トヨタ・ビスタ
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トヨタ・ビスタ(初代) | |
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製造期間 | 1982年 – 1986年 |
ボディタイプ | 4ドアセダン/5ドアリフトバック |
駆動方式 | FF |
全長 | 4490mm |
全幅 | 1690mm |
全高 | 1370mm |
ホイールベース | 2600mm |
車両重量 | 1085kg |
乗車定員 | 5人 |
先代 | セリカカムリ |
後継 | 2代目ビスタ |
姉妹車/OEM | カムリ(2代目) |
同クラスの車種 | 日産・ブルーバード フォルクスワーゲン・サンタナ ホンダ・アコード 三菱・ギャランΣ マツダ・カペラ いすゞ・アスカ |
トヨタ・ビスタ(2代目) | |
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2代目ビスタと同型の3代目カムリ輸出仕様車 | |
製造期間 | 1986年 – 1990年 |
ボディタイプ | 4ドアセダン/ハードトップ |
駆動方式 | FF/4WD |
全長 | 4520mm |
全幅 | 1690mm |
全高 | 1370mm |
ホイールベース | 2600mm |
車両重量 | 1210kg |
乗車定員 | 5人 |
先代 | 初代ビスタ |
後継 | 3代目ビスタ |
姉妹車/OEM | カムリ(3代目) |
同クラスの車種 | 日産・ブルーバード フォルクスワーゲン・サンタナ ホンダ・アコード 三菱・ギャラン マツダ・カペラ いすゞ・アスカ |
トヨタ・ビスタ(3代目) | |
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製造期間 | 1990年 – 1994年 |
ボディタイプ | 4ドアセダン/ハードトップ |
エンジン | 3S-FE型 2.0L 直4 DOHC 135ps 18.5kgm 4S-FE型 1.8L 直4 DOHC 115ps 16kgm 2C-T 2.0L 直4 SOHC 91ps 19.4kgm ディーゼルターボ |
トランスミッション | 4AT/5MT |
サスペンション | ストラット |
駆動方式 | FF/4WD |
全長 | 4600 - 4630mm |
全幅 | 1695mm |
全高 | 1380 - 1395mm |
ホイールベース | 2600mm |
車両重量 | 1160 - 1390kg |
乗車定員 | 5人 |
先代 | 2代目ビスタ |
後継 | 4代目ビスタ |
姉妹車/OEM | カムリ(4代目) |
同クラスの車種 | 日産・ブルーバード 日産・プリメーラ ホンダ・アコード 三菱・ギャラン マツダ・カペラ スバル・レガシィ いすゞ・アスカ |
トヨタ・ビスタ(4代目) | |
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製造期間 | 1994年 – 1998年 |
ボディタイプ | 4ドアセダン/ハードトップ |
エンジン | 3S-FE型 2.0L 直4 DOHC 135ps 18.5kgm 4S-FE型 1.8L 直4 DOHC 115ps 16kgm 3C-T 2.2L 直4 SOHC 91ps 19.6kgm |
トランスミッション | 4AT/5MT |
サスペンション | ストラット |
駆動方式 | FF/4WD |
全長 | 4620 - 4650mm |
全幅 | 1695mm |
全高 | 1390 - 1405mm |
ホイールベース | 2650kg |
車両重量 | 1150 - 1310kg |
乗車定員 | 5人 |
先代 | 3代目ビスタ |
後継 | 5代目ビスタ |
姉妹車/OEM | カムリ(5代目) |
同クラスの車種 | 日産・ブルーバード 日産・プリメーラ ホンダ・アコード 三菱・ギャラン マツダ・カペラ スバル・レガシィ いすゞ・アスカ |
トヨタ・ビスタ(5代目)/ビスタアルデオ | |
