な大丈夫として描かれている。君主としての明確なビジョンを持ち、幕政改革に挑む。本作では、個性が全く異なる三兄弟の悩める父親としての姿も描かれる。
- 徳川綱吉(五代将軍)・・・津川雅彦
- その治世に賛否両論はあるが、母想い・娘想いの心優しき将軍として描かれている。吉宗からは尊敬されており、また綱吉も吉宗を可愛がり、「そちのような息子が欲しかった」と告げて吉宗を感激させた。
- 徳川家宣(六代将軍)・・・細川俊之
- 学問を好み、諸事公家風のしきたりを重んじるため、武士としての態度を明確にする吉宗とは犬猿の仲。吉宗に陰で口調をモノマネされ、さらに「イヤミな奴」などと陰口を言われる。
- 徳川家継(七代将軍・家宣長男)・・・中村梅枝
- 能が大好きな可愛い将軍として描かれている。無邪気な言葉に周囲の大人たちが思わず面食らう事も。
- 徳川家重(九代将軍・吉宗長男)・・・平野一真→荘田優志→池田貴尉→中村梅雀
- 体が弱く、酒色に耽り、臆病者で言語不明瞭なため次期将軍として各方面から憂慮されるが、心優しい面も描かれた。
- 徳川家治(十代将軍・家重長男)・・・伊勢裕樹→いしいすぐる
- 父と違い聡明で、祖父・吉宗の期待を一心に受ける、吉宗最愛の孫。
- 田安宗武(吉宗次男)・・・広瀬斗史輝→嶋田伸亨→徳山秀典→山下規介
- 聡明で武芸・学問はもちろん、芸術にも秀でた非の打ち所のない次男として描かれている。
- 一橋宗尹(吉宗三男)・・・小林伊織→佐野泰臣→宍戸開
- 吉宗をして「最もわしに似ている」と言わしめる、豪腕で無骨、率直な物言いの三男。
- 清水重好(家重次男)・・・小野瀬輝
[編集] 将軍家の女性達
- 鶴姫(綱吉息女・綱教正室)・・・斉藤由貴
- 将軍家のアイドル的存在。義弟の吉宗を可愛がり、吉宗と綱吉を引き合わせるきっかけを作った。綱吉に溺愛されている。夫の綱教を愛し、綱教の将軍就任を後押ししたが、流産の後、若くして死去。
- 桂昌院(綱吉生母)・・・藤間紫(山田五十鈴の予定だったが、事故で降板)
- 綱吉に子が出来ないのを憂い、「生類憐みの令」を作らせた張本人。いくつになっても子離れできない母親として描かれている。
- 鷹司信子(綱吉正室)・・・松原智恵子
- 綱吉の治世に真っ向から異を唱えた事もある勝気な正室。
- お伝の方(綱吉側室)・・・夏木マリ
- 綱吉の唯一の子・鶴姫の生母として権勢を振るう。
- 大典侍(綱吉側室)・・・床嶋佳子
- 京都から輿入れした若い側室。
- 新典侍(綱吉側室)・・・飛田恵里
- 竹姫(綱吉養女)・・・関友香→森口瑤子(宮崎ますみの予定だったが、出産のため降板)
- 天英院(家宣正室)・・・草笛光子
- 大奥の首座に君臨し、にらみを利かせる江戸城のご意見番。吉宗を立て、一歩引いた目でその治世を見守る。
- 月光院(家宣側室・家継生母)・・・名取裕子
- 七代家継の生母として権勢を振るった、家宣の側室。家宣死後はその美貌で吉宗と懇ろな仲に陥る。
- 真宮理子(吉宗正室)・・・山崎直子
- 無骨な吉宗とは不釣合いなほど、しとやかで優しい女性。生きてきた世界や価値観がまるで違う吉宗に面食らうが、やがてその真っ直ぐな人柄に惹かれるようになる。しかし流産が元で若くして逝去。その後、吉宗は生涯正室を娶らなかった。
- 須磨(吉宗側室・家重生母)・・・賀来千香子
