フットボールアワー
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フットボールアワー(Football Hour)は吉本興業東京支社所属のお笑いコンビである。略称は「フット」。2003年M-1グランプリ王者。
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[編集] メンバー
[編集] 概要
- 共に大阪NSC14期生。岩尾はドレス、後藤は後藤・天満(その後エレキグラムと改名)というコンビを経て、1999年4月「後藤・岩尾」としてコンビ結成。同年5月、当時のうめだ花月シアター(現在のうめだ花月)で初舞台を踏む。同年7月、「フットボールアワー」となる。コンビ名の由来は岩尾が読んでいた外国の小説の「月曜日のフットボールアワーに間に合わないよ」という科白から。
- 結成翌年のABCお笑い新人グランプリ最優秀新人賞を皮切りに、若手漫才師に与えられる数々の賞を総ナメにした。新人賞五冠を達成しているのはこれまでに彼らだけであり、本人達もお笑いでは落ちこぼれたことがないと言っている。しかしその実力に関わらず、2003年頃までなかなかメディア露出が増えなかった。
- 2003年8月、当時の主要メンバーと共にbaseよしもとを卒業。同年同月うめだ花月に移動した。しかし近年はうめだ花月に名義はあるものの、ルミネtheよしもとでの出番が多くなっていた。その中で2007年1月23日約1年半ぶりに、うめだスタンダードに出演した。
- 2001年のM-1グランプリでは結成2年目にして決勝進出するも6位、2002年には2位(決勝では1位通過、後に審査員の松本人志は自身のラジオで「フットボールアワーが優勝しないとおかしい」と発言し、審査委員長の島田紳助も「1年でこんなに変わったコンビは見たことがない」と褒め称えた)、本命と言われた2003年大会で悲願の優勝を果たした。これを切っ掛けに活動の拠点を東京に移す。
- 2006年にはV2を賭けて再び参戦し、決勝で高得点を叩き出し最終決戦に進むが、チュートリアルに審査員7名全員の票を奪われ完敗、V2はならなかった。
- 2009年まで出場出来るので、2007年もM-1グランプリに参戦する可能性はある。
[編集] 芸風・エピソード
- 岩尾のボケは基本的にシュールなものだが、後藤の分かりやすいツッコミにより、全体として正統派漫才としてのスタイルをとる。岩尾の飄々とした立ち振る舞いとユーモラスな外見もさることながら、後藤の簡潔かつ的確なツッコミにも定評がある。
- 代表的なネタに「SMタクシー」「結婚記者会見」「結婚披露宴の司会」「ファミリーレストラン」「あの人に会いたい」「エレベーター」「未亡人ごっこ」「ンズーレ」「バーチャル温泉旅館」「英語の発音」「奥さんが服屋の店員だったら」「料理のさ・し・す・せ・そ」「ファンレター」「フットボールアワー戦隊」など。
- 漫才の掴みとしては、後藤が「何も言わないのに顔を見て笑わない!」や「ごめんなさいね。こんなブサイク連れて来て」と相方をいじり、それに岩尾が独特のボケを放つ場合が多い。
- ネタは2人での話し合いの中から作られる。現在でも徹夜でネタ作りをすることがあるらしい。
- 2人ともボケ出身であったため、岩尾はコンビ結成直後、ツッコミをやるつもりだった。コンビを組む事になって初めての話し合いの時に「ツッコミどっちがやる?」と聞いてきた岩尾に、後藤は「なんっでやねん!!」と一発目のツッコミを入れた。
- 後藤が岩尾を「ブサイク」「ハゲ」などと形容することがあるが、元々は同期の友達同士で組んだコンビであり、とても仲が良い。
- NGKの裏で出待ちをしていたファンの子に後藤が囲まれた時、岩尾はすーっと帰ろうとした。その時、後藤は岩尾に「おい!きーつけてな!バイバイ」っと背伸びして、後ろを向いていた岩尾に手を振った。すると岩尾も「バイバーイ、きいつけやー!」っと手を振った。
- 上記のとおり2005年、二人揃って東京へ引っ越した。しかしこの年の3月に「ドラゴン&ボールアワー」(TBS系)が放送終了、テレビ出演は殆ど関西ローカル一辺倒になってしまった。「ジャイケルマクソン」(毎日放送)では陣内智則に、「おまえら大阪に帰って来い!(東京から)通うの大変やろ!」と言われていた。しかし最近では東京での番組出演も少しずつだが増えて来ている。
