西尾市
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西尾市(にしおし)は、愛知県の中央を北から南へ流れる矢作川流域の南端にある市である。抹茶の生産地として知られる。古代は、西尾市中心部は、幡豆郡熊来郷と呼ばれていた。
足利氏の一族の西条吉良氏が、中世の領主。また、足利氏族の今川氏発祥の地でもある。
西条吉良氏の本拠の西条城を、徳川氏が攻略した後、支配者の交代を意味する改称を行い、西尾城とした。ここに、西尾市の名前が確立する。
岡崎五万石に対抗して、西尾六万石と称する。(実際は、西尾藩2万石で、領主の大給松平氏が飛び地を合わせて6万石であるので、注意を要する。藩領は、西尾市と一色町の大半で。幡豆郡自体4万石位しかない。)
また、江戸時代の栄光から、三河三都(西尾、岡崎、吉田;豊橋)と自称する。他の岡崎市、豊橋市ではそのような呼称は使用しておらず、また三河のその他の都市もそう呼んでいる形跡はないので注意を要する。
目次 |
[編集] 地理
- 山:八ツ面山(標高67m)、羽角山(標高118.5m)、万灯山(標高145.9m)、茶臼山(標高291.0m)
- 河川
[編集] 隣接している自治体
[編集] 歴史
[編集] 古代
西尾市中心部(八ツ面山の西側)は、幡豆郡熊来郷と呼ばれていた。
[編集] 中世〜江戸期
- 1221年 - 三河守護の足利義氏が西条城を築城と伝承される(西尾市史)が、13世紀の遺物がなく実態が不明である。以降、その子孫、西条吉良氏の居城となる。
- 1527年 - 久麻久神社本殿(国の重要文化財)が再建される。
- 1561年 - 酒井正親が西条城を西尾城と改める。西尾の名前の始まりで、1564年に御剱八幡宮に奉納した鰐口の銘文の「三川國吉良庄西尾御剱鰐口酒井雅楽助政家寄進」が、現存史料での初出になっている。
- 1585年 - 徳川家康の命により西尾城が改修される。
- 1601年 - 本多康俊が表高2万石で西尾藩主となる。
- 1605年 - 矢作川の新川掘割工事が完成し、米津側が本流となる。
- 1635年 - 平坂港が三河五港の一つに指定される。
- 1638年 - 藩主の太田資宗により西尾城総構えの工事に着手、1657年、井伊直好が藩主の時に完成する。
- 1707年 - 宝永地震による津波で、寺津、平坂が大被害を受ける。
- 1764年 - 松平乗祐(和泉守・大給松平)が入封。注意;藩領は西三河南部2.3万石。越前の飛地(3.7万石)を加えて、6万石である。西尾界隈に、6万石の石高があったわけではない。
- 1823年 - 寺津八幡社の神職・渡辺政香、八幡書庫をつくる。
[編集] 明治〜市制施行前
- 1869年3月 - 藩主の松平乗秩が版籍奉還の願書を出し、同年6月19日に許可される。
- 1871年7月14日 - 廃藩置県により西尾藩は西尾県となる。
- 1871年11月15日 - 西尾県は額田県に併合される。
- 1871年12月10日 - 西尾郵便局が設置される。
- 1872年3月 - 西尾城が解体される。
- 1872年11月27日 - 愛知県となる。
- 1876年6月17日 - 平坂村に郵便受取所(現・平坂郵便局)が設置される。
- 1878年 - 西尾城が廃城となる。
- 1879年 - 西尾警察署ができる。
- 1883年5月24日 - 棉祖神を祀る天竹神社が建てられる。
- 1884年 - 西尾二等電信分局が設置される。
- 1891年10月28日 - 濃尾地震による津波で奥田新田の堤防が決壊し、死者60名が出る。
- 1899年 - 雲母坑での事故により、千年以上続いた八ツ面山での雲母採掘が中止される。
- 1904年12月16日 - 寺津村に郵便受取所(現・西尾寺津郵便局)が設置される。
- 1906年5月1日 - 次のような大合併が行われた。
- 西尾町が久麻久村、西野町村(田貫を除く)、大宝村の一部(矢曽根、町田、寄近、徳次)、奥津村住崎を編入する。
- 平坂村が西野町村田貫、中畑村、奥津村(住崎を除く)を編入する。
- 井崎、六郷、豊田、大宝村の一部(今川、川口、菱池、深池)が合併し福地村になる。
- 寺津村が西崎村を編入する。
- 御鍬村、吹羽良村、川崎村の3村が合併し三和村となる。
- 1908年5月6日 - 岩瀬弥助が私立図書館の岩瀬文庫を開館する。
