芝浦工業大学中学高等学校
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芝浦工業大学中学高等学校 | |
過去の名称 | 東京鐵道中学 東京育英中学 東京育英中学校 東京育英高等学校 |
国公私立の別 | 私立学校 |
設置者 | 学校法人芝浦工業大学 |
併設校 | 芝浦工業大学柏中学高等学校 |
設立年 | 1982年 |
校訓 | 敬愛の誠心を深めよう 正義につく勇気を養おう 自立の精神で貫こう |
創立記念日 | 11月4日 |
共学・別学 | 男女別学(男子校) |
中高一貫教育 | 併設型 |
課程 | 全日制課程 |
学科 | 普通科 |
所在地 | 〒174-8524 東京都板橋区坂下2-2-1 |
電話番号 | 代表 事務室:03-5994-0721 職員室:03-5994-0722 第二職員室:03-5994-0728 |
FAX番号 | 03-5994-0724 |
公式サイト | 芝浦工業大学中学高等学校 |
芝浦工業大学中学高等学校(しばうらこうぎょうだいがくちゅうがくこうとうがっこう 英語名:Shibaura Institute of Technology Junior and Senior High School) は、東京都板橋区に位置し、中高一貫教育を行っている私立男子校。近年では、従来の理科系重視の教育のほかに英語にも力を注ぎ、芝浦工業大学への推薦のみならず他大学進学希望者への学力向上をはかっている。校長は江藤浩一。
目次 |
[編集] 沿革
- 1922年 東京鐵道中学が麹町区永楽町1-3 鉄道教習所内に開校
- 1923年 関東大震災により校舎喪失後、東京府荏原郡南品川の東京鉄道教習所内に移転
- 1924年 東京府北豊島郡西巣鴨字池袋の東京教習所内に校舎を移転
- 1942年 校名を東京育英中学に改称
- 1944年 中等学校令により東京育英中学校の開設認可
- 1948年 学制改革による東京育英高等学校(定時制課程)の開設認可
- 1953年 財団法人鉄道育英会から学校法人芝浦学園に吸収合併
- 1954年 定時制から全日制を新たに設置し、東京育英高等学校を芝浦工業大学高等学校に改称
- 1961年 体育館完成
- 1970年 芝浦工業大学大宮キャンパス開校
- 1971年 定時制課程を閉設、芝浦工業大学への推薦制度が確立
- 1982年 現在の校舎・体育館を板橋区志村坂下に移転し、芝浦工業大学中学校が開校
- 1984年 プール棟完成
- 1991年 生徒会部室・弓道場棟完成
- 1994年 中学3年生を対象としたアメリカ合衆国への海外教育旅行を開始(現在も継続)
- 1998年 猪苗代合宿教育センター竣工
- 2005年 売店(エスアイテック板橋事業所)が校内に開店、小会議室3室設置(元機械室)
- 2006年 新会議室を校庭に新設(1クラス増加による措置)
- 2007年 演習室2を2階に移動(1クラス増加による措置)
[編集] 特徴
[編集] 教育
- 英語と情報教育に力を入れている。英語教育としては、実用英語技能検定や国際コミュニケーション英語能力テスト(TOEIC Bridge)の受験を推奨しており、希望者は定期的に本校で受験ができる。情報教育としては、本校で受験ができるP検(パソコン検定)のほか、J検やCGエンジニア検定および初級システムアドミニストレータ、また国際ライセンスであるIC3(アイシースリー)などを推奨しており、すでに資格を得た生徒による体験談や外部講師による講習会なども学内で行われている。また近年、QUEST EDUCATION CUPの全国大会に出場するなど対外的な活動も盛んである。
- 中学1年から英語の母語話者教員による少人数制の授業「英語総合」がある。英会話に重点を置いて、教材も英米のものを使用し、国際的に通用するコミュニケーション能力としての英語習得を目指している。
- 中学1年からエアドーム型のプール棟で水泳の授業が毎週ある。高校2年までには、バタフライ・背泳ぎ・平泳ぎ・クロールを順に50mずつ合計200mの個人メドレーを完泳できるように、体育の教員と水泳専門の職員とがペアになり懇切丁寧に指導している。
- 中学3年から芝浦工業大学へ進学を希望するコース「Generalコース」(通称Gコース)と、外国の大学も含めた他大学へ進学を希望するコース「Internationalコース」(通称Iコース)に分かれ、それぞれカリキュラムが異なる。ただし、Iコースでも芝浦工業大学への推薦入学の枠がある。
- 高校2年からは理系志望者と文系志望者とで授業内容が変わる。文系志望者は理系科目の代わりに多くが英語に重点をおいたカリキュラムになる。
- 高校3年では2学期までの通常の授業は午前中の4限までで、午後の5・6限は自由選択科目を受講できる。3学期には通常授業はなくなるが、代わりに午前中に自由選択科目があり受講する生徒も少なくない。
- 芝浦工業大学へ推薦資格を得るためには理系クラスを選択し、高校3年で学校指定の芝浦科目(英・数・物・化)を受講する必要がある。また推薦枠の10%については、推薦資格を確保したまま他大学を受験できる制度がある。
- 姉妹校の芝浦工業大学柏中学高等学校に比べて、同大学への内部進学の割合は高い。また他大学も含めて4年制大学の進学割合も年々高くなっている。