- 2人揃って長渕剛の大ファンであり、出演ラジオ番組である「ナニワ音楽ショウ」(毎日放送ラジオ)ではしばしばその点について語られている。
[編集] 受賞歴
- 2000年 第21回ABCお笑い新人グランプリ 最優秀新人賞
- 2001年 第31回NHK上方漫才コンテスト 優秀賞
- 2002年 第32回NHK上方漫才コンテスト 最優秀賞
- 2002年 第37回上方漫才大賞 優秀新人賞
- 2002年 第31回上方お笑い大賞 最優秀新人賞
- 2003年 第01回MBS新世代漫才アワード 優勝
- 2003年 第32回上方お笑い大賞 話題賞
- 2003年 第03回M-1グランプリ 優勝
- 2004年 第39回上方漫才大賞 大賞 ※
- 2004年 第33回上方お笑い大賞 最優秀技能賞
※コンビ結成5年目での大賞受賞は横山やすし・西川きよし以来の快挙
M-1グランプリでの優勝を含めた七冠を達成しているのはフットボールアワーだけであり、漫才師としてはいわばエリートである。
[編集] 現在の出演番組
[編集] テレビ
- 芸恋リアル 月曜21時00分~21時54分(日本テレビ系)
- リンカーン 火曜22時00分~22時54分(TBS)※準レギュラー
- ピタゴラスイッチ 水曜10時30分~10時45分(NHK教育)※不定期
- ジャイケルマクソン 水曜23時55分~24時55分(毎日放送)
- わかってちょーだい! 木曜9時55分~11時25分(フジテレビ系)
- 土曜はダメよ! 土曜16時55分~18時00分(よみうりテレビ)
- ノブナガ 土曜24時55分~25時55分(CBCテレビ)※2週毎
- なにわ人情コメディ 横丁へよ~こちょ! 日曜12時00分~12時55分(朝日放送)
[編集] ラジオ
- いきなりフットボールアワー 木曜21時00分~23時55分(MBSラジオ)
[編集] 過去
[編集] テレビ
- ドラゴン&ボールアワー (TBS):2004/10-2005/03
- フットボール汗 (テレビ大阪):2004/04-2005/03
- サバコン (日本テレビ系列):2004/04-2005/03
- 開運コメディ 今日も大吉!パンパンパン (朝日放送):2004/04-2004/09
- 新すぃ○○! (TBS):2004/04-2004/09
- 新すぃ日本語 (TBS):2003/10-2004/03
- せやねん! (毎日放送):2002/07-2004/09
- アッカン!べーす (GAORA):2002/07-2003/07
- ちちんぷいぷい (毎日放送):2002/04-2004/03
- 土曜ドカンッ!! (読売テレビ):2001/10-2002/09
- ?マジっすか! (毎日放送)2001/04-2003/03
- 爆笑オンエアバトル (NHK) OA率8/12 最高501KB
- 働くおっさん劇場 副音声(後藤のみ)(フジテレビ)
[編集] ラジオ
- GOYODA 金曜→火曜(ラジオ大阪):2003/01-2004/03
- baseピクニックラジオ 木曜(エフエムちゅうおう):2002/04-2002/12
- オンスト 月曜(エフエムちゅうおう):2000/02-2002/03
[編集] ドラマ
- BE-BOP-HIGHSCHOOL (TBS)※岩尾のみ
[編集] CM
[編集] 映画
[編集] DVD
- 『ジェットボールアワー』
- 2003月06月09日にルミネtheよしもとで行われた単独ライブを収録。
- 『ジェットボールアワー04』
- 2004年08月23日にルミネtheよしもとで行われた単独ライブを収録。
[編集] 書籍
- 「フットボールアワー 人類のルール」(角川書店)
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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