神戸総合運動公園野球場
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神戸総合運動公園野球場 (スカイマークスタジアム) |
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Skymark Stadium | |
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施設統計 | |
所在地 | 兵庫県神戸市須磨区緑台 |
開場 | 1988年 |
所有者 | 神戸市 |
管理・運用者 | オリックス野球クラブ(都市公園法に基づく管理許可制度による) |
グラウンド | 内野:クレー舗装及び天然芝 (1999年まではクレー舗装のみ) 外野:天然芝 |
照明 | 照明塔 - 6基 照度 - 投捕間:2800Lx 内野:2400Lx 外野:1700Lx |
設計者 | |
旧称 | |
グリーンスタジアム神戸(開場~2002年)、 Yahoo! BBスタジアム(2003年~2004年) |
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使用チーム、大会 | |
オリックス・ブルーウェーブ / オリックス・バファローズ(1991年~現在) | |
収容能力 | |
35,000人 | |
規模 | |
両翼 - 99.1 m(約325.1 ft) 中堅 - 122 m(約400.3 ft) |
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フェンスの高さ | |
3.2 m (約10.5 ft) |
神戸総合運動公園野球場(こうべそうごううんどうこうえん・やきゅうじょう)は、日本の兵庫県神戸市須磨区の神戸総合運動公園内にある野球場。施設は神戸市が所有し、この野球場を本拠地とするオリックス・バファローズの運営法人・オリックス野球クラブが都市公園法に基づく管理許可制度により運営管理を行っている。
前述の通り、日本プロ野球・パシフィック・リーグのオリックス・バファローズが本拠地のひとつとしている。ネーミングライツ制度を導入しており、航空会社のスカイマークエアラインズ(現スカイマーク)が命名権を保持。現在の名称はスカイマークスタジアムとなっている(詳細は後述)。開放的な設計でグラウンド全体が見渡しやすい客席、日本国内のプロ野球使用球場では今や稀少となった美しい天然芝などを備え、好きな球場ランキングで何回も1位になっている日本屈指のスタジアムである。また、球場の管理等も充実しており、ファンの間では日本一綺麗な球場といわれている。
目次 |
[編集] 歴史
[編集] グリーンスタジアム神戸時代
1985年のユニバーシアード神戸大会に向けて須磨区北部の丘陵地を切り開いて開発された神戸総合運動公園の敷地内に1988年完成した。完成当初の愛称はグリーンスタジアム神戸。内野が土、外野が天然芝のフィールドを有し、当時は「日本最大級の野球場」と謳われた。当初は阪神タイガースと阪急(オリックス)ブレーブスが年間数試合を開催する程度(オリックスは1989年と1990年の2年間、神戸地区のファン確保のため準ホームタウンとして13試合程度使用した。特に1989年は対ダイエー戦の大半が当球場で開かれた=※)だったが、1991年からはオリックスの本拠地となった。
- ※ダイエー本社のメインオフィスが神戸市にあるため、当初はダイエー主催の試合を準本拠地として開催したい意向があったが、野球協約の関係で必要な兵庫県における興行権の許可を阪神から得られなかったため、ダイエー側の意向を踏まえてオリックス主催でダイエー戦の大半を行った。
1994年にイチローが日本プロ野球史上初の「シーズン200安打」を達成。続く1995年からは、阪神・淡路大震災からの復興を願い「がんばろうKOBE」をスローガンに掲げたオリックスがパ・リーグ2連覇を成し遂げ、1996年には日本一に輝いた。これらのことから、オリックスの本拠地である当球場も知名度を上げた。
2000年には内野にも天然芝が張られた。これは現存する日本のプロ野球開催の野球場では3つだけである(残り2つは宮崎県宮崎市のサンマリンスタジアム宮崎と山形県鶴岡市の鶴岡ドリームスタジアム。プロ球団の本拠地に関していえば当球場のみである。ただかつては兵庫県西宮市の阪急西宮球場や東京都文京区の後楽園球場、同荒川区の東京スタジアムなどにも内外野天然芝が張られていた)。これとは逆に、一時期ドーム化が計画されていたこともあったが、当時オリックスに在籍していたイチローが「グリーンスタジアムは日本一の球場」と猛反対したこともあり、断念した。