- 1909年3月24日 - 愛知県幡豆郡立農蚕学校(鶴城丘高等学校の前身)が創立される。
- 1910年 - 現在の市域内で電話が開通する。
- 1911年10月30日 - 西尾鉄道(開業時は西三軌道)の西尾~岡崎新駅が開通する。
- 1914年10月30日 - 西尾鉄道が、西尾~平坂臨港間(のちの名鉄平坂支線)を開業する。
- 1915年 - 北浜川(北浜悪水路)が完成する。
- 1918年2月22日 - 西尾町立西尾高等女学校(西尾高等学校の前身)が設立認可される。
- 1919年4月1日 - 愛知県立蚕糸学校(鶴城丘高等学校の前身)が設立され、翌年3月31日 農蚕学校を併合する。
- 1920年4月16日 - 室場郵便局が設置される。
- 1924年 - 平坂村が町制を施行し平坂町になる。
- 1926年4月1日 - 愛知県立西尾中学校(西尾高等学校の前身)が設立認可される。
- 1926年9月1日 - 三河鉄道が大浜港から、中畑、平坂〜寺津を経由して神谷まで開通する。
- 1928年10月1日 - 碧海電気鉄道が西尾まで開通する。
- 1929年4月1日 - 寺津村が町制を施行し寺津町になる。
- 1932年4月19日 - 上永良神明社の大椎の木が国の天然記念物に指定される。
- 1932年9月1日 - 室場村が花明、家武、平原の3村を編入する。
- 1933年5月21日 - 福地郵便局が設置される。
- 1933年9月21日 - 室戸台風で奥田新田、西奥田新田、南奥田新田の堤防が決壊する。
- 1935年10月1日 - 米津郵便局が設置される。
- 1941年6月1日 - 米野郵便局が設置される。
- 1942年4月1日 - 蚕糸学校を西尾実業学校に改称する。
- 1943年5月16日 - 西尾鶴城郵便局が設置される。
- 1943年12月16日 - 戦争による金属資材(レール)供出のため、名鉄西尾線(初代)の西尾~岡崎新駅が休止される。
- 1944年12月7日 - 東南海地震により、現在の市域で死者32名が出る。
- 1945年1月13日 - 三河地震により福地村、三和村を中心に甚大な被害を受ける。死者765名。
- 1948年4月1日 - 学制改革により西尾高等女学校、西尾中学校をそれぞれ幡豆高等学校、西尾高等学校に、西尾実業学校を西尾実業高等学校に改称する。
- 1948年9月1日 - 西尾中町郵便局が設置される。
- 1948年10月1日 - 幡豆高等学校と西尾高等学校が合併し西尾高等学校となる。
- 1952年12月1日 - 西尾町が福地村の一部(小焼野)を編入する。
[編集] 市制施行後
- 1953年12月15日 - 西尾町と平坂町の一部(田貫、中畑)が合併して市制を施行し西尾市となる。
- 1954年8月10日 - 幡豆郡平坂町、寺津町、福地村、室場村を編入する。
- 1955年4月1日 - 幡豆郡三和村、碧海郡明治村大字米津および南中根を編入する。
- 1955年4月 - 岩瀬文庫が西尾市に移管され、西尾市立図書館岩瀬文庫となる。
- 1958年10月 - 市内の電話が自動化される。
- 1959年9月26日 - 伊勢湾台風により市内が災害激甚地指定を受ける。死者20名、負傷者309名。
- 1960年3月27日 - 名鉄平坂支線が廃止される。
- 1962年3月1日 - 西尾永楽町郵便局が設置される。
- 1968年11月 - 市内の7農協(福地農協を除く)が合併し西尾市農業協同組合が発足する。
- 1975年3月 - 憩いの農園が開園する。
- 1976年4月5日 - 愛知県立西尾東高等学校が開校する。
- 1977年4月1日 - 市町村合併の際、合併された旧町村の役場に設置した市役所の支所が廃止される。
- 1988年5月1日 - 西尾簡易裁判所が廃止される。
- 1989年7月2日 - 西尾駅連続立体交差事業が完成し、西尾駅と西尾口駅が高架化される。
- 1991年4月 - 愛知県議会議員選挙の選挙違反事件で、市議会正副議長ら市議会議員が大量逮捕。同年9月8日に議会定数の半数を超える17名の補欠選挙を行う。
- 1994年 - 西尾市バラ園が憩いの農園に隣接して開園する。
- 1994年11月27日 - 中学生いじめ自殺事件がおこり、全国に波紋が広がる。