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4ドアセダン | |
ビスタアルデオ | |
製造期間 | 1998年7月1日 – 2003年7月1日 |
ボディタイプ | 4ドアセダン/5ドアステーションワゴン |
エンジン | 3S-FSE型 直4 2.0L 150PS 1ZZ-FE型 直4 1.8L 130PS |
駆動方式 | FF/4WD |
全長 | セダン:4645mm(前期)、4670mm(後期) アルデオ:4640mm(前期)、4665mm(後期) |
全幅 | 1695mm |
全高 | セダン:1505mm アルデオ:1515mm |
ホイールベース | 2700mm |
車両重量 | セダン:1220kg(前期セダンN180セレクション)、1310kg(後期セダンN200) アルデオ:1380kg(前期アルデオARDEO200セレクション)、1290kg(後期アルデオ180) |
乗車定員 | 5人(ただし後期型は5人乗り仕様の他に6人乗り仕様も混在する) |
先代 | 4代目ビスタ |
後継 | アベンシス |
車台を共有 する車種 |
セリカ Opa プレミオ アリオン ウィッシュ プリウス カローラ アレックス WiLL VS ヴォルツ カルディナ アベンシス |
同クラスの車種 | 日産・ブルーバード 日産・プリメーラ マツダ・カペラ ホンダ・アコード 三菱・ギャラン スバル・レガシィ |
ビスタ (Vista) は、トヨタ自動車が1982年から2003年まで生産していた乗用車である。
目次 |
[編集] 概要
1980年のビスタ店開業当時は存在せず、2年遅れて登場した。それまではセリカカムリ(初代カムリ)をビスタ店で販売していた。また沖縄県にはビスタ店がなかったため、トヨタオート沖縄(のちのネッツトヨタ沖縄)で取り扱っていた。
姉妹車のカムリが世界中で販売している世界戦略車であるのに対し、ビスタは基本的に歴代モデルすべて日本国内専用車であった。
[編集] 歴史
[編集] 初代(1982年-1986年) SV10/CV10系
ボディーバリエーションは、カムリが4ドアセダンのみだったのに対しビスタには4ドアセダンと5ドアリフトバックが存在した。1984年のマイナーチェンジで3S-GELU型スポーツツインカムエンジンをラインナップに加える(グレードは2.0VSツインカムおよび2.0VXツインカム)。ちなみにV10系カムリと同じく日本車初の横置きFF、DOHC搭載車でもあった。
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- デビュー時は「レーザー革命 第2弾」と謳い、頭脳警察パンタの「レーザー・ショック」がCMに使用された。CMソングにはミッシェル・ポルナレフの「シェリーに口づけ」が使用された事があった(なお、この曲は2006年からホンダ・ゼストのCMソングにも使われている)。
[編集] 2代目(1986年-1990年) SV20/CV20系
- 1986年8月登場。姉妹車のカムリと同様、2000ccにハイメカツインカムを初搭載した。5ドアハッチバックを廃し、代わりに同モデルの顔となる4ドアハードトップを加えたラインナップで2代目~4代目の3世代に渡って販売され続けた。
スポーティモデルとして「GT」を設定し、スポーツツインカムエンジンの3S-GEを搭載した。 モデル中盤には、初の4WDモデルが登場。VRとVLエクストラの5速マニュアル車に設定される。(後にAT車にも設定)限定車種「ETOILE(エトワール)」も追加された。(後にカタログモデルに昇進)
姉妹車のカムリが高級ファミリーカー路線なのに対し、ビスタは若干インテリ路線へと振られ、初期のCMはドビュッシーの「夢」の曲に載せた「爽やかに、インテリジェント・ハードトップ」をキャッチコピーとしていた。
ちなみに、この型のビスタのフロントグリルは、輸出仕様のカムリと同様のものとなっている。
[編集] 3代目(1990年-1994年) SV30/CV30系
