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■Template (■ノート ■解説) ■日本の市町村pj |
三好町(みよしちょう)は、愛知県の西三河地域の西加茂郡(東加茂郡は消滅)を唯一構成する自治体。 全国の町で一番人口の多い町である。豊田市・西加茂郡で、広域行政圏である。国勢調査で、人口5万を超えたが、市制施行を保留している。消防・ゴミなどは、日進市・東郷町の尾張東部広域行政圏で処理している。トヨタ自動車の工場が立地し、比較的財政は裕福。
また、名古屋刑務所が立地し、およそ2,000人の受刑者がいる。受刑者は、人口としてカウントされる場合がある。 国立社会保障・人口問題研究所「日本の市町村別将来推計人口」(平成15年12月推計)によると、三好町の2030年の人口は81,609人(2000年比71.1%増)と推計され、引き続き高い人口増加率が見込まれる。
[編集] 地理
- 愛知県のほぼ中央に位置し、自然が多く残っている。名古屋市にも近い。町のほとんどが平地だが、北部に山林が多い。その北部である三好ヶ丘や黒笹のあたりでは、急速に宅地化が進んでいる。
- 町内には大きな池が2つある。三好池は町の中央に位置しており、地元中学や高校などがカヌーなどで使用しているほど非常に大きい池である。また保田ヶ池では、2004年7月に第6回カヌーポロ世界選手権大会が開催された。
- 主な河川は、東郷町との境界に沿って南北に流れている境川である。
- 町内最高地は147.62m(黒笹字三ヶ峯)、最低地は16.90m(福田字川端)。
[編集] 隣接している自治体
[編集] 歴史
[編集] 沿革
- 1881年(明治14年)8月1日 - 北莇生村と南莇生村が合併し、莇生村となる。
- 1889年(明治22年)10月1日 - 明治の大合併により三好村(三好村・福田村・西一色村)、莇生村(莇生村・福谷村・黒笹村)、明越村(明知村・打越村)が誕生。
- 1906年(明治39年)7月1日 - 三カ村が合併し三好村になる。
- 1958年(昭和33年)4月1日 - 町制施行により三好町になる。
- 2002年(平成14年)12月24日 - 人口5万人突破。
- 2003年(平成15年)8月5日 - 豊田加茂合併協議会から離脱。
[編集] 町制維持の経緯
[編集] 豊田市との合併協議から離脱
- 2003年6月に全世帯主を対象に、アンケート用紙を配布して「町民アンケート」を実施。(有効回答率67.69%)
-
- 回答結果
豊田市と合併 |
単独市制 |
町制維持 |
わからない |
その他 |
無回答 |
19.2% |
47.5% |
22.8% |
5.9% |
4.5% |
0.1 |
- どの行政区も、合併のメリットより単独での市制を希望する結果となった。
[編集] 町制の維持を決定
- 2005年11月に全世帯主を対象に、アンケート用紙を配布して「町民アンケート」を実施。(有効回答率65.1%)
-
- 回答結果
町制維持 |
どちらかといえば町制 |
市制施行 |
どちらかといえば市制 |
無回答 |
32.8% |
22.2% |
24.1% |
19.5% |
1.4% |
- 町北部は過半数で市制施行を望んだが、町中南部は過半数で町制維持を望んだ。結果、過半数を占めた「町制維持」を決定した。
- 合併協議のアンケート時では、町中南部でも市制施行が多かったがこのときの結果は違った。
- これは現状に満足している点や、市制により福祉事務所設置など新たな出費に懸念した結果と思われる。
- この結果を受け、町制維持を決定した。また2006年1月31日をもって、市制準備室は廃止した。
- 仮に市制施行した場合、市名についても議論が必要だ。それは、現在三好市が徳島県にあるからそのまま移行できない可能性が高いためだ。(既に存在している三好市が了承すれば可能である)
- 市制準備室のデータより抜粋
[編集] 行政
[編集] 歴代町長
- 初代 - 久野源蔵(1958年4月 - 1965年4月)三期 現職のまま死去
- 二代 - 山田紀夫(1965年5月- 1971年4月)二期
- 三代 - 加藤付雄(1971年4月 - 1979年4月)二期
- 四代 - 野々山茂(1979年4月 - 1985年12月)二期
