エースコンバット5 ジ・アンサング・ウォー
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ジャンル | フライトシューティング |
対応機種 | プレイステーション2 |
開発元 | ナムコ |
発売元 | ナムコ |
人数 | 1人 |
メディア | プレイステーション2専用DVD-ROM |
発売日 | 2004年10月21日 THE BEST版:2005年7月7日 |
価格 | 6,800円(税別) THE BEST版:2,667円(税別) |
対象年齢 | CERO全年齢対象 ESRB(T) PEGI(12+) |
デバイス | HORI製フライトスティック、フライトスティック2、エースコンバット5 ジ・アンサング・ウォーフライトスティック2 |
その他 | EU向けタイトルはAce Combat: Squadron Leader. (英語版)。 |
『エースコンバット5 ジ・アンサング・ウォー』(ACE COMBAT 5 THE UNSUNG WAR、通称エースコンバット5)は、ナムコ(現バンダイナムコゲームス)より発売された、プレイステーション2用フライトシューティングゲーム。エースコンバットシリーズ第5作。
目次 |
[編集] 概要
ゲームコンセプトは、"Nothing Else Comes Close."(意訳:エースには誰も追いつけない)。サブタイトルの「The unsung war」は「謳われない=歴史の影の戦争」といった意味。
前作で好評だったミッション中の無線交信はそのままに、僚機の編隊システムが導入された。味方機が参戦するのはこれまでのシリーズにもあったが、大きな違いは、
- 僚機に作戦の指示(攻撃・分散・援護+特殊兵装の使用を禁止・許可)を与えることができるようになった
- 僚機の機体についても、購入済の機体を自由にそれぞれの隊員に与えることができるようになり、航空戦、対地戦などといったミッションに合わせて機体を選択できるようになった
ことが挙げられる。
他には、ある機体を使い続けてキルレート(機体経験値)が最大になると、その機体の系列機、後継機、改良型などが新たに購入できるようになり(追加機が存在しない機体もある)、やり込み要素が前作より格段に増えた。
2Pとの対戦モードは今作には搭載されていない。代わりにアーケードモードが収録され、前作『ACE COMBAT 04』の続編という設定のアーケードゲーム的なセッションをプレイできる。
設定については、前作のものを一部共有している。『ACE COMBAT 04』のサイドストーリー脚本を担当した片渕須直が今回はゲーム本編のストーリー・コンセプトと脚本(主要な台詞部分)を受け持っている。
航空機名の使用許可については、前作のロッキード・マーティン社に加え、BAEシステムズ、ボーイング社、ダッソー・アビエーション社、ノースロップ・グラマン社をはじめとした多数の主要な航空機メーカーから使用に関するライセンスを多数取得していることもあり、型式名や愛称の実名(F-4 ファントムII、F-16C ファイティングファルコンなど)が多数用いられていることも注目である。
(また、スタッフロールでユーロファイター社、パナビア社のロゴも確認できることから、同社からもライセンスを得ている模様である)
ただし、作中の機体解説は必ずしも実機の事実とは一致していない。前作に引き続き、航空自衛隊が製作協力している。
なお、パドル・オブ・マッドのBlurryをメインテーマとして使用している。
- キャンペーンモードストーリー - (ゲーム内)2010年9月23日、セレス海の孤島・サンド島近隣の空域で演習中だったジャック・バートレット大尉が指揮する訓練生の編隊が国籍不明機と交戦、バートレット大尉、ケイ・ナガセ少尉を除く教官1名と練習生6名が管制塔のミスの為に戦死し、教官1名が着陸時にクラッシュ、計8名が死亡する。地上に戻った2人に新兵を加えて臨時編成の小隊を結成。その翌日も国籍不明機が出現、バートレットの率いる部隊が迎撃のためにサンド島から出撃、The Unsung War(歴史の表舞台に現れない戦争)もその戦端を開いた。
- アーケードモードストーリー - 武装解除を拒否した各地に残るエルジア軍の残存勢力が「自由エルジア軍」を名乗り武装蜂起、国連管理下にある旧エルジア軍事工廠を襲撃し、保管されていた兵器の入手に成功。事態を重く見たISAFは、残存勢力討伐作戦「カティーナ(Katina)」を開始し、伝説のパイロット「メビウス1」が復帰する。
- 舞台 - キャンペーンモード オーシア大陸・ベルーサ大陸(ゲーム内2010年)。アーケードモード ユージア大陸(ゲーム内2006年)。なお、公式ページの背景世界に関する記述で、ユージア大陸における戦争とエルジアについての言及があり、シリーズで初めて前作と共通の世界設定が使用された作品である(それまでは地形と地名のみ共通であったが、国名、団体名は語られなかった)。