- 1990年7月登場。ボディはV20と同様にセダンとハードトップの2種類。1800cc、2000ccの直列4気筒ガソリンエンジンと2000ccディーゼルターボが用意された。駆動方式はFFとフルタイム4WDの2種類。FFには4WS設定モデルも存在した。
- 1992年にマイナーチェンジを実施。フロントグリルが大型化された。
マイナーチェンジと同時に、3S-GE搭載のGTは廃止された。(GTの後継としてVXツーリングパッケージを設定)
[編集] 4代目(1994年-1998年) SV40/CV30系
GT系の後継としてTouringグレードを設定。この代で最初で最後の2200ccディーゼルターボ(3C-T)に4WDモデルが設定された。
- 1996年5月マイナーチェンジ。4S-FE(1800cc)型および3S-FE(2000cc)型の各ガソリンエンジンのピストンおよびコンロッドの形状見直しよりドライバビリティが向上した。またインテリア等の品質も見直された。
[編集] 5代目(1998年-2003年) ZZV50/SV50/AZV50系
- 1998年7月1日フルモデルチェンジで登場した5代目は、従来モデルから大きく変貌を遂げ、今までのカムリとの姉妹車関係を解消し、完全な日本国内専用の独立した車種となった。カムリが3ナンバーボディとなったのに対し、ビスタは5ナンバーを守った。ラインナップも主力であった4ドアハードトップを廃止。代わりに今まで目立たぬ存在であった4ドアセダンをラインナップの中心に据えた。またV50系では「ビスタアルデオ (Vista Ardeo) 」をラインナップ。これは歴代ビスタ史上初めてのステーションワゴンである。全高が1500mm代に達し、ミニバンに匹敵するパッケージングを身上とする。全車コラム式4速オートマチックトランスミッションを採用。ホイールのハブ穴は5穴に変わりはないものの、ホイールのP.C.Dがこれまでの114.3mmから初代(V10系)および2代目(V20系)と共通の100.0mmに変更となった。
- 2000年4月のマイナーチェンジでは2000cc・D-4エンジン搭載車のエンジンがこれまでの3S-FSEから新開発の1AZ-FSEに換装され、一方、1800ccの1ZZ-FE型エンジンが大幅にリファインされ、若干出力が向上した。マイナーチェンジと同時に乗車定員が6人乗りのマルチパーパスベンチシート仕様がセダン、アルデオ共に追加される。
しかし、販売台数では皮肉なことにアルデオのほうが販売台数がかなり多かった。一方のセダンの方は老若男女という幅広い層に受け入れられたアルデオとは対照的にユーザーの平均年齢が同じトヨタの身内である後発のE120系カローラセダンや同じく後発のT240系プレミオ以上に高齢のユーザー層に偏り過ぎたという結果に終わった。
もっとも、AピラーからCピラーにかけて四隅のピラーをほぼ垂直に立てた背高キャビンやアップライト寄りのパッケージング、コラム式シフトレバーのオートマチックトランスミッションを用いた同社のタクシー用セダン、コンフォートやクラウンコンフォートやXS10/BS10系クラウンセダンなどにも通じるコンセプト(ただし前述のコンフォートの場合、クラウンコンフォートやクラウンセダンと異なりコラムシフトは未設定である)のV50系ビスタセダンは一部の60歳以上の高齢のベテランドライバー層にとってはおおむね好評を得たようである。
センターメーターを採用しており、そのなかにはマルチインフォメーションディスプレイを埋め込んでいる。また上級グレードにはバーグラフ式のタコメーターが標準装備となる。
[編集] ビスタの終焉
- 2003年10月6日、英国工場製のアベンシスの販売が開始され、これによってビスタの販売は終了し、姿を消すこととなり、翌年には同モデルの車名を冠したトヨタビスタ店もネッツ店に統合される形で消滅した。さらに2年後の2005年には、ネッツ店扱いのアルテッツァが日本国内におけるレクサス店の導入に伴い、レクサス・ISとしてバトンタッチされ、事実上アベンシスがビスタとアルテッツァを統合する形の後継車種となった。
[編集] 車名の由来
- ビスタ:英語の「展望」から。尚、イーグル・ビスタ(日本名三菱・ミラージュ)とは一切関係ない。
- アルデオ:ラテン語の「輝く、熱望する」から。
[編集] CM
[編集] CMキャラクター
- 初代
- 4代目
- 5代目