- 1995年12月26日 - 森下万歳(三河万歳)が国の重要無形民俗文化財に指定される。
- 1999年6月7日 - 岩瀬文庫の旧書庫と旧児童館(現・市立図書館おもちゃ館)が国の登録有形文化財に登録される。
- 1999年8月9日 - 女子高生ストーカー殺人事件がおこる。
- 1999年12月1日 - 西尾市内の一部でケーブルテレビ放送が始まり、「西尾幡豆チャンネル」が開局。
- 2000年4月1日 - 西尾市、幡豆郡3町の5農協が合併し、西三河農業協同組合(JA西三河)が発足する。
- 2001年4月1日 - 西尾市、幡豆郡3町のごみやし尿処理、水道事業、広域計画の3組織を統合した西尾幡豆広域連合が発足する。
- 2003年4月2日 - 西尾市岩瀬文庫が古書博物館としてリニューアルオープンする。
- 2003年8月28日 - 西尾市・幡豆郡3町任意合併協議会を設置する。以降の協議では合併方式を巡り紛糾する。
- 2004年1月16日 - 西尾市・幡豆郡3町任意合併協議会を解散する。
- 2004年4月1日 - 名鉄三河線碧南〜吉良吉田間の廃止に伴い、市内の4駅が廃止される。
- 2004年4月1日 - 西尾実業高等学校を総合学科高校に改編し鶴城丘高等学校となる。
- 2005年4月1日 - 西尾市、一色町、吉良町の6漁協が合併し、西三河漁業協同組合(JF西三河)が発足する。
- 2006年10月8日 - 「ギネスに挑戦!!まちなか1万人 西尾大茶会」のイベントが開かれ、14,817人が参加し新記録を達成する。
- 2006年12月16日 - 名鉄西尾線の鎌谷駅が廃止される。
[編集] 行政
[編集] 市長
- 中村晃毅(2005年9月15日〜現職)
[編集] 経済
[編集] 産業
- 工業
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- 自動車・輸送機器製造
- 鋳物製造 鋳造工場は主に平坂町に分布している。
- 綿織物
- 愛知県下10産地のうち、西尾市を中心とした周辺地域は三州産地と呼ばれ、産業用資材の綿スフ(ステープル・ファイバー)織物では生産量全国一。
- 農業
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- 碾茶(抹茶の粉に挽く前の原材料)の生産は、全国生産量の約20%を占め全国トップクラス。
- 花卉園芸
- 水産業
[編集] 金融
[編集] 姉妹都市・友好都市
[編集] 姉妹都市
- ポリルア市(ニュージーランド)
[編集] 友好都市
[編集] 教育
[編集] 小学校
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[編集] 中学校
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[編集] 高等学校
- 愛知県立西尾高等学校
- 愛知県立西尾東高等学校
- 愛知県立鶴城丘高等学校(旧称:西尾実業高等学校)
[編集] 専修学校
- 西尾高等家政専門学校(学校法人白百合学園)
[編集] 看護学校
- 西尾市立看護専門学校
- 西尾幡豆医師会准看護学校
[編集] 地域
[編集] 市役所出張所
- 寺津出張所(寺津公民館内)
[編集] 郵便局
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[編集] 警察
- 愛知県西尾警察署
- 市内には本署の他に、鶴城・中央・国森・平坂の4交番と、米野・東部・室・鵜ケ池・熱池の5つの駐在所がある。
[編集] 消防
- 西尾市消防本部
- 本署(矢曽根町)の他に、西分署(楠村町)と北出張所(米津町)、東出張所(米野町)がある。
- 消防車はポンプ車9台(うち水槽付き3台)、はしご車1台、化学車2台など、救急車は計4台が各署・出張所に配置されている。
[編集] 交通
[編集] 鉄道
吉良吉田方面は他の名鉄線とは違う形のワンマン運転を行っていて、名鉄蒲郡線蒲郡駅まで一体化して毎時2本の運行をしているが、車内に料金箱があり降車時に切符を回収する。朝と夕方以降は名古屋方面を結ぶ特急が吉良吉田まで運転する。
[編集] バス
- 名鉄東部交通バス
- 自治体がバス運行補助金を拠出し、名鉄東部交通が運行している。運行頻度は毎時1〜2本程度で、設定のない時間帯もあるが、西尾〜西尾市民病院は路線の重複があるため、昼間帯の運行頻度はやや多い。
