エースコンバット2
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ジャンル | 3Dドッグファイトゲーム |
対応機種 | プレイステーション |
開発元 | ナムコ |
発売元 | ナムコ |
人数 | 1人 |
メディア | プレイステーション用CD-ROM |
発売日 | 1997年5月30日 THE BEST版:1999年7月29日 |
価格 | 5,800円(税別) THE BEST版:オープン価格 |
デバイス | ナムコ製ネジコン |
その他 | 2005年7月発売のナムコレクションにPS2用のプログラム調整と資料集を追加したPS2専用リメイク版が収録されている。 |
『エースコンバット2』(ACE COMBAT 2)は、ナムコ(現バンダイナムコゲームス)より発売された、プレイステーション用フライトシューティングゲーム。エースコンバットシリーズ第2作。
目次 |
[編集] 作品概要
- ストーリー - 統合軍統括エリアコードNA-P2700においてクーデター発生。これに対し、統合軍本部は傭兵部隊スカーフェイスの出撃を決定した。
- 舞台 - ユージア大陸
- ジャケット写真の戦闘機はSu-35
- 前作『エースコンバット』と比較してグラフィックの質が格段に向上している。
[編集] 用語集
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 国家、組織等
- 統合軍
- 今作においてプレーヤーが所属する事となる傭兵部隊スカーフェイスを編成した組織。作中ではその詳細が語られない為不明点が多い。
- クーデター軍
- ユージア大陸の各国の将校によって編成されたクーデター軍。各国の首脳が国を離れている隙を突き各地の重要施設を制圧、クーデターに賛同する各国軍の将校や装備を取り込みながら勢力を拡大していった。これによって各国は正規軍が機能不全に陥っており、傭兵部隊に命運を預ける事となる。
[編集] 部隊名
- スカーフェイス
- 統合軍がクーデター軍制圧の為に雇った傭兵によって編成された特殊戦術戦闘飛行隊。プレイヤーのコールサインは「スカーフェイス1」。
[編集] 架空機/架空兵器
[編集] 統合軍
- XFA-27
- 全長22.5m・全幅20m・全高5.45m・最大速度2600km/h
- 統合軍が運用するステルス艦上戦闘攻撃機。開発国やメーカーは不明である。カナード、可変後退翼、上下2枚ずつ計4枚の斜め尾翼から構成される独特の翼形状をしており、非常に高い機動性を発揮する。また、優れた火器管制能力を持ち、その攻撃力は他の追随を許さない。
- ※ 作中、通常の機体はミサイルの同時発射が2発までとなっているが、この機体のみ4発まで同時発射可能になっている。また、一部ユーザーからは、機体の形状が『超時空要塞マクロス』シリーズの一作に出てくる「VF-11」に似ていると指摘されている。細部のデザインがリファインされ『ACE COMBAT X』にて再登場。
[編集] クーデター軍
- ADF-01(ADF-01 Z.O.E.)
- クーデター軍によって運用された、Z.O.E.と呼ばれる戦闘用AIを搭載した無人戦闘機。カナード、前進翼、左右2枚の内向き斜め垂直尾翼という翼構成の機体である。通常のコクピットは搭載しておらず、代わりに機体周囲にセンサーを設置することによって非常に広い視界を確保している。これによって自機後方にもミサイルや機銃の照準・発射が可能である。
- ※ この機体の設定が『ACE COMBAT 3』のコフィンシステムにつながった。また、機体デザインは『ACE COMBAT 5』に登場するADF-01F FALKEN(ファルケン)としてリファインされる。その為、このADF-01及びZ.O.E.は『ACE COMBAT 5』に登場するノースオーシア・グランダーI.G.社によって、無人戦闘機やCOFFINシステム(全周カメラとモニターによる密閉型広視界コクピットシステム)の試験機としてクーデター軍に提供され、後のADF-01Fや無人戦闘機フォーゲル等にその技術が生かされたのではないかとするユーザー間仮説がある(これらの機体については『ACE COMBAT 5』架空機の項を参照)。
- Z.O.E.