- ジャケットイラストは、緑を基調にし、戦闘機はF-14。本作を象徴する機体という意味で、次回作エースコンバット0でも、F-14Dの特殊カラーリングとして本作のブレイズ機が用意されている。
[編集] 用語集
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 国家、組織等
[編集] キャンペーンモード
- オーシア連邦(Osean Federation)
- セレス海(北オーシア大陸とベルーサ大陸を隔てる大洋)の東側、北オーシア大陸西部に位置する大国で、首都はオーレッド(Oured)。15年前(1995年)のベルカ戦争(『ACE COMBAT ZERO』参照)後、それまでの領土拡張政策を改め、近年では仮想敵国であったユークトバニア連邦共和国との友好推進を始めとして、サミット開催等の世界的な融和政策を推進していた。しかし、2010年9月27日、ユークトバニア連邦共和国の突然の宣戦布告により、同国と戦争状態(環太平洋戦争)に陥ってしまう。「オーシア連邦」も参照の事。
- ※ 関連性の見られる諸々の描写からアメリカ合衆国がモデルと思われる。また、国名の「オーシア」は「大洋・海洋」を意味するオーシャン(Ocean)をもじったものと考えられている。
- サンド島空軍基地(Sand Island Air Base)
- 太平洋(オーシア大陸とベルーサ大陸を隔てるサンド島南部の大洋)とセレス海の間に突き出した半島の先に浮かぶ、オーシア領の最西端に位置するサンド島の空軍基地。今作の主人公達の拠点。サンド島は国立野生動物保護区に指定される自然豊かな島であったが、地理的にユークトバニア領土に最も近く、宣戦布告により同島のサンド島基地が最前線の基地となった。開戦後は、その地理的な重要性からユークトバニア軍によって数回に渡って侵攻を受けたが、同基地の駐留部隊によって全て撃退されている。サンド島空軍基地にはオーシア本土より警戒と防衛を目的に分遣隊が派遣されており、この通称「サンド島部隊」が戦争中期のオーシア軍の優勢に大きな影響を与えた。
- ※ アメリカ合衆国領ミッドウェイ岩礁に位置する同名の島であるサンド島と形、飛行場の形状等がほぼ一致する為、これをモデルにしていると考えられている。
- ノースオーシア州(North Osea)
- ベルカ戦争の戦闘で各国連合軍が占領し、戦後オーシアが信託統治している元ベルカ公国領。戦後15年が経過したものの、地元住民の間では未だにオーシア連邦ノースオーシア州ではなくベルカ公国南部だという意識が根強い。州内にはベルカ領時代からの工業都市スーデントール(Sudentor)があり、かつて同地を拠点にベルカの技術を支えた南ベルカ国営兵器産業廠は、現在「ノースオーシア・グランダー・インダストリーズ」と名を変え、オーシア国防軍向けの兵器を製造している。
- ノースオーシア・グランダーI.G.(North Osea Gründer Industries)
- ノースオーシア州に拠点を置く企業。この地にあった南ベルカ国営兵器産業廠が前身。旧国営組織時代から技術力には定評があり、強度と性能を維持しつつも、部品と工程を減らし、従来の3分の2の予算で戦闘機を製造できる技術等を持つ。戦後、表向きオーシアの軍需企業としてオーシア軍の装備調達に関わるが、その裏でベルカの事実上の工作機関として暗躍し、ユークトバニア連邦共和国に対する武器・技術供与を始めとする工作活動を行った。
- ユークトバニア連邦共和国(The Union of Yuktobanian Republics)
- セレス海の西側、ベルーサ大陸北東部に位置する大国で、首都はシーニグラード(Cinigrad)。「ユーク(Yuke)」と略称される。ベルカ戦争ではオーシアと共に連合軍の一員であった。ベルカ戦争以降、オーシア連邦と同様に融和路線に転換、オーシアとの良好な関係を築いていたが、政権内部で極秘の内にクーデターが発生し、軍事政権化。好戦派で占められた政府によって戦争拡大へと進む。
- ※ 関連性の見られる諸々の描写から、ソビエト社会主義共和国連邦をモデルにしていると思われる。国名の「ユークトバニア」はユーゴスラビア連邦共和国(Federal Republic of Yogoslavia、通称ユーゴ = Yugo)をもじったものと考えられている。また、公式HP内にて首都がオクチャブルスク市となっているが、これはナムコ側のミスか、オーシア軍の進撃により首都を移転した為と思われる。
- 反政府レジスタンス
- 軍事政権と化したユークトバニア政府に反発する学生や識者等によって結成されたレジスタンス組織。ユークトバニア軍部の融和派から支援を受けており、高度に組織化されている上に、旧式とはいえ潜水艦等の大型兵器も保有する。最終的にユークトバニア国内に持ち込まれた核兵器の奪取と解体、クーデターにより幽閉されていたユークトバニア元首ニカノール首相救出と国外脱出という荒業をやってのけた。
