スーパードクターK
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スーパードクターK | |
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ジャンル | 医者・医療漫画 |
漫画 | |
作者 | 真船一雄 |
出版社 | 講談社 |
掲載誌 | 週刊少年マガジン |
発表期間 | 1988年17号 - 1996年42号 |
巻数 | 44巻 |
漫画: DoctorK | |
作者 | 真船一雄 |
出版社 | 講談社 |
掲載誌 | 週刊少年マガジン |
発表期間 | 1996年43号 - 1998年45号 |
巻数 | 10巻 |
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『スーパードクターK』(スーパードクターケー)は真船一雄の医者・医療漫画作品。講談社刊行「週刊少年マガジン」に1988年から1996年まで連載。単行本全44巻。1996年にタイトルが変更され『DoctorK』(ドクターケー)として同じく1996年から1998年まで連載。単行本全10巻。現在続編の『K2』(ケーツー)が講談社刊行「イブニング」で2004年から連載中(2006年10月時点)。
目次 |
[編集] 概要
裏の世界で生きる医師の家系という宿命を背負った主人公が様々な事故、事件、陰謀、そして病気と出会い解決していく人間ドラマである。『ブラック・ジャック』と『北斗の拳』の影響が強い、とよく評価される。数ある医者・医療漫画作品の中でも、屈指の長期連載作品。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] スーパードクターK
かつて日本に、日本医学界の最高権威・帝都大医学部を首席卒業で卒業した天才青年医師がいた。若くして国際レベルで活躍し、その執刀技術は特Aランク。しかし、彼はある日、忽然と姿を消した。彼こそは野獣の肉体に天才の頭脳、そして神技のメスを持つ男。その名は…… K!
[編集] DoctorK
アメリカ合衆国大統領ジム・ハミルトンが何者かの手によって瀕死の重傷となる。容疑者はドクターK。犯行の裏には何が ? そして一昭の計画とは? KAZUYA の物語に終止符が打たれる。
[編集] 『スーパードクターK』及び『DoctorK』登場人物
[編集] Kの一族
- KAZUYA (西城カズヤ)(1962-1998)
- 神技のメス、天才的頭脳、無敵の肉体を持つスーパードクター。普段はマント(簡単な医療道具が収納されている)を着ていて、それゆえに初対面の人に訝しがられることもしばしば。常に裏社会に狙われる身ではあるが、その人脈に国境はないに等しく、KAZUYAを慕う人物は政府首脳からマフィア、テロリストまで幅広い。男女を問わず悪に対しては容赦の無い性格だが、社会的弱者等の助けを求める声には命を懸けて答える。また、老若男女問わず初対面の相手でも治療関係の話になるとタメ口をきくことが多く、それが例え政治家であろうがマフィアのボスであろうが人間国宝であろうが容赦しない(恩師、先輩は除く)。表情が堅い印象が強いが性格は暗い訳ではなく、高品のボケに真顔でツッコミを入れたり、いきなり大垣にキスした佐知子を見て物凄いリアクションをする等意外にコミカルな一面も持っている。姓の「西城」は母方のものである。Kの一族は「一範」、「一舎」、「一丈」といったように始めに「一」が付く(いわゆる通字)。このためいつの時代でも一族の者の名のイニシャルは必ず「K」となっている。ただし KAZUYA の漢字名は明らかにされていない。
- 外科だけでなく各分野に精通しており、鍼治療も得意である。一流大学である帝都大学を首席で卒業し医師免許を取得。場合によっては医師ではない人や子供に平然と医療行為をさせることもある(KAZUYA がサポートしているので医療事故につながった事は無い)。また、彼の報酬は"患者の誠意"であり、ピンは数千万からキリはリンゴまで様々(しかし殆どタダで手術をする場合が多い)。また、女心にも非常に鈍感。女嫌いと言う訳ではないのだが、常に危険に晒される身である為、自分からあえて遠ざけている傾向もある。
