文化放送ライオンズナイター
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文化放送ライオンズナイターは文化放送の平日のプロ野球ナイター中継番組。1982年4月5日から放送開始した。（放送開始から1984年までは、「ライオンズDJ」というタイトルだった。放送初年度には｢レオ仲間大集合｣というサブタイトルも存在。）
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[編集] 番組概要
文化放送では、この番組が開始するまでは、関東地区のAMラジオ局で唯一平日のナイター中継の無いラジオ局だったが、1979年に発足した埼玉県のプロ野球球団・西武ライオンズの意向により、同球団とタイアップした1時間放送の「野球バラエティ番組」として番組開始となった。なお、1981年の20時枠に放送されていたバラエティ番組『ザ・マンザイクイズ』の中でも｢西武ライオンズ情報｣というスポットコーナーがあり、毎日試合の途中経過や選手のコメントを1分程度に収めて紹介しており、この番組誕生の布石の様な形となっている。
中田秀作・坂信一郎アナウンサーが交互にキャスターを務め、一般公募で選ばれた中川充四郎を専属レポーターに据え、ライオンズの応援を全面に打ち出した。ライオンズ攻撃時はライオンズに偏った野球実況放送を展開し、相手チームの攻撃中はライオンズ選手のインタビューやクイズを行う独自の放送で話題になった（1年毎に番組専属のマスコットガールも2名ずつ公募、レギュラー出演していた）。
1985年以降はバラエティ番組を改め、一般的なナイター中継と同様の放送体制となったが、「はっきりいってライオンズびいきです!!」をキーワードにアメリカンスタイルと呼ばれるライオンズ一辺倒の応援実況・解説を行う過激な放送で、日本のラジオ野球中継放送に革命を起こし、広く知られるようになる（特に、戸谷真人の過激な実況は語り草となった）。ライオンズ応援というスタンスはそのまま継続し、現在に至っている。その独自の放送スタイルは、後に各地方毎の地元球団応援の中継放送を次々生み出すという影響ももたらした。
ライオンズ応援企画では、かつては「Vのシナリオ」（歌：ばんばひろふみ・梶原しげる）という主力選手それぞれ歌詞があり、打席でホームラン打った時や投手が登板した時に曲を流したり、相手投手をKOした際に流すノックアウトテーマ、ライオンズが勝利した時に流すファンファーレ（現在は球団歌である「地平を駈ける獅子を見た」に変更）もあった。1991年5月に、ライオンズナイターのエンディングテーマ「明日」とライオンズ応援ソング「新Vのシナリオ」（歌：シネマストリートキッズ）がシングル8cmCDとして発売された。「新Vのシナリオ」は森祇晶監督当時の西武ライオンズ黄金時代の選手が背番号順に歌われている。
番組スタートの翌年の1983年に「ライオンズナイターファンクラブ」が作られた。文化放送に入会希望の手紙を出すと会員証が郵送されてきて、西武ライオンズ球場内野指定席招待（試合毎に招待する会員番号が指定される）や会員限定イベントへの招待、ライオンズ選手がホームランを打った際、抽選でレオ人形プレゼントなどの特典があった。同年、実況アナウンサーとは別に球場実況席にライオンズキャスターを置きライオンズ応援色がより強まる。この年から2年間、タレントの藤田亨がキャスターを勤めた。1993年以降ファンクラブの活動はなくなったが、現在でも番組では随時ライオンズ戦チケットやライオンズ選手からのプレゼントは行っている。
1993年以降からは、三振を奪うと「strike out」の効果音を流す（他にも効果音の種類があるが、特に斉藤一美アナ実況時は必ず、それ以外のアナウンサー実況時も効果音を流すことがある。ちなみに現在使用されているライオンズナイター独自のナイター速報のチャイムは長谷川太アナが作成したものである）。それ以外にも「カブレラ地蔵」の設立や西武池袋線・池袋駅～西武球場前駅の臨時列車での案内役などを行ってきた。
文化放送のナイター中継には「ホームランレポーター」と呼ばれるレポーターが、外野席でホームランをキャッチした観客にインタビューを行ってきた。このレポートはセントラル・リーグの各球団がトラブルの火種に成りかねないと難色を示したことから、『文化放送ホームランナイター』では1991年に終了することとなった。しかし、アレックス・カブレラ選手がライオンズに入団した2001年以降は「一発レポーター」として復活。現在もインボイスSEIBUドームでのゲームで恒例となっている。2006年6月14日、対中日戦（セ・パ交流戦）で、当日の一発レポーター担当の斉藤一美がレフト外野席に落ちたカブレラ選手のホームランボールをゲットすることに成功し、歴代ホームランレポーターおよび一発レポーターの悲願が達成された。
番組外でもスペシャルウィーク（聴取率調査期間）の企画として、現役ラジオ局アナウンサーが球場アナウンスするウグイスボーイズを担当している。