- ベルカ公国(The Principality of Belka)
- オーシアの北に位置する国家。領土拡大を続けていたが財政難に瀕し、連邦法改正による領土放棄などで経済の立て直しを図っていた。だが、治まらない経済不安を背景に台頭した極右政党の政権獲得後、電撃的に周辺国へ侵攻。一時は各国のかなりの部分を占領したが、オーシアおよびユークトバニアを中核とした各国連合軍の反攻により本土に追い込まれる。進退窮まった末に戦術核の国内使用という暴挙に出るが、大勢は覆らず停戦条約に調印、事実上降伏した。戦後は連邦法改正後の領土から更に南部一帯をオーシアに割譲、名実ともに小国へと転落したものの、残った国土北半部の復興とともに国際社会に復帰しつつある、とみなされている。
- ※ パイロットのTACネームがドイツ語であることからナチス政権下のドイツをモデルにしていると思われる(南北に分断された点と、自国内での核兵器の使用、大国首脳の拉致を行った点から、一説には北朝鮮もモデルにしたのではないかといわれている)。
- 灰色の男たち(The Gray Men)
- 15年前のベルカ戦争を引き起こした中心人物たち(政治家や軍人)の総称。詳細は不明であるが、ピーター・N・ビーグル (本名:ウォルフガング・ブフナー(Wolfgang Buchner))に自国の上空へ戦術核を落とす命令を下したのも彼らである。自国を敗北に導き、弱小国へと追い落としたオーシア連邦とユークトバニア連邦共和国に復讐するため両国の間に憎しみを生み出し開戦させ、両国を疲弊させるためさまざまな手段を使い戦争を長引かせようとしている。
- ノースポイント(North Point)
- ユージア大陸北東部に位置する国家。今作品の戦争では中立を宣言していたため、オーシア連邦大統領ビンセント・ハーリングがベルカに幽閉される原因となった極秘和平交渉の舞台になるはずであった。
- アネア共和国
- ユークトバニアやエルジアと親密な関係にある国家で、ベルーサ大陸(Verusa ユークトバニアの位置する大陸)の北に存在する。公式な軍事同盟こそないものの、この三国は武器の輸出入に関して相互援助条約を結んでいる。なお、アネアはユークトバニアの同盟国でありながら今回の戦争では最後まで参戦せず、自国の領海内であるラーズグリーズ海峡でウォードッグ隊とリムファクシおよびユークトバニア海軍潜水艦隊が交戦してもそれは変わらなかった。背景には、オーシアへの平和主義や融和政策を採っていたニカノール首相の意思に反するユークトバニアからの宣戦布告と先制攻撃から始まった戦争自体に何らかの疑問を感じていたと推測できる。
[編集] アーケードモード
- ISAF
- 自由エルジア軍(Free Erusea)
- 大陸戦争終結後に降伏を拒否していたエルジア軍残存部隊。国連管理下の軍需工場を襲撃し、保管されていた兵器を奪取した。
[編集] 部隊名
[編集] キャンペーンモード
- オーシア国防空軍第108戦術戦闘飛行隊サンド島分遣隊ウォードッグ(Osean Air Defense Force 108th Tactical Fighter Squadron Wardog)
- オーシア国防空軍の戦闘機部隊で、通称「サンド島部隊」。プレイヤーのTACネームはブレイズ(Blaze)だが、ゲーム開始直後にバートレットにブービー(Booby)というあだ名を付けられた。これはベルカ戦争当時27歳だったバートレットに付けられていたあだ名でもあった。ブービーのあだ名はドイツ空軍に実在したエース・パイロットであるエーリヒ・ハルトマンにつけられたあだ名「ブービ」をモデルにしていると思われる。
- オーシア国防海軍第3艦隊(Osean Maritime Defense Force 3rd Fleet)
- 空母ケストレル(Kestrel)を旗艦とするオーシア国防海軍の空母機動艦隊。開戦冒頭のユークトバニアによるセント・ヒューレット軍港への奇襲攻撃と、シンファクシ級潜水空母からの弾道ミサイル攻撃により、艦船及び艦隊の槍ともいえる航空部隊に大きな被害を受け、戦力を損耗。オーシア北部カーウィン島のフィヨルドに身を隠す。
- オーシア国防海軍第7空母航空団第206戦術戦闘飛行隊(Osean Maritime Defense Force CVW-7 VFA-206)
- 空母ケストレルに配備されているオーシア国防海軍の戦闘機部隊。ユークトバニアとの戦闘で分隊長のマーカス・スノー大尉を除くパイロットが全て戦死してしまったため、ウォードッグ隊が合流するまで事実上休眠状態であった。
- ラーズグリーズ戦闘機部隊(Razgriz Air Command Squadron)
- オーシア大統領ビンセント・ハーリング直属の非公式戦闘機部隊。本作品の世界で広く親しまれているおとぎ話『姫君の青い鳩』に登場する悪魔「ラーズグリーズ」が部隊名の由来。この部隊の戦闘機は、全て闇をまとったような漆黒の機体となっている。ラーズグリーズの名は北欧神話の主神オーディンに仕えるワルキューレの名前に由来し、「計画を壊す者」を意味する。