- 紀州で吉宗に見初められた女性。元は頼職のお付になるはずだったが、吉宗が一目ぼれして強引に自分の側室にしてしまった。
- 古牟(吉宗側室・宗武生母)・・・細川ふみえ
- 久免(吉宗側室)・・・黒木瞳
- 淨圓院の紹介で江戸入りした女性。若いころはそのえくぼが吉宗のお好みだったが、年を重ねるにつれておっちょこちょいな性格が現れ出す。吉宗と最も永く連れ添った側室。
- お梅(吉宗側室・宗尹生母)
- 比宮培子(家重正室)・・・畠田理恵
- 京都から来た公家の姫。家重の子を懐妊するが、流産が元で死去。
- お幸(家重側室・家治生母)・・・松原千明
- 培子の御付女中であったが、培子の死がきっかけで家重の手付きとなる。姉さん女房である事に吉宗は難色を示すが、世子・家治を産み、側室として認められる。
- お逸(家重側室・重好生母)・・・寺島しのぶ
- 父の出自が浪人であるため、側室に迎えることを吉宗から大反対される。しかし次男・清水重好を産み、側室として認められる。
[編集] 紀州藩・吉宗家臣
- 徳川光貞(二代紀州藩主・吉宗の父)・・・大滝秀治
- 吉宗に武士としての誇りを徹底的に叩き込んだ厳格な父。元気で活発な吉宗に大いに期待をかけた。老齢にもかかわらず、すぐ女性に手を出してしまう。最終回、天国で己の治世を悔いる吉宗を、「卑怯な振る舞いがなかったならばそれでよい」と励ました。
- 加納久通(吉宗家臣)・・・小林稔侍
- 吉宗の傅役として生涯を吉宗にささげた男。弱気になる吉宗を時に殴りつけるなど、吉宗を厳格に育て上げた。家重の廃嫡論に真っ向から異を唱え、吉宗を翻意させる。ちなみに小林稔侍は本作の中で一話から最終話まで全話に出演している唯一の人物であり、影の主役とも言える。
- 有馬氏倫(吉宗家臣)・・・すまけい
- 御用取次ぎ役として吉宗に仕える。久通とはライバルで、何かと喧嘩し吉宗に怒られる。ひょうきんな性格だが、お庭番を総括するなど幕府の威光を保つため、時に厳格な一面も覗かせる。
- 徳川綱教(三代紀州藩主・光貞長男)・・・辰巳琢郎
- 聡明で武芸にも秀で、綱吉からも一目置かれた人物。そのため綱吉の次の将軍の座を大いに期待されるも、志半ばでこの世を去る。他の女には目もくれず、妻の鶴姫を生涯愛し続けた。
- 徳川頼職(四代紀州藩主・光貞三男)・・・荒木計志郎→木村直雄樹→野口五郎
- 暗愚で偏屈な性格の男として描かれる。自分を立てようとしない吉宗を大いに嫌った。
- お紋(淨圓院、光貞側室・吉宗の母)・・・山田邦子
- 極めて慎み深い、無欲な女性として描かれる。百姓の娘で、百姓の心を常に吉宗に説き、吉宗が米将軍と呼ばれるまでに農政に執着したきっかけを与えた張本人。
- 伏見宮照子(天真院、光貞正室)・・・藤村志保
- しとやかで優しい、光貞の正室。わんぱくな吉宗を温かく見守る。
- 志保(光貞側室・頼職生母)・・・三林京子
- 大柄で勝気な女性。お紋・吉宗母子と折り合いが悪く、光貞に何かと悪口を告げ、光貞によく怒られる。
- 千草(光貞側室)・・・かとうれいこ
- 若い美女で光貞にひいきされる。志保とは犬猿の仲。
- 育姫(光貞次女)・・・小田茜
- 吉宗の姉で幼い吉宗をよく可愛がった。佐竹義苗に嫁ぐがまもなく死去。
- 松平頼純(伊予西条藩主・光貞の弟)・・・藤岡琢也