- なお作中、元板前の吹石の包丁を使い、魚をおろそうとした際の手つきから料理が苦手と言う意外な弱点があるとも言われるが、ヘタなさばきかたを見せて吹石をその気にさせ、師匠に負けない包丁を作るよう誘導した可能性もある。
- 物語の中盤で胃癌を発病するも高品の執刀の元、一時は全快する(続編の『K2』によれば、当時31歳)。『DoctorK』の終盤では癌を再発し、その闘病生活が描写されている。『DoctorK』は KAZUYA の死を予感させつつ終了するが、『K2』において36歳で癌の全身転移で亡くなったされている。なお生年は、父親の一堡が亡くなった1980年に18歳となっている事から1962年生まれと推測される。没年は1998年と言うことになる。
- Kの一族及び姻族
- 人の命を救う為に活躍し続けた KAZUYA の血族。日本だけでなく世界中に散らばっているらしい。
一範 ━(略)━ 一丈 ━(略)┓ 一舍 ┃ (略) ┃ 一宗 ━━┳━━ 昭子 ┏━━━━━━━━━━┓ ┏━━┻━━┓ 美沙江 ┳ 西城頼介 杏子 ━┳━ 一堡 一昭 ┳ スベトニア ┏━╋━┓ ┏━━┻━━┓ イワン 連介 ┃ 隆介 黒須麻純 ┰ KAZUYA (KEI) ┃ 一也 KEI ━┳━ 磯永 一巳 |
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- 一堡(かずおき)(1934-1980)
- KAZUYA の父親であり師匠。違法行為もかまわずに幼い KAZUYA にスパルタで医療技術を叩き込む。KAZUYA を庇って放射能を大量に浴び、死亡。続編の『K2』によると、1980年3月4日に46歳で亡くなったとされている。
- 一昭(かずあき)(1937-1998)
- 一堡の弟で KAZUYA の叔父。母昭子から一字を取って名付けられる。昭子は一昭の出産に伴い死去。日ソ開戦により、ソ連で父の一宗及び兄の一堡と生き別れとなった後、育て親の養子となりスラフ・カズアキ・バリシニコフと名乗る。ソ連の科学アカデミーで優秀な外科医となるが妻子の死をきっかけに失踪。胎児の臓器密売など医療技術を駆使した闇の組織を作り上げ KAZUYA と対立する。思想の根本にあるものは優生思想であり、優れた人間だけが生き残ればよいというものであった。後に癌に全身を蝕まれるなかで KAZUYA の病状と余命を悟り、一族の行く末を心配する。黒須麻純にKAZUYAのクローンを産ませた。最期は医師としてその生涯を閉じ、妻子の眠るロシアに葬られた。
- 一宗(かずむね)
- 一堡、一昭の父であり、 KAZUYA の祖父。息子達と別れたあと、戦後の混乱の中シベリアに渡り、その生涯を閉じる。妻は昭子。
- 一範(かずのり)
- 江戸時代初期に活躍したKの一族。一族でも指折りの怪力を誇り、顔に斜めの刀傷がある。江戸時代に於いて顔の全体的な整形手術を行った。
- 一丈(かずたけ)
- 江戸時代後期に活躍したKの一族。シーボルトと友情を育む。その時代に於いて初めてエレキテルを使っての電気ショック蘇生を行う。
- 一舍(かずいえ)
- 幕末、明治時代に活躍したKの一族。幕末の志士、高杉晋作の親友。晋作に革命に誘われるが国よりも人命を救う事を優先し、断った。晋作の死を看取った後に渡独し、レントゲンと共にX線研究チームの一員に加わった。
- 劉亢虎(リュウ カンフー)
- 中国のKの一族であり、 KAZUYA の遠い親戚でもある。容姿は KAZUYA そっくりだが、髪の右半分が白髪。当初はチャイニーズマフィアの用心棒として KAZUYA の前に現れるが、正体は機密公安官であった。そのマフィアのボスであり、父の敵でもある陳に復讐の念を抱き、殺そうとするが一族の血には逆らえず、罪の意識と殺される恐怖でチアノーゼになった陳を結局救ってしまった。捜査終了後は公安を続けながら医師も目指す事を決意した。
- 劉可明(リュウ ケミン)
- 劉亢虎の父親。腸捻転を患った若き頃の陳を救うが、当時の文化大革命に巻き込まれ、陳の密告で恩を仇で返されて無実の罪で投獄されてしまう。戻って来た彼は既に虫の息であったが、誰も恨む事なく衰弱して死亡した。