- 8492飛行隊(8492nd Squadron)
- ベルカ側正式名称:ベルカ公国空軍第229戦術戦闘飛行隊グラーバク(229th Tactical Fighter Squadron Grabacr)
- オーシア国防空軍の存在しないはずの部隊。本来はオーシアがベルカ戦争の終戦後に空軍を強化するために雇い入れたベルカ人エースパイロットのアグレッサー部隊であったが、実態はベルカの工作機関の一つであった。空戦では4機編成で個々の隊員の実力を最大限に発揮する戦術を取る。
- 「(Mission 08)希望という名の積荷」で初登場。ビンセント・ハーリング大統領の護衛という名目で現れたが、実際には拉致が目的であった。その後も「(Mission 10)見えざる姿」では、追撃していた撤退する敵のジャミングに紛れて地上の民間施設への攻撃を行いプレーヤーたちに濡れ衣を被せる。「(Mission 17)JOURNEY HOME」では味方のAWACSへジャミングによる通信妨害を行った上で、増援に上がってきた友軍機に虚偽の報告を行い、孤軍で敵大編隊と戦ったウォードッグはダヴェンポート戦死という損害をこうむる。「(Mission 18+)8492」ではベルカによるウォードッグ暗殺攻撃を支援する。これらの様々な作戦行動の妨害を行ってきた。
- 「(Mission 21)孤空からの眼差し」で、偵察のためにベルカの核兵器保管施設へ単身潜入したブレイズの偵察カメラにオヴニル戦闘機部隊の機体とともに駐機しているところを撮影されて存在が明らかとなり、「(Mission 25)ハートブレイク・ワン」、「(Mission 27+)The Unsung War」でブレイズ達と雌雄を決する。部隊の使用機はF-15S/MTD(Mission 08, Mission 10, Mission 17(無線通信のみ), Mission 18, Mission 19, Mission 21(1機、空港に駐機), Mission 25)、S-32(Mission27+)
- オヴニル戦闘機部隊(Ofnir Squadron)
- ベルカ戦争の終戦後、ユークトバニアが空軍を強化するために雇い入れたベルカ人エースパイロットのアグレッサー(仮想敵)部隊であったが、実態はベルカの工作機関の一つであった。4機編成だが、戦闘ではツーマンセルで1機の敵を追い詰める戦術を行う。無人機と比較されるような機械的な戦闘機動を特徴とする。
- 「(Mission 21)孤空からの眼差し」で偵察のためにベルカの核兵器保管施設へ単身潜入したブレイズの偵察カメラに8492飛行隊の機体とともに駐機しているところを撮影された。「(Mission 23)ラーズグリーズの亡霊」、「(Mission 27+)The Unsung War」でブレイズ達と雌雄を決する。使用機はSu-35( Mission 21(1機、空港に駐機),Mission23)、S-32(Mission27+)
[編集] アーケードモード
- 第118戦術航空隊メビウス(TFW118 Mobius)
- ISAF空軍の戦闘機部隊で、アーケードモードのプレーヤーである「メビウス1」の所属部隊。武装蜂起したエルジア軍残党勢力の掃討作戦「オペレーションカティーナ」の任に当たる。この任務には、軍に復帰した「メビウス1」と専属の早期警戒管制機(AWACS)「スカイアイ」の2機のみが参加するという特殊な編成が採られた。
[編集] 架空機/架空兵器
[編集] オーシア
- アークバード(Arkbird)
- オーシアが運用する大気機動宇宙船で、大気利用軌道交換を行うことにより在来型の宇宙機を上回る機動性能を持つ。ストーンヘンジ喪失と前後して運用が開始された。機体上部に軌道上に浮遊する隕石を掃討するために武装していたが、開戦後にシンファクシ級潜水空母が搭載する弾道ミサイルへの対抗手段として、機体下側に大出力のレーザー砲が装備された。また、後にベルカに接収され、工作員によって無人戦闘機「フォーゲル(鳥の意)」の射出器が装備される。白を基調とするカラーリングから「白い鳥」とも呼ばれるが、戦力として実戦投入されてからはA-SATと呼ばれるようになり、ベルカもその名で呼んでいた。
- SOLG(Strategic Orbital Linear Gun)
- オーシアが開発していた地上攻撃用のレールガンを搭載する戦闘衛星。ベルカ戦争の後一度は建造が放棄されたが、ベルカがオーシアとユークトバニアへの報復を仕掛けるために建造が再開された。大量報復兵器「V2」を搭載し、それをレールガンで撃ち出す能力を持つ。「(Mission27)ACES」で制御システムが破壊された後に地上に向けて落下し始めた。なお、「(Mission06)白い鳥I」で、ユークトバニアがオーシアのマスドライバーを破壊しようとしていたのは、アークバードへの補給を妨害するためではなく、SOLGの建造再開を阻止するために「少佐」が立案した作戦であった。
