水上 (列車)
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水上(みなかみ)は東日本旅客鉄道が上野駅~水上駅間を東北本線・高崎線・上越線経由で運行する特別急行列車の名称。
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[編集] 運行概況
- 基本的には、上野駅~水上駅間の運行である。
- 上越新幹線が停まらない水上駅を補完する役割がある。
- 冬季にはスキー客の輸送を兼ねて石打駅まで運行されたが、2002年冬季以降行われていない。
- 「草津」は全区間を通して利用者が多いが、「水上」は渋川駅~水上駅間の空席が目立つ。そのため近年では運転本数が減少した。
- 車内販売は上野駅~高崎駅間のみ(NRE高崎列車営業支店担当)。
[編集] 停車駅
上野駅 - 赤羽駅 - 浦和駅 - 大宮駅 - (上尾駅) - (桶川駅) - 熊谷駅 - 深谷駅 - 本庄駅 - (新町駅) - 高崎駅 - 新前橋駅 - 渋川駅 - 沼田駅 - 後閑駅 - {上牧駅} - 水上駅 - <越後中里駅 - 越後湯沢駅 - 石打駅>
- ()の駅は1号が(上尾駅は季節によって3号も)停車
- {}の駅は季節によって3・6号が停車
- <>は石打延長時の停車駅
[編集] 使用車両
なお、臨時の水上90・91号は大宮総合車両センター所属の国鉄183系電車で運転される。
- 183系電車
- 普通車
- 指定席…2両
- 自由席…4両
- 普通車
[編集] 沿革
- 1957年、上野駅~石打駅間に臨時準急列車として「ゆけむり」の運行を開始。
- 1958年、上野駅~越後湯沢駅間で臨時準急列車「奥利根」運行開始。
- 1959年、「ゆけむり」の名称を「みくに」に変更。
- 1960年、毎日運行の臨時準急列車「ゆのさと」の運行開始。
- 1961年、「奥利根」新宿駅~水上駅間を中央本線・八高線・上越線経由とし、従来の高崎線経由列車を「苗場」に名称変更。また、上野駅~水上駅間を運行する臨時準急列車「上越いでゆ」も運行開始。但し、「上越いでゆ」については、翌1962年には廃止。
- 「奥利根」の場合、中央本線での利用も視野に入れて運行されたとされる。なお、八高線が電化されていないことから、気動車により運行されていた。
- 1964年、上野駅~水上駅間を運行する準急列車「みなかみ」運行開始。
- 1965年、「みなかみ」・「苗場」・「奥利根」となっていた上野駅~水上駅・石打駅間準急列車の名称を「奥利根」に統一。八高線経由の「みくに」は廃止。
- 1966年、「奥利根」、急行列車に昇格。
- 1968年、上野駅~水上駅・石打駅間急行列車の名称を「奥利根」から「ゆけむり」に変更。運行時には下り7本、上り6本。
- 1969年、上野駅~石打駅間を運行する臨時特急列車として「新雪」運行開始。当初よりスキー列車として設定されていた。
- 1976年、「ゆけむり」の高崎駅行き下り1本を快速列車化。
- 1982年、急行「ゆけむり」の一部を特急に昇格。特急の名称を「谷川」とする。設定当時は下り4本、上り5本。なお、185系電車200番台が不足している為、急行「ゆけむり」は3往復存続。
- 1985年、急行「ゆけむり」を廃止し、特急「谷川」に統合。「谷川」は新特急化され、「新特急谷川」と称し5往復体制となる。
- 1987年、臨時特急「新雪」の運行を終了。
- 1997年、上越新幹線において東京駅~高崎駅・越後湯沢駅間の列車に「たにがわ」の名称を与え、従来の新特急は「水上」(みなかみ)に変更。
- 2002年、「水上」は新特急呼称廃止のため、特急に変更。
- 2004年10月16日より、全列車特急「草津」と新前橋駅にて分割・併結することとなった。また、1往復が臨時特急「リゾート水上」に格下げされた。
- 2006年、7月22日と9月30日に越後湯沢駅まで延長運転。4年ぶりの水上以北に延長運転となる。
- 2007年3月18日より、全列車全車両禁煙となる。
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