- 西城杏子 (1937-1966)
- KAZUYA の母親。本人曰く、一堡とは互いの父親同士が決めた許婚のようなものであったらしい。ただし一堡はその事実を全く知らず、また杏子の兄・頼介は反対していた。事故で重体となった幼い KAZUYA の命を救うため、自分の血液( KAZUYA と共にとても珍しい血液型)を大量に輸血し死亡。享年29。
- 西城頼介 (1932-)
- 帝邦大学第一内科名誉教授。西城杏子の兄で、 KAZUYA の伯父。西城家十二代目当主であり、Kの家系が外科の天才ならば西城家は内科の天才らしい。その家系は江戸時代に将軍家の典医を務めていたほどである。彼自身、20代で帝都大の姉妹校でもある帝邦大の内科教授に就任した天才。死亡した杏子の体内から受精卵を取り出し保管。妻の美沙江を代理母として KEI を出産させた。
- 西城KEI (1968-)
- KAZUYA の妹だが、その出生により西城頼介の娘として育てられる。帝邦大医学部卒。何故か皆が彼女をアルファベットで「KEI」と呼ぶため、 KAZUYA と同じく名の表記は漢字かどうかも不明。自らの出生の秘密を知り、母を死に追いやった医学(大量輸血による失血死)及びその原因となった KAZUYA に復讐するためテロリストとなる。後に KAZUYA と和解し、医学界に復帰。KAZUYA の右腕的存在になる。性格は当初は悪女そのものだったが、 KAZUYA と和解してからは少しツンデレ気味になった。KAZUYA に勝るとも劣らない腕を持つと評価され、KAZUYA からも後継者に指名されるが、本人は兄の技量に遠く及ばないと発言している。
- 黒須麻純 (1964-)
- KAZUYA の元許婚。人の死期がわかる予知能力を持った代々看護師である女系一族の末裔。その家系は奈良時代にまでさかのぼるという。KAZUYA に好意を寄せるも妹のようにしか思われず、一昭の計画に手を貸し KAZUYA のクローンである一也を出産。その後息子を連れて一昭の元から逃亡する。
- 黒須一也(かずなり)(1995-)
- KAZUYAのクローンにして黒須麻純の子。名前は KAZUYA を漢字表記したものだが読みは「かずなり」。西城総合医院で KAZUYA と会い、KAZUYAに懐く。『K2』では主要キャラクターになる(後述)。
[編集] KAZUYAに関わる人物
- 高品龍一 (1962.4.30-)
- 寺沢病院の医師。専門は腹部外科。KAZUYA に患者を奪われるもその手術技術に心服する。情けなくお調子者だが、 KAZUYA の親友となり、努力を続け一流の医者に成長。後に高品診療所を開業。その実力は KAZUYA も認め、自分の手術の執刀医に高品を指名した。アイドルに詳しい。モデルは作者自身。
- 斉藤淳子 (1967.9.11-)
- 寺沢病院に勤務する看護師。当初はディスコで夜遊びをしたり等、仕事より遊び優先だったが、 KAZUYA や高品との出会いで彼女もまた看護師として成長する。物事をハッキリと言う性格で周囲から生意気に思われがちで、後輩の看護婦や患者達には少々嫌がられている。味にはうるさい。ハデ好きな割にはお金のやりくりは上手だったりする。後に高品と結婚する。
- 朝倉雄吾
- 西海大付属病院に勤務していた医師。専門は脳外科。KAZUYA を毛嫌いしていたが、自分の子を KAZUYA に救ってもらったことで命の重さを再認識し親友に。後に西海大を追われ渡米。活躍の場をクエイド財団に移し、全米でも指折りの脳外科医の権威に成長した。
- ケビン・クエイド (1929.5.27-)
- 世界を代表する医療財団、「クエイド財団」の会長。変装して町をブラブラするのが趣味だがその際事故に合い、硬膜外血腫で苦しんでいたところを偶然当時野に下っていた朝倉の手術を受けて救われる。それ以来彼の腕に惚れ込み、財団の教授にスカウト。自身が引退した後には朝倉を社長に推薦する等絶対的に彼を信頼するようになった。
- TETSU (真田徹郎)(1964-)