- 吉宗も慕う気さくでひょうきんな叔父。だが嫡男・頼雄を廃嫡にするなど厳格な一面ものぞかせた。
- 松平頼雄(頼純長男)・・・寺泉憲
- 頼純の嫡男だが、隠れキリシタンである事が露になり高遠に隠棲。やがて宗直が放った刺客に殺される。(史実とは異なる。)
- 徳川宗直(頼純次男・六代紀州藩主)・・・戸田都康→柄本明
- 吉宗の将軍就任を機に紀州家を継ぐ。若いころは同じ部屋住み同士の身分という事で、吉宗と放蕩に明け暮れた。
- 三浦為隆(紀州藩家臣)・・・竜雷太
- 紀州家に長年使えた家老。吉宗の将軍就任の折も、あえて紀州を離れず、家老として生涯を全うした。
- 水野重上(紀州藩家臣)・・・黒沢年男
- 紀州家の家臣。生真面目な性格だが、相当な笑い上戸でもあり、ひときわ大きい声で笑う。
- 加納政直(紀州藩家臣)・・・牟田悌三
- 加納久通の父。幼少の吉宗の養父として吉宗を育てる。吉宗元服時の烏帽子親にもなった。
- 小笠原胤次(紀州藩家臣)・・・森田順平
- 紀州家に長年仕え、吉宗の将軍就任に際し江戸詰めとなる。しかし環境の激変で精神を病み、まもなく隠居。
- 豊島半之丞・・・福田豊土
- 紀州家の古家臣だが、吉宗の将軍就任に際し江戸詰めとなる。
- 中条平助・・・藤森一朗
- 聞是院の甥・吉宗近習番。
- お常(加納政直側室)・・・丘みつ子
- 幼い吉宗の養母として吉宗を育てる。お紋を説得し、和歌山城にお紋を引き入れた。
[編集] 尾張藩・水戸藩
- 徳川宗春(七代尾張藩主・綱誠十九男)・・・中井貴一
- 吉宗の質素倹約制度に真っ向から異を唱え、奢侈贅沢を奨励した、吉宗最大のライバル。しかし放蕩がたたって尾張藩の財政破綻を導いた責により蟄居謹慎を申し付けられる。
- 徳川光友(二代尾張藩主)・・・根上淳
- 綱誠の将軍擁立を目指し光貞に対抗するが、早くに綱誠を亡くし、失意の中逝去する。
- 徳川綱誠(三代尾張藩主・光友長男)・・・中山仁
- 綱教のライバルとして君臨するが、草苺に食当たりし、志半ばで逝去する。
- 徳川吉通(四代尾張藩主・綱誠九男)・・・高橋政洋→堤真一
- 聡明の藩主であったが卑屈な性格で深酒がたたり、変死する。
- 徳川五郎太(五代尾張藩主)・・・伊藤公紀
- 吉通の変死に伴い跡を継ぐが、早世。
- 徳川継友(六代尾張藩主・綱誠十一男)・・・羽賀研二
- 吉宗と将軍継嗣を争うが敗北。以後は逸る宗春を制しつつ、吉宗に従順な姿勢を見せる。
- 徳川宗勝(八代尾張藩主)・・・新藤栄作
- 宗春の従兄弟。宗春の蟄居謹慎をもって八代藩主に就任。
- 徳川光圀(二代水戸藩主)・・・長門裕之
- 将軍の前でもずけずけと物を言う、江戸城きっての論客にして御意見番。その直言には綱吉も閉口してしまう。
- 徳川綱條(三代水戸藩主)・・・山本圭
- 光圀の甥で、養子となり、水戸家を継ぐ。吉宗の将軍擁立に協力。
- 徳川宗堯(四代水戸藩主)・・・西村和彦
- 徳川宗翰(五代水戸藩主)・・・長瀬優秀→小栗旬
- 本寿院(綱誠側室・吉通生母)・・・五月みどり
- 若い家臣と逢瀬を重ねる稀代の悪女。尾張藩の治世にいちいち口を挟み、家臣達から疎まれる。
- 宣楊院(綱誠側室・宗春生母)・・・八千草薫
- 子の宗春とは正反対の性格の、慎み深い女性。
- 竹腰正武(尾張藩家臣)・・・誠直也
- 成瀬隼人正とともに宗春の家臣として従順に振舞う。
- 成瀬隼人正(尾張藩家臣)・・・寺田農