- ADF-01F ファルケン(FALKEN)
- ノースオーシア・グランダーI.G社が研究していた技術を解析して制作された戦闘機。風防(キャノピー)を廃してコクピットを装甲で覆い、外部の光学情報を死角のない全周カメラで管理する「コフィンシステム」と呼ばれる技術を使用し、索敵能力は肉眼を凌駕する。武装は通常の機関砲とミサイルに加えてメガワット級の戦略レーザー砲を装備しており、従来の戦闘機をはるかに上回る攻撃力を持つ。デザインは「ACE COMBAT 2」のADF-01をリファインしたもの。ゲーム内では表記されなかった形式番号は、バンダイから発売されたプラモデルのパッケージにて公表された。
[編集] ユークトバニア
- シンファクシ級潜水空母
- ユークトバニア海軍の潜水空母。散弾ミサイルによる遠距離からの攻撃で、何度もオーシア軍を窮地に追い込む。その攻撃は「鉄の雨」と呼ばれる。
- シンファクシ(Scinfaxi)
- シンファクシ級潜水空母のネームシップ。初の実戦参加は(ゲーム内)2010年9月30日イーグリン海峡に集結していたオーシア国防海軍第3艦隊への艦載機と弾道ミサイルによる攻撃で、艦載機の攻撃は上空にいた護衛機により阻止されたが、散弾ミサイルで集結していた3隻の空母のうち2隻(ヴァルチャー、バザード)、及び護衛に付いていた駆逐艦1隻を撃沈。低空に留まっていた護衛機も消滅させた。(ゲーム内)2010年10月4日にサンド島への上陸作戦の支援を行ったが、アークバードのレーザー砲によって散弾ミサイル第1弾と第2弾を撃墜される。しかし、第3弾から第5弾を連続発射することでアークバードの迎撃能力を上回る攻撃を行い、サンド島防衛戦に駆り出されていたオーシア空軍の新兵部隊に大打撃を与えた。その後、対潜哨戒機ブルーハウンドによる索敵とそれを元に行われたアークバードのレーザー攻撃にて損傷・浸水し、散弾ミサイルのみならず対空火器と艦載機による反撃のため浮上。激戦の末ウォードッグとアークバードのレーザー支援攻撃により撃沈されている。艦載機は垂直離着陸機AV-8B ハリアー、及び艦載機のF-35Cが搭載・運用されている(ただし、今作に登場するF-35はSTOVL機であるBではなくC(海軍仕様)であり、垂直離着陸性能は無い)。
- リムファクシ(Hrimfaxi)
- シンファクシ級潜水空母の2番艦。初の実戦参加はユークトバニア本土へ侵攻するオーシア軍への攻撃だったが、目標地点のバストーク半島から主力部隊が移動していたため大きな戦果を挙げることはできなかった。(ゲーム内)2010年11月14日、ユークトバニアの同盟国アネア共和国領海内のラーズグリーズ海峡で、次なるオーシア軍への攻撃に備えての物資補給中にウォードッグ部隊の襲撃を受け、撃沈された。艦載機を運用するシンファクシとは異なりこちらは無人戦闘機である。これ以外にもシンファクシより搭乗員が大幅に削減されているといった差異がある。
[編集] エルジア
- X-02 Wyvern(ワイバーン)
- 自由エルジア軍およびユークトバニア軍で運用されている戦闘機。詳細は該当項目を参照。
[編集] ベルカ
- フォーゲル
- ベルカによって使用されることとなった大気機動宇宙船アークバードに搭載されていた、UCAVに分類される無人航空機(UAV)である。フォーゲルはドイツ語で鳥の意。パイロットに対するG負荷を考慮する必要が無く、有人機には見られない独特の機動を行う。ユークトバニア所属の潜水艦リムファクシにも無人機が搭載されていたが、形状が違うためベルカの技術を使用したものかは不明である。
- ※ どちらの機体も形状から明らかにステルスを意識しているにもかかわらず、何故か作中ではステルス能力を有していない。アークバードに搭載されている無人機は、現在米軍で実験中のX-47に見える。
- V2
- ベルカが開発した核兵器搭載の大量報復兵器。この兵器はMIRVであり、オーシアやユークトバニアに投下された場合、領内の大都市の半数を一瞬にして破壊・消滅させるほどの威力を持っている。この兵器はSOLGに搭載され、オーシアの首都オーレッドに落とされる予定だった。なお、V2自体は15年前のベルカ戦争時点では開発中だったが、この時はごく少数の試作品を除いて未完成であり、しかもそれは従来の核弾頭と同じく弾道ミサイルに装着しての使用を前提としていた。また、このV2という名前はドイツ軍の開発した大型弾道ミサイルに由来していると思われる。
- ※ これ以前に開発されたV1という小型戦術核がある。また、「エースコンバット」にも同型の兵器が登場する。
[編集] 登場人物
[編集] オーシア
- ブレイズ(Blaze)