- 五代 - 小野田金章(1985年12月 - 1993年12月)二期
- 六代 - 塚本三千雄(1993年12月 - 2001年12月)二期
- 七代 - 久野知英(2001年12月 - )現在二期目
[編集] 行政区
- きたよし(11行政区)
- なかよし(10行政区)
- みなよし(4行政区)
[編集] 広域行政のねじれと市町村合併
三好町は、国勢調査で人口5万人を超えたが、市制施行を保留して西加茂郡に留まった。また、豊田市との合併も拒否し、豊田ナンバーへの参加も断った。基本的に、豊田加茂広域行政圏域(現在は豊田市と三好町のみ)および西三河地域に所属するのだが、隣接する尾張地域の自治体とも広域行政を行っているので、ややこしいことになっている。
[編集] 立法
[編集] 町議会
- 現在の議員定数は24だが、2007年4月22日に投票が行われる町議会議員選挙から定数を20とする。
- 定例会は3・6・9・12月の年4回行われる。
[編集] 県議会
- 西加茂郡で1つの選挙区を成す。定数は1。
- 2005年4月1日に藤岡町と小原村が豊田市に合併したため、三好町のみの選挙区となっている。
- 2003年の選挙では、現職の服部鉦臣が無投票で再選をした。
- 2007年の選挙では、現職を破り民主党公認の小山祐が初当選した。(この県議選の最年少当選)
[編集] 国会
[編集] 地域
[編集] 主な公園・緑地
[編集] スポーツ施設
- 野球場、陸上競技場、弓道場、総合体育館、テニスコート(三好公園内)
[編集] 文化・交流施設
- サンアート(三好町勤労文化会館 及び 三好町ふるさと会館)
- 中央図書館
- 歴史民俗資料館
[編集] 病院
[編集] 経済
[編集] 産業
[編集] 工業
[編集] 商業
- アイ・モール三好
- メグリア三好店
- 店内にトヨタFS証券、不二家など専門店がある
- 店の敷地内にカルチャーセンターやガーデンテラスとして直営の本屋、イタリア料理店、花屋などがある
- ベイシアスーパーセンター三好店
[編集] 金融機関
[編集] 農業
[編集] 友好都市・交流自治体
[編集] 国内
[編集] 海外
[編集] 国の施設
[編集] 教育
[編集] 大学
[編集] 高校
[編集] 中学校
[編集] 小学校
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- 町立南部小学校
- 町立黒笹小学校(平成19年度開校)
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[編集] 養護学校
[編集] 交通
[編集] 鉄道
[編集] バス
- 三好ヶ丘ループバス - 2004年に廃止された名鉄バス「三好ヶ丘団地線」の路線を走るバス。会員制で運行されている。半年で6,716人が乗車している。
[編集] その他
- 乗合タクシー - さんさんバスが通らない地区からさんさんバスへと乗り継ぐために運行されている、乗合タクシー。乗降所とバス停留所の間を走る(各路線については、さんさんバスに詳細な記載あり)。
[編集] 道路
[編集] 高速道路・有料道路
[編集] 一般道路
[編集] 名所・旧跡・文化財・観光スポット・祭事・催事
[編集] 名所・旧跡
- 三好池(約2,000本の桜)
- 保田ヶ池
- 福谷城の跡
[編集] 寺社
[編集] 町指定文化財
- 山車2輌(有形民俗文化財:江戸時代)…三好上と三好下。新屋の山車は平成16年に火災にて焼失したため指定解除
- 金比羅宮(建造物:江戸時代)
- 黒笹27号窯(史跡:平安時代)
- 黒笹90号窯(史跡:平安時代)
- 三好稲荷閣夏季大祭奉納行事(無形民俗文化財)
[編集] 祭事
- 三好桜まつり(三好公園、保田ヶ池公園 於 3月25日~4月15日)
- 三好池まつり(三好池 於 8月第1土曜日)
- 三好いいじゃんまつり(三好稲荷閣周辺道路 於 8月20日すぎの土曜日)
- 三好大提灯まつり(三好稲荷閣 万福寺 於 8月20日すぎの土・日曜日)
- 天王神社大祭(天王神社 於 10月第1日曜日)
- 三好八幡社大祭(三好八幡社 於 10月第3日曜日)
[編集] 催事
[編集] 出身有名人
- 伊豆原麻谷(江戸時代の画家)
- 段田男(元演歌歌手)
- 秋田豊(サッカー選手)
[編集] 外部リンク