また同年から「ホームランイリュージョン」と称した演出も開始。これはオリックスの選手がホームランを放つとバックスクリーンから炎が立ち上る演出である。
[編集] Yahoo!BBスタジアム時代
2003年、所有者である神戸市が財政難を補うため、日本の野球場として初めてネーミングライツを導入。インターネットプロバイダYahoo! BBを運営するソフトバンクBB、インターネットポータルサイトYahoo! JAPANを運営するヤフーと2年間2億円の売却契約を締結し、Yahoo!BBスタジアムを名称とした。但し「Yahoo!BB」は商標名であるため、NHKのニュース・野球中継等では「ヤフースタジアム」という表現が用いられた。
また、日本の野球場としては初めての試みとしてフィールドシートを内野一・三塁ベンチに近い場所に設置した。危険防止のため防御用アクリルカバーが全席に設けられている。
2004年、ヤフーとソフトバンクBBの親会社であるソフトバンクは福岡ダイエーホークスを買収。同年12月には命名権の契約更新を行わず、2005年3月31日の期間満了をもって契約終了することを発表した。また売却先が決まるまでは、暫定名として「神戸球場」とした。
[編集] スカイマークスタジアム時代
メイン球場(専用球場)を大阪ドーム(現・京セラドーム大阪)とするオリックス・バファローズが誕生した。これにより2005年以降は、この球場は同球団が年30試合程度使用する準フランチャイズになった。
2005年2月1日、神戸市は契約料を3年間2億円に値下げし、同年2月2日から1週間、新名称の公募を行うことを発表。同年2月10日に航空会社・スカイマークエアラインズ(現スカイマーク)が命名権を獲得し、「スカイマークスタジアム」を新名称とすることが発表された。
同年12月19日、プロ野球実行委員会は2006年からのオリックスのメイン本拠地を当球場とすることを承認した。これはオリックスが神戸と共に本拠地としている大阪ドームを運営する第三セクター「大阪シティドーム」が会社更生法を申請し、事実上経営破綻したことによるもの。野球協約では日本シリーズを専用球場で行うことが取り決められており、仮にオリックスがリーグ優勝して日本シリーズに進出しても、シリーズ期間中に大阪ドームを確保できない可能性があること(オリックスからこの申し出があった当時、三セク破綻後のドームの運営体制がまだ固まっていなかったことが背景にある)を考慮して、このような措置が取られた。ただしダブルフランチャイズの方針は変更せず、2006年は双方34試合ずつを開催するよう日程が編成された。
その後、大阪ドームの施設はオリックスグループ傘下のオリックスリアルエステートが買収することになり、2007年シーズンは神戸開催が20試合前後にまで削減された(雨天中止の場合は大阪ドームに振り替える可能性あり)。また2005年から3シーズン認められているダブルフランチャイズ制が解消される2008年からは、オリックスは大阪ドームのみを本拠地とする方針を固めている。このため同年以降は神戸からは事実上撤退となり、開催が継続されたとしても試合数は大幅に減少することが予想される。オリックスの球団関係者は、阪神が大阪ドームで年間10試合前後の主催ゲームを開催していることを挙げて「(神戸開催は)最低10試合は許されるはず」としているが、先行きは不透明である。これについてファンからは「日本一素晴らしい球場を手放してまで、(野球観戦には相応しくない)ドームに完全移転してしまうのは腑に落ちない」と、神戸での開催数減少に異を唱える意見も出はじめている。神戸は屋外球場であるため雨天など天候に左右されやすく、追加日程を組む必要が生じる。その一方、大阪ドームは施設の維持を行うため、今後20年間で約99億円の長期修繕費を必要としているという問題点がある。いずれにせよ双方の球場はそれぞれ一長一短あり、オリックスは今後これらの問題点とどう上手く向き合うかが重要となる。