但し、近年（1993年以降）は「ライオンズを応援する」ことのスタンス自体は変化はないものの、関東地区のAMラジオ局で唯一パ・リーグの試合を定期で放送することから、同時に「パ・リーグ全体を盛り上げよう」という意味合いが強くなっている。2005年以降では、ライオンズと同じ関東をフランチャイズとする千葉ロッテ戦ではマリーンズファンのかわのをとやをマリーンズ応援レポーターとして起用し、「パ・リーグ関東ダービー」と銘打って放送されている。
さらにセ・パ交流戦では「我らパ・リーグ応援団」という立場を取り、2005年の企画では交流戦の勝利数でセ・リーグに負け越したら坊主になるという公約を東尾修団長に押し付けられた大塚光二と盛り上げた。ちなみにパ・リーグ応援の立場をシーズン中での中継で示したのが、放送中に何度か流される交通情報であり、2005年は全試合、2006年はセ・パ交流戦期間中の試合の全ての交通情報にパ・リーグ連盟歌である「白いボールのファンタジー」のBGMが流される。
ナイターオフ時でもチーム情報番組として平日の17:50～18:00に『ライオンズエキスプレス』を放送している。一時期、かつてのライオンズ（西鉄・太平洋クラブ・クラウンライターライオンズ）の本拠地であった福岡の九州朝日放送でもライオンズエキスプレスがネットされていたこともある。（放送開始不明～1991年3月）
なお、ナイターオフ時のスペシャル番組としては、1999年度の毎週日曜日20:00～20:30に『LIONS SUNDAY DJ SHOW』が、2006年度の毎週月曜日は17:50～18:00の『ライオンズエキスプレス』に続き、18:00～18:30に 『ライオンズエキスプレス・スーパーデラックス 赤田将吾の暴れん坊マンデー』（飯塚治アナウンサーがアシスタント）が放送された。何れの番組もライオンズの現役選手など出演していた。
2007年からは、文化放送の組織改革により、アナウンサーが実況アナウンサーと技術スタッフも兼任する「アナデユースナイター」の放送体制となっている。これにより番組のキャッチコピーも14年ぶりに一新。今年の合言葉は「生西武やってます。」但し、遠征試合は従来どおり、NRN系列局（下記参照）が技術スタッフを担当する。
[編集] 放送時間
- 平日17:50～試合終了
- 17:57までは前座番組『プロ野球直前情報』（試合ある場合）、『ライオンズエキスプレス』（試合ない場合）を放送する。なお「直前情報」においては伊東勤監督が出演する。
- 21:30以後続いていた場合、月～木曜の21:30～22:00に放送されている番組は繰り下げて放送するが、ナイター終了が22:10を超えたときは放送休止となり、ナイター終了後『レコメン!』の放送が始まる。金曜はナイター終了後『FRIDAY SUPER COUNTDOWN 50』の放送が始まる。
- インターネットラジオBBQRでも完全生中継で放送されている。（ただし、インタビュー時の収録テープやCMがラジオで流れている間は無音となる）
[編集] 備考
番組初年度の1982年および1983年は20:00～21:00、1984年は19:30～21:00、1985年からは試合開始～21:30。初年度から1989年までは試合が長引いた場合でも原則として放送時間が延長されることはなかったが、1990年・1991年は最大延長が21:50までとなり、1992年からは試合終了まで完全中継。なお、1989年は21:30までに試合が終わらない場合、NACK5が当日の実況アナウンサーそのまま（解説者なし・リポーターは交代）で試合終了までリレー中継していた。この中継は文化放送製作で内容はNACK5独自のものであった。
ちなみに、完全中継実施以前でもセパ両リーグの優勝のかかる試合などでは試合終了まで中継したこともある。1988年のパ・リーグ優勝決定試合となった10月19日のロッテオリオンズ vs 近鉄バファローズのダブルヘッダー（詳しくは10.19の項を参照）も第2試合終了まで完全中継されたが、都合により途中まではラジオ大阪『近鉄バファローズナイター』の実況を流した。例年10月中旬以降はライオンズナイターの放送期間外になるが、このように優勝のかかる試合がある場合や2004年から実施のパ・リーグプレーオフは特別編成で中継されている。
また、ライオンズの試合がなかった場合は、2002年までは他のパ・リーグの対戦を自社制作として中継。また、1990年代半ばまでは、ごくまれにセ・リーグの「東京ヤクルト vs 巨人」を雨天予備カードとして関東ローカルで中継したケースもあった。2003年から2005年までは月曜を除き、ライオンズ戦以外の試合は中継しなかったが、2006年は千葉ロッテの試合を雨天予備カードとして中継することがある。
セ・パ交流戦の対巨人・対東京ヤクルト戦は、通常土・日曜にライオンズの試合を放送するNACK5が放送権の関係から、巨人・東京ヤクルト主催試合は放送できないため、「東京ヤクルト vs 西武」は、文化放送（NRN加盟）が放送する平日に組まれることが多い。なお、2007年6月23日は「巨人 vs 西武」が土曜デーゲームとして組まれている（ナイターは従来どおり『文化放送ホームランナイター』で放送）ため、放送対応を迫られる状況である。