- ドクター TETSU 、あるいはドクターTと呼ばれる。本名は真田徹郎。真田武志の実弟。KAZUYA と同じく裏の世界で生きる医師であり、 KAZUYA のライバル的存在。人間の可能性を広げるために、しばしば手段を選ばない肉体改造を人に施し、単独でホワイトハウスを襲撃するなど、彼の行動力は KAZUYA を超えている。悪態をつきながらも、 KAZUYA の実力を一番認めており、彼自身の執刀技術も特Aランク。父の死をきっかけに冷徹な人間となったが、情に厚く、子供好きという一面も持つ。テコンドーの使い手。
- 真田武志 (1961.11.4-1991)
- TETSU (真田徹郎)の実兄。TETSU 以上に危険な存在で、 KAZUYA の宿敵。医師と言うよりはテロリストである。癌発生装置を作ったり、蚊や犬、ネズミ、イルカを改造したアニマル・ウェポンも開発する。強力なウイルスを消し去るために50万人を巻き添えに死亡。
- 七瀬恵美
- 斎楓会総合病院外科部長。やはり彼女も最初は KAZUYA を毛嫌いする。どういうわけか、彼女の病院は悪人が多い。叶わぬことと知りながらも KAZUYA を一途に愛している。KAZUYA も彼女の思いに気付いていない訳ではないのだが…。
- シリウス
- KAZUYA が山で拾った賢い犬。名付け親も KAZUYA 。七瀬が貰い受ける。
- 大垣蓮次 (1954.7.22-)
- 帝都大卒で KAZUYA の先輩。通称軍曹。大垣診療所を開業している。酒飲みのヘビースモーカーで投げ遣りな性格だが、医師としての腕は優秀。組織に馴染めず帝都大を去った身であるが、後に復帰することとなる。KAZUYA を除くと登場人物一ファッションに無頓着。
- 大垣佐知子 (1971.5.20-)
- 旧姓滝村佐知子。大垣蓮次の妻。実家は関東一のシェアを誇る医療器具の大手メーカーであるタキムラ医療機器。少々世間知らずなところもあるが、優しく、真面目な性格である。後に大垣との間に女の子を設けた。
- 柳川慎一郎 (1934.11.28-)
- 帝都大医学部長で KAZUYA の恩師。一堡の親友でもあった。日本医学界の最高峰に君臨する一人であるにも拘らず、驕らない人格者。真田武志によって腕時計に放射性物質であるコバルト60を仕込まれ、結果的に手首が動かなくなるが、それでも周囲を唸らせるほどの執刀技術を持っている。
- 磨毛保則 (1964.1.15-)
- 帝都大学で KAZUYA の同期だった医師。医療機器の研究開発を行っている。その天才ぶりは KAZUYA も認めており、技術は確かであるものの、下半身丸出しで研究を行う癖があるなど、周囲からは変人扱いされている。
- 香田直一 (1964.2.7-)
- 帝都時代の KAZUYA の同期。薬学に精通。磨毛とは親友同士。地味なせいか、後半は主要人物が集まる重要な場面でも忘れられたかのように登場しない。しかし最後の最後ではさりげなく登場していた。
- 石動瀧造 (1957.3.10-)
- 監察医。僧職でもある。優れた洞察力を持ち、 KAZUYA の命を救うことも。僧職でありながら魚等の生臭も平気で食べる。泳げないことが弱点。
- ウィルヘルム・カイザー (1956.7.9-)
- ハイデルベルグ大学第二外科教授。自らの肝不全を治癒する目的もあり、人工肝臓の研究を行っている。母国ドイツを誇りに思い、ドイツ製品を愛する男。そのためサングラスは勿論ローデンストック製。趣味は鉄道模型の収集だが、やはりメルクリン製に限定。
- 木村千絵
- 若い頃に KAZUYA の父、一堡の治療を受け彼を慕うが、裏社会に生きる一堡は彼女の想いに応えることはできなかった。KAZUYA から自宅のような山荘を権利書ごと預かっている。
- 谷岡修二 (1954.12.19-)
- 寺沢病院の医師。高品の先輩であり、彼の良き理解者。
- 橋爪雄仁 (1954.3.7-1989)
- 城南大学長であった大河内秀正のボディガード。秀正の死が原因(完全に逆恨みなのだが)で城南大は KAZUYA の命を狙い、彼はその急先鋒となる。しかし一人息子である一馬の治療をきっかけに KAZUYA と和解し、彼を庇って死亡。KAZUYA に殴られたせいで左頬に大きな治療痕がある。むやみやたらと振り回す愛銃はS&W製。享年35。
- 縞斑久造 (1927.11.30-)