これに関連して2006年、兵庫県と神戸市は「オリックス一辺倒というわけにはいかない」として他球団の主催試合誘致を検討し、その一環として阪神に対し「スカイマークスタジアムで年間数試合の公式戦を開催してほしい」とする要望書を提出。阪神・牧田球団社長から「できる限りご協力したいと話はした」と前向きな回答を得た。折りしも2007年シーズンは、阪神が本拠地とする阪神甲子園球場が10月1日から改修工事に入るため使用できなくなることから、阪神は主催試合をスカイマークで代替開催すべく市と交渉を行い、その結果10月以降に行われる公式戦の雨天順延分とクライマックスシリーズはこのスカイマークで行われることが決まった。これに先立ち3月9日にはオープン戦として対北海道日本ハム戦が1試合予定されている。阪神が神戸で主催オープン戦を開催するのは1990年以来17年ぶりとなる。また4月17日には公式戦として読売ジャイアンツ(巨人)主催の対広島東洋カープ戦が予定されている。巨人がスカイマークで主催公式戦を行うのは初めてのことである。
[編集] 球場データ
- 収容人数:35,000人
- 両翼:99.1m、中堅:122m
- 内野:クレー舗装及び天然芝、外野:天然芝
- 日本のプロ野球本拠地球場で唯一、内外野総天然芝を採用している。
- 毎年年末年始にかけて外野部分に新年の干支にちなんだ芝生のペインティングを実施している。
- 電光掲示板
- 大型映像装置は1991年にオリックスが本拠地としてから設置。2001年改修時に、スコア掲示部分を挟んで左右2面に設置された。左側の部分は試合中、選手名表示部として機能する。
- 一塁側の内野ポール際の1階席の座席はグラウンド整備車の駐車スペースなどを確保するためややスタンドが高くなっているが、この部分はオリックス主催ゲームで使用する場合「ペプシファミリーゾーン」として、家族で食事を楽しみながら試合を楽しめるようになっている(要予約)。
- 球場内の飲食関係は「非常に充実している」としてファンの間でも評価が高い。
- 球場内ボランティアに年配者を多く配している。高齢化社会にいち早く対応したものであると思われる。
- 放送席の配置は、一塁側から順に新設部分としてJSPORTS、少し離れて既存部分として関西テレビ、ラジオ大阪、毎日放送、朝日放送、NHKとなっている。
[編集] イチローシート
オリックス球団は1997年度以後、毎年神戸市の少年野球チームを一塁側カジュアルシート(20席分)に招待するイチローシートを実施してきたが、2005年度からそれが廃止された。
設置当初は「阪神・淡路大震災の被災者に自分のプレーを間近で感じ取ってもらうことによって、勇気と希望を提供したい」というイチローの気持ちから設置してきたが、その後は地元神戸の少年野球選手たちに応援してもらった感謝の気持ち、そして野球を心の底から存分に楽しんでもらいたいということで神戸市の少年野球チームを招待してきた。
しかし、2004年シーズン中に発覚した大阪近鉄バファローズとの合併計画で「自らの原点であるブルーウェーブが合併すること、そしてその名称が消滅することに自らが帰る球団がなくなった」とショックを覚えたこと、また本拠地も大阪ドームとのダブルフランチャイズになることから試合数が大幅に減ってしまうことなどを考慮して、イチローシートを解消することになった。
[編集] サブ球場
1991年にオリックスが神戸に移転した際に建設された。現在は一・二軍とも試合には使用しておらず、練習やアマ野球、一般利用などでの使用が多い。グラウンドサイズはメイン球場と同規格。グラウンドは内野が土、外野が人工芝である。 旧称は「グリーンスタジアム神戸サブ球場」。ヤフー、並びにスカイマークが本球場の命名権を取得していた2003年以後は正式名称のまま神戸総合運動公園サブ球場を名乗っているが、これはサブ球場が命名権売却の対象となっていなかったためである。
[編集] 交通
- 神戸市営地下鉄西神・山手線 総合運動公園駅下車、徒歩2分
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
前本拠地: 西宮球場 1937 - 1990 |
オリックス・ブルーウェーブの本拠地 1991 - 2004 |
次本拠地: 大阪ドーム 2005 - (1シーズンのみ、メイン本拠地) |
前本拠地: 大阪ドーム 2005 - (1シーズンのみ、メイン本拠地) |
オリックス・バファローズの本拠地 2006 - (1シーズンのみ、メイン本拠地) |
次本拠地: 大阪ドーム 2007 - 現在 |
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