[編集] 解説者（2007年）
- 豊田泰光 ※3
- 小川亨 ※1
- 山崎裕之
- 東尾修（テレビ朝日解説者兼）
- 西本聖
- 松沼雅之（テレビ埼玉、J SPORTS解説者兼）
- 広瀬哲朗（北海道文化放送、STVラジオ解説者兼）※2
- 笘篠賢治（RCCテレビ、フジテレビ739プロ野球ニュース解説者兼）
- 大塚光二（テレビ朝日、J SPORTS解説者兼）
- 岩本勉（北海道テレビ、HBCラジオ、GAORA解説者兼）※2
[編集] ゲスト解説者
- ※1 小川、佐野は大阪地区のオリックス・阪神主催ゲームのみ解説
- ※2 広瀬、岩本は主に北海道日本ハム戦で解説
- ※3 豊田は2006年7月18日の福岡ソフトバンクvs西武で解説
[編集] 実況アナウンサー
[編集] ライオンズコメンテーター
- 中川充四郎（1982年の放送開始から現役）
[編集] 過去の解説者
[編集] ゲスト解説
[編集] 過去の実況アナウンサー
[編集] 関東以外の制作協力局
2001年から2005年まで、月曜に「マンデー・パ・リーグ」が開催されるようになってから、一部地方ラジオ局（NRN系列）に向けても放送が行われていた。ただし文化放送の制作担当は、西武ライオンズ主催または、首都圏開催のパシフィック・リーグの試合に限る。その他の試合は、文化放送ではNRN系列局協力による自社制作で放送されたが、地方局放送分は相手側の地元系列局が中継を担当した。
なお「マンデー・パ・リーグ」が廃止になった2006年は、西武ライオンズのビジターでの試合に限定して、NRN系列局協力による自社制作を行っている。
- 北海道日本ハム戦・・・STVラジオ（STVアタックナイター）
- 東北楽天戦・・・東北放送（TBCエンジョイベースボール）
- オリックス戦・・・朝日放送（月曜）、ラジオ大阪（火～金曜）※技術協力
- 福岡ソフトバンク戦・・・九州朝日放送（KBCホークスナイター）
- 中日戦（セ・パ交流戦のみ）・・・東海ラジオ（東海ラジオ ガッツナイター）
- 広島戦（セ・パ交流戦のみ）・・・中国放送 （RCCカープナイター）
[編集] レインコート（雨天中止時）の番組
（月）
- 17:57 岩本勉のまいどスポーツ
- 18:45 東尾修・理子のおうちにおいでよ
（火・水・木・金）
- 17:57 ライオンズエキスプレス・デラックス
- 西武ライオンズの選手生出演や特集等を放送する。なお、スペシャル版として21:30まで放送する場合がある。
- 19:00 ライオンズナイタースペシャル（単発枠）
2007年度は月曜日については昨年度と同じ編成（ただし、『岩本勉のまいどスポーツ』のアシスタントは松島茂アナウンサーに変わる。火曜日～金曜日については『ライオンズナイタースペシャル』の枠で月1回『竹内靖夫の電リク・ハローパーティー』が放送されることになっている。
[編集] 過去
- 寺チャンネルスペシャル（1990年～1991年の月曜日18:00-20:00放送）
- 邦丸・ナースのラジ横スペシャル（1992年～1993年の月曜日18:00-20:00放送）
- こちらプロ野球デスクです（1994年～1996年の月曜日17:57-19:00放送）
- 寺ちゃんのマンデーマンデー（1994年の月曜日19:00-21:40放送）
- ザ・ヒッツ応援団（1995年の月曜日19:00-21:40放送）
- ミュージックジャングル（1996年の月曜日19:00-21:40放送）
- スポーツバンザイ邦丸がゆく（1997年の月曜日17:57-19:00放送）
- マンデーミュージックステーション（1997年の月曜日19:00-21:40放送）
- スポスポパラダイス（1998年の月曜日17:57-18:30放送）
- ViVa!ダンベールーネス（1999年の月曜日17:57-18:30放送）
- プロ野球勇者列伝 熱血Vトーク（1998年・1999年の月曜日18:30-19:00放送）
- 広瀬哲朗のだから言ったでしょ（2000年の月曜日17:57-19:00放送）
- 広瀬哲朗のパ・リーグ応援株式会社（2001年の木曜日17:57-19:00放送）
- 太田英明のモクモクスポーツ（2002年～2005年の木曜日17:57-19:00放送）
このほか、マンデー・パ・リーグ開催中で月曜日ナイターのない時は『プロ野球ホットライン』と『ビッグサウンズスペシャル』を放送していたが、2005年は実施せず『ライオンズエキスプレス・デラックス』などを放送していた。
1998年以後は月曜日（2001年～2005年は木曜日）の19:00以後はライオンズナイター枠を短縮し、別番組を放送しているが、ライオンズの試合がある時は、月曜日（木曜日）も通常通りライオンズナイターを試合終了まで放送する。
[編集] 関連項目
- 文化放送ホームランナイター（土・日曜放送）
- NACK5 SATURDAY&SUNDAY LIONS（土・日曜の西武戦中継）
- TVSライオンズアワー（テレ玉の西武戦ナイター中継）
[編集] 外部リンク
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