[編集] 行事
月 | 行 事 | 対 象 | 備 考 |
---|---|---|---|
4月 | 入学式 | 中1 高1 |
午前高校・午後中学と体育館で行われる。 |
高杖課外授業 | 中1 | 新入生に対してオリエンテーション目的で合宿を行う。 | |
6月 | 球技大会 | 高全 | 上旬の土曜日に芝浦工業大学の大宮キャンパスで実施される。 |
7月 | オーストラリアホームステイ | 高1 | 下旬から翌月にかけて希望者が参加する。 |
ロボットセミナー | 小5・6 | 本学受験生向けの体験講習。月末の3日間で芝浦工業大学から講師を招きロボットセミナーを行っている。 | |
9月 | 海外教育旅行 | 中3 | 国際的な視野を涵養する目的で、2人1組となりGコースはアメリカ合衆国ユタ州にあるセントジョージかソルトレイクシティ、Iコースはワシントン州にあるシアトルへ2週間ホームステイをする。 |
もてぎ体験学習 | 中2 | 栃木県にあるツインリンクもてぎで2泊3日かけて行う総合学習。Honda「発見・体験学習」のプログラムに従って、Honda Collection Hallで自動車を見学したり、HELLO WOODS'で自然とふれあったり、FAN FUN LABで最先端技術を学んだりして、グループでテーマに沿った議論を行い、パワーポイントなどを利用して発表を行う。 | |
10月 | 文化祭 | 全 | 芝生祭(しばふさい)。上旬の土曜日・日曜日に開催される。年々入口に大きなゲートを創作し来校者を楽しませている。また当日配布されるパンフレットは案内・レイアウト・デザインなどを実行委員の生徒が一から手がけており、いたるところに工夫の跡があるのが特徴である。校庭ではつねに各クラブ活動・有志などの団体がさまざまなパフォーマンスを繰り広げる。 |
体育祭 | 中全 | 下旬の土曜日に校庭で実施される。 | |
11月 | 国内教育旅行 | 高2 | 九州を中心に北コースと南コースとがあり、文化や自然を学ぶ。 |
12月 | スキー教室 | 中 | 毎年冬休みに自由参加のスキー教室が実施される。場所は長野県志賀高原の横手山スキー場および熊の湯スキー場など。また、指導にあたるのは全て本校の教職員である。まったくのスキー初心者も多数参加しており、それらの生徒には教員が一から丁寧に指導、特に苦手な生徒に対してはマンツーマンでの指導も行う。 |
1月 | 高校推薦入試 | - | 下旬に行われる。 |
2月 | 中学入試 | - | 上旬に3回行われる。1回目は2科、2・3回目は4科受験。 |
高校一般入試 | - | 中旬に行われる。 | |
3月 | 高校卒業式 | 高3 | 上旬に行われる。 |
中学卒業式 | 中3 | 下旬に行われる。 |
[編集] 生徒の活動
委員会 |
運動部 |
文化部 |
同好会
|
- 各WEBサイトは、コンピュータ委員会を中心としたWEBプロジェクトが各部活・各委員会と共に作成している。
[編集] 施設
施設 | 体育館 | 弓道場 | 校舎 | プール棟 | |
7F | 屋上(ゴルフ練習場) | ||||
6F | 6年教室、物理実験室、物理研究室 | ||||
5F | 中学理科(生物)実験・研究室、 化学実験・研究室、社会科研究室 進路室、演習室3、カウンセリング室 |
||||
4F | 5年教室、大教室 | 図書室、パソコン室 情報科研究室 |
|||
3F | 3年教室 数学・国語科研究室 |
4年教室 | ドーム型温水プール | ||
2F | 球技場・測定室 | 弓道場 | 2年教室、演習室1,2、中学職員室 | 1年教室 | ロッカー |
1F | 道場・卓球場 体育科研究室 |
部室 | 売店(SITech)、職員室、事務室 LL教室、保健室、会議室 小会議室、英語科研究室 |
工芸・美術・音楽室 放送室、芸術科研究室 |
食堂、調理室、トレーニング室 |
- 自動販売機: 飲料の自動販売機が校舎1F階段脇に3台、食堂に4台(食券販売機1台、パンの自動販売機1台を含む)
- 校庭:テニスコート3面兼サッカーグラウンドとドーム式の室内バッティング練習場がある。グラウンドには表蓋処理剤として約5500本の古タイヤを加工した耐久性・弾力性のあるゴムが用いられている。それは芝浦工業大学の「人と地球にやさしい工学」に基づいた方針でもあり、リサイクル運動の一環でもある。
- プール棟:スイミングスクールが開設されている。地域の幼児から高校生までが水泳指導を受けており、選手育成実績としても日本選手権出場選手を輩出している。
- パソコン室:サーバ6台『(DC1台+ファイルサーバ4台(ブート用3台+データ用1台)+インターネット(プロキシ)サーバ1台』に生徒機のクライアント58台、教卓2台とマスター機1台で構成される。ハードディスクを用いないシンクライアント方式で運用しているため、故障や情報漏洩などのトラブルに強くセキュリティが高いのが大きな特徴といえる。多くのソフトウェアを導入し、授業では主に情報で利用されるが、平日の放課後には生徒が課題や調べものなどで自由に利用できるオープンルームを設けている。
- 校舎周辺:地理的には、正門から校舎と体育館の間を通り北門へ抜ける暗渠がある。それは、校外にあたる正門の西側と北門の北側が暗渠に沿って広場となっていることから分かる。