- 寺津線:西尾 - 矢田小学校前 - 徳永東 - 東脇 - 刈宿 - 寺津神社前 - 徳永東 - 矢田小学校前 - 西尾
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- 特定時間帯に西尾〜西尾市民病院(昼間帯)〜総合体育館西尾東高校前(朝1本往路のみ)の運行が延長される。徳永東→東脇→刈宿→寺津神社前→徳永東は循環運転のため逆方向となる停留所への利用ができない。
- 平坂・中畑線:西尾 - 下町住宅 - 法光寺 - 中畑 - 港前 - 西尾勤労会館前 - 住崎北 - 下町住宅 - 西尾
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- 特定時間帯に西尾〜西尾市民病院(昼間帯)〜総合体育館西尾東高校前(夕1本復路のみ)の運行が延長される。下町住宅〜中畑〜港前〜下町住宅間は循環運転で13時台以降は逆回りになる。
- 一色線:西尾市民病院 - 西尾 - 深池 - 福地 - 憩いの農園口 - 市子 - 一色大宝橋 - 三河一色
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- 西尾〜西尾市民病院(昼間帯と朝夕の一部)〜総合体育館西尾東高校前(朝1本往路のみ)の運行が延長され、三河一色→一色渡船場→一色大宝橋は昼・夕の2本のみ運行。
- 岡崎・西尾線(三和小学校前・高須経由):西尾 - 西尾市民病院 - 総合体育館・西尾東高校前 - 三和小学校前 - 中島 - 高須 - 岡崎駅西口
- 岡崎・西尾線(室場・下青野経由):西尾 - 西尾市役所前 - 高河原 - 室場 - 永良 - 中島 - 下青野 - 岡崎駅西口 - 芦池橋 - 東岡崎
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- 朝の一部と最終は岡崎駅西口止まり。
- いずれの運行状況も平日のもの。
- ふれんどバス
- 名鉄三河線碧南〜吉良吉田間の鉄道廃止に伴い、2004年4月1日より運行開始した代替バスで、旧沿線区間の西尾市など2市2町によるふれんどバス運行協議会が、名鉄東部観光バスに運行を委託している。運行頻度は毎時1〜2本で、碧南と吉良吉田で鉄道路線に連絡している。但し名鉄東部交通バス路線とは運賃体系が異なる。西尾市内には西小梛から刈宿まで9つの停留所が設置されている。
- 2005年4月1日に西尾市関係分として、 西小梛、楠村、刈宿の3停留所を増設、寺津大明神を寺津二ッ家と改称し、巨海と共に移設した。
- 碧南駅 - 西小梛 - 平坂郵便局前 - 平坂小南 - 平坂港前 - 楠村 - 寺津二ッ家 - 寺津神社前 - 巨海 - 刈宿 - 一色高校西 - 吉良吉田駅 - 吉良高校
- 空港特急バス(西尾空港線)
- 2005年2月17日の中部国際空港開港に伴い、名鉄東部観光バスが名鉄バス・知多乗合と共同運行を開始した。西尾・碧南と空港を結び、一部は蒲郡駅前を発着する。2006年10月1日より共同運行から名鉄バスが撤退し、鷲塚経由から下町・中畑経由にルートが改められた。運行本数は空港への往路10本、復路9本(うち蒲郡駅前からは往復2本)で、蒲郡と西尾と碧南中央、名鉄河和線住吉町の各駅で鉄道路線に連絡している。全停留所は以下の通りで、市内には西尾駅、西尾文化会館北、下町、中畑の4停留所がある。
- 蒲郡駅前 - 西尾駅 - 西尾文化会館北 - 下町 - 中畑 - 碧南中央駅 - 衣浦港湾会館 - 半田市役所前 - 住吉町駅 - 中部国際空港
- 六万石くるりんバス(西尾市街部巡回バス)
- 2006年12月18日より運行開始した市街部の公共施設を巡回するバスで、西尾市が試行期間を3年として大興タクシーに運行を委託している。運行は公共施設の利用時間帯に合わせて午前8時台〜午後5時台、車両は19人乗り(車いす2台乗車可能)のマイクロバス2台が1周約11キロ、29の停留所を左右回り2コースで各方向毎時1本、45分をかけて一巡する。西尾と桜町前で鉄道路線に連絡している。主な停留所は以下の通り。