- 宗春の忠実な家臣であるが、吉宗に尾張藩乗っ取りの動きがあるのを知って懸命に奔走、ピンチを救う。
[編集] 幕臣
- 柳沢吉保(側用人)・・・榎木孝明
- 綱吉の側用人として絶大な権力を振るう実力者。家宣の将軍就任により失脚。
- 間部詮房(側用人)・・・石坂浩二
- 吉保に成り代わり、家宣・家継二代の側用人として君臨。吉宗の将軍就任により失脚。
- 松平輝貞(側用人)・・・谷村昌彦
- 新井白石(儒学者)・・佐藤慶
- 家宣のお抱え学者として正徳の治をリードする論争の鬼。吉宗将軍就任により失脚。不遇な余生を過ごすはめに。
- 室鳩巣(儒学者)・・・橋爪功
- 吉宗のお抱え学者。家重の筆頭教育係も任される。
- 林信篤(儒学者)・・・鈴木瑞穂
- 長年に渡り幕府のお抱え儒学者として奉職。吉宗の信頼も厚かった。
- 成島道筑(儒学者)・・・江幡高志
- 大岡忠相(江戸町奉行)・・滝田栄
- 井伊直該(大老)・・・児玉謙次
- 松平乗邑(老中)・・・阿部寛
- 冷静沈着でかつ豪腕な、吉宗の治世に数々の貢献を果たした老中。しかし家重廃嫡の計画が公になり、失脚する。(史実では次男の宗武を将軍に推挙していた)
- 水野忠之(老中)・・・石立鉄男(高橋悦史の予定だったが、病気のため降板)
- その明晰さをもって吉宗に迎えられた老中。しかし宗堯逝去の責任をとり辞任する。(史実では異なる)
- 松平信祝(老中)・・・西岡徳馬
- 豪胆な手腕が評価され登用された老中。吉宗の治世に大いに貢献する。
- 大久保忠朝(老中)・・・久米明
- 綱吉時代の老中。鶴姫とともに、吉宗と綱吉を引き合わせるきっかけを作った人物。
- 土屋政直(老中)・・・名古屋章
- 綱吉時代の老中。紀州藩と昵懇で、吉宗の将軍就任をサポートする。
- 久世重之(老中)・・・山本學
- 綱吉時代の老中。土屋政直と共に吉宗の将軍就任をサポート。
- 荻生徂徠(儒学者)・・・津嘉山正種
- 綱吉と吉宗の治世に数々の助言を与えた儒学者。
- 荻原重秀(勘定奉行)・・・中島久之
- 綱吉時代の勘定奉行として財政再建に励むが、新井白石との対立により失脚。
- 牧野成貞(側用人)・・・可知靖之
- 綱吉の側用人として君臨するが、しだいにその座を吉保に奪われる。
- 阿部正喬(老中)・・・秋野太作
- 吉宗時代の初期の老中であったが、鷹狩りを止めるよう諫言したことで吉宗の不興を買い、失脚。
- 井上正岑(老中)・・・石橋朗
- 綱吉時代の老中。
- 松平武元(老中)・・・香川照之
- 吉宗が引退後に吉宗により登用された老中。家治の教育係も任ぜられる。
- 堀田正亮(老中)・・・板倉哲
- 戸田忠昌(老中)・・・稲垣昭三
- 戸田忠真(老中)・・・矢野宣
- 小笠原長重(老中)・・・坂口芳貞
- 本多正永(老中)・・・真弓田一夫
- 本多忠良(老中)・・・仲恭司
- 本多正珍(老中)・・・山田敦彦
- 大久保常春(老中)・・・池上尚吾
- 大久保忠増(老中)・・・小瀬格
- 松平乗賢(老中)・・・鶴田忍
- 酒井忠寄(老中)・・・刀坂悟
- 酒井忠恭(老中)・・・草川祐馬
- 神尾春央(勘定奉行)・・・佐々木功
- 吉宗時代の後期に勘定奉行として活躍。
- 井上正之(寺社奉行)・・・石井愃一
- 仙石久尚(大目付)・・・阿部六郎
- 田沼意次(旗本)・・・小林健
