成増駅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
成増駅(なりますえき)は、東京都板橋区成増2丁目13番1号にある東武鉄道東上本線の駅である。
目次 |
[編集] 駅構造
島式2面4線を持つ橋上駅である。ただし、駅南側に比べ北側が大きく落ち込んだ地形になっているため、南口からは一見すると地下駅のように見える。北口は3F、南口は1Fであるが、駅舎内から見ると両者とも同一レベルの階層になっている。
[編集] のりば
1 | ■東上線 | 志木・川越・小川町方面(主に当駅止まり) |
---|---|---|
2 | ■東上線 | 志木・川越・小川町方面 |
3 | ■東上線 | 上板橋・池袋方面(主に当駅始発) |
4 | ■東上線 | 上板橋・池袋方面 |
和光市方、下り線外側に引き上げ線があり、池袋から当駅で折り返す列車が使用する。下り方面からこの引き上げ線へは1・2番線双方から入線できる。一方、上り方面へ向かう列車は3番線にしか入線できないが、和光市方から4番線へ入線する本線列車と駅への同時進入が可能になっている。ただし、当駅始発・終着列車のうち、下り終電は下赤塚方の渡り線を通って直接3番線に入り翌日の上り初電となるため、下り終電1本前の当駅止まりの列車は、1番線に滞泊の上で翌日の下り初電(小川町行き)となるので、引上線を使用しない。
[編集] 利用状況
- 1日平均乗降人員 63,456人(2005年度)
[編集] バス
[編集] 北口側
[編集] 南口側
乗り場は、以下の2つに分かれている。
- 南口ロータリー(バス停名:成増駅南口)
- 国道254号線上、成増交差点西側(バス停名:成増町[西武バス]・成増駅入口[国際興業バス・東武バス])
- 成増駅南口発着 ☆印は深夜バス運行
- 成増町・成増駅入口発着
- 西武バス
- 国際興業バス
- [増15]成増駅入口~朝霞駅南口
- 上記以外に、南口発着の以下の系統が通過する。
- [増32][和06][泉33][泉34]は、全ての便。
- [石02][石03][増16][増16-2][増71]は、成増駅南口方向からの便のみ。
[編集] 駅周辺
- 駅南側に東武東上線と平行して国道254号(川越街道)が走り、その地下部に東京地下鉄有楽町線の地下鉄成増駅がある。西側に白子川があり、東埼橋がかかる。この付近にかつて川越街道白子宿が存在した。しかし成増駅が開業してからは急速に寂れた。
- 板橋区内最大の乗降客数を誇る街にふさわしく北口再開発が行われ、駅前ロータリーの整備・複合施設「ACT」・それと駅とを渡すデッキなどが完成(第一次)。さらにその後、複合施設「アリエス」も誕生(第二次)。北口の景観は大きく様変わりした。「ACT」の核は西友とアクトホールで、「アリエス」内には板橋区立成増図書館、成増が丘郵便局、ハローワーク池袋・成増ワークプラザ等がある。
- 一方で北口側の商店街(成増北口通り商店街)は駅との間に距離がある不利さや、店主・客層の高齢化、後背地に恵まれていないなどの要因により、さほどの賑わいはない。
- 南口側の商店街(すきっぷ村、すずらん通り など)は、地下鉄成増駅と東上線成増駅に挟まれた立地条件の良さ、光が丘団地など含めた周辺住宅地という後背地を抱え、人通りが多く繁栄を極めているが、近年は飲食店やドラッグストアのチェーン店が多く進出した結果、特徴のない画一的な印象が強まる傾向もみえる。
- 関東ローム層台地と荒川低地との境に当たるうえに、白子川および支流の百々向川(暗渠化)の影響で駅の周辺は起伏に富み、坂が多い。再開発ビルACTやアリエスなどをはじめ、高低差を克服する設計が見られる。
- 石成村の名主田中家の17代・田中左京成益が開拓したとされる(青蓮寺にある田中家の系図による)。田中家子孫の大邸宅が成増一帯に点在する。
- 板橋西部の拠点駅としてバスの系統数や発着本数も多い。
- 駅の南、およそ1.2kmのところに東京都立光が丘公園があり、光が丘団地へも比較的近い場所にある。
- 駅の北東、およそ1.5kmのところに赤塚城祉、板橋区立美術館、板橋区立郷土資料館、板橋区立赤塚溜池公園、東京大仏、板橋区立赤塚植物園等が集まる地域があり、穏やかな休日には散策する人も多い。
- 駅南口にあるモスバーガー成増店は第一号店として有名。(1972年3月12日)
- スナック菓子の湖池屋本社がある。(ちなみにヤマヨシの本社は板橋区常盤台にある。)
- 並木不動産はかつて成増界隈の大地主で多数の物件を保有する。ライバル社であり同じく成増地場系の長太郎不動産とともに関東ローカルCMを流していた。
- 東京印書館は、終戦後に中国の「新民印書館」を引き継ぐ。
- パチンコ店が多い。成増会館は歴史が古く地元密着で常に満席。本店増築の跡が歴史を物語る。
- 一時ダイエーが本社を置く。ダイエー成増店の入居する「成増名店街ビル」は過去丸井など何度かテナントの入れ替わり・建て替えなどを経ながら街の商業の中核として機能してきた。
- とんねるずの石橋貴明が6歳(小学校1年生)で成増へ引っ越し、小中高校時代を過ごした。1985年にリリースした、とんねるずのファーストアルバム名が「成増」であり、その収録曲「バハマ・サンセット(ニュー・ヴァージョン)」の歌詞には、リリース当時の成増にあった商店が歌いこまれている。
- 涼風 (漫画)の舞台となっている。
- 東京23区内であるが家賃が安く交通の便に優れ、東上線沿線には立教大学・大東文化大学・東京電機大学・東洋大学・埼玉医科大学・尚美学園大学・東京国際大学・跡見学園女子大学・城西大学などの大学も多いため学生が多い。近年、マンションが続々と建つなど若年層の流入が目立ち、北口の再開発とあいまってかつてのような下町イメージは薄れつつある。
- 成増阿波踊り大会は、板橋3大阿波踊りの一つ。
- 近年東上線沿線に大学が移転・設立されたこと、都内にしては家賃が安いことなどから若年層が流入してきている。
[編集] 歴史
- 1914年(大正3年)5月1日 東上鉄道(現:東武東上線)開業に伴い開業。
- 1983年(昭和58年)6月24日 営団有楽町線(現・東京地下鉄有楽町線)の営団成増駅(現・地下鉄成増駅)が開業。乗換業務を開始。
- 1988年(昭和63年)から北口再開発を行い、バスターミナルの整備と行うと同時に、区民センターやホール、西友などの入った「アクト」、成増図書館や郵便局などの入った「アリエス」の2つの再開発ビルを建設した。