- クーデター軍によって運用された、戦闘機の無人コントロールを可能とする戦闘用AI(人工知能)。クーデター中に確認された搭載機は、F-14・F/A-18E・F-22・F-15S、及びZ.O.E.専用機と思われるADF-01である。Z.O.E.搭載機は全て、識別の為か全体を赤く塗装されていた。戦闘を重ねる毎に改良が行われていたと思われ、クーデター後期にはコブラ等の特殊空戦機動を行えるまでに至っている。尚、「Z.O.E.」とはZ.O.E.やADF-01等の開発計画である「Z.O.E.プロジェクト」の事を指す場合もある。
- 『ACE COMBAT X』では、SPステージにて「ADF-01 FALKEN」に搭載され、スカーフェイス1の搭乗するXFA-27とともに、Xの主人公グリフィス1と対決するべく再登場する。
- XB-10
- クーデター軍が開発した全幅142mの超大型爆撃機。ユージア大陸南東のコモナ諸島の研究施設に於いて最終調整段階にあったが、スカーフェイスの襲撃によって研究施設共々破壊される。しかしその後も開発は続いていたと見られ、ユージア大陸北東の内海、スナイダーズトップに於けるクーデター軍最終防衛ラインでの実戦投入が確認されている。
- ドラゴネット(Dragonet)
- クーデター軍が所有する、SLBMを搭載可能な戦略級大型原子力潜水艦。全長350m・最大幅64m・最大高22m。クーデター当初より統合軍がその行方を追っていた。2隻存在したが、1号艦はユージア大陸南端にある峡谷シールズブリッジの潜水艦基地に係留中、スカーフェイスの攻撃を受け撃沈。2号艦はユージア大陸北東部の港湾都市セントアークに存在したクーデター軍司令部壊滅直前に同湾を脱出するが、同じくスカーフェイスの追撃を受け撃沈される。
- ※ 『ACE COMBAT 04』に登場する、今作と同じ舞台であるユージア大陸の国の一つ、FCUが所有する潜水艦にもドラゴネット級と呼ばれる大型潜水艦が存在する為、元々はFCU所属であったものがクーデター軍によって奪取されたのではないかとするユーザー間仮説がある。
- イントレランス(Intorelance)
- ユージア大陸北東、ノースポイントに存在するクーデター軍の司令要塞。内部には弾道ミサイルの発射施設が存在する。多数の火器が強固に保護された状態で設置されており、通常の航空攻撃では破壊できない。また、周辺には多数の航空機が配備されている。スカーフェイスにより排気口から要塞内部に侵入され、格納されていた弾道ミサイルに攻撃を受け誘爆、壊滅する(侵入した機体は同ミサイルの発射口より脱出した)。
[編集] 登場人物
- ジョン・ハーバード(TACネーム SLASH)
- 報酬を支払うことで僚機として同行を依頼することが出来る。
- 身長188cm・体重92kg・スリーサイズ110/87/97
- 7月4日生まれの33歳。血液型B型。足のサイズは28cm。
- 趣味は車のチューニング。特技は格闘技全般。好きな食べ物はハンバーガー。好きなゲームは『スターラスター』。
- ※注 『ACE COMBAT 3』に同姓同名の人物が登場するが別人である。また、作中は未登場であるが同姓同名の人物が『ACE COMBAT 04』の設定上にUTO所属のストーンヘンジ警備飛行隊隊員として存在する。こちらは経歴等から同一人物を思わせる内容となっている。さらに、『ACE COMBAT 5』の設定上にもアークバード搭乗員としてジョン・ハーバードの名前が登場するが同一人物かは不明である。
- 永瀬ケイ(TACネーム EDGE)
- 報酬を支払うことで僚機として同行を依頼することが出来る。
- 身長163cm・体重46kg・スリーサイズ79/56/82
- 3月31日生まれの20歳。血液型A型。足のサイズは23cm。
- 趣味はバイクと乗馬。特技は射撃。好きな食べ物はエスニック料理。好きなゲームは『鉄拳3』と『レイジレーサー』。
- ※注 『ACE COMBAT 3』に同姓同名の人物が登場するが別人である。また、『ACE COMBAT 04』には同姓、『ACE COMBAT 5』には同姓同名かつ同TACネームの人物が登場するが、全くの別人である。ただし、『ACE COMBAT 04』ついては、同一人物を思わせる内容の記されたナムコ監修の書籍が存在する。
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シリーズ | エースコンバット - 2 - 3 - 04 - 5 - ゼロ - X - 6 |
戦闘機 | ADFX-01/02 - ADF-01 - X-02 - フェンリア - X-49 |
その他の兵器 | アークバード - ケストレル - シンファクシ級潜水空母 |
国家 | エストバキア - エメリア - オーシア - オーレリア - ウスティオ - エルジア - ベルカ - ユークトバニア - レサス - その他 |
地形・大陸・歴史 | ベルカ戦争 - 大陸戦争 - 環太平洋戦争(ベルカ事変) |