- 家重付きの旗本として家重の日常生活をサポートする。
- 大岡忠光(家重付小姓)・・・天宮良
- 家重の幼少時よりその側で仕え、言語不明瞭な家重の言葉を唯一理解できる人物として描かれる。
[編集] その他
- 右衛門佐(大奥上臈)・・・中田喜子
- 綱吉時代の大奥上臈として絶大な権力を振るった人物。
- 定子(吉保正室)・・・姿晴香
- 吉保の権力保持のため、夫を立て、多くのことに目をつぶる。
- 染子(吉保側室)・・・芦川よしみ
- 綱吉の寵愛めでたい絶世の美人。
- 隆光(僧侶)・・・磯部勉
- 桂晶院の寵愛を受け、絶大な権力を持った祈祷師。「生類憐みの令」を作った張本人の一人。
- 江島(大奥御年寄)・・・あべ静江
- 月光院の罪をかぶり、自らが下手人として名乗り出た人物として描かれる。
- 生島新五郎(歌舞伎役者)・・・堀内正美
- 月光院の望みにより大奥に入った歌舞伎役者。
- 石田梅岩(思想家)・・・岩下浩
- 丹羽正伯(本草学者)・・・浅野和之
- 柳沢吉里(吉保の子)・・・森田剛
- 小川笙船(小石川養生所医師)・・・河原崎長一郎
- 山下幸内(浪人)・・・北村和夫
- 前田綱紀(加賀藩主)・・・高松英郎
- 上杉綱憲(米沢藩主)・・・速水亮
- 松平重富(福井藩主)・・・前田賢
- 成瀬正親(犬山藩主)・・・武内亨
- 浅野吉長(広島藩主)・・・矢島健一
- 毛利師就(長府藩主)・・・千田悟
- 柳生俊方(柳生藩主)・・・勝光徳
- 土岐頼稔(沼田藩主)・・・内山森彦
- 松平武雅(館林藩主)・・・河田祐幸
- 松平頼渡(西条藩主)・・・中崎達也
- 松平定行(伊予松山藩主)・・・有川博
- 松平頼貞(守山藩主)・・・守田比呂也
- 島津宗信(薩摩藩主)・・・宮本大輝
- 近衛基煕(関白)・・・菅原謙次
- 浅野内匠頭(赤穂藩主)・・・隆大介(『峠の群像』より)
- 吉良上野介(高家)・・・柳生博
- 紀州藩と遠縁に当たる高家。赤穂事件により殺害され、幕府に大論争を巻き起こす。
- 田沼専左衛門(旗本、意次の父)・・・志村東吾
- 天一坊(自称吉宗の御落胤)・・・京本政樹
- 吉宗が紀州で部屋住みの頃に山伏の娘に産ませた子と自称。吉宗本人は心当たりがあると言うが、周囲は全く似ていないという事でさらし首になる。
- 紀伊国屋文左衛門(商人)・・・小西博之
- 吉宗に吉原でおごった事もある大商人。綱吉の治世におおっぴらに文句を言った。
- 竹本義太夫(浄瑠璃師)・・・津村鷹志
- 近松家の少女 お梶(近松のアシスタント)・・・遠野凪子
- 語り部・近松の家で奉公している少女。アシスタントとしてフリップを示したり、小道具を運んだりし、セリフは一切ない。
- 近松門左衛門(浄瑠璃作家・語り)・・・江守徹
- 大河ドラマ史上最もインパクトを与えた語り役。語り役になったきっかけは、自らの作品が幕府から規制されだしたため、「将軍家のお家事情をつまびらかにし、頭の堅い役人に一泡吹かせる」という憂さ晴らしである。死後は幽霊としてあちこちに神出鬼没し、物語をさらに盛り上げた。本作になくてはならない人物である。
- お勢・・・篠倉伸子
- 農民・・・蔵野孝洋・ぜんじろう
- 芸人・・・ストロング金剛
- その他・・・大島蓉子
[編集] 関連項目
- 日本のテレビドラマ一覧-1995年のテレビドラマ