- 西尾駅(東側) - 市役所南 - 花ノ木保育園東 - 消防本部南 - 文化会館 - 歴史公園西 - 図書館・岩瀬文庫西 - 桜町前駅 - 八ッ面公民館 - 市民病院 - 保健センター南 - 法務局西尾支局 - 郵便局西 - 市役所前 - 西尾駅
[編集] 道路
[編集] 名所・観光・祭事
[編集] 名所・旧跡・観光スポット
- 久麻久神社本殿
- 市内に久麻久神社は八ツ面町と熊味町の2か所あるが、国の重要文化財に指定された本殿は八ツ面町にあり、鰐口・棟札2枚・厨子が附(つけたり・本体に附属するもの)指定を受けている。
- 西尾市岩瀬文庫
- 西尾の実業家、岩瀬弥助が1908年に私立図書館として創設したものを、のちに市への移管を経て、2003年に博物館として開館させた。幅広い分野の書籍が約8万冊収蔵されており、旧書庫と旧児童館(現・市立図書館おもちゃ館)は国の登録有形文化財に、また収蔵品の後奈良天皇宸翰般若心経(ごならてんのうしんかんはんにゃしんぎょう)は国の重要文化財の指定をうけている。
- 西尾市歴史公園・西尾城趾
- 再建された本丸丑寅櫓や二の丸の表門・鍮石門があり、二の丸跡に京都の公家屋敷・旧近衛邸の茶室が移築されている。
- 西尾市憩いの農園は植木・観葉植物・盆栽などや、園芸資材を産地直売方式で展示即売する大規模な緑化木ショッピングセンターで、他にも農・海産物など地域の特産品も扱う。また西尾市バラ園は、憩いの農園の西に併設され200種以上のバラが楽しめる。
- 上永良神明社の大椎の木
- 樹齢約1000年と推定される樹高8m、根囲20m、胸高囲7mの椎の巨木で、国の天然記念物に指定されている。
[編集] 祭事・催事・民俗芸能
- てんてこ祭り
- 貝吹のかぎ万燈
- 太夫(たゆう)と才蔵(さいぞう)の二人が一組になり、祝言を謡いながら舞ったり言葉の掛け合いをする伝統芸能で、西尾のものは発祥地の名から森下万歳と呼ぶ。一般に三河万歳とも呼ばれる。森下万歳の発祥は鎌倉時代と言われ、江戸時代には幕府から優遇されて元旦の江戸城の開門の儀式も勤めた。新年を祝う芸能でもあったが、他の地域に伝承する万歳と違って門付けではなく、大名などの屋敷内の座敷で披露されたことから御殿万歳(演目や種類を御殿万歳と呼ぶ地域もあるが、西尾の場合は万歳形態そのものを指す)とも呼ばれる。国の重要無形民俗文化財に指定されている。
- 棒の手
- 農民が自衛のため棒を使う武術として江戸時代に始まったといわれ、愛知県内の各地に伝わる。田貫町の鎌田流は古式を大切に受けついでおり、六尺棒の棒さばきが毎年10月の第3日曜日に披露される。県の無形民俗文化財に指定されている。
[編集] 出身有名人
[編集] 歴史上の人物
[編集] その他・一般
- 岩瀬弥助(実業家・岩瀬文庫創設者・元西尾町長)
[編集] その他
- 綿・棉(木綿)伝来の地か?
- 799年旧暦7月に、三河国(西尾市天竹町と言われるが、日本後紀には、三河国としか書いてない。)に崑崙人が漂着し綿の種を伝えたといわれる。その時伝わった綿は日本各地で栽培されたが、気候に適さずに結局途絶えてしまった。再び綿花の栽培が伝わり広がるのは16世紀からになるが、やがて三河(矢作川流域)は綿の産地となり綿織物 (三河木綿)も盛んになった。綿の種を伝えた崑崙人を「棉祖神」(収穫までを「棉」、綿打ちされてから「綿」としているため、「棉」の字を用いる)として地蔵堂に祀っていたが、1883年に天竹神社が建てられた。
- 消防団のない街
- 西尾市は全国でも珍しく消防団が無い(他には大阪府の一部自治体など)が、代わりに消防団と類似の防災組織が存在する。1961年に自治体の消防組織である西尾市消防署が設置されたのを機に消防団を縮小、翌1962年に解団して水防団・警防団と改編し現在に至っているが、2つは同じもので水・警防団または単に水防団と呼ばれる。2004年に近隣自治体との合併の話が持ち上がった際に、この事が取り上げられて、改めて消防団を復活させることが検討されかけたが、合併が不調に終わったために立ち消えとなっている。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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- 愛知県の自治体等
-
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