亀井義行
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亀井義行(かめい よしゆき、1982年7月28日 - )は、奈良県出身で読売ジャイアンツに所属するプロ野球選手(外野手)。背番号は35。右投げ左打ち。
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[編集] 経歴
甘いルックスから女性ファンや子供のファンから人気が高く、サインなどファンサービスにも積極的な選手の一人である。また走攻守に無駄な動きの少ない綺麗なプレーを見せることからか、未完の大器と呼ぶファンが12球団に多く、2006年は開幕スタメンにも抜擢された。既に2軍では別格の成績をマークしているが、現在はヒット数よりも三振が多く、出塁率が低い中ヒット中の長打が異常に多い(昨年の中村紀洋など不調時のスラッガーのような)奇妙な成績となっている。
[編集] プロ入り前
小学3年生で野球を始め、中学時代はボーイズリーグ「オール大和」のエースとして全国大会、ボーイズリーグ日本代表として世界大会を制覇。上宮太子では本格派右腕として活躍、3年春にセンバツ出場を果たした。中央大学に進学後は野手に転向し、1年春から4番として出場。東都大学野球リーグにおいてMVP1回・ベストナイン3回を受賞し、4年時には東都通算10人目の通算100安打を達成、主将として中央大学25年ぶりの1部リーグ優勝(平成16年秋季リーグ)に貢献した。2004年のドラフト会議において読売ジャイアンツに4巡指名され、入団する。
[編集] プロ入り後
2005年終盤から起用され、2006年シーズンは俊足強肩を生かした守備と2軍の主砲としての打棒を買われ矢野謙次から開幕スタメンを奪取(3月31日、対横浜ベイスターズ、東京ドームに8番ライト)。その試合の初打席にタイムリーツーベースを放つなど、3打数2安打(1四球、1犠飛)、4打点をマークした。 また、2006年7月26日(対広島・東京ドーム)に佐々岡真司から2打席連続本塁打を放ち、プロ入り初のお立ち台を経験した(東京ドームでの本塁打もプロ初である)。
結局このシーズンはヒット29安打中長打は過半数の16本を数え、2軍でも少ない打席で5本塁打と潜在能力を十分に証明した1年となったが、投手の前にほぼ打順が固定されていたものの141打数で四球はわずか5、出塁率0.233と低迷、再び矢野にレギュラーを取り返され2軍に降格している。1軍レベルの投手に対応出来ず、また「シーズンの最後まで一軍の打席では足が震えていた」と語るなど精神的な課題も残った。
昨シーズンやオフに派遣されたハワイ・ウィンターリーグ(打率.300で日本人唯一の打率トップ10に入る)での経験を糧に、2007年は1番打者候補として右翼手に戻った高橋由伸を脅かす存在とまで期待されていたが、淡白なバッティングは解消されておらず、那須野巧や川上憲伸に簡単に三振を喫した。そのため、限られた打席で一定の成果を見せる矢野や鈴木尚広に先んじて現在はファーム降格となっている。
[編集] 略歴
[編集] 人物・概要
- チーム内で仲の良い選手は三浦貴外野手。
- 中央大学の先輩には同じく読売ジャイアンツの阿部慎之助、堀田一郎(元巨人)がいる。これに関して、「ズームイン!!サタデー」(日本テレビ)内のスポーツコーナーでチーム内の3人で「中3トリオ」を結成。亀井は「三男」という位置づけとなっている。
- 目標のプロ野球選手はイチロー(シアトル・マリナーズ)。プロ入り後に初めてジャイアンツ寮に入寮したとき「イチロー選手物語」という文庫本を持参したほど。
- 以前の背番号25番は尊敬している高橋由伸の24番の次の番号を自分で要求したもの。偶然ではあるがイチローの背番号51の半分(半人前)という意味があった。
- 2005年シーズンオフに夫人と入籍、2006年8月11日、第一子となる長男(3355g)を授かる。
[編集] 背番号
[編集] 通算成績(2006年まで)