- 本作の主人公(プレイヤー自身)。第108戦術戦闘飛行隊ウォードッグに所属するパイロット。「ブレイズ」(Blaze=炎)はTACネームで、本名は不明。機体番号は「016」。ゲーム開始直後、バートレットにブービー(Booby)というあだ名を付けられた。開戦当初は4番機だったが、バートレット離脱後はナガセの推薦もあり、隊長を務める。隊長就任時はその重圧から本来の戦闘技術・状況判断能力を発揮できずにいたが、仲間であるナガセやダヴェンポート、グリムの励ましや支援を受け、才能を開花させ、数々の戦闘を経て、一人で戦況を覆すほどの力を持った、名実ともにエースパイロットへ成長する。仲間であり親友だったダヴェンポートを「灰色の男たち」の謀略で失い、自身も汚名を着せられ、仲間たちとともにオーシアを追われる身となるが、逆境を乗り越え、ベルカ国内でのハーリング大統領救出作戦に参加後、ナガセとグリム、新たに部隊に加わったマーカス・スノー大尉とともに、ベルカ残党勢力「灰色の男たち」の野望を阻止するため、各地を転戦。自分たちを陥れたベルカのアグレッサー飛行部隊(8492飛行隊ことグラーバク戦闘機隊、オヴニル戦闘機隊)と死闘を繰り返しながら、「灰色の男たち」の野望を阻止するため戦い続ける。
- ジャック・バートレット(Jack Bartlett)(声:石塚運昇)
- 第108戦術戦闘飛行隊ウォードッグの隊長。42歳。あだ名は「万年大尉」。国籍不明機による奇襲から生き残ったパイロットの一人。開戦直後にSAMの攻撃を受けていたナガセの身代わりとなって撃墜され、この戦争での最初の捕虜になるはずだったが、収容所に到着する前に脱走しレジスタンスとともに、幽閉されていたユークトバニアのニカノール首相を救出する。ベルカ戦争末期にグラーバク戦闘機隊隊長アシュレイ・ベルニッツによって撃墜され敵地にベイルアウトしており、同じく撃墜されベイルアウトしたベルカ軍逃亡兵のビーグル(当時41歳)を連れ味方前線へ帰還、当時所属していた部隊本部の全滅とベルカの電磁兵器による混乱のどさくさに紛れて自分の編隊員と偽り保護した。ベルカ戦争当時のあだ名はブービー。TACネームは「ハートブレイク・ワン(Heartbreak One・HTBRKONE)」。
- 機体はあくまで消耗品であり、撃墜されても搭乗員が生還すれば大勝利という信念を持っている。その信念は教え子であるウォードッグ隊員にも受け継がれていく。
- ケイ・ナガセ(Kei Nagase)(声:山崎和佳奈)
- 第108戦術戦闘飛行隊ウォードッグの2番機パイロット。23歳。階級は少尉→中尉→大尉。機体ナンバーは「007」。国籍不明機による奇襲から生き残ったパイロットの一人。奇襲を受けた当時、訓練生でありながら、敵機に対して反撃し訓練生中唯一人生還するほどの天才的資質を持つが、バートレットにはその危うさを看破され、SAMの攻撃に対して弱さを見せるなどの脆さもある。しかし、極寒の敵地に一人ベイルアウトしながら、味方の負傷兵を救護しつつ敵兵を捕虜にするなど、肉体的・精神的強さは外見からは想像できない。どこまでもブレイズとともにあり、不動の2番機として支え続けることを心に誓った彼女は、ブレイズとは心からの信頼関係を築いていくことになる。TACネームは「エッジ(Edge=刃)」。
- アルヴィン・H・ダヴェンポート(Alvin H. Davenport)(声:石川英郎)
- 第108戦術戦闘飛行隊ウォードッグの3番機パイロットで、部隊のムードメーカー。29歳。階級は少尉→中尉→大尉→中佐。おしゃべりでロック好き、仲間思いの青年。TACネームは「チョッパー(Chopper)」。劇中において本名で呼ばれることは極めて少なく、ナガセを姓で呼ぶグリムからも「チョッパー中尉」などと呼ばれるなど、ほぼこの通称で通っている。任務中の私語が多いことをAWACSサンダーヘッドからしばしば注意される。「(Mission 17)JOURNEY HOME」にて戦死。その後二階級特進し中佐に昇進した。彼の部屋に貼ってあったポスターの一枚はSKY KIDという架空のバンドのポスターだった。カークという雄のラブラドール・レトリーバーを飼っており、隊員からは可愛がられている。バートレット以外でブレイズをブービーと呼ぶ唯一の人物。
- ハンス・グリム(Hans Grimm)(声:野島健児)
- 第108戦術戦闘飛行隊ウォードッグに所属するパイロット。19歳。階級は一等空士。趣味は機械いじり。サンド島では開戦当時新兵部隊であったウォードッグのメンバーよりもさらに経験の劣る訓練生であったが、サンド島基地が空襲された際、勇敢にも敵の攻撃下離陸、迎撃戦に参加し、以降ウォードッグの4番機として戦列に加わる。TACネームは「アーチャー(Archer=射手)」。陸軍に兄がおり、彼の影響で自らも軍人となった。
- ピーター・N・ビーグル(Peter N. Beagle)(声:大塚周夫)