- 元広域暴力団巷談組組長。自身の癌の執刀を機に KAZUYA と知り合い、カタギになる。現在は有限会社(後に株式会社)・縞斑建設社長。部下の高田浩次共々 KAZUYA を慕う。入院してた時に知り合った腎臓癌の子供と触れ合って以来、性格も丸くなったようである。後に娘と孫が登場するが、娘達にはヤクザ家業は秘密にしていた様子。この孫もまた重度の病気を患い、 KAZUYA に命を救われる事になった。
- 黒松丈介 (1955.10.3-)
- 警視庁の刑事。正義感が強い。彼もまた初対面の KAZUYA を悪の医者だと勝手に思い込み、警察官であるにも関わらず KAZUYA をメスの持てない身体にしようと画策した(この行為は、世間で言う職権濫用という立派な犯罪行為である)が、後に誤解だったと反省し、信頼するようになる。
- ジョージ・タケモリ
- 日系アメリカ人。クエイド大に在籍していたが、朝倉の命により高品診療所に出向したことで医師としての実感を深める。癌の遺伝子学的療法を研究している。当初はプライドが高く、エリートを鼻にかけたような態度だったが医師としての情熱に目覚めた以後は、むしろこちらが本来の彼なのか、人懐っこい性格になった。
- 加山
- K県立加奈高等学校の生徒。中学までは成績優秀だったが、受験番号を間違えて高校受験に失敗しグレていた。校医として赴任してきた KAZUYA との出会いで再び医学への道を志す。
- 石田治朗
- K県立加奈高等学校教諭で加山のクラスの担任教師。高校の頃自分の怪我も省みずに救ってくれた恩師を見て以来、教師を志すようになる(実はその時当時子供だった KAZUYA とも会っているのだが、彼はその子が KAZUYA だと気付いていない)。少々頑固なところもあるが、生徒思いの優しい先生である。そして奥さんの節子夫人を溺愛しており、生徒の前で惚気ると言う一面も。
- ジム・ハミルトン
- アメリカの大統領。二期目を狙っている。心から国民を愛しており、勇敢で度量が広く、大統領として相応しい人物と言える。後に彼の中の抗体が、世界の危機を救う事になった。
- フォルク・マイスター
- 祖父スターレン・マイスターがナチスの命を受けたことにより創立した組織 Wissenschaft-Heiligen を継ぐ男。遺伝子操作から新たな生物を生み出し、潜水艦をも保有、国連や日本の警察にスパイを送り込むほどの組織力を持つ。アジトはドイツのフュッセンの北にある。K 一族とは KAZUYA の祖父、一宗からの因縁がある。
- キール・ゲルシュタイン
- Wissenschaft-Heiligen の構成員。南極での汚名返上のために裏切り者の KEI を付け狙う。国連軍で軍隊式格闘技を学んだ男。別名クリント。
- 磯永幸司
- KAZUYA の後輩。KAZUYA の勧めで KEI が開業した西城医院に勤務する。内視鏡を用いた治療を得意とする。F3000の熱烈なファン。情に厚い性格なのだが、かなりお下品だったりする。後に KEI と結婚する。
[編集] 備考
- 長期に渡る連載のため、 KEI は一堡と杏子の受精卵を用いて生まれたにも関わらず、初登場時の西城頼介は KAZUYA のことを「妹夫婦のたった一人の忘れ形見」と発言するなど、設定が後付である部分がある。
- 登場する大学及び医療機関や国名、組織などは大半がフィクション(ただしハイデルベルグ大学は実在している)。
- 主人公以外の男性医師は非常によく喫煙している(時には患者の病室においても)が、『K2』では病院内での喫煙を自重する場面がある。
- 作者が野球好きの事もあり、プロ野球選手がモデルになった患者も登場する。(モチーフとなったのは加藤初や衣笠祥雄等)
- 作者の真船一雄はセガのトレーディングカードゲーム『三国志大戦』で三国志に登場する伝説の医師華佗のカードを描いているが、その風貌といいマントといいKの一族そのものであった(イニシャルもK)。ちなみにこのカードは現在レアカードであり、入手はかなり困難。
- 医療問題を取り扱うことの多い作品だが、病院の医療器具と携帯電話の問題に関連してニュースJAPANの記者がこの漫画の単行本を手に持って示したことがある。