年度 | チーム | 試合 | 打数 | 得点 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 打率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2005年 | 巨人 | 20 | 42 | 1 | 6 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | .143 |
2006年 | 巨人 | 65 | 141 | 13 | 29 | 12 | 1 | 3 | 18 | 1 | .206 |
通算 | 85 | 183 | 14 | 35 | 14 | 1 | 3 | 19 | 1 | .191 |
- 85試合出場 打率:.191(183打数35安打) 本塁打:3 打点:19 四死球:8 盗塁:1
[編集] 関連項目
00 川中基嗣 | 0 木村拓也 | 2 小笠原道大 | 5 ルイス・ゴンザレス | 6 小坂誠 | 7 二岡智宏 | 8 谷佳知 | 9 清水隆行 | 10 阿部慎之助 | 11 久保裕也 | 12 鈴木尚広 | 13 林昌範 | 15 辻内崇伸 | 17 姜建銘 | 19 上原浩治 | 20 豊田清 | 21 高橋尚成 | 22 福田聡志 | 23 脇谷亮太 | 24 高橋由伸 | 25 李承燁 | 26 内海哲也 | 27 門倉健 | 28 金刃憲人 | 29 前田幸長 | 30 西村健太朗 | 31 小関竜也 | 32 円谷英俊 | 33 野間口貴彦 | 35 亀井義行 | 36 岩舘学 | 37 斉藤宜之 | 38 上野貴久 | 39 吉武真太郎 | 40 村田善則 | 41 木佐貫洋 | 42 ジェレミー・パウエル | 43 真田裕貴 | 44 大道典嘉 | 45 小田嶋正邦 | 46 野口茂樹 | 47 松本哲也 | 48 矢野謙次 | 49 デーモン・ホリンズ | 50 吉川元浩 | 51 古城茂幸 | 52 十川孝富 | 53 實松一成 | 54 三浦貴 | 56 加藤健 | 57 三木均 | 58 星孝典 | 59 深沢和帆 | 60 深田拓也 | 61 坂本勇人 | 62 越智大祐 | 63 会田有志 | 64 酒井順也 | 65 梅田浩 | 66 田中大二郎 | 67 加登脇卓真 | 68 栂野雅史 | 69 寺内崇幸 | 90 深町亮介 | 92 木村正太 | 93 東野峻 | 96 伊集院峰弘 | 100(育成選手) 佐藤弘祐 | 101(育成選手) 山本光将 | 102(育成選手) 山口鉄也 | 103(育成選手) 芦沢明 | 104(育成選手) 下山学 | 106(育成選手) 林羿豪 | 107(育成選手) 隠善智也 | 108(育成選手) 作田啓一 | 109(育成選手) 鈴木誠 | 110(育成選手) 大抜亮祐 | 129(育成選手) ウィルフィン・オビスポ
88 監督 原辰徳 | 87 尾花高夫 | 78 伊原春樹 | 85 斎藤雅樹 | 81 篠塚和典 | 84 内田順三 | 71 伊勢孝夫 | 89 村田真一 | 83 西岡良洋 | 76 白坂契 | 82 木村龍治 | 77 二軍監督 吉村禎章 | 70 小谷正勝 | 72 香田勲男 | 98 玉木重雄 | 75 岡崎郁 | 86 岸川勝也 | 79 福王昭仁 | 73 緒方耕一 | 74 西山秀二 | 94 木樽正明 | 95 宮本英治 | 97 伊藤博 | 99 内藤重人 | 111 藤田浩雅 | 130 金杞泰 |
読売ジャイアンツ 2004年ドラフト指名選手 |
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自由獲得枠:野間口貴彦 / 自由獲得枠:三木均 / 4巡目:亀井義行 / 5巡目:木村正太 / 6巡目:星孝典 / 7巡目:東野峻 |
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