- 第307整備中隊の整備兵。ウォードッグのパイロットたちからは「おやじさん(Pops)」と呼ばれ信頼されている。56歳。階級は特務少尉。その正体は、ベルカ公国の貴族ブフナー家の長男、ウォルフガング・ブフナー(Wolfgang Buchner)。「凶鳥フッケバイン(Huckebein)」の異名を持つベルカ空軍きってのトップエースパイロットであったが、ベルカ戦争末期に自国の上空に戦術核を落とす命令を拒否し機体を奪って逃亡、撃墜されるもベイルアウトに成功する。ほどなく同じく撃墜されたバートレットと邂逅し、彼によって身分を偽り保護される。ベルカ戦争時(当時41歳)の階級は大佐。大統領救出作戦からブレイズたちに指示を与える。8492飛行隊(グラーバク隊)の隊長アシュレイ・ベルニッツと面識があるが、ベルカにいた時代から嫌っていた。
- アルベール・ジュネット(Albert Genette)(声:平田広明)
- サンド島にバートレットを取材した際に奇襲攻撃に巻き込まれたフリーのカメラマン。32歳。物語の語り部として登場する。無精髭がトレードマーク。体の線は太くないが、並の民間人なら確実に失神する戦闘機の機動にも気を保つタフガイ。ハミルトンの配慮により、ユークトバニアとの戦争の最前線になったサンド島空軍基地に報道班員として駐留し、ウォードッグの活躍を伝える記事を配信するうちに、戦争の真相に近づいていく。エースコンバットXにも登場する。
- オーソン・ペロー(Orson Perrault)(声:郷里大輔)
- サンド島基地司令。48歳。階級は大佐。人望はない。極度の肥満体。ユークトバニアを敵国とする思考の持ち主であり、かつてバートレットがユークトバニア陸軍のナスターシャと恋仲であったことで彼が撃墜された後、ウォードッグの面々に査問を行い、そのことをダヴェンポートはジュネットにモノマネを交えて批判している。また、ユークトバニアとの融和を進めるハーリング大統領のことも嫌っている。
- アレン・C・ハミルトン(Allen C. Hamilton)(声:増谷康紀)
- サンド島基地副司令で、階級は大尉→少佐。28歳。軍人であった叔父の影響で自らも軍人になったが、そうでなければジャーナリストになりたかったと語る切れ者で、傲岸なペローとは好対照に周囲への配慮も怠らない。過去に8492飛行隊へ派遣されており、密かに戦闘機パイロットとしての訓練を受けていた。基地司令のペローを騙しウォードッグ隊に汚名を着せ、抹殺しようとする。「(Mission 27)ACES」で自ら戦闘機を駆り、ラーズグリーズ抹殺のため、オーシア・ユークトバニアの主戦派をまとめ上げ戦いを挑む。スーデントール上空での空戦でラーズグリーズにも匹敵するベルカ仕込みの空戦技術を発揮、機体に命中弾を受けても屈することなく、ベルカを南北で繋ぐトンネル内にある「シャンツェ」破壊のため、トンネルに飛び込んだラーズグリーズを追い、自身も機体を操り飛び込む。が、破壊阻止に失敗し、最後はトンネル内でラーズグリーズに撃墜された味方の戦闘機と激突し死亡。
- ニコラス・A・アンダーセン(Nicholas A. Andersen)(声:青野武)
- 空母ケストレル艦長。61歳。スノーを含むクルーから慕われる名艦長。彼の人柄と人望により、スノーやクルー、ケストレル戦闘群やシー・ゴブリンの将兵たちは、これまでのユークトバニアとの戦い以上に困難なベルカの「灰色の男たち」との戦いに参加したといっても過言ではない。高圧的で倣岸なペローとは軍人として対極的な存在。
- 彼の指揮の下、空母ケストレルはユーク潜水艦の対艦ミサイル攻撃で沈められるまで、戦争中一度も被弾することはなかった。しかしウォードッグと合流するまでの戦闘で艦載機とパイロットを多数失ったことから自らを「負け続けの男」と評していた。そして、ケストレル撃沈前にブレイズ達の機体を発艦させ、「彼らが空中にある限り、私に負けは無い」と救命ボートに同乗していたジュネットやビーグルに語った。この一連の言動は、彼が空母の艦長としての信念を持っている証である。
- マーカス・スノー(Marcus Snow)(声:乃村健次)
- 空母ケストレルに搭載されている、第7空母航空団第206戦術攻撃航空隊の隊長。34歳。階級は大尉。ウォードッグ隊のメンバーとともに、ベルカ国内でのハーリング大統領救出作戦に参加後、ブレイズ達とともに戦うことになる。TACネームは「ソーズマン(Swordsman=剣士)」。
- ビンセント・ハーリング(Vincent Harling)(声:田中秀幸)
- オーシア連邦の現大統領(第48代)。平和主義者で軍事関連予算を縮小し、それをアークバード開発などの科学関連に回すといった政策を実施し、高い支持率を得て2期目の任期に入っている。その反面、アップルルース副大統領ら政府や軍部の対ユークトバニア好戦派からは反感を抱かれていた。ユークトバニアとも融和政策による友好的関係を従前から築いており、開戦後も極秘にノースポイントで独自に休戦の道を探ろうとしたところを、ベルカの陰謀により幽閉される。
- AWACS「サンダーヘッド」(Thunderhead)(声:大場真人)
- 本名不明。オーシア国防空軍のAWACS「サンダーヘッド」管制官としてウォードッグ隊の管制を担当する。融通の利かない指揮ぶりとユーモアを解するセンスのなさから、軽口でおしゃべりのダヴェンポートからは「石頭」「こいつの声のない世界へ行きてぇ」と揶揄されている。
[編集] ユークトバニア
- セリョージャ・ヴィクトロヴィッチ・ニカノール(Seryozha Viktrovich Nikanor)(声:江原正士)
- ユークトバニアの現国家元首(首相)。ハーリング大統領同様に平和主義や融和政策を行う盟友的な存在である。そのため、ベルカの陰謀の元彼らの支援を受けたユークトバニア好戦派の手で極秘裏にクーデターを起こされ、幽閉される。その後、バートレットやナスターシャ達レジスタンスによって救出され、好戦派とグラーバクの追跡を逃れて空母ケストレルへと移動した。
- ナスターシャ・ヴァシーリエヴナ・オベルタス(Nastasya Vasilievna Obertas)(声:渡辺美佐)
- ニカノールと彼の平和主義に忠誠を誓うユークトバニア陸軍情報部の女性将校で、バートレットのベルカ戦争当時の失恋の相手。ただし、バートレットとのやり取りを聞く限りでは失恋といっても穏やかな形で終わったと想像できる。バートレットの脱走やユークトバニア国内のレジスタンスの支援、何らかの作戦中に入手したと見られるベルカの秘密兵器の情報が入ったディスクの解析等を行った。ゲーム内では「謎の女一号」や「少佐」としか名前を明かさない。無線での会話時にファーストネームのみが、エンディングロールでフルネームがそれぞれ確認できる。
- AWACS「オーカ・ニエーバ」(Oka Nieba)(声:池水通洋)
- 本名不明。ユークトバニア空軍所属のAWACS「オーカ・ニエーバ」管制官。オーシア・ユークトバニア融和後のラーズグリーズ隊の管制を担当した。ユークトバニア語(ロシア語)で「空の目」(SkyEye)を意味する。同じAWACSのサンダーヘッドに比べて柔軟かつ陽気な性格であり、ラーズグリーズ隊に対する第一声はオーシア・ユークトバニア連合軍将兵が声を揃えて歌う反戦歌『Journey Home』であった。
[編集] ベルカ
- アシュレイ・ベルニッツ(Ashley Bernitz)(声:不明)
- 元ベルカ空軍第6航空師団第4戦闘飛行隊(通称グラーバク戦闘機隊)の隊長で、オーシア軍がアグレッサー部隊(8492飛行隊)として雇い入れたベルカ人エースパイロット。53歳。ベルカ戦争末期にバートレットを撃墜した人物。ゲーム内の登場人物の評価として、ビーグルのように彼の存在すら否定する人間が多い一方で、バートレットやスノーのように人格を否定しつつも戦闘機パイロットとしての腕を評価する人物もいる。
- ミヒャエル・ハイメロート(Michael Heimeroth)(声:不明)
- 元ベルカ空軍第6航空師団第5戦闘飛行隊所属。オヴニル戦闘機隊の隊長で、アシュレイと同じようにユークトバニア軍にアグレッサーとして迎えられる。38歳。『ケラーマン教室』の出身で、ベルカ戦争当時もルーキーでありながら開戦からの数ヶ月のみで撃墜スコア25機を数えるなど、天才的パイロットの頭角を現していた(『ACE COMBAT ZERO』より)。
[編集] ISAF
- メビウス1(Mobius 1)
- アーケードモードのプレーヤー。大陸戦争(『ACE COMBAT 04』参照)時、ISAFの反攻を支え、「英雄」とまで称される戦闘機パイロット。戦後、軍を退役していたが、ISAF戦術情報部の分析により、単機でISAF空軍一個飛行隊に相当する作戦遂行能力を有するとされた事もあり、エルジア軍残党の蜂起に伴って発動された掃討作戦「オペレーションカティーナ」の要として復帰した。エルジア軍残党勢力である「自由エルジア」との戦闘に投入された「メビウス1」は、単機にも関わらず対象を完全に壊滅させるという驚異的な戦果を上げる。作戦完了後、軍上層部からは軍への残留を求められているが、その後の進退については不明。
- AWACS「スカイアイ」(SkyEye)
- 大陸戦争中から「メビウス1」の管制を担当していた早期警戒管制機E-767「スカイアイ」管制官。「メビウス1」の復帰に伴い、再び管制を担当する。
[編集] 外部リンク
- ACES WEB
- ACE COMBAT 5 - エースコンバット5北米エリア公式サイト
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シリーズ | エースコンバット - 2 - 3 - 04 - 5 - ゼロ - X - 6 |
戦闘機 | ADFX-01/02 - ADF-01 - X-02 - フェンリア - X-49 |
その他の兵器 | アークバード - ケストレル - シンファクシ級潜水空母 |
国家 | エストバキア - エメリア - オーシア - オーレリア - ウスティオ - エルジア - ベルカ - ユークトバニア - レサス - その他 |
地形・大陸・歴史 | ベルカ戦争 - 大陸戦争 - 環太平洋戦争(ベルカ事変) |